Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース2 (11.1.2.3.0) E61956-03 |
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Exalogicの準備は、前述したすべての準備手順をExalogicアプライアンス上で実行することです。完了すると、環境には従来のサーバー・デプロイメントと同じ構造が作成されます。Exalogicを準備する手順は、『Oracle Fusion Middleware Exalogicエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』で説明されています。
ドキュメントのこの項では、前の項をExalogicの観点からまとめます。
この章の構成は、次のとおりです。
Exalogicに次の仮想IPアドレスを割り当てる必要があります。
表8-1 IAMエンタープライズ・デプロイメント・トポロジに必要な仮想IPアドレスのサマリー
仮想IP | 変数 | ドキュメント内での値 |
---|---|---|
VIP1 |
IADADMINVHN |
IADADMINVHNは、アクセス・ドメイン管理サーバーのリスニング・アドレスとして使用される仮想ホスト名であり、管理サーバーの手動フェイルオーバーによりフェイルオーバーします。管理サーバー・プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP2 |
IGDADMINVHN |
IGDADMINVHNは、ガバナンス・ドメイン管理サーバーのリスニング・アドレスとして使用される仮想ホスト名であり、管理サーバーの手動フェイルオーバーによりフェイルオーバーします。管理サーバー・プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP3 |
OIMHOST1VHN1 |
OIMHOST1VHN1は、WLS_OIM1のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_OIM1プロセスが実行されているノードで有効化されます。 |
VIP4 |
OIMHOST1VHN2 |
OIMHOST1VHN2は、WLS_SOA1のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_SOA1プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP5 |
OIMHOST1VHN3 |
OIMHOST1VHN3は、WLS_BI1のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_BI1プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP6 |
OIMHOST2VHN1 |
OIMHOST2VHN1は、WLS_OIM2のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_OIM2プロセスが実行されているノードで有効化されます。 |
VIP7 |
OIMHOST2VHN2 |
OIMHOST2VHN2は、WLS_SOA2のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_SOA2プロセスが実行されているノードで有効化されます |
VIP8 |
OIMHOST2VHN3 |
OIMHOST2VHN3は、WLS_BI2のリスニング・アドレスにマップする仮想ホスト名であり、この管理対象サーバーのサーバー全体の移行によりフェイルオーバーします。WLS_BI2プロセスが実行されているノードで有効化されます |
この項では、ExalogicでのOracle Identity and Access Managementデプロイメントの記憶域要件を要約しています。
第8.2.1項「物理Exalogic用のストレージ・アプライアンスのディレクトリおよび対応するマウント・ポイントのサマリー」
第8.2.2項「仮想Exalogic用のストレージ・アプライアンスのディレクトリおよび対応するマウント・ポイントのサマリー」
Oracle Identity Managementエンタープライズ・トポロジでは、すべてのソフトウェア製品をSun ZFS Storage 7320 Appliance (すべてのExalogicマシンで使用可能な標準のハードウェア・ストレージ・アプライアンス)にインストールします。各計算ノード用のローカル記憶域には、ソフトウェアはインストールされません。
アプライアンス上でエンタープライズ・デプロイメント・ソフトウェアを編成するには、IAM
という新しいプロジェクトを作成します。アプライアンス上のこのプロジェクト内に共有(/products
および/config
)が作成され、この共有を後で各計算ノードにマウントできます。
各計算ノードに固有のファイルから製品バイナリを分離するには、計算ノードごとに個別の共有を作成します。ホスト名のサブディレクトリがconfig
ディレクトリとproducts
ディレクトリの下に作成されます。各プライベート・ディレクトリは、論理ホスト名により識別されます(たとえば、IAMHOST1
、IAMHOST2
など)。
図8-2に、Sun ZFS Storage 7320 Applianceで推奨される物理ディレクトリ構造を示します。
表8-4は、アプライアンス上の共有が、vServer上に作成するマウント・ポイントにどのようにマップされるのかを示しています。
図8-1は、Sun ZFS Storage Appliance上の共有の物理構造を示しています
表8-2 アプライアンス上の共有の、各計算ノードのマウント・ポイントへのマッピング
プロジェクト | 共有 | マウント・ポイント | ホスト | マウント場所 | ユーザー、グループおよびその他に割り当てる権限 | サイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
IAM_Binaries |
|
|
IAMHOST1 IAMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
50GB |
IAM_Binaries |
LCM |
|
すべてのホスト |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
50GB |
IAM_Config |
|
|
IAMHOST1 IAMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
100GB |
IAM_Config |
iamhost1localConfig |
|
IAMHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
100GB |
IAM_Config |
iamhost2localConfig |
|
IAMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
100GB |
IAM_Runtime |
|
|
IAMHOST1 IAMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
Oracle Identity Managementエンタープライズ・トポロジでは、すべてのソフトウェア製品をSun ZFS Storage 7320 Appliance (すべてのExalogicマシンで使用可能な標準のハードウェア・ストレージ・アプライアンス)にインストールします。各計算ノード用のローカル記憶域には、ソフトウェアはインストールされません。
アプライアンス上でエンタープライズ・デプロイメント・ソフトウェアを編成するには、IAM
という新しいプロジェクトを作成します。アプライアンス上のこのプロジェクト内に共有(/products
および/config
)が作成され、この共有を後で各計算ノードにマウントできます。
各計算ノードに固有のファイルから製品バイナリを分離するには、計算ノードごとに個別の共有を作成します。ホスト名のサブディレクトリがconfig
ディレクトリとproducts
ディレクトリの下に作成されます。各プライベート・ディレクトリは、論理ホスト名により識別されます(たとえば、IAMHOST1
、IAMHOST2
など)。
図8-2に、Sun ZFS Storage 7320 Applianceで推奨される物理ディレクトリ構造を示します。
表8-4は、アプライアンス上の共有が、エンタープライズ・デプロイメント・ソフトウェアをホストするvServer上に作成するマウント・ポイントにどのようにマップされるのかを示しています。
図8-2は、Sun ZFS Storage Appliance上の共有の物理構造を示しています。
表8-4 アプライアンス上の共有の、各vServerのマウント・ポイントへのマッピング
プロジェクト | 共有 | マウント・ポイント | ホスト | マウント場所 | ユーザー、グループおよびその他に割り当てる権限 | 実際のサイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
IAM_Binaries |
LCM |
|
すべてのホスト |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
35GB |
IAM_Binaries |
|
|
OAMHOST1 OAMHOST2 OIMHOST1 OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
35GB |
IAM_Binaries |
LDAPBinaries |
|
LDAPHOST1 LDAPHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Binaries |
|
|
WEBHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Binaries |
|
|
WEBHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Config |
|
|
OAMHOST1 OAMHOST2 OIMHOST1 OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
100GB |
IAM_Config |
oamhost1localConfig |
|
OAMHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Config |
oamhost2localConfig |
|
OAMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
10GB |
IAM_Config |
oimhost1localConfig |
|
OIMHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
80GB |
IAM_Config |
oimhost2localConfig |
|
OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
80GB |
IAM_Config |
webhost1localConfig |
|
WEBHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Config |
webhost2localConfig |
|
WEBHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Config |
|
|
LDAPHOST1 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Config |
|
|
LDAPHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
IAM_Runtime |
|
|
OIMHOST1 OIMHOST2 |
|
RおよびW (読取りおよび書込み) |
5GB |
注意: 構成の完了後、必要な場合はbinary ディレクトリを読取り専用に変更できます。LDAPHOSTバイナリは、2つの共有(各ノード用の共有)に分割されます。必要に応じて、これらは組み合せることができます。 |