Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース2 (11.1.2.3.0) E61956-03 |
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Oracle Identity and Access Management参照用トポロジの構成を開始する前に、この章を使用して必要なハードウェア、ソフトウェアおよびネットワーク設定を取得します。
この章の構成は、次のとおりです。
この項には、次の項目が含まれます。
このエンタープライズ・トポロジは外部のロード・バランサを使用します。この外部ロード・バランサには、次の機能が必要です。
仮想ホスト名を使用してトラフィックを実際のサーバーのプールにロード・バランシングする機能: クライアントは仮想ホスト名を使用してサービスにアクセスします(実際のホスト名は使用しない)。ロード・バランサは、リクエストをプールのサーバーにロード・バランスできるようになります。
ポート変換構成が可能である必要があります。これによって、仮想ホスト名とポートにおける入力リクエストが、バックエンド・サーバーにある別のポートにリダイレクトされます。
プールにあるサーバーのポートを監視してサービスの可用性を判定する機能。
仮想サーバーとポートの構成: 外部ロード・バランサの仮想サーバー名とポートを構成する機能。さらに、仮想サーバー名とポートは次の要件を満たしている必要があります。
ロード・バランサは複数の仮想サーバーの構成が可能である必要がある。各仮想サーバーに対して、ロード・バランサは複数のポート上でトラフィック管理の構成を行える必要があります。たとえば、Web層のOracle HTTP Serverの場合、ロード・バランサでは、HTTPとHTTPSのトラフィックに対して仮想サーバーとポートで構成されている必要があります。
仮想サーバー名は、IPアドレスに関連付けられていて、DNSの一部である必要がある。クライアントは仮想サーバー名を使用して外部ロード・バランサにアクセスできる必要があります。
ノード障害を検出し、障害が発生したノードへのトラフィックのルーティングをすぐに停止する機能。
フォルト・トレラント・モード: ロード・バランサをフォルト・トラレント・モードに構成することを強くお薦めします。
トラフィックの転送先となるバックエンド・サービスが使用不可の場合に、即座にコール元クライアントに戻るようにロード・バランサの仮想サーバーを構成しておくことを強くお薦めします。これは、クライアントのマシンのTCP/IP設定に基づくタイムアウトの後、自ら接続解除するクライアントに対して好ましい構成です。
スティッキーなルーティング機能: コンポーネントに対してスティッキーな接続を維持できる機能です。この例には、Cookieベースの永続性やIPベースの永続性などが含まれています。
ロード・バランサはSSLリクエストをロード・バランサで終了して、同等の非SSLプロトコル(たとえば、HTTPSからHTTP)を使用してトラフィックを実際のバックエンド・サーバーに転送できる必要があります。
SSLアクセラレーション(これは推奨する機能ですが、エンタープライズ・トポロジに必須ではありません)。
次の項では、Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメント・トポロジをサポートするように構成されるホスト・コンピュータの取得に役立つ情報を提供します。
第5.1.2.3項「Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントに必要な標準的なメモリー、ファイル・ディスクリプタおよびプロセス数」
第5.1.2.4項「Oracle Identity and Access Managementの標準的なディスク領域要件」
Oracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントを構成するプロセスを開始する前に、適切なキャパシティ・プランニングを実施して、ノードの数、特定のシステムへの負荷に応じてノードごとにおけるCPUとメモリーに関する要件、スループットとレスポンスに関する要件を決める必要がありますこれらの要件は、使用するアプリケーションやカスタムIAMシステムごとに異なります。
この章で提供する情報は、ホスト・コンピュータ要件を判断するために役立つ一般的なガイドラインおよび情報です。これにより、個別の本番環境に対するキャパシティ・プランニングを実行する必要がなくなるわけではありません。
ワークブックに関する注意: この項でホスト・コンピュータを取得し確保したら、ホスト名とシステム特性をエンタープライズ・デプロイメント・ワークブックに記録してください。これらのアドレスは、後で各ホスト・コンピュータでIPアドレスを有効化するときに使用します。詳細は、第4章「エンタープライズ・デプロイメント・ワークブックの使用」を参照してください。 |
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件および仕様を参照し、環境がインストールする製品の最小インストール要件を満たしていることを確認します。
