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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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13.2 ロード・バランシングの管理

2つ以上の管理対象サーバーをクラスタとして動作するように構成し、Oracle Access Managementコンソールを使用してAccess Manager用のロード・バランシング設定を行います。

この節では、以下のトピックについて説明します。

13.2.1 共通のロード・バランシング設定について

アプリケーション・パフォーマンスとスループットの向上、または高可用性が求められる本番環境では、2つ以上の管理対象サーバーを構成し、クラスタとして機能させることができます。クラスタとは、同時に稼働し、協調動作によってスケーラビリティと信頼性の向上を実現する、WebLogic Serverの複数のサーバー・インスタンスの集合です。

クラスタでは、(単一の管理対象サーバーとは対照的に)ほとんどのリソースおよびサービスが各管理対象サーバーに同様にデプロイされることで、フェイルオーバーとロード・バランシングが有効になります。1つのドメインには、複数のWebLogic Serverクラスタが存在していても、クラスタとして構成されていない複数の管理対象サーバーが存在していてもかまいません。クラスタリングされた管理対象サーバーとクラスタリングされていない管理対象サーバーの主な違いは、フェイルオーバーとロード・バランシングのサポートです。これらの機能は、管理対象サーバーのクラスタ内でのみ使用可能です。

デフォルトでは、Access Managerは1つのOAMサーバーにすべてのログインおよびログアウト・リクエストを送信します。高可用性デプロイメントでは、この設定を変更してログインおよびログアウト・リクエストが最初にローカル・バランサに送信されるようにする必要があります。

関連項目:

高可用性のAccess Managerデプロイメントを設定する大まかなステップは、『高可用性ガイド』のAccess Managerの高可用性構成のステップに関する項を参照してください。

図13-1に、「Access Managerの設定」ページの「ロード・バランシング」の設定セクションを示します。以前のリリースでは、これはSSOエンジンの設定の一部でした。SSOエンジンはセッションのコントローラです。

図13-1 「Access Managerの設定」: 「ロード・バランサ」

図13-1の説明が続きます
「図13-1 「Access Managerの設定」: 「ロード・バランサ」」の説明

表13-1で、各要素とその使用方法を説明します。設定はグローバルで、WebLogic管理ドメインのすべてのOAMサーバーに共通です。

表13-1 「Access Managerの設定」: 「ロード・バランサ」

要素 説明

OAMサーバー・ホスト

OAMサーバー・クラスタを表す仮想ホスト名で、ロード・バランサによってOAMサーバー・クラスタの前に公開される場合があります。

OAMサーバー・ポート

OAMサーバー・クラスタに関連付けられている仮想ホスト・ポート。1から65535の値がサポートされています。

OAMサーバー・プロトコル

プロトコル(HTTPまたはHTTPS)で、OAMサーバー・クラスタを表す仮想ホストにアクセスするために使用されます。

関連項目: 「セキュリティ・モードおよびX509Scheme認証について」

13.2.2 OAMサーバーのロード・バランシング設定の管理

有効な管理者の資格証明を持つユーザーは、Oracle Access Managementコンソールを使用してAccess Managerのロード・バランシング設定を変更できます。

  1. 「Access Managerの設定」で、「ロード・バランシング」を開きます。
  2. 「ロード・バランシング」エリアを展開します。
    • 表示のみ: 終了する場合はページを閉じます。

    • 変更: デプロイメントのロード・バランシング設定を編集します(表13-1)。

  3. 「適用」をクリックして変更を送信します(または変更を適用しないでページを閉じます)。
  4. 確認ウィンドウを閉じます。