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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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40.4 Identity Federationで使用するAccess Managerのポリシーの管理

次の各トピックでは、フェデレーション・ポリシーに従ってAccess Managerでポリシー・レスポンスを使用する方法について説明します。

40.4.1 Identity Federationのアサーション属性を含むポリシー・レスポンスについて

ポリシーには、1つ以上の認証レスポンスまたは認可レスポンスあるいはその両方をオプションで含めることができます。Identity FederationでAccess Managerのポリシー・レスポンスを設定する際に、アサーション属性を使用するよう構成できます。

アサーション属性は、次のように使用します。

  • 認可ポリシーの条件

  • HTTPヘッダーのレスポンス属性

  • アイデンティティ・コンテキストのレスポンス属性

図40-7に、認可ポリシーの「レスポンス」構成タブを示します。

図40-7 認可ポリシーの「レスポンス」タブ

図40-7の説明が続きます
「図40-7 認可ポリシーの「レスポンス」タブ」の説明

表40-6では、ポリシー・レスポンスの要素について説明します。

表40-6 ポリシー・レスポンスの要素

要素 説明

名前

このレスポンスと同じメカニズム(タイプ)を使用する他のレスポンスを区別する一意の名前です。

タイプ

値文字列を使用して実行されるアクションのレスポンス形式を伝達するために使用されるメカニズムです。「アサーション属性」を選択します。

変数として設定されるレスポンスの式です。認証または認可ポリシーでフェデレーション・データをレスポンス属性として指定する場合、次の値を参照できます。

  • 名前IDの値の場合は$session.attr.fed.nameidvalue

  • その他のアサーション属性の場合は$session.attr.fed.attr.AttributeName

40.4.2 Identity Federationのアサーション属性を含むポリシー・レスポンスの定義

Oracle Access Managementコンソールを使用して、アサーション属性を含むポリシー・レスポンスを構成します。

40.4.2.1 Identity Federationの条件およびレスポンスの背景

Identity Federationの条件とレスポンスは別々のタスクで使用されるため、個別に指定する必要があります。

たとえば、アイデンティティ・プロバイダでロール・アサーションを送信し、サービス・プロバイダでリソースへのアクセスをsalesというロールを持つユーザーのみに許可する場合、次のような条件を追加します。

  • 条件ネームスペースを「セッション」にします。

  • 「名前」を「fed.attr.role」にします。

  • 「演算子」を「次と等しい」に設定します。

  • 「値」を「sales」にします。

条件は、Access Manager内のリソースへのアクセスを制御するために使用されます。

ノート:

  • この例のロールを実際のSAMLでアサートされる属性に置き換えてください。

  • 標準のSAML名前IDの値を条件として使用する場合、値は「attr.fed.nameidvalue」です。

これに対し、アサートされた属性をレスポンスによってアプリケーションに渡すことができます。たとえば、アサートされた属性roleをHTTPヘッダーでバックエンドのアプリケーションに渡す場合は次のようにします。

  • 「レスポンス」タブに移動します。

  • Roleというヘッダー(HTTPヘッダーの名前)を追加します。

  • 値は$session.attr.fed.attr.roleです。

この場合、この例のロールを対応するアサートされたSAML属性に置き換えてください。

40.4.2.2 アサーション属性を含むポリシー・レスポンスを表示および構成するための前提条件

ありません。

40.4.2.3 アサーション属性を含むレスポンスの表示または構成

アサーション属性を含むレスポンスを表示および構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Access Managementコンソールを使用して、目的のアプリケーション・ドメインを検索し、目的のポリシーを開いてレスポンスを表示または構成します。
  2. 「レスポンス」タブを選択します。
  3. 該当するアイコンをクリックして、レスポンスを追加、削除、更新します。
  4. 更新する場合は、そのレスポンスの詳細が、デプロイメントで必要な要件を満たしていることを確認します。

    詳細は、表40-6を参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

図40-8に、フェデレーションのレスポンス属性の構成例を示します。

図40-8 フェデレーションのレスポンス属性のAuthZポリシーへの追加

図40-8の説明が続きます
「図40-8 フェデレーションのレスポンス属性のAuthZポリシーへの追加」の説明