プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
目次へ移動
目次

前
次

8.6 監査可能なセキュリティ・トークン・サービス・イベント

セキュリティ・トークン・サービスには、特定のイベント・タイプおよび監査対象イベントを定義する独立したcomponent_events.xmlという監査構成ファイルが用意されています。

次の各項では、さらに詳細を説明します。

8.6.1 すべてのイベントに共通の監査レコード・コンテンツについて

監査されるイベントまたはイベント・タイプに関係なく、一部の監査レコードの内容は全イベントに共通します。

次のデータは、各監査レコードに含まれています。

  • イベントの日付と時刻

  • イベントを開始するクライアントのIPアドレス

  • クライアント・アイデンティティ

  • イベントの処理時間

8.6.2 監査可能なセキュリティ・トークン・サービス管理イベント

セキュリティ・トークン・サービス管理イベントは、component_events.xmlに定義されているいくつかの構成管理操作に分類されます。

表8-11に、詳細を示します。

表8-11 セキュリティ・トークン・サービスの構成管理操作

セキュリティ・トークン・サービスの構成操作 説明

共通属性

  • OldSettings: 変更が適用される前の、以前の設定を表す文字列。

  • NewSettings: 新しい設定を表す文字列。

  • TemplateID: 作成、更新または削除されている検証テンプレートまたは発行テンプレートのID。

  • ProfileID: 作成、更新または削除されているパートナ・プロファイルのID。

  • PartnerID: 作成、更新または削除されているパートナのID。

  • SettingsID: 作成、更新または削除されている汎用設定のID。

検証テンプレートの作成

CreateValidationTemplateで参照される検証テンプレートの作成に関して記録される監査イベント。

属性:

  • TemplateID

  • NewSettings

検証テンプレートの更新

UpdateValidationTemplateで参照される検証テンプレートの更新に関して記録される監査イベント。

属性:

  • TemplateID

  • OldSettings

  • NewSettings

検証テンプレートの削除

DeleteValidationTemplateで参照される検証テンプレートの削除イベントに関して記録される監査イベント。

属性:

  • TemplateID

  • OldSettings

発行テンプレートの作成

CreateIssuanceTemplateで参照される発行テンプレートの作成に関して記録される監査イベント。

属性:

  • TemplateID

  • NewSettings

発行テンプレートの更新

UpdateIssuanceTemplateで参照される発行テンプレートの更新に関して記録される監査イベント。

属性:

  • TemplateID

  • OldSettings

  • NewSettings

発行テンプレートの削除

DeleteIssuanceTemplateで参照される発行テンプレートの削除イベントに関して記録される監査イベント。

属性:

  • TemplateID

  • OldSettings

パートナ・プロファイルの作成

CreatePartnerProfileで参照されるパートナ・プロファイルの作成に関して記録される監査イベント。

属性:

  • ProfileID

  • NewSettings

パートナ・プロファイルの更新

UpdatePartnerProfileで参照されるパートナ・プロファイルの更新に関して記録される監査イベント。

属性:

  • ProfileID

  • OldSettings

  • NewSettings

パートナ・プロファイルの削除

DeletePartnerProfileで参照されるパートナ・プロファイルの削除イベントに関して記録される監査イベント。

属性:

  • ProfileID

  • OldSettings

パートナの作成

CreatePartnerで参照されるパートナ・プロファイルの作成に関して記録される監査イベント。

属性:

  • PartnerID

  • NewSettings

パートナの更新

UpdatePartnerで参照されるパートナ・プロファイルの更新に関して記録される監査イベント。

属性:

  • PartnerID

  • OldSettings

  • NewSettings

パートナの削除

DeletePartnerで参照されるパートナ・プロファイルの削除イベントに関して記録される監査イベント。

属性:

  • PartnerID

  • OldSettings

汎用管理作成

GenericAdminCreationで参照される汎用作成管理操作に関して記録される監査イベント。

属性:

  • SettingsID

  • NewSettings

汎用管理更新

GenericAdminUpdateで参照される汎用更新管理操作の更新に関して記録される監査イベント。

属性:

  • SettingsID

  • OldSettings

  • NewSettings

汎用管理削除

GenericAdminDeletionで参照される汎用削除管理操作に関して記録される監査イベント。

属性:

  • SettingsID

  • OldSettings

8.6.3 監査可能なセキュリティ・トークン・サービス・ランタイム・イベント

トークン操作のためのセキュリティ・トークン・サービス固有のランタイム・イベントはcomponent_events.xmlに定義されています。

詳細は、表8-12を参照してください。

表8-12 セキュリティ・トークン・サービス固有のランタイム・イベント

トークン操作 説明

共通属性

  • Requester: RSTの送信によってリクエストしたユーザー

  • RelyingParty: トークンが作成されるユーザー

  • UserID: エンド・ユーザー・アイデンティティ

  • TokenType: SAML11、SAML20、ユーザー名、X.509、Kerberos、OAMまたはカスタム

  • Token: トークンのXML値

  • TokenContext: トークン操作のために渡されるコンテキスト・データ

  • Message: 着信または送信メッセージのXML表現

着信メッセージ

OutgoingMessageで参照されるセキュリティ・トークン・サービスが受信する着信RSTRメッセージ。

このイベントに対して移入される属性(使用可能な場合):

  • Requester

  • RelyingParty

  • Message

送信メッセージ

IncomingMessageで参照されるセキュリティ・トークン・サービスが受信する送信RSTRメッセージ。

このイベントに対して移入される属性(使用可能な場合):

  • Requester

  • RelyingParty

  • Message

トークン検証

TokenValidationで参照されるセキュリティ・トークン・サービス内のトークン検証の監査イベント。ステータス属性は、検証操作が成功したかどうかを示します。

このイベントに対して移入される属性(使用可能な場合):

  • Requester

  • RelyingParty

  • Token

  • TokenType

  • TokenContext

  • Status

トークン生成

TokenGenerationで参照されるセキュリティ・トークン・サービス内のトークン生成の監査イベント。

このイベントに対して移入される属性(使用可能な場合):

  • Requester

  • RelyingParty

  • Token

  • TokenType

  • TokenContext

  • UserID

LDAPユーザー認証

LDAPUserAuthenticationで参照されるLDAPディレクトリでのローカル・ユーザー認証の監査イベント。

このイベントに対して移入される属性(使用可能な場合):

  • UserID

  • Status

汎用ランタイム操作

GenericRuntimeOperationで参照されるセキュリティ・トークン・サービスによって実行される汎用操作の監査イベント。

このイベントに対して移入される属性(使用可能な場合):

  • OperationType: 操作のタイプ

  • OperationData: 操作のコンテキストを表す文字列