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Oracle® Hyperion Financial Reporting Web Studioユーザーズ・ガイド

E79688-03
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条件付き抑制の動作

  • 行全体または列全体が、条件付き抑制に指定した条件を満たした場合に、その行または列全体が非表示になります。行または列の一部のセルのみが条件付き抑制の条件を満たしても、行や列は非表示にはなりません。

  • 抑制されたデータは、計算に含まれません。たとえば、行23と行24を抑制した場合に、行10から行30までを合計しても、行23と行24の値はこの合計に含まれません。

  • データ値に基づいた条件の評価では、データ・ソースから取得された基礎となるデータ値が使用され、レポートでの表示が異なる場合があるフォーマットされたデータ値は使用されません。

    たとえば、小数点以下の桁数がレポートで表示されない場合(たとえば1,234)、評価は基礎となるデータ値(たとえば1,234.5678)に基づいて行われます。

  • 抑制を評価する場合、非表示にした行および列の値および計算を含むか、無視するかを選択できます。このオプションは、行や列の「常に非表示」が選択されている場合にのみ使用可能です。選択した設定にかかわらず、条件付き抑制に「詳細設定オプション」方式を使用してセルを明確に参照している場合は非表示のセルに基づいて抑制を評価できます。

  • 明確に参照されていない行または列の抑制の評価時には、非表示のセルは無視されます。レポートは、使用されている条件に基いて出力されます。

    次に、非表示の列のあるレポートの例を示します。


    非表示列のあるレポートの例

    このレポートは、条件付き抑制の次のシナリオを説明するために使用されています。

    これらの例では、列Bが非表示にされ、行1、2、3が条件付き抑制に選択されています。

    最初の例は、欠落データに基づいて抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。条件が非表示の列または非表示の列内の特定のセルを参照していないため、非表示の列は無視されます。

    Suppress Row If: Data Values in Current Row = No Data


    このイメージは、欠落データに基づいて抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。

    2番目の例は、非表示の列Bのデータ・セルに基づいて抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。条件で非表示になっている列Bを指定しており、セルB2にデータがあるため、Root Beerの行は抑制されません。

    Suppress Row If: Data Values in Column B = No Data


    このイメージは、非表示の列Bのデータ・セルに基づいて抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。
  • 条件付き抑制を属性に基づいて使用した場合、他のデータ行または列の抑制ステータスに基づいての行または列を抑制できる上、他の行および列の抑制ステータスに基づいてテキストの行または列を抑制できます。(式の行または列の値に基づいて、データの行または列を抑制することはできません。)

    次の表に、他の抑制されたデータ、式またはテキストの行や列を参照する場合に、抑制が有効であるかどうかを示します。

    抑制する行や列のタイプ 行や列のタイプに基づく抑制
      データ テキスト
    データ 使用可能 使用可能 使用不可
    使用可能 使用不可 使用不可
    テキスト 使用可能 使用可能 使用不可