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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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18.9 addPartnerForMultiDataCentre

n個のデータ・センターを持つMDCデプロイメントでは、各データ・センターに、他の(n-1)個のデータ・センターそれぞれと通信するための登録済パートナがあります。つまり、パートナ登録の総数は(n) x (n-1)です。このオンライン・コマンドは、データ・センター間OAP通信用のパートナを追加するのに使用されます。

ノート:

MDCパートナ・プロファイルは、各データ・センターが公開するものであり、他のデータ・センターがそのデータ・センターとの通信に使用します。MDCパートナの登録は、2ステップのプロセスです。1つのMDCに3つのデータ・センターがあるとします。DC1で、OAM Webゲートを作成することによってMDCパートナ・プロファイルを公開します(DC1_MDC_Partner)。次に、DC1_MDC_PartnerをDC2およびDC3で、addPartnerForMultiDataCentreを使用して登録します。詳細は、「addPartnerForMultiDataCentre」を参照してください。

説明

このコマンドは、パートナをデータ・センターに追加します。partnerInfo.propertiesファイルのフルパスおよび名前と等しい値を取ります。

構文

addPartnerForMultiDataCentre(propfile="../MDC_properties/partnerInfo.properties")
引数 定義

propfile

必須。partnerInfo.propertiesファイルのパスおよび名前と等しい値を取ります。

RESTEndpoint

オプション。値として、Access Manager RESTサービスにアクセスできるHTTP/HTTPS URLを取ります。

表18-4は、partnerInfo.propertiesを構成するプロパティを示します。プロパティ・ファイルのサンプルは、「マルチデータ・センターのセキュリティ・モード」を参照してください。

表18-4 partnerInfo.propertiesのプロパティ

プロパティ 定義

remoteDataCentreClusterId

OAP通信を確立する必要のあるリモート・データ・センターのクラスタID。

oamMdcAgentId

リモート・データ・センター内の登録済パートナ・プロファイルのパートナID。このパートナの"管理操作を許可"フラグがリモート・データ・センターで設定されている必要があります。

PrimaryHostPort

remoteDataCentreClusterIdで指定されたリモートDCに対応するプライマリAccess Managerサーバーのfully-qualified-host-name:OAM-portを値として取ります。例: PrimaryHostPort=abc.example.com:5575

SecondaryHostPort

remoteDataCentreClusterIdで指定されたリモートDCに対応するセカンダリAccess Managerサーバーのfully-qualified-host-name:OAM-portを値として取ります。例: SecondaryHostPort=abc.example.com:5577

OAM MDCメンバー・データ・センターに2つの管理対象サーバーがあり、場所はabc.example.comで、ポートがoam_server1 (5575)およびoam_server2 (5577)であるとします。OAP SDKパートナの高可用性/フェイルオーバーを実現するには、PrimaryHostPortおよびSecondaryHostPortを次のとおりに設定します。

PrimaryHostPort=abc.example.com:5575

SecondaryHostPort=abc.example.com:5577

AccessClientPasswd

リモート・データ・センターで登録済のMDCパートナのアクセス・クライアント・パスワード。

oamMdcSecurityMode

MDCセキュリティ・モードを定義します。値はOPEN/SIMPLE/CERTです。(CERTモードをお薦めします。SIMPLEでも問題ありませんが、OPENはお薦めできません。)

SIMPLEモードおよびCERTモードの場合は、次に示す値を適宜指定する必要があります。OPENモードの場合は、これらの値は適用されません。「マルチデータ・センターのセキュリティ・モード」を参照してください。

agentVersion

有効なエージェント・バージョン11g/10g。

trustStorePath

トラストストア・ファイルへの絶対パス[SIMPE/CERT]。

keyStorePath

キーストア・ファイルへの絶対パス[SIMPLE/CERT]。

globalPassPhrase

パートナ登録時に設定されたグローバル・パスフレーズ[SIMPLE/CERT]。

keystorePassword

パートナ構成時に設定されたキーストア・パスワード[SIMPLE/CERT]。

次のコマンドを実行すると、このデータ・センターがマスターとして定義されます。

addPartnerForMultiDataCentre(propfile="../MDC_properties/partnerInfo.properties")