アプリケーションの検証

リリース11.1.2.1へのアップグレード後に検証エラーが表示される場合、次のように手動で修正する必要があります:

検証エラー修復
ディメンションのソート順値を負、ゼロまたは空にできません: ディメンション'Dimension Name'。ソート順が使用可能でないか、以前の状態で正しく設定されていない場合、検証エラーとして示されます。ユーザーは、「パフォーマンス設定」でソート順を修正する必要があります。パフォーマンス設定の変更を参照してください。
ディメンション・レベルのDataStorageが以前のバージョンで空に設定されている可能性があります。 ほとんどの場合、Essbaseでは、保管データまたはラベルのみにデフォルト設定されます。ユーザーは、ディメンションに適したデータ・ストレージ・プロパティ値を手動で選択する必要があります。

次の表では、各アプリケーション・タイプに対してPerformance Management Architectによって実行される検証について説明します。

表49.  連結の検証

検証レベル検証
ディメンション
  • UDAディメンションは連結アプリケーションでサポートされないため、アプリケーションにUDAディメンションがないことを確認する

  • アプリケーションで無効のディメンション・クラスを使用しているディメンションがあるかどうかを判断する

  • 期間ディメンションがローカルであることを確認する

  • ディメンション・インスタンスがディメンションの深さの最大許容レベルを超えていないことを確認する

  • ディメンションが共有メンバーをサポートすることを確認する

  • ディメンションが一意でないメンバーをサポートすることを確認する

  • ディメンションに必要な関連付けがあることを確認する

  • カスタム・ディメンションIDを検証する

  • 静的ディメンションがあるかどうかチェックする

アプリケーション
  • すべての必須ディメンションがアプリケーションに含まれていることを確認する

  • アプリケーションに追加されているディメンション・クラスの、許容済ディメンション・インスタンス数を検証する

  • アプリケーションの命名規則を適用する

  • 無効な文字があるかどうかをチェックする

メンバー
  • メンバー用に有効な勘定科目の種別があることを確認する

  • 有効なデフォルト・メンバー・プロパティがあることを確認する

表50.  Planningの検証

検証レベル検証
ディメンション
  • 属性ディメンションは疎ディメンションにのみ関連付けられます。

  • ブール・メンバーに許容される値は、TRUEまたはFALSEである

  • レベル-0の日付メンバーは、アプリケーション設定で日付フォーマット・プロパティ設定に一致している必要がある

  • レベル-0の数値のメンバーは、有効な数値である必要がある

  • 表示ディメンション・タイプは、Planningアプリケーションではサポートされない

  • タイプがBOOLEAN、DATEまたはNUMERICの空の属性ディメンションを、基本ディメンションと関連付けることはできない

  • 基本ディメンションは、1つのブール属性ディメンションとのみ関連付けることができる

  • 年、通貨および別名のディメンションに制約されたディメンション・レベルがある

  • 年、通貨および別名のディメンションに共有メンバーがない

  • ディメンションは同ディメンション内に一意でないメンバーをサポートしない

  • 各別名ディメンションにデフォルトの別名メンバーがある

  • 選択したディメンション・プラン・タイプは、アプリケーションに対して選択されているプラン・タイプと同一またはサブセットである必要がある

  • 別名のディメンションに許容されていない名前がない

  • 別名表に別名の重複がない

  • バージョン・ディメンションのすべてのメンバーについて、Version Typeプロパティが「ターゲット」に設定されている場合にEnable Process Managementプロパティが「TRUE」に設定されていない

  • メンバー名および別名が一意である

期間および年の検証:

