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Oracle® Fusion Middleware Identity Managementリリース・ノート
11gリリース2 (11.1.2.3)
E61969-07
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5 Oracle Access Management

この章では、Oracle Access Managementに関連する問題について説明します。

次の項目が含まれます。

5.1 一般的な問題および回避策

この項では、特定のAccess Managerサービス別にまとめた一般的な問題および回避策について説明します。サービス関連のトピック(アクセス・ポータルなど)がなければ、この時点で一般的な問題はありません。

5.1.1 一般的な問題および回避策: Access Manager

このトピックでは、Oracle Access Management Access Manager (Access Manager)の一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。

5.1.1.1 10Gおよび32 BIT 11G WebGateはSHA1/SHA2証明書(証明書モード)でサポートされない

SHA1/SHA2証明書を使用して証明書モードでOracle Access Management Access Manager 11.1.2.3.0サーバーが構成されている場合、10g WebGateおよび11.1.2.1.0/11.1.2.2.0 (32ビット) WebGateはサポートされません。

5.1.1.2 SSL上のActive Directoryでのログインの問題

SSL接続を使用するときにActive Directoryでログインの問題が発生します。この問題の現在の回避策は、ActiveDirectoryAuthenticatorで非SSLポートを使用することです。

5.1.1.3 パブリック・ポリシーによって保護されたリソースでSSOグローバル・ログアウトが失敗する

関与しているリソースの1つがOAMパブリック・ポリシーによって保護されている場合、SSOグローバル・ログアウトが失敗します。Enterprise Content Management PS7がOAM R2PS2で使用され、認証プロバイダとして追加されたOAM IDアサータでアクション・タイプがOAM_IDENTITY_ASSERTIONトークン(OAM_REMOTE_USERではなく)として定義されると、SSOグローバル・ログアウトが失敗します。

5.1.1.4 非OIC (Oracle Identity Connect)クライアントに対する動作の影響

ユーザーが、LDAPNoPasswordModule認証モジュールを使用する任意の認証スキームで認証されると、認証スキームに定義された認証レベルに関係なく、認証レベル"0"がそのユーザーに設定されます。

5.1.1.5 「登録済」/「許可」付与タイプを指定してOAuthトークンをリクエストする

OAuthトークンをリクエストするときは「登録済」/「許可」付与タイプを指定する必要があります。

5.1.1.6 IdmConfigToolによって無効な構成のWeblogic認証プロバイダが作成される

デフォルトでは、idmConfigTool -configOAMでは、次のパラメータを使用してWeblogic認証プロバイダが作成されます。

  • 静的グループ・オブジェクト・クラス = groupofnames

  • 静的メンバーDN属性 = member

  • メンバーDNフィルタの静的グループDN = (&(member=%M)(objectclass=groupofnames))

Oracle Unified Directory (OUD)がgroupofuniquenamesを使用してグループを定義し、uniquememberを使用してグループ・メンバーを定義している場合、OUDのWeblogic認証プロバイダでこれを明示的に変更する必要があります。

5.1.1.7 OAM 11.1.2.2 WebGateエージェントはOAM 11.1.2.3サーバーでサポートされない

OAMサーバーが11.1.2.3にアップグレードされると、証明書をOAM 11.1.2.2 WebGateエージェントに挿入するために11.1.1.6 orapkiライブラリが使用できなくなります。

回避策: OAM 11.1.2.3にアップグレードした後で、次のコマンドを実行して、11.1.2.3のコンポーネントと互換性を持つようにウォレットのバージョンを変換します。

orapki wallet convert [-wallet [wallet]] [-auto_login_only]

5.1.1.8 Access SDKクライアントではoamsdk-api.jarのみが必要

この11.1.2.3.0リリース以降、Access SDKクライアントはクラスパスでoamasdk-api.jarしか必要ありません。この拡張によってドキュメントが変更されています。第5.4.2.1項「Access SDKドキュメントの更新」を参照してください。

