NoSQL DBリリース1.0からNoSQL DBリリース2.0へのアップグレード

NoSQL DBリリース2.0では、ストアのコンポーネントが相互に通信する内部プロトコルが変更されています。限定的なバージョン間の互換性が実装されています。アップグレード中もストアが実行されてクライアントから使用可能な状態を維持できるように、NoSQL DBリリース1.0を実行しているコンポーネント(埋込みクライアント・ライブラリを使用するアプリケーションを含む)とNoSQL DBリリース2.0を実行しているコンポーネントは相互に通信できます。ただし、アップグレードの進行中にストアの構成を変更する操作を実行しないでください。

同様に、NoSQL DBリリース2.0は、ストアのコンポーネントで保持される永続的なメタデータを変更します。管理やレプリケーション・ノードなどのコンポーネントが新規ソフトウェアで起動されると、メタデータが新しい形式に自動的に変換されます。したがって、ストアを以前のバックアップからリストアせずに、古いNoSQL DBリリースにダウングレードすることはできません。

注意

複数のゾーンを含むNoSQL DBリリース1.0トポロジを持つストアでは、オンライン・アップグレードはサポートされていません。ストアにそのようなトポロジがある場合は、アップグレードを試行する前にテクニカル・サポートに連絡してください。

注意

NoSQL DBリリース1.0の管理CLIプログラムは、NoSQL DBリリース2.0の管理サービスと互換性がありません。その逆も同様です。CLIを実行する場合、互換性のあるライブラリを使用していることを確認してください。NoSQL DBリリース2の管理コンソールに初めて接続する場合、Webブラウザのキャッシュをクリアする必要がある可能性があります。管理コンソール。

リリース1.0インストールをリリース2.0にアップグレードするには、ストア内のノード(マシン)ごとに次の手順を実行します。

  1. 2.0ソフトウェアを新規KVHOMEディレクトリ(ここでは、NEW_KVHOMEと呼ばれる)に配置します。ノードでNFSを使用してこのディレクトリを共有する場合、これは、共有ディレクトリごとに一度のみ行う必要があります。

  2. /etc/init.d、Upstartまたは他のメカニズム(次のコマンドなど)を使用して、再起動時にストレージ・ノード・エージェントを自動的に起動するようにノードを構成している場合は、

    nohup java -Xmx256m -Xms256m \
    -jar KVHOME/lib/kvstore.jar start -root <kvroot> ...&

    まずそのスクリプトをNEW_KVHOMEを指すように変更します。

  3. 各KVROOTに対して次のようにします(通常、ノードごとに一度)。

    1. 古いコードを使用してストレージ・ノードを停止します。

      java -Xmx256m -Xms256m \
      -jar OLD_KVHOME/lib/kvstore.jar stop -root <kvroot> \
      [-config <configfile>]
    2. 新しいコードを使用してストレージ・ノードを再起動します。

      nohup java -Xmx256m -Xms256m \
      -jar NEW_KVHOME/lib/kvstore.jar start -root <kvroot> \
      [-config <configfile>] & 

      ストレージ・ノード・エージェントを自動的に再起動するようにシステムが構成されている場合、このステップは不要です。

  4. OLD_KVHOMEを参照する管理スクリプトやその他のファイルが変更されていることを確認します。

これを行ったら、OLD_KVHOMEを削除できます。