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Oracle® Fusion Middleware Identity Managementリリース・ノート
11gリリース2 (11.1.2.3)
E61969-07
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11 Oracle Identity Management統合

この章では、Oracle Identity Management統合に関連する問題について説明します。

Oracle Identity Managementは、個別または集合で使用できる多数のアプリケーションから構成されます。

この章の内容は次のとおりです。

11.1 Access Manager、Oracle Adaptive Access ManagerおよびOracle Identity Managerの統合

この項では、Oracle Access Management Access Manager、Oracle Adaptive Access ManagerおよびOracle Identity Managerの統合に関連する問題について説明します。次の項目が含まれます。

11.1.1 Access Manager、Oracle Adaptive Access ManagerおよびOracle Identity Managerの統合環境でロック・ユーザーが自身のロックを解除できない

Access Manager、Oracle Adaptive Access ManagerおよびOracle Identity Managerの統合環境において、エンド・ユーザーがOIMとLDAPで正しくないパスワードを何度も提供してロックされ、そのユーザーがOAAMのログイン・ページで有効な資格証明を提供した場合、ユーザーのアクセスは拒否され、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

Sorry, the identification you entered was not recognized. Please try again.

ロックされたユーザーは、パスワードを忘れた場合のフローによって自身のロックを解除できる「パスワードを忘れた場合はこちら」リンクを含む、ロックされたアカウント用のページにリダイレクトされません。自身のロック解除を実行するには、ユーザーがパスワード入力ページで「パスワードを忘れた場合」リンクをクリックする必要があります。

Access ManagerとOracle Identity Managerの統合環境では、ロックされたユーザーは、ロックされたアカウント用のページにリダイレクトされ、そのページで「パスワードを忘れた場合はこちら」リンクを利用できます。

11.1.2 パスワード・ポリシーの失敗時に無効なクラスに関する例外が発生する

OAAM 11gリリース1 PS2 (11.1.1.3)、OIM 11gリリース2 PS1 (11.1.2.1)統合環境、またはOAAMリリース2 PS1 (11.1.2.1)とOIMリリース1 PS2 (11.1.1.3)の統合環境では、エンド・ユーザーが、パスワードの有効期限切れフロー、パスワードを忘れた場合のフローまたはパスワードの変更フローで、デフォルトのパスワード・ポリシーに違反するパスワードを入力すると、次のメッセージが表示されます。

An error occurred while attempting to change your password. Please try again

エラー・ログ・ファイルには、無効なクラスに関する次のような例外が表示されます。

<Apr 13, 2013 5:06:09 AM CST> <Error> <oracle.oaam> <BEA-000000> 
<failed to changePassword(john.doe@example.com)
javax.ejb.EJBException: Problem deserializing error response; nested
exception is:
java.io.InvalidClassException:
oracle.iam.identity.exception.IdentityException; local class incompatible:
stream classdesc serialVersionUID = 1935467088360363654, local class
serialVersionUID = -7391301560574640548; nested exception is:
java.io.InvalidClassException:
oracle.iam.identity.exception.IdentityException; local class incompatible:
stream classdesc serialVersionUID = 1935467088360363654, local class
serialVersionUID = -7391301560574640548
at weblogic.ejb.container.internal.RemoteBusinessIntfProxy.unwrapRemoteException(
RemoteBusinessIntfProxy.java:121)
at weblogic.ejb.container.internal.RemoteBusinessIntfProxy.invoke(RemoteBusinessI
ntfProxy.java:96)
at $Proxy163.changePasswordx(Unknown Source)
at oracle.iam.identity.usermgmt.api.UserManagerDelegate.changePassword(Unknown
Source)
...etc
Caused By: java.io.InvalidClassException:
oracle.iam.identity.exception.IdentityException; local class incompatible:
stream classdesc serialVersionUID = 1935467088360363654, local class
serialVersionUID = -7391301560574640548
        at java.io.ObjectStreamClass.initNonProxy(ObjectStreamClass.java:562)
        at
java.io.ObjectInputStream.readNonProxyDesc(ObjectInputStream.java:1582)
...etc 

パスワードに関連するフローは、定義済のパスワード・ポリシーに準拠する有効なパスワードを提供した場合に正しく動作します。このエラーがフローに影響を与えることはありません。

11.1.3 ユーザーがロックアウトされるとOAAMログイン・ページに適切なエラー・メッセージが表示されない

OAAMサーバーは、アイデンティティ・ストアで無効になっているユーザーを無効ユーザーとして扱います。そのようなユーザーがOAAMサーバーを使用してログインしようとすると、次の例のように無効メッセージのためのメッセージがユーザーに対して表示されます。

Sorry, the identification you entered was not recognized. Please try again

11.1.4 登録されていないユーザーにも「パスワードを忘れた場合」リンクが表示される

OAAMのパスワード・ページには、ユーザーが登録されているかどうかにかかわらず、「パスワードを忘れた場合」のフローを開始するためのリンクが表示されます。

11.2 Access ManagerとOracle Adaptive Access Managerの統合

この項では、Oracle Access Management Access ManagerおよびOracle Adaptive Access Managerの統合に関連する問題について説明します。次の項目が含まれます。

