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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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23.6 Oracle Accessプロトコルを介したDCCからAccess Managerへのトンネリング

Access Managerは、Oracle Accessプロトコル(OAP)を介したHTTP通信をサポートしています。この場合、DCCとして構成されたWebゲートは、Access Manager認証時の資格証明コレクションにECCサーブレットを使用します。

後続の項で詳細を示します。

ノート:

DCCの詳細は、「埋込み資格証明コレクタと外部資格証明コレクタ」を参照してください。

23.6.1 OAPによるDCCトンネリングの仕組み

トンネリング・プロセスは、DCC Webゲートでのみ機能します。

図23-5は、トンネリング・プロセスの仕組みを示しています。

図23-5 DCCによるOAPトンネリング

図23-5の説明が続きます
「図23-5 DCCによるOAPトンネリング」の説明

次のステップでは、OAPトンネリング・プロセスについて詳しく説明します。

  1. トンネリングするURLがDCC Webゲート・プロファイルで構成されます。

  2. これと同じURLが、Access ManagerサーバーのサーブレットまたはJSPページにマップされます。

  3. トンネリングされたURLにアクセスすると、WebゲートがHTTPリクエストを捕捉してOAPリクエストに変換します。

  4. OAPリクエストがAccess Managerサーバーに転送されます。

  5. Access Managerサーバー(OAMプロキシ)がOAPリクエストを受信して、トンネル・プロキシに渡します。

  6. トンネル・プロキシはOAPリクエストをHTTPServletRequestに変換し、対応するサーブレット(JSPの場合はコンパイル済サーブレット)を呼び出します。

  7. レスポンスが再びOAPメッセージに変換されて、OAPエンド・ポイントに渡されます。

  8. OAPエンド・ポイントは、変換されたOAMメッセージを使用してWebゲートに応答します。

  9. Webゲートは、OAPメッセージを再びHTTPレスポンスに変換します。

  10. Webゲートは、HTTPレスポンスをコール元(ブラウザ)に提供します。

23.6.2 OAPトンネリングの構成

OAPトンネリングを構成するには、Webゲートをインストールし、DCCとしてのAccess Managerサーバーと連動するように構成しておく必要があります。

また、Access ManagerエンドポイントをAccess Managerサーバーにデプロイしておく必要があります。これらの前提条件が満たされていることを確認したら、TunneledUrls=<URL>,<URL1>という形式を使用して、ユーザー定義のパラメータを、トンネリングするすべてのURLを定義するWebゲート・プロファイルに追加します。次に例を示します。

TunneledUrls=/oam,/sampleapp

最後に、トンネリングしたURLを認証ポリシーで保護します。詳細は、「認証コンポーネントと共有ポリシー・コンポーネントの管理」を参照してください。