要件および仕様のドキュメントには、Oracle Fusion Middlewareの一般的なハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、データベース・スキーマの要件、および必要なシステム・ライブラリおよびパッケージに関する情報が記載されています。
また、Oracle Fusion Middlewareデプロイメントのメモリー要件を見積るための一般的なガイドラインも記載されています。
表5-1は、標準的なOracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントにおける管理サーバーおよび各管理対象サーバー・コンピュータに必要なメモリー、ファイル・ディスクリプタおよびプロセス数をまとめたものです。これらの値はあくまで例にすぎませんが、初期エンタープライズ・デプロイメントに最小限必要なメモリー量の見積りに使用できます。
表5-1の例は、第2.1項「プライマリおよび独自構築のエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの理解」の参照用トポロジに示されているIAMHOST1に必要な管理対象サーバーおよび他のサービスを構成するための最小要件を反映しています。
マシンの調達時には、各ホスト・コンピュータに搭載する必要がある物理メモリー量を判断するときの目安として、「概算最大メモリー」列の情報を使用してください。
ホスト・コンピュータ・ハードウェアを調達し、オペレーティング・システム要件を確認したら、ソフトウェア構成を調査して、オペレーティング・システムの設定が「ファイル・ディスクリプタ」列に記載されているオープン・ファイル数と「オペレーティング・システムのプロセスおよびタスク数」列に記載されているプロセス数に対応できるように構成されていることを確認します。
表5-1 エンタープライズ・デプロイメント・ホストごとに必要な標準的なメモリー、ファイル・ディスクリプタおよびプロセス数
管理対象サーバー、ユーティリティまたはサービス | 概算最大メモリー | ファイル・ディスクリプタ数 | オペレーティング・システムのプロセスおよびタスク数 |
---|---|---|---|
アクセス管理サーバー |
3.0GB |
1300 |
180 |
ガバナンス管理サーバー |
3.0GB |
2100 |
100 |
WLS_SOA |
2.0GB |
1400 |
210 |
WLS_OIM |
2.0GB |
1400 |
190 |
WLS_BI |
2.0GB |
900 |
100 |
WLS_OAM |
1.0GB |
900 |
170 |
WLS_AMA |
2.0GB |
1200 |
160 |
WLS_MSM |
2.0GB |
900 |
120 |
ノード・マネージャ |
268MB |
300 |
20 |
Oracle Identity and Access Management製品を含むOracle Fusion Middleware 11g (11.1.2.3)製品の最新のディスク領域要件は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様を確認してください。
この情報と第7章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」の情報に基づいて、デプロイメントに必要なディスク領域を判断してください。
このガイドで説明するOracle Fusion Middlewareソフトウェア製品およびコンポーネントは、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成に記載されている様々なオペレーティング・システムおよびプラットフォームで動作保証されています。
このガイドの例について: このガイドでは、Oracle Linuxシステムにおけるエンタープライズ・デプロイメント参照用トポロジの実装を中心に取り上げています。このトポロジは、動作保証済でサポートされている任意のオペレーティング・システムで実装可能ですが、このガイドの例には、多くの場合、Oracle Linux上でbashシェルを使用して実行する必要があるコマンドと構成手順が示されています。 |
この項では、エンタープライズ・デプロイメントのExalogicの要件について説明します。
この項では、次の項目について説明します。
Exalogicの仮想デプロイメントにデプロイする場合は、標準的なOracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントをホストできるように、次の仮想サーバーを作成する必要があります。
注意: この項でホスト・コンピュータを取得し確保したら、ホスト名とシステム特性をエンタープライズ・デプロイメント・ワークブックに記録してください。これらのアドレスは、後で各ホスト・コンピュータでIPアドレスを有効化するときに使用します。詳細は、第4章「エンタープライズ・デプロイメント・ワークブックの使用」を参照してください。 |
Exalogicシステムでの仮想構成の一部としてOracle Identity and Access Managementソフトウェアをデプロイするとき、表5-3に示すようにvServerを構成する必要があります。