5.1.1.9 Oracle Access Managementコンソールに検索で1000ユーザーしか表示されない

Oracle Access Managementコンソールを使用してアイデンティティ・ストアのユーザーを検索するとき(「構成」→「管理」→「ユーザー検索」)、結果に含まれるユーザーが1000を超える場合でも最大で1000名のユーザーしか表示されません。

5.1.1.10 統合OAM-OAAM環境では匿名ユーザーを定義する必要がある

共存およびマルチデータ・センターがOAM-OAAM環境で有効になっているとき、デフォルトのUIDでユーザーとして匿名を定義する必要があります。

5.1.1.11 特定のAccess Managerアーティファクト名がローカライズされない

認証ポリシー、認証スキーム、認証モジュールおよび認証プラグインの名前は値であり、翻訳できる文字列ではないため、ローカライズされません。

回避策: これらの名前は編集できます。

5.1.1.12 部分文字列とワイルド・カード(*)の組合せが認可ルール検索で機能しない

認可ルールでユーザーまたはグループを検索するとき、部分文字列をワイルドカード(*)と組み合せると、機能しません。この状態が発生したとき通知エラーはスローされません。

5.1.1.13 OAMおよびCoherenceで断続的な問題が発生する

通常、CoherenceサーバーがSSLモードで起動されると、ポート9095上で稼働します。この問題が発生するのは、Access Managerが使用中の9095を検出し、Coherenceを9096上で起動した場合です。この問題を軽減するには、ポート9095をCoherenceサーバーのために空けておくようにしてください。

5.1.1.14 DCCのためにログイン・ページがトンネリングされた際にエラー・メッセージが表示されない

OAM-OAAM統合環境では、TAPを使用してDCCを機能させるために、次の構成を行う必要があります。

  • DCCアプリケーション・ドメイン"/oam/**"を非保護に設定します。

  • "/favicon.ico"を除外リソースとして設定します。

5.1.1.15 SFAのOAM OTPメールがローカライズされない

SFAには、OTPメールに対するグローバリゼーション・サポートはありません。メールの件名と内容はAdaptiveAuthenticationPluginおよびAdaptiveAuthenticationModuleで編集できますが、すべてのユーザーに適用されます。

5.1.1.16 Active Directoryがアイデンティティ・ストアの場合にGROUPを検索できない

Active Directoryをアイデンティティ・ストアとして使用する場合、グループのオブジェクト・クラスをデフォルトの"groupofuniquenames"ではなく"group"に変更します。

5.1.1.17 Federation使用時にDCC Webgateをトンネルするように構成する必要がある

外部資格証明コレクタ(DCC) HTTPリバース・プロキシ機能が11.1.2.2.0リリースで導入されました。この新しいDCC HTTPリバース・プロキシ機能は、以前のHTTP-Basic/FORMのDCCベースのログインとは異なります。後者はFederation SSOフローでは動作しません(IdPモードまたはSPモード)。

5.1.2 一般的な問題および回避策: セキュリティ・トークン・サービス

このトピックでは、Oracle Access Managementセキュリティ・トークン・サービスの一般的な問題および回避策について説明します。現在は何も記載されていません。

5.1.3 一般的な問題および回避策: Identity Federation

このトピックでは、Oracle Access Management Identity Federationの一般的な問題および回避策について説明します。現在は何も記載されていません。

5.1.4 一般的な問題と回避策: Mobile and Social

このトピックでは、Oracle Access Management Mobile and Socialの一般的な問題および回避策について説明します。現在は何も記載されていません。

5.1.5 一般的な問題および回避策: アクセス・ポータル・サービス

このトピックでは、Oracle Access Managementアクセス・ポータル・サービスの一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。

5.1.5.1 委任が無効になっていてもアプリケーションを委任できる

管理者がOracle Access Managementコンソールを使用して委任オプションを選択解除しても、アプリケーションを委任することができます。回避策は、委任設定の有効化と無効化に従来のESSOを使用することです。