  • 年メンバーは連続している必要がある

  • 最初の年メンバーは、現在のアプリケーションの会計開始年にする必要がある

  • 期間ツリーの年合計メンバーの下にある各レベルには、同じ子の数が必要である

  • このアプリケーションの基本期間の年合計メンバーの下にあるリーフ・メンバーの数が正しい

  • 最大期間数は500である

  • 最大の年メンバー数を超過していない

  • 年ディメンションに100を超える年がない

  • 年ディメンションの最初の年のフォーマットが正しい

  • デプロイ済のアプリケーションで、範囲の最初に年が追加されていない

  • 期間ディメンション・メンバーの深さが期間タイプに基づいている

アプリケーション
  • アプリケーション内にディメンションの関連付けが存在しない

  • Planningアプリケーションの作成で説明しているように、アプリケーションに必要な最小限の数のディメンションがある

  • シナリオ、年、期間、エンティティ、勘定科目および別名のディメンションに、アプリケーションの指定より多くのインスタンスがない

  • アプリケーション・レベルの選択したプラン・タイプに基づき、必要なディメンションがすべて表示されていることをチェックする

  • Account Typeプロパティに、Planningに有効な値のみが含まれていることを確認する

  • アプリケーション名のルールを適用する。アプリケーション名には最大8文字を使用でき、"Planning"という名前にすることはできません。

  • PerfOrderプロパティ(RatesPlan1PerfOrderなど)に、一意のプラン・タイプの値があることを確認する

メンバー
  • ソース・プラン・タイプ値はメンバーに対して有効でない

  • この値の支出レポート値は有効でない

  • タイム・バランスはEssbaseアプリケーションの最後にのみ設定できる

  • メンバーのプラン・タイプは、その親と同一、またはサブセットである。上位レベルのメンバーでは、親プラン・タイプはディメンションのプラン・タイプである

  • 選択した期間タイプに基づき有効なDTSが使用されている

  • 特定のディメンション・クラスのすべてのディメンションのメンバーすべてに、特定のプロパティ用の非NULL値があり、プロパティ値が許容された値であることをチェックする

  • Data Typeプロパティに基づく為替レート・タイプ・プロパティ値をチェックする

  • DataStorageプロパティに基づくTwo Pass Calculationプロパティをチェックする

  • 複数のメンバーが属性プロパティを使用する場合、これらのメンバーはそれぞれの階層と同一レベルである必要がある

メンバー名の検証:

  • スマート・リストのメンバー名に、特殊文字または空白スペースがあってはならない

  • 年メンバー名は、FY10のフォーマットである必要がある

  • メンバー名に前端または後端の空白があってはならない

  • 1から80文字の範囲である必要がある

  • 特殊文字または予約語を含めることはできない

  • 特殊文字で開始できない

  • 予約語であってはいけない

  • ディメンション名と一致できない

  • 属性タイプがブールである場合、メンバー名の値として許可されるのはTRUEまたはFALSEのいずれかである

注意:

これらの要件は、「プラン1」、「プラン2」または「プラン3」のプラン・タイプを使用するPlanningアプリケーションに固有です。他のプラン・タイプを使用するPlanningモジュールでは、要件が異なる場合があります。Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingについては、Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingユーザー・ガイドを参照してください。Oracle Hyperion Workforce PlanningおよびOracle Hyperion Capital Asset Planningの詳細は、Oracle Hyperion Workforce Planning管理者ガイドおよびOracle Hyperion Capital Asset Planning管理者ガイドを参照してください。

表51.  Profitabilityの検証

検証レベル検証
ディメンション
  • ビジネス・ディメンションのルート・メンバーには、「ラベルのみ」に設定されたASOおよびBSOデータ・ストレージが必要です。

  • ディメンション・ソート順が、別名ディメンションとUDAディメンションを除き、モデル内のすべてのディメンションに設定されており、次の条件を満たしています:

    • 別名ディメンションとUDAディメンションを除く、モデル内のすべてのディメンションにディメンション・ソート順が設定されている必要があります。

      注意:

      別名ディメンションとUDAディメンションは、ディメンション・ソート順では無視されます。

    • ディメンション・ソート順は連続している必要があります。

    • メジャーディメンションがデフォルトで1に設定されている。

    • 標準のProfitabilityアプリケーションの場合のみ、AllocationTypeディメンションはデフォルトで2に設定されます。このディメンションは、詳細Profitabilityアプリケーションの場合は適用されません。

    • POVディメンションとビジネス・ディメンションが3以上に設定されています。

    • 属性ディメンションは最後のディメンションとしてソートされています。

      たとえば、12個の連続したディメンションのうち4個が属性ディメンションである場合、属性ディメンションには9、10、11および12を設定する必要があります。

  • 重複メンバーが同じディメンションに存在しません。

  • POVディメンションには少なくとも1つのメンバーが必要です。

  • 属性ディメンションは疎ディメンションにのみ関連付けられます。

  • 属性ディメンションは次の条件を満たす必要があります:

    • 属性ディメンションのレベル0のメンバーのみが属性として割当て可能です。

    • 属性は基本ディメンションの同じレベルのメンバーにのみ割当て可能です。

    • 属性ディメンションは疎ディメンションにのみ関連付けられます。

アプリケーション
  • アプリケーション名は7文字以下で、特殊文字は使用できません。

  • 少なくとも1つのディメンションをPOVタイプに設定する必要があります。最大4ディメンションまでをPOVディメンションとしてマークすることができます。各POVディメンション・クラスは1回のみ使用できます。

  • 少なくとも1つのビジネス・ディメンションを定義する必要がある

  • 少なくとも1つのメジャー・ディメンションを定義する必要がある

  • 少なくとも1つのAllocationTypeディメンションを標準Profitabilityアプリケーションに対して定義する必要があります。このディメンション・タイプは、詳細Profitabilityアプリケーションの場合は適用されません。