表5-3 vServer情報
名前 | vServerタイプ | 仮想ネットワーク | ホスト名 | 分散グループ |
---|---|---|---|---|
otdhost1 |
LARGE |
IPoIB-EDG脚注 1 EoIB-client脚注 2 IPoIB-Storage脚注 3 |
otdhost1 otdhost1-ext otdhost1-stor |
IAM_OTD |
otdhost2 |
LARGE |
IPoIB-EDG EoIB-client IPoIB-Storage |
otdhost2 otdhost2-ext otdhost2-stor |
IAM_OTD |
oamhost1 |
EXTRA_LARGE |
IPoIB-EDG EoIB-client IPoIB-Storage |
oamhost1 oamhost1-ext oamhost1-stor |
IAM_IAD |
oamhost2 |
EXTRA_LARGE |
IPoIB-EDG EoIB-client IPoIB-Storage |
oamhost2 oamhost2-ext oamhost2-stor |
IAM_IAD |
oimhost1 |
EXTRA_LARGE |
IPoIB-EDG EoIB-client IPoIB-Storage |
oimhost1 oimhost1-ext oimhost1-stor |
IAM_IAG |
oimhost2 |
EXTRA_LARGE |
IPoIB-EDG EoIB-client IPoIB-Storage |
oimhost2 oimhost2-ext oimhost2-stor |
IAM_IAG |
ldaphost1 |
EXTRA_LARGE |
IPoIB-EDG IPoIB-Storage |
ldaphost1 ldaphost1-stor |
IAM_LDAP |
ldaphost2 |
EXTRA_LARGE |
IPoIB-EDG IPoIB-Storage |
ldaphost2 ldaphost2-stor |
IAM_LDAP |
脚注 1 IPoIB-EDGは、内部vServer通信で使用する内部IPoIBネットワークです。
脚注 2 EoIB-clientは、社内イーサネットに接続するクライアント・アクセス・ネットワークです。
脚注 3 IPoIB-Storageは、vServerがZFSストレージ・アプライアンスとの通信で使用する内部ネットワークです。
分散グループを使用して、複数の仮想サーバーで実行される同じアプリケーションが同じ物理ホストで実行されないようにします。同じタイプの複数のvServerが同じ物理サーバー上で実行されるのを防ぐことによって、基礎となる物理サーバーに障害が発生したときにシステム全体が停止するのを防ぎます。
Oracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントでは、次の分散グループが必要です。
EDG_OTD: 2つのOracle Traffic Directorサーバーが同じ物理サーバー上で実行されるのを防ぎます。
EDG_OAM: 2つのIAMAccessDomainサーバーが同じ物理サーバー上で実行されるのを防ぎます。
EDG_OIM: 2つのIAMGovernanceDomainサーバーが同じ物理サーバー上で実行されるのを防ぎます。
EDG_LDAP: 2つのLDAPサーバーが同じ物理サーバー上で実行されるのを防ぎます。
内部ネットワーク上で内部アプリケーション通信を維持する場合は、プライベートVLANを作成する必要があります。これは、仮想ExalogicではEMOCを介して、物理Exalogicでは手動で行います。IAMのEMOCにプライベート・ネットワークを作成する場合は、少なくとも20個のIPアドレス用の領域が必要です。これを行う手順は、『Exalogicハードウェア・エンタープライズ・デプロイメント・ガイド』で説明しています。
Exalogic Elastic Cloudを実行すると、複数のネットワークが仮想サーバーへの接続に使用可能になります。名前は実行時に作成された方法に応じて異なる場合がありますが、必要なネットワークは次のとおりです。
EoIB-Client - これは、メインの社内ネットワークへの接続に使用されるネットワークです。外部ネットワークとも呼ばれています。
IPoIB-EDG - これは、内部アプリケーション接続に使用されるプライベート・ネットワークです。外部からは接続できません。
IPoIB-Storage - これは、仮想サーバーがZFSストレージ・アプライアンスへの接続に使用するプライベート・ネットワークです。
Oracle Exalogic Elastic Cloudを実行すると、複数の仮想サーバー・テンプレートが使用されます。
Oracle Exalogic Elastic Cloudで作成される標準的な仮想サーバー・テンプレートは次のとおりです。これらの値は、キャパシティ・プランニングの結果に応じてカスタマイズできます。
エンタープライズ・トポロジのインストールおよび構成を開始する前に、次の一連のIPアドレスを取得および予約する必要があります。