5.2 構成および回避策

この項では、特定のサービスに関してまとめた構成および回避策について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

5.2.1 構成および回避策: Access Manager

このトピックでは、Oracle Access Management Access Manager (Access Manager)の構成および回避策について説明します。次の項目が含まれます。

5.2.1.1 リクエスト追跡のためのECIDコンテキストの有効化

11.1.2.3 WebGateエージェントは、実行コンテキスト識別子(ECID)をECID-contextの値としてOAMサーバーに送り、かわりに識別子を含むレスポンスを受け取ることができます。ECIDは、WebGateからOAMに送信されるリクエストと返されるレスポンスを徹底的にデバッグする際に役立ちます。ECIDコンテキストを有効にするには、11g WebGateプロファイルで次のユーザー定義パラメータをtrueに設定します。

sendECIDResponse=true

5.2.1.2 oam_policy_mgr1のためのサーバー・エントリの作成

oam_policy_mgr1ノードがAdminServerマシン以外のマシンでターゲット設定されている場合、Oracle Access Managementコンソールを使用して、このノードのサーバー・エントリを作成します。起動パッドで「構成」→「サーバー・インスタンス」にナビゲートします。ホスト名とポートは、oam_policy_mgr1管理対象サーバー・ノードのものと一致する必要があります。有効になっている場合はSSLポートを使用します。oam_policy_mgr1ノードを起動するのは、このサーバー・エントリを作成した後にしてください。

5.2.2 構成および回避策: セキュリティ・トークン・サービス

Oracle Access Managementセキュリティ・トークン・サービスに関する構成と回避策はありません。

5.2.3 構成および回避策: Identity Federation

このトピックでは、Oracle Access Management Identity Federationの構成および回避策について説明します。次の項目が含まれます。

5.2.3.1 Mobile and SocialでのFederationの有効化

Mobile and Socialに対してOracle Access Managementをインストールして構成した後で、Federationサービスを有効化する必要がありますが、有効になっていません。Federationサービスを有効化するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Access Managementコンソールに管理者としてログインします。

  2. 「構成」からナビゲートして、「使用可能なサービス」にアクセスします。

  3. 「Mobile and Socialサービス」を無効化してから有効化します。

    この操作によってFederationサービスが有効化されます。

5.2.4 構成および回避策: Mobile and Social

Oracle Access Management Mobile and Socialに関する構成と回避策はありません。

5.3 Oracle Access Managementコンソールの問題

この項では、Oracle Access Managementコンソールに影響する問題について説明します。次の項目が含まれます。

5.3.1 OHS 12cのWebGateを11g WebGateとして構成する必要がある

WebGateはOHS 12cで使用できますが、Oracle Access Managementコンソールには10gおよび11gオプションしか表示されません。現時点では、12c WebGatesを11g WebGateと同様に構成する必要があります。

5.4 ドキュメントの訂正箇所

Oracle Access Management 11.1.2および関連サービスを説明するOracleマニュアル(このリリース・ノートを含む)には、OAMサーバー(Access Managerサーバーの旧称)という用語が間違って記載されています。ただし、Oracle 11.1.2マニュアルの次回リリースでは、OAMサーバーがAMサーバー(Access Managerサーバー)に置き換えられます。

ここでは、Oracle Access Management固有のマニュアルに関するドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

5.4.1 Oracle Access Managementの管理者ガイド

Oracle Access Management管理者ガイドについて、ドキュメントの訂正箇所はありません。

5.4.2 Oracle Access Management開発者ガイド

このトピックでは、Oracle Access Management開発者ガイドの変更内容について説明します。

5.4.2.1 Access SDKドキュメントの更新

oam-java-asdk.zipの内容の変更に応じて、Oracle Access Management開発者ガイドの第2章のAccess SDKのインストールに関する項が変更されました。