11.2.1 OAAMBasicおよびOAAMAdvancedスキームを使用したAccess ManagerとOracle Adaptive Access Managerの統合は推奨されない

OAAMBasicおよびOAAMAdvanced認証スキームを使用するOracle Access Management Access ManagerとOracle Adaptive Access Managerの統合は11.1.2.2から非推奨であり、12.1.4以降のリリースではサポートされなくなります。OAAMBasicおよびOAAMAdvancedでの統合ではなく、信頼できる認証プロトコル(TAP)を使用するOracle Access Management Access ManagerとOracle Adaptive Access Managerの統合を使用することをお薦めします。TAPを使用したAccess ManagerとOracle Adaptive Access Managerの統合の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Management Suite統合ガイド』を参照してください。

11.2.2 SSL保護リソースにアクセスするとOAAMがHTTPSからHTTPにリダイレクトする

OAAMとAccess Managerの統合環境で、SSL保護リソースにアクセスすると、OAAMはhttpプロトコルとSSLポートを使用してログイン・ページのURLにリダイレクトして、エラーが発生します。これが発生するのは、OAAMサーバーの前面にSSLポートを使用するOracle HTTP Server (OHS)があり、SSLがOracle HTTP Serverで終了するときです。

この問題の回避方法:

  1. 次のプロパティを設定します(そうしない場合、OAAMは誤ってHTTPポートにリダイレクトします)。

    oaam.uio.oam.cookie.redirect.hostname.attribute=rh
    oaam.uio.oam.cookie.redirect.path.attribute=ru
    

    注意:

    このような手順は、TAPSchemeが使用されない統合のみに適用されます。

  2. リバース・プロキシ設定を含むOracle HTTP Server構成ファイル(たとえばWEB_ORACLE_INSTANCE/config/OHS/component_name/moduleconf/sso_vh.conf)に次のコードを追加します。

    ######################################################
    ## Entries Required by Oracle Adaptive Access Manager
    ######################################################
       <Location /oaam_server>
          SetHandler weblogic-handler
          WebLogicCluster OAMHOST1.mycompany.com:14300, OAMHOST2.mycompany.com:14300
          WLProxySSL ON
          WLProxySSLPassThrough ON
       </Location>
    
  3. WebLogic SSLディレクティブがsso_vh.confファイルに入力されたことを確認します。

  4. Oracle HTTP Serverは、WebLogicのプロキシとして機能するため、デフォルトでは、特定のCGI環境変数はWebLogicに渡されません。これらには、ホストとポートが含まれます。WebLogicには、内部URLを適切に生成できるように仮想サイト名およびポートを使用していることを指示する必要があります。手順は次のとおりです。

    1. IAMAccessDomainのWebLogic管理コンソールにログインします。

      http://IADADMIN.mycompany.com/console
      
    2. 「クラスタ」をホーム・ページで選択するか、「ドメイン」構造メニューで「環境」→「クラスタ」を選択します。

    3. 「チェンジ・センター」ウィンドウの「ロックして編集」をクリックして、編集を有効にします。

    4. クラスタ名(oaam_cluster)をクリックします。

    5. 「HTTP」を選択して、次の値を入力します。

      フロントエンド・ホスト: sso.mycompany.com (IAM_LOGIN_URI)

      フロントエンドHTTPポート: 80 (HTTP_PORT)

      フロントエンドHTTPSポート: 443 (HTTP_SSL_PORT)

      これによって、WebLogicで作成されたHTTPS URLが、ロード・バランサでポート443に転送されるようになります。

    6. 「保存」をクリックします。

    7. 「クラスタ」をホーム・ページで選択するか、「ドメイン」構造メニューで「環境」→「クラスタ」を選択します。

    8. クラスタ名(oaam_admin_cluster)をクリックします。

    9. 「HTTP」を選択して、次の値を入力します。

      フロントエンド・ホスト: IADADMIN.mycompany.com (IAD_DOMAIN_ADMIN_LBRVHN)

      フロントエンドHTTPポート: 80 (HTTP_PORT)

    10. 「保存」をクリックします。

    11. 「チェンジ・センター」ウィンドウの「変更のアクティブ化」をクリックします。

  5. WebLogic管理コンソールの左側のナビゲーションでbase_domainをクリックし、「Webアプリケーション」タブをクリックします。

  6. 下にスクロールして、「WebLogicプラグインの有効化」オプションを選択します。

  7. 「保存」をクリックします。

  8. Oracle Access Management管理コンソールにログインして、Access Managerホストの詳細を確認します。ホストがロード・バランサを指し示していることと、HTTPSであることを確認します。

11.2.3 bharosa.uio.default.is_oam_integratedをFalseに設定する必要がある

Access ManagerとOracle Adaptive Access Manager 11gリリース2 (11.1.2.3)の統合環境では、プロパティbharosa.uio.default.is_oam_integratedfalseに設定する必要があります。