トポロジのために取得した各ホスト・コンピュータの物理IP (IP)アドレス
Oracle WebLogic Serverドメイン内の各管理対象サーバーの仮想IP (VIP)アドレス
各VIPにマップされる一意の仮想ホスト名。
ネットワーク管理者と協力して、これらの必須VIPが、ご使用のDNSサーバーに定義されていることを確認できます。(非本番環境では、かわりに/etc/hostsファイルを使用してこれらの仮想ホストを定義できます)。
詳細は、次の項を参照してください。
仮想IPアドレスは、ホストの主要IPアドレスと同じサブネットに属する、未使用のIPアドレスです。これは、ホストに手動で割り当てられます。Oracle WebLogic Serverドメイン内の個々の管理対象サーバーおよび管理サーバーは、このIPアドレスでリスニングするように構成されています。
特にエンタープライズ・デプロイメントの場合、一連のVIPおよびそれらがマップされている仮想ホスト名を、社内ネットワーク上で予約して有効化することが重要です。
ホスト名は、様々なノードを通して伝播される適切な/etc/hosts
ファイルをかわりに使用して解決できます。
IPアドレスが割り当てられたホスト・コンピュータに障害が発生した場合は、割り当てられた管理対象サーバーの実行を新しいホストが引き継ぐことができるように、このIPアドレスは同じサブネット内の別のホスト・コンピュータに割り当てることができます。
管理対象サーバーの仮想IPアドレスの再割当ては、Oracle WebLogic Serverのサーバー移行機能を使用して自動的に実行できます。管理サーバーの仮想IPアドレスの再割当ては、手動で実行する必要があります。
サーバー移行の構成手順および管理サーバーのVIPの手動による再割当ての手順は、第21章「エンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」で説明します。
仮想IPアドレスは、ホストの主要IPアドレスと同じサブネットに属する、未使用のIPアドレスです。このアドレスはホストに手動で割り当てられ、Oracle WebLogic ServerはこのIPアドレスをリスニングするように構成されます。IPアドレスが割り当てられたノードに障害が発生した場合は、割り当てられたWebLogic Serverの実行を新しいノードが引き継ぐことができるように、このIPアドレスは同じサブネット内の別のノードに再割当てされます。つまり、これらの仮想IPアドレスは、仮想ホスト名に関連付けられます。このため、必要に応じて、基礎となるIPアドレスを変更できます。
次の例は、このドキュメントで必要な仮想ホスト名を示しています。これらは、前述の仮想IPアドレスに関連付けられます。
次に、Oracle Identity and Access Managementが必要とする仮想サーバーのリストを示します。
IADADMINVHN.example.com
エンタープライズ・デプロイメントでは、WebLogic管理サーバーが、配置されているホストに障害が発生した後でも、リクエストの処理を継続できることが必要です。仮想IPアドレスは、アプリケーション層内の任意のホスト上でネットワーク・インタフェースにバインドできるように、アプリケーション層内でプロビジョニングされる必要があります。WebLogic管理サーバーは、後でこの仮想IPアドレスをリスニングするように構成されます。これについては、本ドキュメントで後述します。この仮想IPアドレスは、管理サーバーとともに、OAMHOST1からOAMHOST2に(またはその逆に)フェイルオーバーします。
IGDADMINVHN.example.com
エンタープライズ・デプロイメントでは、WebLogic管理サーバーが、配置されているホストに障害が発生した後でも、リクエストの処理を継続できることが必要です。仮想IPアドレスは、アプリケーション層内の任意のホスト上でネットワーク・インタフェースにバインドできるように、アプリケーション層内でプロビジョニングされる必要があります。WebLogic管理サーバーは、後でこの仮想IPアドレスをリスニングするように構成されます。これについては、本ドキュメントで後述します。この仮想IPアドレスは、管理サーバーとともに、OIMHOST1からOIMHOST2に(またはOIMHOST2からOIMHOST1に)フェイルオーバーします。
OIMHOSTxVHNn.example.com
xはホスト名、nは仮想ホストの一意の番号です。
Oracle Identity Manager管理対象サーバーごとに1つの仮想IPアドレスが必要です。これにより、サーバーをサーバー移行の処理対象にすることができます。
アプリケーション層内で仮想IPアドレスをプロビジョニングすることにより、アプリケーション層にある任意のホストのネットワーク・インタフェースにこのアドレスをバインドできるようにします。
図5-1に示すように、異なる仮想IPと物理IPでリスニングするように、管理サーバーと管理対象サーバーを構成してください。
VIPには任意の一意のホスト名を割り当てることができますが、このガイドでは、この表の推奨ホスト名を使用して各VIPを参照します。