  • タイプが勘定科目のディメンションが1つのみである

  • タイプがエンティティのディメンションが1つのみである

  • アプリケーション名にEssbaseの特殊文字および予約語が含まれていない

メンバー
  • ASOおよびBSOデータ・ストレージのみを定義できる

  • 最初の世代2メンバーに共有メンバーを許可しない

  • 共有メンバーは、アウトライン順序で常に対応する基本メンバーの後に表示される必要があります。

  • NoMemberがどのビジネス・ディメンションに対しても最後の世代2メンバーとして設定され、プロパティ・グリッドで「無視(~)」に設定されている必要があります。

    注意:

    この要件はPOV、メジャー、AllocationType、別名、UDAまたは属性ディメンションに適用されません。

  • 次のいずれかの方法によって、共有メンバーを動的階層に置く必要があります:

    • 世代1メンバーがHierarchyType=dynamicです

    • 世代1メンバーがHierarchyType=HierarchiesEnabledであり、共有メンバーの世代2の祖先がHierarchyType=dynamicです

  • ディメンションのメンバーに重複するメンバー名または別名がないことを確認する

  • メンバー名にEssbaseの特殊文字および予約語が含まれていない

表52. Essbase ASOとBSOに共通の検証

検証レベル検証
ディメンション
  • 属性ディメンションは、他の1つの基本ディメンションにのみ関連付けられます。

  • ディメンション・ソート順が連続し、重複がなく、属性ディメンションが最後にあることを確認します

  • すべてのスマート・リストが参照されていることを確認します。

  • スマート・リスト・ディメンションが空でないことを確認します。

  • 世代名とレベル名はアウトライン(アプリケーション)内で一意である必要があります。名前を他の世代名またはレベル名と同じにすることはできません。また、名前をメンバー、ディメンション、別名プロパティ値、またはディメンション別名プロパティ値と同じにすることはできません。

アプリケーション
  • 最小のディメンション数は1です。

  • データベース名が空でないことを確認します。

  • 次のタイプのディメンション間で重複は許可されません: 時間、勘定科目、汎用、通貨および国。

  • アプリケーション名には、最大8文字(Unicode以外)、または「Unicodeをサポート」プロパティが有効になっている場合は30文字(Unicode)を使用できます。

  • アプリケーション名に次の文字を含められません: 空白 * \ [ ] : , = < > . + ? " ; ' / \t |

  • アプリケーションの説明が79文字を超えることはできません。

  • ディメンション名、メンバー名、別名値および別名メンバーは80文字超えることはできず、次の文字は使用できません:

    • 引用符(")、大かっこ[ ]、またはタブ

    • 先頭または末尾の空白

    • 最初の文字として: @ \ { } , - = < ( ) . + ' _ | .

  • Database Nameプロパティをnullにすることはできません。

  • アプリケーション・レベルでTypedMeasureEnabled=falseの場合は、勘定科目メンバーのTypeプロパティを「テキスト」または「日付」に設定できません。

メンバー
  • すべての勘定科目ディメンション・メンバーのTime Balanceプロパティには、「なし」、「期首」、「平均」または「期末」の値のみ指定できます。

  • プライマリ・メンバーは、共有インスタンスよりも前に存在する必要があります。

  • EssbaseディメンションのAllowDuplicatesInDimensionプロパティがfalseに設定されているのに、一意でないメンバーが含まれているかどうかを確認します。一意でないメンバーが見つかった場合は、エラーがログに記録されます。

  • (アウトラインで設定されたプロパティによって)すべてのメンバー名と別名がアプリケーションまたはディメンション内で一意であることを確認します。

    AllowDuplicatesInOutlineがfalseに設定されている場合は、すべてのメンバー名が一意である必要があります。別名値は別名表の中で一意である必要があり、いずれのメンバー名とも競合できません。別名値をメンバー名と同じにすることはできます。

    AllowDuplicatesInOutlineがtrueに設定されている場合は、ディメンションのコンテキスト内で一意性がチェックされます。ディメンション内に一意でないメンバーが必要な場合は、ディメンション・レベルのプロパティAllowDuplicatesInDimensionをtrueに設定する必要があります。

  • 共有メンバーのDataStorageがShareDataに設定されている場合は、そのプライマリ参照メンバーのDataStorageがStoreDataに設定されている必要があります。

