セキュリティ・クラスのプロビジョニング

セキュリティ・クラスにより、Financial Managementアプリケーションに対してユーザーが持つアクセス権が決まります。セキュリティ・クラスは、勘定科目やエンティティなどのアプリケーション要素に割り当てます。ユーザーまたはグループがアプリケーション要素にアクセスできるかどうかは、ユーザーまたはグループにアクセス権が付与されるセキュリティ・クラスによって異なります。

仕訳、データ・フォームおよびデータ・グリッドへのアクセスは、各アーティファクトに割り当てられたセキュリティ・クラスによって制御されます。アーティファクトに割り当てられたセキュリティ・クラスをプロビジョニングされたユーザーおよびグループは、Financial Managementアプリケーション内のアーティファクトにアクセスできます。

セキュリティ・クラスへのアクセス権を付与するには:

  1. Shared Services管理者、またはアクセス制御を定義するFinancial Managementアプリケーションのアプリケーション管理者として、Shared Services Consoleにアクセスします。Shared Servicesへのアクセスを参照してください。

  2. ビュー・ペインで、次の手順を実行します:

    1. 「アプリケーション・グループ」を展開します。

    2. 対象のFinancial Managementアプリケーションを含むアプリケーション・グループを展開します。

    3. セキュリティの役割へのアクセス権を設定するFinancial Managementアプリケーションを右クリックし、「アクセス権の割当て」を選択します。

      選択したアプリケーションからの役割がプロビジョニングされているユーザーおよびグループは、その現在のセキュリティ・クラスの割当てとともに、「アプリケーション」にリストされます。セキュリティ・クラスは、これらのユーザーとグループにのみ割り当てることができます。

  3. オプション: クラシック・アプリケーションのセキュリティ・クラスを追加します。

    1. 「アクション」から、「セキュリティ・クラスの追加」を選択します。

    2. 「クラス名」に、新規のセキュリティ・クラスの名前を入力します。

    3. 「OK」をクリックします。

  4. 「アプリケーション」で、各ユーザーまたはグループが持つアクセス権を各セキュリティ・クラスに設定します。デフォルトでは、新しくプロビジョニングされたアプリケーション・ユーザーおよびグループにはアクセス権が付与されません。説明が必要な場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。

    • 1つのユーザーまたはグループのセキュリティ・クラスのすべてのアクセス割当てを変更するには、そのユーザーまたはグループの名前を右クリックしてアクセス・レベルを選択します。

    • 多くのユーザーおよびグループのセキュリティ・クラスのアクセス割当てレベルをすべて同じに設定するには、[Ctrl]キーを押しながらそのユーザーまたはグループの名前を右クリックしてアクセス・レベルを選択します。

    • 1つのセキュリティ・クラスのアクセス・レベルを変更するには、アクセス・レベルのリストが含まれるセルを右クリックしてレベルを選択します。

    表 8に、使用可能なアクセス・レベルを示します。

    表8. アーティファクトでのユーザー・アクセス・レベル

    アクセス・レベル許可されたタスク
    なしセキュリティ・クラスに割り当てられた要素へのアクセス権がありません。
    メタデータリスト中の指定したメンバーを表示できますが、メンバーのデータについては表示も変更もできません。
    読取りセキュリティ・クラスに割り当てられた要素のデータを表示できますが、レベルを上げたり却下したりできません。
    上位へ移動セキュリティ・クラスに割り当てられた要素のデータを表示し、レベルを上げたり、却下したりできます。
    すべてセキュリティ・クラスに割り当てられた要素のデータを変更し、レベルを上げたり却下したりできます。
  5. 「アクション」から、「保存」を選択します。

  6. オプション: 「アクション」を選択して「セキュリティ・レポート」を選択すると、セキュリティ・レポートを生成して、プロビジョニングされたユーザーおよびグループにセキュリティ・クラスが適切に割り当てられているかどうかを確認できます。