ワークブックに関する注意: この項でIPアドレスおよび対応する仮想ホスト名を取得および予約したら、それらのIPアドレスとホスト名の値をエンタープライズ・デプロイメント・ワークブックに記録してください。これらのアドレスは、後で各ホスト・コンピュータでIPアドレスを有効化するときに使用します。詳細は、第4章「エンタープライズ・デプロイメント・ワークブックの使用」を参照してください。 |
表5-5 Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメント・トポロジに必要な仮想IPアドレスのサマリー
仮想IP | VIPのマップ先 | 説明 |
---|---|---|
VIP1 |
IADADMINVHN |
IADADMINVHNは、アクセス・ドメイン管理サーバーのリスニング・アドレスとして使用される仮想ホスト名であり、管理サーバーの手動フェイルオーバーによりフェイルオーバーします。管理サーバー・プロセスが実行されているノードで有効化されます。 |
VIP2 |
IGDADMINVHN |
IGDADMINVHNは、ガバナンス・ドメイン管理サーバーのリスニング・アドレスとして使用される仮想ホスト名であり、管理サーバーの手動フェイルオーバーによりフェイルオーバーします。管理サーバー・プロセスが実行されているノードで有効化されます。 |
VIP3 |
OIMHOST1VHN1 |
OIMHOST1VHN1は、WLS_OIM1のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_OIM1プロセスが実行されているノードで有効化されます。 |
VIP4 |
OIMHOST1VHN2 |
OIMHOST1VHN2は、WLS_SOA1のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_SOA1プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP5 |
OIMHOST1VHN3 |
OIMHOST1VHN3は、WLS_BI1のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_BI1プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP6 |
OIMHOST2VHN1 |
OIMHOST2VHN1は、WLS_OIM2のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_OIM2プロセスが実行されているノードで有効化されます。 |
VIP7 |
OIMHOST2VHN2 |
OIMHOST2VHN2は、WLS_SOA2のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_SOA2プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP8 |
OIMHOST2VHN3 |
OIMHOST3VHN3は、WLS_BI2のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_BI2プロセスが実行されているノードで有効化されます |
手動でインストールおよび構成の手順を実行するか、またはOracle Identity and Access Managementライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用してインストールおよび構成を自動的に実行するかに応じて、Oracle Identity and Access Managementソフトウェアを取得する手順が異なります。
第5.4.1項「自動デプロイメント用のLCMツールとOracle Identity and Access Managementソフトウェア・リポジトリの取得」
第5.4.4項「手動デプロイメント用のOracle Identity and Access Managementソフトウェアの取得」
LCMツールを使用してOracle Identity and Access Managementのデプロイメントを自動化する前に、Oracle Identity and Access Managementデプロイメント・リポジトリ 11.1.2.3.0を探してダウンロードする必要があります。
リポジトリは、ダウンロード可能なアーカイブのセットとしてパッケージ化されています。解凍されると、これらのアーカイブは、LCMツールおよびOracle Identity and Access Managementソフトウェアのインストールおよび構成に必要なすべてのソフトウェア・インストーラを提供します。
リポジトリの入手先とダウンロードの詳細は、Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のReadmeファイルを参照してください。
Oracle Identity and Access Managementデプロイメント・リポジトリのディレクトリ構造の詳細は、第7.5.2項「ライフサイクル・リポジトリについて」および第7.5.5.1項「ライフ・サイクル管理およびデプロイメント・リポジトリ」を参照してください。
