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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3.0)
E61963-04
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C Oracleスタックの起動または停止

Oracleスタックのコンポーネントは、特定の順序で起動または停止する必要があります。Oracle Process Manager and Notification Serverによって管理されるシステムコンポーネント、ノード・マネージャによって制御される管理対象サーバー、およびWebLogic Serverドメインの管理サーバーをOracleスタックは参照します。

この付録ではその順序について説明します。内容は次のとおりです。


注意:

次のトピックで説明するstartManagedWebLogicおよびstopManagedWebLogicスクリプトを実行する際は、次の点に注意してください。
  • SERVER_NAMEはWebLogic Managed Serverの名前(WLS_OIM1WLS_MSM1WLS_OAM1など)を表します。

  • スクリプトを実行するときにオプションとして提示しなかった場合、USER_NAMEPASSWORDの値の入力を求められます。

  • スクリプトを実行するときにオプションとして提示しなかった場合、ADMIN_URLの値は継承されます。


C.1 スタックの起動

インストールおよびドメインの構成を完了した後、デプロイメントを起動し、稼働させるためには、管理サーバーおよび様々な管理対象サーバーを起動する必要があります。


注意:

次のOracle WebLogic Serverパッチをミドルウェア・ホームに適用した場合は、ノード・マネージャ、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーをJava Secure Socket Extension (JSSE)を有効にして起動する必要があります。
  • 13964737 (YVDZ)

  • 14174803 (IMWL)

これらのパッチはMy Oracle Supportで入手できます。

JSSEを有効化してノード・マネージャを起動する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』のノード・マネージャの環境変数の設定に関する項を参照してください。

JSSEを有効化してノード・マネージャを起動したら、管理サーバーと管理対象サーバーをJSSEを有効化して起動する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護のJSSE対応SSL実装の使用に関する項を参照してください。


  1. 管理対象サーバーを起動するために、ノード・マネージャを構成します。管理対象サーバーにOracle SOA Suite、Oracle WebCenter、Oracle JRFなどの別のOracle Fusion Middleware製品が含まれている場合、正しいクラスパスおよびパラメータを設定するように管理対象サーバー環境を構成する必要があります。この環境情報は、startWebLogicsetDomainEnvなどの起動スクリプトにより指定されます。それらのスクリプトはドメイン・ディレクトリ内にあります。

    管理対象サーバーがノード・マネージャによって起動される場合、(Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはFusion Middleware Controlによりサーバーが起動される場合と同様に)ノード・マネージャにこれらの起動スクリプトを使用するよう指示する必要があります。これにより、サーバー環境は正しく構成されます。特に、ノード・マネージャは、プロパティStartScriptEnabled=trueを指定して起動する必要があります。

    このプロパティを有効にしてノード・マネージャを起動する方法はいくつかあります。Oracle Fusion Middlewareには、次のスクリプトが用意されています。これは、nodemanager.propertiesファイルにStartScriptEnabled=trueプロパティを追加するためのものです。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    1. 次のコマンドを実行して、StartScriptEnabled=trueプロパティをnodemanager.propertiesファイルに追加します。

      ORACLE_COMMON_HOME/common/bin/setNMProps.sh
      
    2. 次のコマンドを実行して、ノード・マネージャを起動します。

      WL_HOME/server/bin/startNodeManager.sh
      

    Windowsの場合:

    1. 次のコマンドを実行して、StartScriptEnabled=trueプロパティをnodemanager.propertiesファイルに追加します。

      ORACLE_COMMON_HOME\common\bin\setNMProps.cmd
      
    2. 次のコマンドを実行して、ノード・マネージャを起動します。

      WL_HOME\server\bin\startNodeManager.cmd
      

    注意:

    ノード・マネージャを起動すると、nodemanager.propertiesファイルのStartScriptEnabled=trueプロパティが読み取られ、それ以降に管理対象サーバーを起動するときに起動スクリプトが使用されます。setNMPropsスクリプトは1回のみ実行する必要があります。

