12 Environment Health Checkユーティリティを使用した環境の検証

Oracle Identity and Access Managementをインストールして構成した後で、Oracle Identity and Access Environment Health Checkユーティリティを実行して、環境が正常に構成されたことを検証するようにお薦めします。

詳細は、以下のトピックを参照してください。

構成後のEnvironment Health Checkユーティリティの実行
Environment Health Checkユーティリティの実行によるインストールと構成の検証
Environment Health Checkユーティリティの実行によるOracle Identity Managerの検証
Environment Health Checkユーティリティの実行によるOracle Access Managerの検証

12.1 構成後のEnvironment Health Checkユーティリティの実行

Environment Health CheckユーティリティはIAM_HOME/healthcheckディレクトリにあるツールです。これを使用して、様々な構成を検証したり、Oracle Identity and Access Management設定の検証チェックを実行したりできます。このようなチェックは、環境が正常にインストールされ構成されていることを確認するために役立ちます。Health Checkユーティリティを実行すると、環境からデータを取得し、そのデータを使用して一連の検証チェックを実行し、レポートを生成します。このレポートには、チェックした項目ごとに検出した問題の詳細が示されます。

このユーティリティを実行するにはマニフェスト・ファイルを指定します。このファイルを使用して、特定の検証チェックをまとめ、プラグインを呼び出して様々なチェックを実行します。一般的なインストール後要件を検証する一般的なインストール後チェックを実行するには、第12.2項を参照してください。

Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerでは、ユーティリティを実行してコンポーネントの検証チェックを実行し、コンポーネントが正しく設定されていることを確認するようにお薦めします。Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerについてコンポーネント固有のチェックを実行するには、それぞれ第12.3項および第12.4項を参照してください。

Environment Health Checkユーティリティの詳細は、Oracle Identity and Access Management Environment環境の検証のOracle Identity and Access Environment Health Checkユーティリティの理解に関する項を参照してください。

注意:

Oracle Identity Manager、Oracle Access Management、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Entitlements Server、Oracle Privileged Account Manager、Oracle Access Management Mobile and SocialおよびOracle Mobile Security Suiteが含まれるOracleホーム・ディレクトリを指すために、IAM_HOMEが使用されます。

12.2Environment Health Checkユーティリティの実行によるインストールと構成の検証

Oracle Identity and Access Managementをインストールして構成した後で、Health Checkユーティリティを実行して、環境が一般的なインストール後要件を満たしていることを確認するようにお薦めします。このためには、IAM_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks.xmlマニフェスト・ファイルを使用して、適切なインストール後チェックを実行します。

注意:

Health Checkユーティリティで実行されるこれらのチェックの詳細は、Oracle Identity and Access Management環境の検証のPostInstallChecks.xmlに関する項を参照してください。

環境のインストールと構成が正常に行われたことを確認するには、次の手順を実行して一般的なインストール後チェックを行います。

IAM_HOME/healthcheck/binディレクトリのidmhc.propertiesファイルを開きます。
Oracle Identity and Access Management環境を表すように、このファイルに必要なプロパティの値を設定します。

このファイルの更新および使用方法の詳細は、Oracle Identity and Access Management Environment環境の検証のHealth Checkユーティリティのidmhc.propertiesファイルの理解に関する項を参照してください。
JAVA_HOME環境変数をJDKディレクトリのフルパスに設定します。
ディレクトリをIAM_HOME/healthcheck/binディレクトリ(LinuxまたはUNIX)またはIAM_HOME\healthcheck\binディレクトリ(Windowsの場合)に変更します。

LinuxまたはUNIXの場合:
```
cd IAM_HOME/healthcheck/bin
```
Windowsの場合:
```
cd IAM_HOME\healthcheck\bin
```

次のコマンドを実行して、インストール後検証チェックを実行します。

LinuxまたはUNIXの場合:

idmhc.sh -manifest IAM_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks.xml

Windowsの場合:

idmhc.bat -manifest IAM_HOME\healthcheck\config\PostInstallChecks.xml

ヘルス・チェックが失敗した場合は、Health Checkユーティリティ・のログ・ファイルおよびレポート出力を確認して解決策を見つけてください。ログ・ファイルの場所はユーティリティの実行後に画面に出力されます。

レポートには、それぞれのチェックごとのステータスと検証に失敗したチェックに対する解決策が一覧で示されます。手動で問題を解決し、すべてのチェックが成功するまでユーティリティを実行できます。ログ・ファイルとレポートの詳細は、Oracle Identity and Access Management環境の検証のヘルス・チェック・レポートの分析に関する項を参照してください。

