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Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイドfor Linux
Exalyticsソフトウェア・リリース2.0.0.0 for Exalytics X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4
E64857-03
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8 Exalytics Capacity on Demand

この章では、Exalytics Capacity on Demand Utilityを使用して、Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサの数を構成する方法について説明します。

デフォルトでは、各Exalytics Machineはすべてのコア・プロセッサが有効な状態で出荷されます。したがって、X2-4およびX3-4マシンには40のアクティブなコア・プロセッサが付属しており、X4-4マシンには60のアクティブなコア・プロセッサが付属しており、X5-4マシンには72のコア・プロセッサが付属しています。

実行するアプリケーションの要件に応じて、Exalytics Capacity on Demand Utilityを使用してOracle Exalyticsのオペレーティング・システムを構成することにより、各Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサの数を変更できます。

この章の項目は次のとおりです。

8.1 Exalytics Machineにおけるアクティブなコア・プロセッサの数の構成に関するガイドライン

Exalytics Capacity on Demand Utilityを使用してExalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサの数を構成する前に、次のガイドラインに留意してください。

  • Exalytics Capacity on Demand Utilityを使用してアクティブなコア・プロセッサの数を構成できるのは、非仮想化Exalytics Machineの場合のみです。このユーティリティは、仮想化用に構成されたExalytics Machineでは使用できません。

  • 各Exalytics Machineはすべてのコア・プロセッサが有効な状態で出荷されます。Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサの数を最初に減らす場合は、慎重に判断してください。Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサの数を一度減らしたら、増やすことのみが可能で、これ以上減らすことはできません。

    たとえば、X4-4 Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサの数を最初に60から20に減らした場合、アクティブなコア・プロセッサの数を増やすことのみが可能で、これらの数を16、12または8に減らすことはできません。表8-1に、Exalytics Machineにおけるアクティブなコア・プロセッサの構成を示します。

  • アクティブなコア・プロセッサの数は4単位でのみ増やすことができます。

表8-1 Exalytics Machineにおけるアクティブなコア・プロセッサの構成

システム アクティブなコア・プロセッサの最小数 アクティブなコア・プロセッサの最大数 アクティブ化可能なコア・プロセッサの数 アクティブなコア・プロセッサの増減

Exalytics In-Memory Machine X2-4

8

40

8, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36, 40

増加のみ

Exalytics In-Memory Machine X3-4

8

40

8, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36, 40

増加のみ

Exalytics In-Memory Machine X4-4

8

60

8, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36, 40, 44, 48, 52, 56, 60

増加のみ

Exalytics In-Memory Machine X5-4

8

72

8, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36, 40, 44, 48, 52, 56, 60, 64, 68, 72

増加のみ


8.2 キー・ファイルの生成

Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサを構成または変更する前に、キー・ファイルを生成する必要があります。アクティブ化するコア・プロセッサの数を変更するたびに、一意のキー・ファイルを生成します。これ以上のコア・プロセッサをアクティブ化する場合は、同じ手順に従って一意のキー・ファイルを生成します。

キー・ファイルの生成の手順:

  1. ILOMのWebインタフェースにログオンしてExalytics Machineのシリアル番号を取得し、左側のペインで「サマリー」が選択されていない場合はこれを選択します。

    シリアル番号を書き留めます。これは、手順4で必要です。

  2. 次の場所にあるMy Oracle Supportにログインします。

    https://myoraclesupport.com

  3. 「設定」タブを選択し、「アセット」を選択します。

  4. Exalytics Machineのシリアル番号をクリックします。

    シリアル番号の「アセット詳細」画面が表示されます。

  5. コア構成を行うために、「キーの管理」をクリックします。

    「コア構成キーの管理」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「1サーバー当たりのコア数」リストで、アクティブ化するコア・プロセッサの数を選択します。


    注意:

    最初は、デフォルトのアクティブなコア・プロセッサの数より少ない任意の数のコア・プロセッサをアクティブ化することを選択できます。ただし、必要なコア・プロセッサの数を一度アクティブ化したら、これより多い数のコア・プロセッサしかアクティブ化できなくなります。たとえば、最初に20のコア・プロセッサをアクティブ化した場合、後で20未満のコア・プロセッサをアクティブ化することはできません。

  7. 「キーの生成」をクリックして、キーを生成します。

    生成したキーにより、手順6で選択したアクティブなコア・プロセッサの数のみを構成できるようになります。

  8. 「キーをクリップボードにコピー」をクリックします。

  9. テキスト・ファイルを作成し、キーに貼り付けます。

  10. テキスト・ファイルを保存します。

8.3 Exalytics Machineにおけるアクティブなコア・プロセッサの構成

生成したキー・ファイルを使用して、Exalytics Machineでアクティブなコア・プロセッサを構成します。

Exalytics Machineにおけるアクティブなコア・プロセッサの構成の手順:

  1. rootユーザーとしてExalytics Machineにログインします。

  2. /opt/exalytics/binディレクトリに移動します。

  3. /opt/exalytics/binディレクトリから、次のコマンドを入力してアクティブなコア・プロセッサの数を構成します。

    # python /opt/exalytics/bin/update_cores.py

    次の出力が表示されます。

    Please enter the Exalytics Capacity on Demand License key file location (eg. /tmp/file): /tmp/key_file
    
  4. キー・ファイルの場所と名前を入力します。

    たとえば、キー・ファイルにkey_20という名前を付けてtmpディレクトリに保存した場合は、次を入力します。

    /tmp/key_20

  5. Exalytics Machineを再起動します。

  6. rootユーザーとして次のコマンドを入力して、指定した数のコア・プロセッサがアクティブであることを確認します。

    # echo $((`cat /proc/cpuinfo | grep processor | wc | cut -c 6-7` / 2))

    たとえば、36のコア・プロセッサをアクティブ化した場合、次が表示されます。

    36