  • 属性の関連付けを持つディメンションが「ラベルのみ」に設定されている場合は、すべての属性の関連付けが破棄されることを示す警告が表示されます。

  • スマート・リスト・メンバーのいずれにも重複する値がないことを確認します。

  • スマート・リストの値がベース(リーフ)メンバーでのみ許可されていることを確認します。

表53.  Essbase (BSO)の検証

検証レベル検証
ディメンション
  • ディメンションが、重複および一意でないメンバーを許可するように設定されていないことを確認します。

  • 時間、勘定科目および属性のタイプのディメンションについて、ディメンション・レベルで設定されたData StorageプロパティがLabelOnly、NeverShareまたはStoreDataであることを確認します。

  • キューブの少なくとも1つのディメンションが「密」に設定されていることを確認します。

アプリケーション
  • 次のディメンション・タイプの少なくとも1つ(許容される最大数)がアプリケーションにあることを確認します: 時間、期間、勘定科目、通貨、エンティティおよび国。

  • 勘定科目ディメンションのタイム・バランスが設定されている場合は、Skipプロパティが設定されていることを確認します。

メンバー
  • 最上位のメンバーを共有メンバーにすることはできません。

  • プライマリ・メンバーがない場合にメンバーの共有インスタンスが存在することはできません。

  • 時間、勘定科目、汎用、通貨、国および属性のタイプのディメンションでは、ベース/レベル0のメンバーがLabelOnlyのData Storage値を持つことはできません。

  • EssbaseディメンションのAllowDuplicatesInOutlineおよびAllowDuplicatesInDimensionプロパティがfalseに設定されているのに、一意でないメンバーが含まれているかどうかを確認します。一意でないメンバーが見つかった場合は、エラーがログに記録されます。

  • 時間、勘定科目、汎用および属性のディメンションのメンバーについて、Data StorageプロパティがDynamicCalc、DynamicCalcAndStore、LabelOnly、NeverShare、ShareDataまたはStoreDataに設定されていることを確認します。

注意:

Essbase (ASO)およびEssbase (BSO)の場合、大多数の検証はデプロイメント時に実行されます。

表54.  Essbase (ASO)検証

検証レベル検証
ディメンション
  • ディメンションの"複数階層"が有効になっている場合、Data StorageプロパティはLabelOnlyである必要があります。

  • 時間タイプと勘定科目タイプのディメンションでは、ディメンション・レベルのData StorageプロパティをLabelOnly、NeverShareまたはStoreDataにすることができます。

  • 属性ディメンションに共有メンバーがあってはなりません。

アプリケーション

時間または勘定科目ディメンションが1つのみであることを確認します。

メンバー
  • 最上位のメンバーを共有メンバーにすることはできません。

  • 各共有メンバーのプライマリもアプリケーションに存在します。

  • ディメンション間での重複は、アプリケーション・レベルでフラグによって制御されます。また、ディメンション内での重複が許可されることを示すフラグがディメンション・レベルにあります。アプリケーション・レベルで重複が許可されない場合は、ディメンション・レベルの重複も許可されません。

  • 階層の深さが10レベルを超えている場合は警告を発行します。

  • "複数階層"が有効になっている場合は、動的階層メンバーと動的ディメンションに対してメンバー式がサポートされます。

  • 保管階層ディメンションが共有メンバーを持つことはできない。複数階層ディメンション内の保管階層は、共有メンバーを持つことができます。ただし、複数階層が有効になっているディメンション内の最初の階層に共有メンバーが含まれていてはなりません。共有メンバーは、そのプライマリ・メンバーと同じ保管階層にあってはなりません。保管階層は、共有メンバーのコピーを1つのみ持つことができます。

  • 動的階層のメンバーが式を持たないレベル0のメンバーの場合にのみ、動的階層のメンバーの共有インスタンスを保管階層に含めることができます。

  • 複数階層有効のディメンションの最初の階層は保管階層である必要があります。

  • 共有メンバーは、メンバーのプライマリ・インスタンスより前に見つかってはなりません。見つかった場合は、それぞれのメンバーについてエラー・メッセージがログに記録されます。

  • 次のメンバーについて、Data StorageプロパティはLabelOnly、NeverShare、ShareData、StoreDataのみ持つことができる: 時間、勘定科目および汎用ディメンション

  • 属性メンバーのData StorageプロパティはDynamicCalcにのみ設定できます。

  • 時間、勘定科目、汎用および属性のディメンション・タイプでは、ベース/レベル0のメンバーがLabelOnlyのData Storage値を持つことはできません。

  • 保管階層の連結操作が常に追加(+)に設定されていることを確認します。DataStorageプロパティがLabelOnlyの場合は、無視(~)が許容されます。

  • 式は動的な階層でのみ有効です

  • 保管階層のLabelOnlyメンバーには、ラベルのみの祖先が必要です。

    注意:

    Essbaseでは、同じレベルのすべてのメンバーがLabelOnlyであることも要求されます。