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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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E.33 起動の問題

E.33.1 AIXプラットフォームでのAdminServer起動(またはリモート登録ツールの障害)

問題

AdminServerの起動が、次のメッセージを表示して失敗します。

"java.net.SocketException: 
No buffer space available".

オペレーティング・システムに設定されたAIXファイル記述子の数の構成が著しく高い場合(ファイル記述子ulimit)、バッファ・オーバーフローが発生して、リモート登録は次のメッセージを表示して失敗します。

ulimit値はアプリケーションに依存しており、アプリケーション・プログラム・データおよびアプリケーション・スタックに排他的に適用されます。オープン・ファイルのデフォルト数設定(2000)は、通常はほとんどのアプリケーションで十分です。この値が低すぎると、ファイルを開く際や接続を確立する際にエラーが発生します。この値はサーバー・プロセスが開けるファイル記述子数を制限するため、値が低すぎると最適なパフォーマンスが損なわれます。AIXオペレーティング・システムでは、デフォルト設定は2000です。

解決策

ulimitファイル記述子限度を大きくすると、パフォーマンスが向上する場合があります。アプリケーションによっては、他の限度を大きくすることが必要になる場合もあります。

  1. rootユーザーでログインします。

  2. オープン・ファイル限度を10,000ファイルに変更するには、次のステップを実行します。

    1. コマンド・ウィンドウを開きます。

    2. /etc/security/limitsファイルを探して、AdminServerプロセスを実行するユーザー・アカウントに次の行を追加して編集します。

      nofiles =  10000   
      nofiles_hard = 10000
      
    3. ファイルを保存してAIXを再起動します。

  3. コマンド・ウィンドウでTCP_TIMEWAIT間隔を、次のコマンドで状態を15秒に設定して減らします(これによりTCPはクローズした接続を速く解放でき、オープン接続が使用できるリソース数が増えます)。

    /usr/sbin/no –o tcp_timewait =1
    
  4. 次のパラメータを、次に示すように256kにチューニングします。

    no -a |grep space   
          tcp_recvspace = 262144   
          tcp_sendspace = 262144   
          udp_recvspace = 262144  
          udp_sendspace = 262144
    
  5. 次のパラメータを、次に示すようにチューニングします。

    no -o rfc1323=1  
    no -o sb_max=4194304

E.33.2 OAMサーバーとの接続を確立できませんでした。サーバーとの接続で例外が発生しました。接続が拒否されました。

原因:

IAMSuiteAgentエージェントはOAMサーバーの前に開始しているため、これはOAMサーバーが実行している管理対象サーバーの正常な予想される動作です。

IAMSuiteAgentはすべてのWebLogicコンテナにデプロイされます。WebLogicコンテナが開始されると、エージェントはOAMサーバーに接続しようとします。接続が失敗すると、このメッセージがログに記録され、エージェントは後続のリクエストで接続を確立しようとします。エージェントが接続に成功すると、このメッセージは表示されなくなります。

解決策

OAMサーバーへの接続が正常に行われないと、構成されている場合は、IAMSuiteAgentはフォールバックし、WebLogicコンテナは保護を処理(ログインを含む)します。