この章では、Oracle Fusion Middlewareの高可用性とエンタープライズ・デプロイメントに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、構成に関する問題およびその回避策について説明します。次のトピックが含まれます:
高可用性クラスタ環境でOracle Entitlements Server (OES)管理サーバーをバージョン11g R2 PS1から11g R2 PS2にアップグレードした場合、高可用性の構成プロセスでAuthorization Policy Manager (APM)にログインできません。APM管理サーバーと管理対象サーバーを起動した後、APMコンソールにログインしようとすると、次の例外が返されます。
javax.el.PropertyNotFoundException The class 'oracle.security.apm.ui.bean.ApmMainManagedBean' does not have the property 'roleTemplateEnabled'
APMにログインするには、手動でAPMをIDM_HOMEから管理コンソールに再デプロイする必要があります。
管理コンソールでのポリシーの作成中、1台のOAAMサーバーが停止し、フェイルオーバーが発生した場合、「適用」をクリックするとNullPointerExceptionが発生します。ポリシーは正常に保存されません。
この問題を解決するには、「ポリシーの作成」ページを開き、以前に入力した設定を入力して、「適用」をクリックします。
管理コンソールでのトランザクションの作成中、OAAMサーバーが停止し、フェイルオーバーが発生した場合、「適用」をクリックするとNullPointerExceptionが発生します。トランザクションは正常に保存されません。
この問題を解決するには、「トランザクションの作成」ページを開き、以前に入力した設定を入力して、「適用」をクリックします。
Oracle Unified Directory (OUD)を使用したエンタープライズ・デプロイメントでレスポンス・ファイルの作成時にIDMLCMを使用したディレクトリの準備オプションを選択した場合、LCMが正常にデプロイされた後、次の手順を実行します。
LDAPHOST1およびLDAPHOST2にOUD変更ログのアクセス権を付与します。『Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』ガイドのOUD変更ログのアクセス権の付与に関する項を参照してください。
LDAPHOST1およびLDAPHOST2を再起動します。