  2. 管理サーバーを起動するには、新しいドメイン(DOMAIN_HOME)を作成したディレクトリでstartWebLogic.shスクリプト(LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartWebLogic.cmdスクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。

    LinuxシステムまたはUNIXシステムの場合:

    DOMAIN_HOME/startWebLogic.sh
    

    Windowsシステムの場合:

    DOMAIN_HOME/startWebLogic.cmd
    
  3. 管理対象サーバーを起動するには、ドメインを作成したディレクトリ内にあるbinディレクトリで、startManagedWebLogic.shスクリプト(LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムの場合)または startManagedWebLogic.cmdスクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。


    注意:

    ノード・マネージャが実行されていない場合、コマンド行からこれらの管理対象サーバーを起動できます。

    このコマンドでは、サーバー名の指定も必要です。次の例に示すように、ドメインの構成時に作成したサーバーを起動する必要があります。

    • Oracle Identity Managerサーバー(WLS_OIM1)

    • Oracle SOAサーバー(WLS_SOA1)

    • Oracle BI Publisherサーバー(WLS_BIP1)

    • Oracle Access Managementサーバー(WLS_OAM1)

    • Oracleモバイル・セキュリティ・マネージャ・サーバー(WLS_MSM1)

    • Oracle Access Managerポリシー・マネージャ・サーバー(WLS_AMA1)

    たとえば、Oracle Access ManagementサーバーをLinuxまたはUNIXシステムで起動するには、次のようにします。

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh WLS_OAM1
    

    Windowsシステムの場合:

    DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd WLS_OAM1 
    

    管理対象サーバーが起動される前に、WebLogic Serverのユーザー名およびパスワードの入力を求められます。これらは、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。

    管理サーバーが デフォルト以外のポートを使用している場合、または管理対象サーバーとは別のホストに常駐する場合(分散環境の場合)、管理サーバーにアクセスするためのURLも指定する必要があります。

    LinuxシステムまたはUNIXシステムの場合:

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh WLS_OAM1 http://host:admin_server_port
    

    Windowsシステムの場合:

    DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd WLS_OAM1 http://host:admin_server_port
    

    コマンド行で管理サーバーのユーザー名とパスワードを直接指定しておくと、ユーザー名とパスワードは尋ねられません。

    LinuxシステムまたはUNIXシステムの場合:

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh WLS_OAM1 http://host:admin_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true 
    

    Windowsシステムの場合:

    DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd WLS_OAM1 http://host:admin_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true 
    

注意:

Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、バックグラウンドで管理対象コンポーネントを起動できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介』を参照してください。

起動する管理対象サーバーの名前がわからない場合、LinuxまたはUNIXシステムで次のファイルの内容を確認できます。

DOMAIN_HOME/startManagedWebLogic_readme.txt

Windowsシステムの場合:

DOMAIN_HOME\startManagedWebLogic_readme.txt

または、次のURLで管理サーバーのコンソールにアクセスできます。

http://host:admin_server_port/console

構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名およびパスワードを入力します。その後、「環境」>「サーバー」にナビゲートして管理対象サーバーの名前を確認します。

C.2 スタックの停止

Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、Oracle WebLogic管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーを停止できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介』を参照してください。

コマンド行からスタック・コンポーネントを停止するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、Oracle Access Management、Oracle Identity ManagerおよびOracle Adaptive Access ManagerなどのWebLogic管理対象コンポーネントを停止します。

    DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh \
    {SERVER_NAME} {ADMIN_URL} {USER_NAME} {PASSWORD}
    
  2. 次のコマンドを実行して、Oracle WebLogic Administration Serverを停止します。

    DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh
    
  3. ノード・マネージャを停止するには、killコマンドを使用します。

    kill -9 PID
    

C.3 サーバーの再起動

管理サーバーまたは管理対象サーバーを再起動するには、まず実行中の管理サーバーまたは管理対象サーバーを停止し、その後再度起動します。詳細は、「スタックの停止」および「スタックの起動」を参照してください。