注意: ExalogicへのOracle Identity and Access Managementのデプロイを計画している場合は、Oracle Traffic Director 11.1.1.9.0およびWebGate for Oracle Traffic Director 11.1.1.9.0も個々にダウンロードする必要があります。 |
LCMツールを使用して自動デプロイメントを実行する場合は、LCMツールをダウンロードした後に最新のLCMツール・バンドル・パッチをダウンロードしてから、自動デプロイメントを実行する必要があります。
このドキュメントの公開時点では、入手可能な最新のバンドル・パッチはIDMLCM BUNDLE PATCH 11.1.2.3.160419で、次のURLから入手できます。
https://updates.oracle.com/download/22083030.html
ダウンロード可能なパッチ・アーカイブ内にパッケージ化されているreadme.htmlファイルを必ず確認してください。readme.htmlファイルには、バンドル・パッチのインストールに関する重要な情報、および追加のインストール要件に関する情報が含まれています。
必要なパッチの詳細は、『Identity and Access Managementリリース・ノート』を参照してください。
ライフ・サイクル管理ツールを使用して自動デプロイメントを実行する場合は、実行時にパッチを適用できます。これを行うには、パッチをダウンロードして、ソフトウェア・リポジトリ内の特定の場所に配置する必要があります。
デプロイメントを開始する前にリリース・ノートにリストされているすべてのパッチ、およびご使用の環境に必要なその他のパッチをダウンロードしてください。デプロイメント・ツールは実行時にこれらのパッチを自動的に適用できます。
http://support.oracle.com
からパッチをダウンロードし、製品に該当するディレクトリ(表5-6を参照)に各パッチを抽出します。ディレクトリが存在しない場合は作成します。
パッチを抽出後、パッチ・ディレクトリ(表5-6を参照)に数字のディレクトリが含まれていることを確認します。そのディレクトリには次のような複数のディレクトリとファイルが含まれています。
etc
files
README.txt
これはほとんどのパッチのディレクトリ・レイアウトです。バンドル・パッチなど一部の場合は、レイアウトが次のようになることがあります。
bundle_patch_no/product/product_patch_no
この場合、パッチ・ディレクトリに表示されるのがbundle_patch_no
ではなく、product_patch_no
であることを確認してください。
バンドル・パッチに複数製品のフィックスが含まれている場合は、次にリストするように個々のパッチが正しいパッチ・ディレクトリに表示されることを確認してください。
表5-6 ライフ・サイクル・リポジトリ内の製品のパッチ・ディレクトリ
製品 | パッチ・ディレクトリ |
---|---|
Oracle共通 |
|
ディレクトリ |
|
Oracle Access Management Access Manager |
|
OHS |
|
Webゲート |
|
Oracle Identity Manager |
|
SOA |
|
WebLogic Server |
|
Oracle Identity and Access Managementのエンタープライズ・デプロイメントを手動で実行する場合は、表5-7に示すソフトウェア・ダウンロードをすべて取得する必要があります。
Oracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。
表5-7 Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントで必要なOracleソフトウェア
製品 | バージョン |
---|---|
Oracle HTTP Server |
11.1.1.9.0 |
Java |
1.7 |
Oracle WebLogic Server |
10.3.6.0 |
Oracle IdentityおよびAccess Management |
11.1.2.3.0 |
Oracle Unified Directory |
11.1.2.3.0 |
Oracle Internet Directory |
11.1.1.9.0 |
Oracle Traffic Director |
11.1.1.9.0 |
Oracle SOA Suite |
11.1.1.9.0 |
Oracle WebGate for Oracle HTTP Server |
11.1.1.9.0 |
Oracle WebGate for Oracle Traffic Director |
11.1.1.9.0 |
リポジトリ作成ユーティリティ |
11.1.1.9.0 |
エンタープライズ・デプロイメントのインストールおよび構成を手動で実行する場合は、My Oracle Supportから最新のパッチを取得していることを確認してください。詳細は、『Oracle Identity and Access Managementリリース・ノート』を参照してください。