第5章 既存のOracle NoSQL Databaseデプロイメントのアップグレード

目次

アップグレードの準備
アップグレードに関する一般的な注意事項
リリース2.0からリリース3.0へのアップグレード
スクリプトを使用したリリース3へのアップグレード
NoSQL DBリリース1.0からNoSQL DBリリース2.0へのアップグレード

この項では、Oracle NoSQL Databaseデプロイメントのソフトウェアをアップグレードする方法について説明します。

新規ソフトウェアをインストールする場合、各ノードを再起動する必要があります。ストアの構成によっては、ストアがオンラインでクライアントが使用可能な状態のままアップグレードすることもでき、停止時間が望ましくない場合に便利です。必要な場合には、かわりにオフライン・アップグレードも実行できます。オフライン・アップグレードでは、ノードをすべて停止し、そのすべてに新しいソフトウェアをインストールしてから、ノードを再起動します。これは簡単で確実に実行できますが、アップグレードの間はストアを利用できないということでもあります。

ストアのレプリケーション係数が2より大きく、かつリリース2.0ストアでアップグレードが実行されていない場合、オンライン・アップグレードを実行できます。

レプリケーション係数が2より大きいストアの場合、コンポーネントが1つずつ再起動される間もシャードで過半数が保持され、クライアントのかわりにデータの読取りおよび書込みを続行できます。レプリケーション係数が2または1の場合、1つのノードの再起動中に過半数を保持できないため、各シャードはしばらくの間使用できなくなります。

アップグレードの準備

アップグレード・プロセスを開始する前に、スナップショットを作成することでストアのバックアップを取る必要があります。「スナップショットの作成」を参照してください。

Oracle NoSQL Databaseでは、構成の変更およびその他の管理アクティビティにはプランが関係してきます。NoSQL DBリリース3.0では、NoSQL DBリリース1.0で作成されたプランの実行または再起動はサポートされていません。完了状態ではないプランは、アップグレードの開始前に取り消す必要があります。プランの詳細は、「プラン」を参照してください。

注意

アップグレード・プロセスでは、ストア内のすべてのサービスがアップグレードされるまでプランを作成しないでください。

kvstoreクライアント・ライブラリを使用するアプリケーション・プログラムは、サービス・コンポーネントのアップグレード後にできるかぎり早く新しいソフトウェア・バージョンにアップグレードする必要があります。新しいクライアントを古いストアで使用することもできるため、ストア・サービスをアップグレードする前に、アップグレードされたクライアントをテストできます。