12.3 Environment Health Checkユーティリティの実行によるOracle Identity Managerの検証

Oracle Identity Managerを構成した後で、Health Checkユーティリティを実行してOracle Identity Manager構成を確認するようにお薦めします。このためには、IAM_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks_oim.xmlマニフェスト・ファイルを使用して、適切なOracle Identity Managerチェックを実行します。

注意:

Health Checkユーティリティによって実行されるOracle Identity Managerのチェックの詳細は、Oracle Identity and Access Management環境の検証のPostInstallChecks_oim.xml (Oracle Identity Manager)に関する項を参照してください。

Oracle Identity Managerが正常に構成されたことを確認するには、次の手順を実行してOracle Identity Manager検証チェックを行います。

IAM_HOME/healthcheck/binディレクトリのidmhc.propertiesファイルを開きます。
Oracle Identity and Access Management環境を表すように、このファイルに必要なプロパティの値を設定します。

このファイルの更新および使用方法の詳細は、Oracle Identity and Access Management Environment環境の検証のHealth Checkユーティリティのidmhc.propertiesファイルの理解に関する項を参照してください。
JAVA_HOME環境変数をJDKディレクトリのフルパスに設定します。
ディレクトリをIAM_HOME/healthcheck/binディレクトリ(LinuxまたはUNIX)またはIAM_HOME\healthcheck\binディレクトリ(Windowsの場合)に変更します。

LinuxまたはUNIXの場合:
```
cd IAM_HOME/healthcheck/bin
```
Windowsの場合:
```
cd IAM_HOME\healthcheck\bin
```

次のコマンドを実行して、Oracle Identity Manager検証チェックを実行します。

LinuxまたはUNIXの場合:

idmhc.sh -manifest IAM_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks_oim.xml

Windowsの場合:

idmhc.bat -manifest IAM_HOME\healthcheck\config\PostInstallChecks_oim.xml

ヘルス・チェックが失敗した場合は、Health Checkユーティリティ・のログ・ファイルおよびレポート出力を確認して解決策を見つけてください。ログ・ファイルの場所はユーティリティの実行後に画面に出力されます。

レポートには、それぞれのチェックごとのステータスと検証に失敗したチェックに対する解決策が一覧で示されます。手動で問題を解決し、すべてのチェックが成功するまでユーティリティを実行できます。ログ・ファイルとレポートの詳細は、Oracle Identity and Access Management環境の検証のヘルス・チェック・レポートの分析に関する項を参照してください。

12.4 Environment Health Checkユーティリティの実行によるOracle Access Managerの検証

Oracle Access Managerを構成した後で、Health Checkユーティリティを実行してOracle Access Manager構成を確認するようにお薦めします。このためには、IAM_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks_oam.xmlマニフェスト・ファイルを使用して、適切なOracle Access Managerチェックを実行します。

注意:

Health Checkユーティリティによって実行されるOracle Access Managerのチェックの詳細は、Oracle Identity and Access Management環境の検証のPostInstallChecks_oam.xml (Oracle Access Manager)に関する項を参照してください。

Oracle Access Managerが正常に構成されたことを確認するには、次の手順を実行してOracle Access Manager検証チェックを行います。

IAM_HOME/healthcheck/binディレクトリのidmhc.propertiesファイルを開きます。
Oracle Identity and Access Management環境を表すように、このファイルに必要なプロパティの値を設定します。

このファイルの更新および使用方法の詳細は、Oracle Identity and Access Management Environment環境の検証のHealth Checkユーティリティのidmhc.propertiesファイルの理解に関する項を参照してください。
JAVA_HOME環境変数をJDKディレクトリのフルパスに設定します。
ディレクトリをIAM_HOME/healthcheck/binディレクトリ(LinuxまたはUNIX)またはIAM_HOME\healthcheck\binディレクトリ(Windowsの場合)に変更します。

LinuxまたはUNIXの場合:
```
cd IAM_HOME/healthcheck/bin
```
Windowsの場合:
```
cd IAM_HOME\healthcheck\bin
```

次のコマンドを実行して、Oracle Access Manager検証チェックを実行します。

LinuxまたはUNIXの場合:

idmhc.sh -manifest IAM_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks_oam.xml

Windowsの場合:

idmhc.bat -manifest IAM_HOME\healthcheck\config\PostInstallChecks_oam.xml

ヘルス・チェックが失敗した場合は、Health Checkユーティリティ・のログ・ファイルおよびレポート出力を確認して解決策を見つけてください。ログ・ファイルの場所はユーティリティの実行後に画面に出力されます。

レポートには、それぞれのチェックごとのステータスと検証に失敗したチェックに対する解決策が一覧で示されます。手動で問題を解決し、すべてのチェックが成功するまでユーティリティを実行できます。ログ・ファイルとレポートの詳細は、Oracle Identity and Access Management環境の検証のヘルス・チェック・レポートの分析に関する項を参照してください。