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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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40.5 Identity Federationの構成のテスト

前のトピックで説明した手順を実行すると、SPモードのフェデレーションを構成するためのすべてのステップが完了します。

このステップを要約すると、次のようになります。

  1. Oracle Access Managementコンソールを使用してIdentity Federationのサービスを有効にします。
  2. IdPパートナを作成するか、既存のIdPパートナを使用します。
  3. IdPの設定(SAML属性、グローバル・ログアウトおよび名前IDフォーマットなど)が構成されていることを確認します。
  4. FederationSchemeおよびフェデレーションのレスポンス属性を使用する認証/認可ポリシーを構成します。
  5. このポリシーでリソースを保護します。

この構成をテストするには、認証ポリシーで保護されたリソースにアクセスし、そのアクセスがポリシーで許可または拒否されているかを検証します。

40.5.1 テストSPモジュール

Identity FederationにはテストSPモジュールが用意されており、これを使用すると、フェデレーションSSOとIdPパートナとのテスト、フェデレーションSSO操作の結果およびアイデンティティ・プロバイダが送信したアサーションを確認が可能になります。

40.5.1.1 テストSPモジュールの有効化または無効化

テストSPモジュールを有効または無効にできます。

  1. WLST環境を入力します。
    $OH/common/bin/wlst.sh
  2. 管理サーバーに接続します。
    connect()
  3. ドメイン・ランタイムの場所に移動します。
    domainRuntime()
  4. テストSPモジュールを有効にするには、次のWLSTコマンドを実行します。
    configureTestSPEngine("true")
  5. テストSPモジュールを無効にするには、次のWLSTコマンドを実行します。
    configureTestSPEngine("false")

40.5.2 テストSPモジュールへのアクセスとフェデレーションSSO操作の実行

テストSPモジュールにアクセスし、IdPパートナとのフェデレーションSSO操作を実行できます。

  1. 次のサービスにアクセスします。
    http(s)://oam-hostname:oam-port/oamfed/user/testspsso
  2. フェデレーションSSOを実行するIdPを選択します(ノート: リストには有効なIdPパートナのみが表示されます)。
  3. フェデレーションSSO操作を開始します。ブラウザは認証用のIdPパートナにリダイレクトされた後、フェデレーション・レスポンスによってIdentity Federationに再度リダイレクトされます。
  4. Identity Federationによってフェデレーションのアサーションが処理され、テストSPモジュールによって処理結果が表示されます(ノート: この操作の結果、作成されるAccess Managerセッションはありません)。

40.5.3 アップグレード後のフェデレーション構成中に発生したエラーのトラブルシューティング

IAM Suiteは、OAM 11.1.2がインストールされているときに作成されるOOTBアプリケーション・ドメインです。このアプリケーション・ドメインはインストール後に名前を変更することもできますが、OAMを11.1.2.2.0にアップグレードするときにはIAM Suiteに名前を戻す必要があり、そうしない場合、アップグレード操作は、WLS管理ログに書き込まれる次のエラーで失敗します。

java.lang.NullPointerException
at
oracle.security.am.common.policy.tools.upgrade.r2ps2.bootstrap.FedR2PS2Bootstr
apHandler.createFedAuthnResource(FedR2PS2BootstrapHandler.java:505)
at
oracle.security.am.common.policy.tools.upgrade.r2ps2.bootstrap.FedR2PS2Bootstr
apHandler.doBootstrap(FedR2PS2BootstrapHandler.java:151)
at
oracle.security.am.common.policy.tools.upgrade.r2ps2.bootstrap.R2PS2BootstrapH
elper.doBootstrap(R2PS2BootstrapHelper.java:70)
at
oracle.security.am.common.policy.tools.PolicyComponentLifecycle.initialize(Pol
.
icyComponentLifecycle.java:99)

インストール後にIAM Suiteアプリケーション・ドメインの名前が変更された場合、アップグレード・プロセスの開始前に元のIAM Suiteの名前に戻しておく必要があります。アップグレード・プロセスの完了後は、名前をカスタム名に戻すことができます。