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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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7.4 セキュリティ・トークン・サービスおよびIdentity Federationのロギングの構成

デフォルトでは、セキュリティ・トークン・サービスとIdentity Federationのメッセージは、OAMサーバーのログ・ファイルに記録されます。

これらのログは、Fusion Middleware Controlで表示および構成できます。ただし、この項で説明するように、logging.xmlを編集してSecurity Token ServiceとIdentity Federationの情報を個別のログ・ファイルに記録することもできます。この手順に関連するファイルは、次のとおりです。

  • ロギング構成ファイル: ロガー名と、ロギング用のその他の構成情報を提供します。このファイルは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/SERVER-NAME/logging.xmlに保存されます。

  • ログ・ファイル: たとえば、$DOMAIN_HOME/ostslogs/SERVER-NAME-diagnostics.log。

セキュリティ・トークン・サービスとIdentity Federationでは、ログ・ハンドラがAccess Managerのように分類されません。そのかわり、セキュリティ・トークン・サービスとIdentity Federationのログ・レベルに影響するロガーが1つだけあります。表7-7では、WLSTコマンドで必要となるこのロガーの詳細を示します。

表7-7 セキュリティ・トークン・サービスとIdentity Federationのロガー

コンポーネント名 ログ出力名 ログ・ハンドラ名 ログ・クラス

セキュリティ・トークン・サービスまたはIdentity Federation

oracle.security.fed

stsfed-handler

class=oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory

詳細は、次を参照してください。

関連項目:

7.4.1 セキュリティ・トークン・サービスまたはIdentity Federationのロギングの構成

管理者は、セキュリティ・トークン・サービスまたはIdentity Federationのログ・メッセージをOAMサーバーのメッセージ・ログから切り離すことができます。

構成するには、次のようにします。

  1. 次のlogging.xmlを見つけて開きます。$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/SERVER-NAME/logging.xml
  2. 次のように追加して、Security Token Serviceおよびdentity Federationに個別のメッセージ・ログを作成します。
    <log_handler name='stsfed-handler' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHand
    lerFactory'>
          <property name='path' value='sts/log'/>
          <property name='maxFileSize' value='10485760'/>
          <property name='maxLogSize' value='104857600'/>
        </log_handler>
    
    <logger name='oracle.security.fed' level='TRACE:32'>
          <handler name='stsfed-handler'/>
        </logger>
    
  3. ファイルを保存します。
  4. 「セキュリティ・トークン・サービスまたはIdentity Federationのログ・レベルおよびログ詳細の定義」に進みます。

7.4.2 セキュリティ・トークン・サービスまたはIdentity Federationのログ・レベルおよびログ詳細の定義

管理者は、ここでの説明に従い、Oracle Access Management用のカスタムWLSTコマンドを使用してセキュリティ・トークン・サービスのロガー設定を変更できます。この場合は、セキュリティ・トークン・サービスのログ・メッセージ専用の独立した出力ファイルを指定します。

WLSTコマンドhelp("fmw diagnostics")を使用してください。

次の条件に合致する場合はステップ1から3をスキップしてください。

  • OAMサーバーが稼働している

  • WLSTスクリプトがある

  • すでにサーバーに接続してログインしている

関連項目:

WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス

このセキュリティ・トークン・サービスのロギングの手順例は、Access Managerの場合の手順とほとんど同じです。ただしいくつかの違いがあります。実際のデプロイメントの選択肢は、説明と異なることがあります。

  1. OAMサーバーが稼働中であることを確認します。
  2. Oracle Access Management用のカスタムWLSTスクリプトを取得します。
    $ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh

  3. WebLogic Serverに接続してWebLogic管理者としてログインします。次に例を示します。
    sh wlst.sh wls:/offline> connect adminID password
    
  4. oracle.security.fedのログ・レベルを、自身の要求に基づいて変更します。たとえば、このシーケンスは、ログ・レベルを永続性のないWARNINGに変更します。
    wls:/base_domain/serverConfig> domainRuntime()
    wls:/base_domain/domainRuntime> setLogLevel(logger="oracle.security.fed", 
    level="WARNING", persist="0", target="oam_server1")
    
  5. ターゲットのOAMサーバーの他に、ローテーション期間と保持期間、ログ・ファイルのパス、ハンドラ、およびロガーを指定します。次に例を示します。
     wls:/base_domain/domainRuntime> configureLogHandler(name="osts-log-handler",  
    target="oam_server1", rotationFrequency="daily", retentionPeriod="week", 
    path="${domain.home}/ostslogs", maxFileSize ="10485760", maxLogSize  
    ="104857600", addHandler="true",handlerType="oracle.core.ojdl.logging.ODL 
    HandlerFactory", addToLogger="oracle.security.fed")
    
  6. 生成されたログ・ファイルを検証して、コントローラがWARNINGレベルでロギングされていることを確認します。
     $DOMAIN_HOME/ostslogs/SERVER-NAME-diagnostics.log 
     $DOMAIN_HOME/oiflogs/SERVER-NAME-diagnostics.log 
    
  7. 「ランタイム・イベント・ロギング構成の検証」に進みます。