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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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59.11 Access ManagerとWindowsネイティブ認証の設定

この項では次のトピックを記載しています:

59.11.1 Access Manager WNAの設定

Windowsネイティブ認証を使用するようにAccess Managerを構成します。

59.11.2 SharePoint Serverを使用したWNAの設定

次の概要では、Access ManagerおよびSharePoint Serverを使用してWNAを設定するために実行する必要があるタスクを説明します。

タスクの概要: SharePoint Serverを使用したWNAの設定

  1. 次の前提条件となるタスクを実行します。

  2. 「WNAおよびSharePoint ServerのためのAccess Managerのインストール」の説明に従って、Access Managerをインストールします。

    このステップには、IIS対応WebGateのインストールと個別のSharePoint WebサイトのためのWebgate.dllの構成が含まれます。

  3. 次のようにActive Directory認証プロバイダを構成します。

    1. WebLogicコンソールにログインします。

    2. 「セキュリティ・レルム」に移動し、使用する「レルム」をクリックします。

    3. 「プロバイダ」タブに移動し、「新規」をクリックします。

    4. プロバイダ名を入力し、タイプActiveDirectoryAuthenticatorを選択して「OK」をクリックします。

    5. 新しく作成したプロバイダを選択し、「制御フラグ」を「十分」に変更して、保存します。

    6. 「プロバイダ固有」タブに移動し、Active Directoryの詳細を入力して、これらを保存します。

  4. 「WNA実装のテスト」を実行します。

59.11.3 WNAおよびSharePoint ServerのためのAccess Managerのインストール

「SharePoint Serverを使用したWNAの設定」のステップ1で説明しているすべての前提条件を実行した後、このタスクを実行します。この統合シナリオでほとんどのAccess Managerコンポーネントをインストールすることは、他のシチュエーションの場合と同じです。

IIS WebGateのインストールは、他の任意のWebGateのインストールと似ています。WebGateは、IIS v7 Webサーバーを使用してインストールする必要があります。後で、これを特定のSharePoint Webサイト・レベルで構成して保護できます。IISの場合、WebGateを「Webサイト」レベルで構成する必要があります。Microsoft SharePoint Serverの場合、WebGateを特定のSharePoint Webサイト・レベルで構成して保護する必要があります。

WNAおよびSharePoint ServerのためにAccess Managerをインストールするには:

  1. Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイドの説明に従って、Access Managerをインストールします。

  2. 次のようにしてISAPI Webゲートをインストールします。

    • Webゲートのインストール

    • IIS WebサーバーのためのWebコンポーネントのインストール

      次に、保護の対象となるSharePoint WebサイトでWebgate.dllを構成します。Webgate.dllを「Webサイト・レベル」で構成すると、IIS Webサーバー上のすべてのWebサイトが保護されます。しかし、Webgate.dllを「SharePoint Webサイト」で構成すると想定されるWebサイトのみが保護されます。

  3. 保護の対象となるSharePoint WebサイトでWebgate.dllを構成します。次に例を示します。

    1. インターネット・インフォメーション・サービス(IIS)マネージャを起動します(「スタート」「プログラム」→「管理ツール」→「Internet Information Services (IIS) Manager」をクリックします)。

    2. 「Connections」ペインでhostnameを選択します。

    3. host nameの「Home」ペインで「ISAPI Filters」をダブルクリックし、Webgate.dllを検索します。存在する場合は選択して、「Action」ペインの「Remove」をクリックします。

    4. 「Connection」ペインの「Sites」の下で、WebGateフィルタを構成するWebサイト名をクリックします。

    5. 「Home」ペインで「ISAPI Filters」をダブルクリックします。

    6. 「Actions」ペインで「Add…」をクリックします。

    7. 「Add ISAPI Filter」ダイアログ・ボックスの「Filter name」テキスト・ボックスに、ISAPIフィルタの名前としてWebGateと入力します。

    8. 「Executable」ボックスにWebGate ISAPIフィルタ・ファイルのファイル・システム・パスを入力するか、省略記号ボタン(...)をクリックしてWebGate.dll ISAPIフィルタ・ファイルを含むフォルダに移動し、「OK」をクリックします。

      WebGate_install_dir\access\oblix\apps\Webgate\bin\Webgate.dll
      
  4. 仮想ディレクトリの作成

    1. 「Sites」ペインを開き、ISAPIフィルタ(Webgate.dll)を構成したばかりのWebサイトを選択します。

    2. 「Action」ペインで「View Virtual Directories」をクリックし、「Add Virtual Directory」を選択します。

    3. 「Alias」フィールドにaccessを指定し、WebGateの\accessフォルダの物理パスを指定します(または、省略ボタン(...)をクリックして\accessフォルダに移動して、「OK」をクリックします)。

      WebGate_install_dir\access\
      
  5. 仮想ディレクトリの権限の設定:

    1. ステップ3で作成したaccess仮想ディレクトリを選択します。

    2. accessの「Home」ペインで「Handler Mappings」をダブルクリックします。「Action」ペインで「Edit Feature Permissions…」を選択します。

    3. 「読取り」「スクリプト」「実行」を選択し、「OK」をクリックします。

  6. Windowsネイティブ認証を使用するようにAccess Managerを構成します。

  7. Microsoft SharePointで新規Webアプリケーションを作成するときに、Microsoft SharePoint Server認証をクラシック・モード認証に構成します。「認証プロバイダ」セクションで、ネゴシエート(Kerberos)を選択します。

  8. IISで新しく作成したSharePointサイトに移動します。

    1. 「認証」、Windows認証、詳細設定の順に開きます。

    2. 「Kernelモード認証を有効にする」を選択します。

    3. プロバイダを選択して、NTLMプロバイダを削除します。

    4. Negotiate:Kerberosを追加し、これを最上位レベルに移動します。

    5. IISを再起動します。

  9. 「WNA実装のテスト」に進みます。

59.11.4 WNA実装のテスト

次のステップを使用して、WNA実装が正しく動作していることを確認します。

WNA実装をテストするには:

  1. Windowsドメイン・ユーザー(またはADユーザーまたはADユーザー・アカウント)としてマシンにログインします。

    ログイン・アカウントは、Access Managerのユーザーであることも必要です。

  2. 保護されたリソースのURLを入力します。