内部取引は、内部取引パートナ(ICP)ディメンション全体で管理されます。ICPディメンションは、1つの勘定科目に対して存在するすべての内部取引残高を含んでいます。ICPは、内部取引の詳細を追跡および消去するために、勘定科目ディメンションおよびカスタム・ディメンションとともに使用する予約済のディメンションです。
内部取引用にアプリケーションを設定するには、次のアクションを行う必要があります。
内部取引が計上される勘定科目と、各内部取引勘定の調整勘定科目を指定します(それぞれ、勘定科目のメタデータのIsICP属性とPlugAcct属性を指定します)。
内部取引を実行するエンティティを指定します(エンティティ・メタデータのIsICP属性)。
内部取引を作成する場合、各グループに少なくとも1つの内部取引勘定科目および調整勘定科目が必要です。メタデータ・マネージャで勘定科目のIsICP属性を選択し、勘定科目を内部取引として指定します。勘定科目を内部取引として指定して、内部取引を入力すると、連結プロセスによって、消去仕訳または逆仕訳が[Elimination]値ディメンション・メンバーに作成されます。
調整勘定科目は、消去の完了時に[Elimination]値ディメンションの2つの内部取引勘定科目間の差異を保管する勘定科目です。調整勘定科目は、ICP勘定科目として設定できます。調整勘定科目をICP勘定科目として設定するには、IsICPメタデータ属性をYまたはRに設定し、消去が該当のICPメンバーに書き込まれるようにします。調整勘定科目をICP勘定科目として設定しない場合は、IsICP属性をNに設定します。その結果、消去は[ICP None]に書き込まれます。
連結の間に、有効な内部取引エンティティの間のトランザクションは消去されます。エンティティ・メンバーの定義を参照してください。
次の表に、システムで生成されるICPの要素を示します。
表4-12 システム生成のICP要素
ICPの要素 | 説明 |
---|---|
[ICP Top] |
最上位の内部取引メンバーを指定します |
[ICP None] |
内部取引メンバーが使用されないことを指定します。 |
[ICP Entities] |
内部取引が発生するエンティティを示します。 |