ディメンション・タイプの選択

アプリケーションを作成した後、アプリケーションに含めるディメンション・タイプを選択する必要があります。すべてのProfitabilityアプリケーションには、含める必要がある共通のディメンション・セットがあります。共通ディメンションに加えて、詳細Profitabilityアプリケーションと管理元帳アプリケーションには、そのアプリケーション・タイプ固有のディメンションが含まれています。ディメンション・タイプとそれらに関連付けられたメンバーの詳細は、『Oracle Hyperion Profitability and Cost Management管理者ガイド』を参照してください。

次のディメンション・タイプは、標準、詳細および管理元帳の各アプリケーションを含め、すべてのProfitability and Cost Managementアプリケーションに必要です。

  • ユーザーは、少なくとも1つの視点(POV)ディメンション・タイプを定義する必要があります。モデルPOVにより、選択した時点または期間のモデル情報に関する具体的なビューを参照できます。たとえば、POVディメンション・タイプには次のようなディメンションがいくつか含まれる場合があります:

    • 時間

    • 期間

    • シナリオ

    • 財務四半期

    • 季節

  • 別名ディメンションはオプションで、モデル内で別名を使用する場合にのみ必要です。

    注意!

    重複メンバー名または別名は使用できません。

  • 少なくとも1つのビジネス・ディメンション・タイプをユーザーが定義する必要があります。ビジネス・ディメンションは、ビジネス固有の部署、総勘定元帳の勘定科目、アクティビティ、場所、顧客または製品などのモデル内のビジネス要素を説明するために作成されます。

    汎用ビジネス・ディメンションには、次の例の一部が含まれ、1つ以上のステージまたはモデルに適用される場合があります:

    • 会計ディメンションには、純利益や売上などアプリケーション内の勘定科目タイプの情報のチャートが含まれる場合があります。

    • 組織ディメンションは、部門、タスク・フォース、または人事や情報技術などのその他の内部または外部グループのアウトラインを示す場合があります。

    • 国内または国ディメンションは、複数の国、州、地域または場所でのビジネス・アクティビティの追跡に使用される場合があります。

      注意:

      これらのビジネス・ディメンションはProfitability and Cost Managementアプリケーションの一部として含められますが、Essbaseアウトラインがデプロイされると、タイプのない基本または汎用ディメンションとして作成されます。

  • 属性ディメンションは、ビジネス・ディメンションに関連付けられたディメンションの特殊なタイプで、関連付けられたその他のディメンションのメンバーを分類する際に使用可能なメンバーが含まれます。属性ディメンションは、製品のサイズ、色など、データの特性を示します。

    Performance Management Architectには、2つの属性ディメンション・タイプがあります:

    • 属性ディメンション:

      • 属性は、Boolean、Date、Numeric、Textなどの異なる構造を使用して作成できます。

      • 属性には階層があり、集計値にロールアップすることができます。

      • 所定の属性ディメンションの1つの属性のみを1つのメンバーに関連付けできます。

    • ユーザー定義属性ディメンション(UDA):

      • 属性は、テキストを使用して作成する必要があります。

      • UDAには階層がないため、合計を生成するためのレポートに容易に使用することはできません。

      • 複数のUDAを1つのメンバーに関連付けることができます。

    各タイプの属性ディメンションには、モデルの要件とレポート・ニーズに応じて異なる利点があります。

注意:

モデル・ステージはディメンションではないため、Performance Management Architectでは使用できません。Profitability and Cost Managementでは、ステージはモデルに追加され、ディメンションを論理的な手順またはステージに整理するために使用されます。

標準Profitabilityアプリケーションには、次の2つのシステム・ディメンションも含める必要があります。

  • メジャー・ディメンション: ドライバ・メジャー、レポート・メジャー、割当てメジャーなど、モデルの構築、検証および計算に必要なメンバーが含まれています。ユーザーは、メンバー「UserDefinedDriverMeasures」の下の階層にユーザー定義のドライバ・メジャー(つまりサブ階層)を追加できます。

  • AllocationTypeディメンション: 直接割当ておよび割当て系統の保管に使用されます。

詳細Profitabilityアプリケーションには、MeasuresDetailedディメンションも含める必要があります。MeasuresDetailedディメンションは、ステージの貸借一致および計算に必要な予約済のディメンションです。割当てメジャーは含まれていますが、ドライバ・メジャーは含まれていません。

注意!

このディメンションは編集しないでください。変更を行うと、データの損失やモデルの破損が生じる可能性があります。

管理元帳アプリケーションには、次のシステム・ディメンションも含める必要があります。

  • 残高ディメンションは、モデリング・ディメンション(費用センター、勘定科目など)、純変動、現在の残高および剰余の交差部内外のデータの移動を追跡します。

  • ルール・ディメンションは、データ移動の原因となった特定のルールを追跡します。

アプリケーションを作成した後、適切な手順を使用してアプリケーションに追加するディメンションを選択します: