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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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38.4 アイデンティティ・プロバイダとしてのIdentity Federationの管理

統合Identity FederationがIdPとして構成されている場合、各リモートSPについての詳細を含むプロファイルを作成およぴ管理することにより、信頼できるパートナとしてリモートSPパートナを定義する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

38.4.1 リモート・サービス・プロバイダ・パートナの作成

「サービス・プロバイダ・パートナ」ページを使用して、Identity FederationがIdPとして構成された場合のパートナ・プロファイルを定義します。サービスの詳細は、手動で指定することもメタデータ・ファイルからロードすることも可能です。

リモート・サービス・プロバイダ・パートナを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Access Managementコンソールで、ウィンドウの上部にある「フェデレーション」をクリックします。
  2. 「フェデレーション」コンソールで、「フェデレーション」セクションの「作成」(+)ドロップダウン・リストから「サービス・プロバイダ・パートナの作成」を選択します。
  3. パラメータの値を入力します。

    表38-6では、「サービス・プロバイダの作成」ページの各要素について説明します。

    表38-6 サービス・プロバイダ・パートナの設定

    要素 説明

    名前

    プロバイダ名です。

    パートナの有効化

    このパートナをフェデレーションに参加させるかどうかを選択します。

    説明

    プロバイダの簡単な説明です。(オプション)。

    プロトコル

    これはプロバイダのプロトコルです(SAML 1.1、SAML 2.0またはOpenID 2.0)。

    サービスの詳細

    サービスの詳細を手動で入力するか、メタデータからロードするかを選択します。後者の場合、メタデータ・ファイルを参照します。SAML 2.0にのみ適用されます。

    メタデータ・ファイル

    このフィールドは、ファイルからメタデータをロードする場合に表示されます。「参照」をクリックして、使用するファイルを選択します。SAML 2.0にのみ適用されます。

    プロバイダID

    リモート・サービス・プロバイダのプロバイダIDまたは発行者ID。SAML 2.0とSAML 1.1にのみ適用されます。

    アサーション・コンシューマのURL

    アサーション・レスポンスの送信先URL。SAML 2.0とSAML 1.1にのみ適用されます。

    署名証明書のロード

    このSPが使用する署名証明書をアップロードします。「手動で入力」が選択されている場合のみ表示されます。SAML 2.0とSAML 1.1にのみ適用されます。

    ログアウト・リクエストURL

    ログアウト・リクエストの送信先URL。SAML 2.0にのみ適用されます。

    ログアウト・レスポンスURL

    ログアウト・リクエストへのレスポンスが送信される先のURL。SAML 2.0にのみ適用されます。

    暗号化証明書のロード

    このSPが使用する暗号化証明書をアップロードします。「手動で入力」が選択されている場合のみ表示されます。SAML 2.0にのみ適用されます。

    名前IDフォーマット

    このSPに対して使用する必要がある名前IDフォーマットを示します。SAML 2.0とSAML 1.1にのみ適用されます。

    「SAML 2.0の使用」を参照してください。

    「SAML 1.1の使用」を参照してください。

    NameID値

    名前ID値の入力方法を示します。SAML 2.0とSAML 1.1にのみ適用されます。

    • 「ユーザーIDストア属性」が選択されている場合、使用するユーザー属性を指定します。

    • 「式」を指定した場合、使用する式を入力します。

    属性マッピング・プロファイル

    パートナがバインドされる属性マッピング・プロファイルを示します。SAML 2.0とSAML 1.1にのみ適用されます。

    ユーザー・アイデンティティ・ストア

    IdPのユーザーが配置およびマップされるアイデンティティ・ストアです。Identity Federationは、パートナ単位で定義された複数のアイデンティティ・ストアをサポートします。ユーザー・アイデンティティ・ストアが選択されていない場合は、Access Managerに定義されたデフォルト・ストアが使用されます。

    ユーザー検索ベースDN

    ユーザー・レコードの参照時に使用される基本検索DNです。(オプション。省略した場合は、選択したユーザー・アイデンティティ・ストア用に構成されているデフォルトのユーザー検索ベースDNが使用されます。)

    グローバル・ログアウトの有効化

    ログアウト・フロー中、ユーザーのサインオフをOIFがリモート・パートナに通知するかどうかを示します。SAML 2.0にのみ適用されます。

    SSOレスポンス・バインディング

    IdPからSAMLアサーションを戻すのにHTTP POSTバインディングを使用するのか、アーティファクト・バインディングを使用するのかを示します。SAML 2.0とSAML 1.1に対してのみ適用されます。

    アサーションの暗号化

    このパートナに対してアサーションを暗号化するかどうかを示します。SAML 2.0にのみ適用されます。

    レルム

    OpenID SPを識別するURL。OpenID 2.0にのみ適用されます。

    エンドポイントURL

    IdPがユーザーをOpenIDアサーション付きでリダイレクトするURL。OpenID 2.0にのみ適用されます。

  4. 「保存」をクリックして、リモートSPパートナ・プロファイルを作成します。

38.4.2 リモート・サービス・プロバイダ・パートナの管理

リモートSPパートナのプロファイルの編集および管理、プロファイルの検索、属性値の変更が可能です。

既存のサービス・プロバイダ・パートナ・プロファイルを検索するには、次のようにします。

  1. Oracle Access Managementコンソールで、ウィンドウの上部にある「フェデレーション」をクリックします。
  2. 「フェデレーション」コンソールで、「フェデレーション」セクションの「サービス・プロバイダ管理」をクリックします。
  3. このページの「検索」セクションに、アイデンティティ・プロバイダの適切な検索基準を入力します。"*"(アスタリスク)文字と"."(ピリオド)文字は、検索のワイルドカードとしてサポートされています。

    検索パラメータの詳細は、表38-5を参照してください。

  4. 「検索」をクリックします。
  5. 「検索結果」表から適切なパートナを選択し、ツールバーの「編集」をクリックします。

    新しいタブが開いて、そのパートナの属性が表示されます。その属性に加えて、

    変更可能な拡張属性の詳細は、表38-6を参照してください。

    • グローバル・ログアウトの有効化

    • アサーションの暗号化

    • 「SSOレスポンス・バインディング」(HTTP POSTまたはアーティファクト)

  6. 「保存」をクリックして、変更を保持します。

ノート:

SAML 1.1を使用する場合には、署名に証明書を含めることができます。

『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』を参照してください。