2 コンポーネントの回復

OKM が使用するクラスタ設計には、2 つ以上の KMA が必要です脚注 1 。この設計は、業務継続が中断されるリスクを小さくするのに役立ちます。

また、一部の設計および保護要件は、コンポーネントの回復を支援するために使用されます。

KMA のクラスタ化により、データベースエントリのレプリケーションと作業負荷の分散が可能になります。コンポーネントに突然障害が発生した場合も、簡単に交換して運用を復元できます。

暗号化およびアーカイブ戦略を設計するときの重要な設計ガイドラインは、どこかのサイトで生成された重要データは、別のサイトにレプリケートして保管することです。これについては、章 3, "データの回復"で説明されています。

この章では、OKM でコンポーネントを交換する場合の情報について説明します。

KMA の停止

1 つ以上の KMA が動作し続けているかぎり、クラスタの残りに影響を与えることなく 1 つの KMA を回復させることができます。以降のセクションでは、1 つの KMA の復旧が必要なシナリオについて取り上げます。

ソフトウェアのアップグレード

ソフトウェアのアップグレードに修復や回復が当然のように伴うわけではありませんが、このアクション中、アップグレードが行われると KMA が休止することがあります。

アップグレードは、アクティブな暗号化エージェントを中断させずに実行できます。

  • 新しいソフトウェアのダウンロードは、クラスタ内のすべての KMA で同時に実行できます。

  • 新しいソフトウェアのアクティブ化には、KMA サーバーのリブートが必要です。

    そのため、常に少なくとも 1 つの KMA がアクティブになるように、クラスタ内の KMA のリブートは時間を少しずらす必要があります。

各 KMA がオンラインステータスに戻ると、KMA がオフラインの間に行われたデータベース更新がレプリケートされ、クラスタ内のすべての KMA が再同期されます。

ネットワークの切断

新しいソフトウェアがアクティブ化されるときなど、KMA が管理ネットワークから切断されると、クラスタ内の残りの KMA はその KMA への接続を試み続け、監査イベントログに通信エラーを報告します。

エージェントは、ネットワーク上のほかの KMA と通信し続けます。通常、これらは同じサービスネットワークに接続されたほかの KMA です。ただし、エージェントは管理ネットワークに接続されている可能性があるため、まず、それぞれ構成されたサイト内の KMA と連携しようとします。ただし、必要な場合は、クラスタ内で到達可能な任意の KMA に接続します。

KMA がネットワークに再接続すると、KMA が切断されていた間に行われたデータベース更新がレプリケートされ、クラスタ内のすべての KMA が再同期されます。

ハードウェア障害

ハードウェア障害が発生した場合、まず KMA をクラスタから削除して、残りの KMA がその KMA との通信を試みないようにする必要があります。

KMA コンソールにアクセスできる場合は、KMA をリセットできます。リセット操作により、ユニットは出荷時のデフォルトに戻ります。この操作では、追加のセキュリティー予防対策としてサーバーのハードディスクを消去するオプションが提供されます。障害の発生したサーバーの廃棄は、顧客が処理します。

交換用の KMA サーバーは、Oracle Key Manager のシステムインストールと保守に関するマニュアル (PN E48395-01) の説明に従って構成およびクラスタに追加されます。

新しい KMA がクラスタに追加されると:

  • データベースがレプリケートされます。

  • クラスタ内の KMA が再同期されます。

  • 新しい KMA がクラスタのアクティブなメンバーになります。

コンポーネントの構成

表 2-1 コンポーネントの構成

アカウント名:

セキュリティー管理者:

     

定足数メンバー:

     
 

サイトの場所:

KMA S/N:

KMA 名:

KMA ファームウェアレベル:

KMA IP アドレス:

サービスネットワーク IP:

OKM マネージャー IP:

ELOM/ILOM IP:

NTP|はい__いいえ__IP:

DHCP|はい__いいえ__

ゲートウェイ|はい__いいえ__IP:

DNS|はい__いいえ__IP:

IPv6 はい__いいえ__

ドメイン:

アドレス:

ホスト名:

KMA 番号:

クラスタ内の KMA の数:

KMA の場所:

OKM マネージャーの場所:

構成タイプ:

SL8500 ライブラリ

SL3000 ライブラリ

SL500 ライブラリ

9310 ライブラリ

L700/1400 ライブラリ

テープドライブのタイプ:

T10000A テープドライブ

T10000B テープドライブ

T10000C テープドライブ

T10000D テープドライブ

T9840D テープドライブ

HP LTO テープドライブ

IBM LTO テープドライブ

 

サイトの場所:

KMA S/N:

KMA 名:

KMA ファームウェアレベル:

KMA IP アドレス:

サービスネットワーク IP:

OKM マネージャー IP:

ELOM/ILOM IP:

NTP|はい__いいえ__IP:

DHCP|はい__いいえ__

ゲートウェイ|はい__いいえ__IP:

DNS|はい__いいえ__IP:

IPv6 はい__いいえ__

ドメイン:

アドレス:

ホスト名:

KMA 番号:

クラスタ内の KMA の数:

KMA の場所:

OKM マネージャーの場所:

構成タイプ:

SL8500 ライブラリ

SL3000 ライブラリ

SL500 ライブラリ

9310 ライブラリ

L700/1400 ライブラリ

テープドライブのタイプ:

T10000A テープドライブ

T10000B テープドライブ

T10000C テープドライブ

T10000D テープドライブ

T9840D テープドライブ

HP LTO テープドライブ

IBM LTO テープドライブ




脚注の凡例

脚注 1: 複数のサーバー: この標準構成から外れる場合は、OKM エンジニアリングおよびグローバルサポートサービスの同意を得る必要があります。