2 準備

この章では、CRU の取り外しまたは交換手順を実行する前に考慮すべき一般的なトピックについて説明します。

静電放電

部品を取り扱うときに必要とされる予防策を認識しておいてください。指やほかの導体から静電気を放電すると、静電気に弱いデバイスが損傷する可能性があります。この種の損傷によって、製品の平均寿命が短くなる恐れがあります。

静電放電 (ESD) の防止

  • 静電気に対して安全なコンテナで製品を運搬および保管することで、手の接触を回避します。

  • 静電気に弱い部品は、静電気が起きない作業場所に到着するまでコンテナに保管しておきます。

  • 部品は、コンテナから取り出す前にアースされた地面に置きます。

  • ピン、リード線、または電気回路に触れないようにします。

  • 静電気に弱いコンポーネントまたはアセンブリに触るときは、適切なアース手段を講じます。

静電放電を防止するためのアース方法

静電気に弱い部品を扱ったり、設置したりするときは、次の方法の 1 つまたは複数を使用してください。

  • アースされたシャーシにアースコードで接続されたリストストラップを使用します。

  • 導電性のあるフィールドサービスツールを使用します。

  • 折り畳み式の静電気除去用の作業マットとともにポータブルなフィールドサービスキットを使用します。

    注記:

    適切なアース用に推奨されたどの装備も持っていない場合は、認可された代理店に部品の取り付けを依頼してください。

SL150 リモートインタフェース

顧客交換可能ユニット (CRU) を取り外して交換するプロセスは、SL150 リモートインタフェース (GUI) の機能およびコマンドに依存しています。そのインタフェースのライブラリセクションに精通しているものとします。

リモートインタフェースにアクセスするには、サポートされている Web ブラウザでライブラリのホスト名または IP アドレスを入力します。「Log In」ダイアログボックスを図2-1 に示します。「Help」リンクは、画面の右上にあります。

取り外しまたは交換アクションを試す前に、ユーザーズガイド (http://docs.oracle.com) または「Help」システムを参照してそれらのアクションに精通してください。

図2-1 SL150 リモート管理の「Log In」ダイアログ

図2-1 については、周囲のテキストで説明しています。

図の凡例:

1 - ユーザー ID

2 - パスワード

3 - 「Help」リンク