Oracle の ACSLS ソフトウェアでは、ACSLS システムの特定の動作を制御できる一連のシステム変数が提供されています。ACSLS XAPI サーバーコンポーネントに固有の制御変数がいくつか含まれています。このような変数には次のものがあります。
ACSLS の acsss_config
または dv_config
ユーティリティーを使用して、ACSLS XAPI の静的変数を表示および設定します。変更を有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。
dv_config
ユーティリティーを使用するには、次のいずれかのコマンドを入力します。
dv_config -d
はすべての ACSLS 変数を表示します。
dv_config -p <
variable_name
>
は XAPI 変数を更新します。
acsss_config
ユーティリティーを使用するには、ACSLS の acsss_config
スクリプトを使用して「ACSLS Feature Configuration」画面にアクセスします。
ACSLS Feature Configuration Please enter the number followed by Return for your choice from the following menu to configure product behavior in that area. Press ? followed by the Return key for help. 1: Set CSI tuning variables 2: Set event logging variables 3: Set general product behavior variables 4: Set access control variables 5: Set automatic backup parameters 6: Rebuild Access Control information 7: Event Notification settings 8: Define or Change Library Configuration 9: Set XAPI server variables E: Exit
オプション 9 (Set XAPI server variables
) を選択します。
注記:
このオプションは ACSLS XAPI サーバー機能が有効になっている場合にのみ表示されます。acsss_config
および dv_config
ユーティリティーの詳細と、これらのユーティリティーを使用して ACSLS 変数を表示および更新する方法については、『StorageTek Automated Cartridge System Library Software 管理者ガイド』を参照してください。
このセクションでは、ACSLS XAPI サーバーコンポーネントの制御に使用される有効な変数について説明します。
プロンプト: Changes to the user-defined inbound port to the XAPI server will not take effect until the XAPI server is restarted. Port number used by the XAPI server to receive incoming XAPI requests. [50020]:
このオプションは、クライアントからの受信 TCP リクエストに XAPI サーバーで使用されるポートを指定します。XAPI サーバーによって使用されるポートを定義する、1024 から 65535 の数値を入力します。ポート 50003 は指定しないでください。詳細は、『ACSLS セキュリティーガイド』を参照してください。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Changes to the XAPI work directory will not take effect until the xapi server is restarted. Place the XAPI log and trace information in which directory. [$ACS_HOME/log/xapi]
XAPI サーバーの作業ファイルが置かれるディレクトリを選択します。インストールされると、XAPI サーバーは、$ACS_HOME/log/xapi
ディレクトリに情報を記録します。通常の使用では、この変数の値は変更されません。$ACS_HOME
が含まれているファイルシステムでディスク容量の問題がある場合は、代替パスを指定できます。指定するパスは絶対パス (たとえば、/
または $ACS_HOME
で始まるパス) にする必要があります。この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Changes to the XAPI log size will not take effect until the XAPI server is restarted. Maximum XAPI log size in Mbytes [20]:
このオプションは、M バイト (ここでは「1048576 バイト」と定義) で表される、XAPI ログのしきい値サイズを指定します。負でない数を入力します。20 がこのオプションのデフォルト値です。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Number of XAPI Log archive files to retain [10]:
このオプションは、保持するアーカイブ XAPI ログファイルの数を指定します。
現在の vlog.file サイズがしきい値サイズを超えると、0 から n の接尾辞が付加されてログファイルの名前が変更されます。0 はもっとも新しいファイルで、n はもっとも古いファイルです。アーカイブファイルは、API_WORK_PATH
ディレクトリに保存されます。
指定された数のアーカイブログに達すると、新しいファイルがアーカイブディレクトリに追加されるごとにもっとも古いファイルがそのディレクトリから削除されます。1 つ以上 99 以下のアーカイブファイルを保持できます。
1 から 99 の数値を入力して、保持するアーカイブログファイルの数を指定します。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Changes to the XAPI trace size will not take effect until the xapi server is restarted. Maximum XAPI trace size in Mbytes. [50]:
このオプションは、M バイト (ここでは「1048576 バイト」と定義) で表される、XAPI トレースのしきい値サイズを指定します。負でない数を入力します。50 がこのオプションのデフォルト値です。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Number of XAPI Trace archive files to retain [10]:
このオプションは、保持するアーカイブ XAPI トレースファイルの数を指定します。現在の vtrace.file サイズがしきい値サイズを超えると、0 から n の接尾辞が付加されてトレースファイルの名前が変更されます。0 はもっとも新しいファイルで、n はもっとも古いファイルです。アーカイブファイルは、XAPI_WORK_PATH
ディレクトリに保存されます。指定された数のアーカイブログに達すると、新しいファイルがアーカイブディレクトリに追加されるごとにもっとも古いファイルがそのディレクトリから削除されます。1 つ以上 99 以下のアーカイブファイルを保持できます。1 から 99 の数値を入力して、保持するアーカイブログファイルの数を指定します。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Changes to the XAPI startup file name will not take effect until the xapi server is restarted. Name of the XAPI startup file with control parms [xapi_startup_file]
このオプションは、XPI 起動ファイルの名前を指定します。このファイルは、XAPI_WORK_PATH
ディレクトリに存在し、XAPI 起動パラメータを含みます。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
プロンプト: Changes to the XAPI Tapeplex name will not take effect until the xapi server is restarted. Name of the XAPI Tapeplex []:
このオプションは、XAPI Tapeplex の名前を指定します。長さが 8 文字を超えないテキストを入力してください。この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。