この項では、エンド・ユーザーの観点から、Oracle Application Expressアプリケーションを使用する方法を説明します。この項では、Oracle Application ExpressおよびWebシート・アプリケーションとデータベース・アプリケーションの違いについて説明します。
関連項目: 『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』のクイック・スタートに関する項 |
Oracle Application Expressは標準準拠のHTML5、CSS3およびJavaScriptに依存しているため、最適な操作性のために、入手可能な最新のWebブラウザ・ソフトウェアを使用することをお薦めします。詳細は、『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』のブラウザ要件に関する項を参照してください。
Oracle Application Expressは、Oracle Databaseのための高速Webアプリケーション開発ツールです。開発者は、ウィザードや直接の入力で、データベース・オブジェクトの外観としてHTMLインタフェース(またはアプリケーション)を構築できます。各アプリケーションは、タブ、ボタンまたはハイパーテキスト・リンクを使用してリンクされたページのコレクションです。
アプリケーションを作成すると、ユーザーはOracle Databaseのデータを管理、操作および表示できます。開発者はOracle Application Expressで次の2種類のアプリケーションを構築できます。
Webシート・アプリケーション
データベース・アプリケーション
Webシート・アプリケーションは、テキストとデータを組み合せた対話モードWebページです。これらのアプリケーションは、ユーザーによって定義される非常に動的なアプリケーションです。Webシート・アプリケーションには、ナビゲーション・コントロール、検索機能や、ファイル、ノート、タグなどの注釈を追加する機能があります。Webシート・アプリケーションは、アクセス制御リストおよびいくつかの組込み認証モデルを使用して保護できます。
開発者はOracle Application Expressで、プログラミングの経験が少なくても、Webブラウザを使用するだけで強力なデータベース・アプリケーションを作成できます。データベース・アプリケーションは、Oracle Databaseに格納された情報を迅速に追加、更新および表示できる、対話モードのユーザー・インタフェース(UI)です。このUIは、静的および対話モードのレポート、フォーム、地図、チャートなど、様々な形式の情報を表示できます。
このガイドでは、エンド・ユーザーが対話モード・レポートをカスタマイズする方法を説明します。対話モード・レポートでは、検索、フィルタ処理、ソート、列選択、ハイライトなどのデータ操作を行うことで、レポート・データの表示をカスタマイズできます。これに加え、エンド・ユーザーはカスタマイズしたものを保存したり、レポートをローカルにダウンロードできます。
このガイドでは、Oracle Application Expressに、既存のアプリケーションのデータのロード・ウィザードを使用してデータをインポートする方法も説明します。