モバイル・アプリケーションは特にモバイル・デバイスで実行するように設計されるので、モバイル接続に最適化された、最小のセマンティックHTMLで構築される必要があります。この項では、Oracle Application Expressでモバイル・アプリケーションを作成する方法を説明します。
モバイル・アプリケーション開発をサポートするために、Oracle Application ExpressにはjQuery Mobileが組み込まれています。jQuery MobileベースのWebページは、ごく少数のイメージおよびCSSファイルしか含まない、コンパクトで最小主義のWebサイトを作成できる、軽量なフレームワークを使用します。jQuery Mobileを使用して、これらのアプリケーションは、モバイル・オペレーティング・システム(iOS、Android、BlackberryおよびWindows Mobile)で実行することができます。
jQuery Mobileは、方向の変更やタッチ・イベントなどのモバイル・デバイス特有のイベントをサポートします。ThemeRollerなどのツールを使用するCSSを変更することで、jQuery Mobileベース・アプリケーションのルック・アンド・フィールを簡単に変更できます。詳細は次の場所を参照してください。
モバイル・アプリケーションを作成するには:
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
「作成」ボタンをクリックします。
アプリケーション・タイプで、「モバイル」を選択して「次へ」をクリックします。
「名前」で、次のステップを実行します。
スキーマ: アプリケーションは、すべてのSQLを特定のデータベース・スキーマとして解析することで、権限を取得します。データベース・スキーマ所有者を指定します。
名前: 開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。
アプリケーション: アプリケーションを識別する整数値を指定します。アプリケーションIDは、Application Expressインスタンス内で一意である必要があります。3000から9000の範囲のアプリケーションIDは、Oracle Application Expressの内部使用向けに予約されています。
テーマ: テーマを選択します。テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用するテンプレートのコレクションです。「テーマの使用」を参照してください。
テーマ・スタイル: テーマ・スタイルを選択します。テーマ・スタイルは、テーマ42および51などの新しいアプリケーションに対してのみ使用可能です。「テーマ・スタイルの使用」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
ヒント: ログイン・ページと空白ページのみを含むインスタント・アプリケーションを作成するには、「アプリケーションの作成」ボタンをクリックします。 |
次に、ページをアプリケーションに追加します。
「ページ」で、「ページの追加」をクリックします。
「アプリケーションの作成 - ページの追加」ダイアログで、次のステップを実行します。
「ページ・タイプの選択」で、追加するページ・タイプを選択します。表7-1「アプリケーションの作成ウィザード - 使用可能なページ・タイプ」を参照してください。
使用可能なページ・タイプは、前のステップで選択したユーザー・インタフェースによって異なります。
アクション: 現在選択済のページ・タイプが表示されます。選択ごとに、表名の選択、レポート実装など異なる情報のタイプが求められます。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
「ページの追加」をクリックします。
ページがページ上部に表示されます。ページを削除するには、「削除」アイコンをクリックします。
すべてのページが追加されるまで前のステップを繰り返します。
「次へ」をクリックします。
ヒント: ウィザードを早期に終了して「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値」を使用するには、「アプリケーションの作成」ボタンをクリックします。「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値」を構成するには、Oracle Application Express管理ガイドの「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値の利用」を参照してください。 |
「共有コンポーネント」で、共有コンポーネントを別のアプリケーションからコピーするかどうかを指定します。「はい」または「いいえ」を選択します。「はい」を選択した場合は、そのコピー元と、インポートするコンポーネントを選択します。
共有コンポーネントは、アプリケーション内の複数のページ間で表示または適用できる共通アプリケーション要素です。時間を節約するため、またはアプリケーション間の一貫性を保持するために、共有コンポーネントは既存のアプリケーションからコピーします。コピーできる共有コンポーネントのタイプには、ユーザー・インタフェースのテーマ、LOV、ナビゲーション・バー・エントリ、認可スキームおよび認証スキームがあります。
「属性」で、次のステップを実行します。
認証スキーム: アプリケーションにアクセスする前にユーザー・アイデンティティを確立する方法を決定します。
詳細は、フィールドレベル・ヘルプおよび「認証によるユーザー・アイデンティティの証明」を参照してください。
言語: このアプリケーションのプライマリ言語を選択します。
アプリケーションを開発する言語をこの属性で指定します。この言語が、すべての変換の元となるベース言語になります。
ユーザー言語プリファレンスの派生元: エンジンによるアプリケーション言語の決定方法を指定します。アプリケーションのプライマリ言語は静的にする(Webブラウザの言語から派生される)か、またはユーザー・プリファレンスまたはアイテムから決定されるようにできます。データベース言語の設定では、日付の表示とソート特性を決定します。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
「言語」および「ユーザー言語プリファレンスの派生元」属性は、グローバリゼーション属性の編集ページで後から変更できます。「グローバリゼーション属性の構成」を参照してください。
日付書式: アプリケーションで使用する日付書式を指定します。
この日付書式を使用すると、NLS_DATE_FORMAT
データベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracle日付書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文によるアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトの日付書式が実行時に取得されます。指定されている場合は、DATE
型の列から得られるすべてのアイテムの日付書式としても使用されます。
日時書式: アプリケーションで使用する日時書式を指定します。
この日時書式は、置換参照&APP_DATE_TIME_FORMAT.
を使用するか、PL/SQLでv('APP_DATE_TIME_FORMAT')
ファンクションを使用して、アプリケーション内で参照できます。この属性によってNLS設定が変更されることはありません。この値には、有効なOracle日付書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。この属性値を指定しない場合、APP_DATE_TIME_FORMAT
への参照はNLSデータベース・セッションの日付書式とNLS時刻書式を返します。
タイムスタンプ書式: アプリケーションで使用するタイムスタンプ書式を指定します。
このタイムスタンプ書式を使用すると、NLS_TIMESTAMP_FORMAT
データベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracleタイムスタンプ書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトのタイムスタンプ書式が実行時に取得されます。
タイムスタンプ・タイムゾーン書式: アプリケーションで使用されるタイムゾーン付きタイムスタンプ書式を指定します。
このタイムゾーン付きタイムスタンプ書式を使用すると、NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT
データベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracleタイムゾーン付きタイムスタンプ書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトのタイムゾーン付きのタイムスタンプ書式が実行時に取得されます。
「次へ」をクリックします。
選択内容を確認して、「アプリケーションの作成」をクリックします。