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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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5.5 ポリシーおよびセッション・データベースの管理

Oracle Access Managementには、Access Managerのポリシー・データ、パスワード管理データおよびAccess Managerセッションを本番環境で保存するデータベースが必要です。最大でも、デプロイメントに含まれるのは、1つのポリシー・ストア・データベース(パスワード管理の役割を果たす)と、1つのセッション・ストアです。デフォルトでは、単一のJDBCデータ・ストアが両方に使用されます。

この項には次のトピックが含まれます:

5.5.1 ポリシー、パスワード管理およびセッションのデータベース・ストアについて

本番環境では、OracleデータベースにAccess Managerのポリシー・データ、パスワード管理データおよびセッションが格納されます。

デフォルトでは、ポリシー・ストア・データベースに次のデータが格納されます。

  • 認証モジュール、スキーム、アプリケーション・ドメインおよびポリシーを含むポリシー・データ。

  • 構成済のユーザー・アイデンティティ・ストアごとのパスワード・ポリシー・タイプ、およびパスワードの要件、失効、通知を制御するポリシーを含んだパスワード管理データ。

  • 分散されたメモリー内のストレージに対する永続的なバックアップとしてのセッション・データ。

ノート:

本番環境での監査データ・ストレージの推奨モードは、スタンドアロンの監査データ専用RDBMSデータベースに監査レコードを書き込むことです。これは、個別に構成された監査ストアを使用して行います。ポリシー・ストアは監査データには使用されません。

5.5.2 データベースのデプロイメントについて

Oracleには、本番環境のポリシー・ストアとして1つのデータベースが必要です。この単一のデータベースは、セッション・データを保存するためにも使用できます。

データベースをセッション・ストアとして使用すると、スケーラビリティおよびフォールトトレランス性が増します(すべてのサーバーをダウンさせる電源イベントに対して)。

ノート:

データベースは最大2つまで、1つのポリシー・データベースと1つのセッション・データベースを使用できます。Access Managerは、実際のバックエンド・リポジトリには非依存であり、このポリシー・ストアの構成を直接的に管理することはありません。

ポリシー・データベースは、ベンダーの指示に従ってインストールする必要があります。ポリシー・データベースはOracle WebLogic Serverドメインで使用するように構成します。この構成には、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードと、ポリシー・ストアのデータベース構成テンプレートを使用します。

WebLogic構成ウィザードを使用した初回のデプロイメント中に、次のデータベース詳細が要求されます。

  • データベース・ログインIDとパスワード

  • データベース・サービス名と場所

管理者は、RCUを使用するAccess Manager固有のスキーマでデータベースを拡張する必要があります(Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイドを参照してください)。基本的なスキーマの作成は、RCUが起動されたときに発生します。RCUは、データベースがAccess Managerポリシー、パスワード管理およびセッション・データを受け入れるように準備します。

WebLogic構成ウィザードを使用すると、データベースへの接続を登録およびテストできます。

実際のAccess Managerポリシー要素は、Oracle Access Managementコンソールがデプロイされて初めてWebLogic AdminServerが起動されたときに作成されます。

関連項目:

Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド

5.5.3 Access Managerセッションの個別データベースの構成

Access ManagerにはoamDSというデータ・ソースが含まれており、これはAccess Managerスキーマで拡張されたデータベース・インスタンスに対して構成されます。

あらかじめ定義された次のJava Naming and Directory Interface (JNDI)名が、データ・ソースを参照するためにOAMサーバーにより使用されます。

jdbc/oamds (used by both the policy layer and session layer to access database)

次の手順を使用して、WebLogic管理コンソールを使用して個別のセッション・データのデータベース・インスタンスを作成できます。Oracle Access Managementコンソールでは、このアクションはサポートされていません。

ノート:

このまれなケースについては、ステップ2fの説明に従ってoam-config.xmlを慎重に編集することをお薦めします。

  1. セッション・データのデータベースをインストールおよび構成して、RCUをAccess Manager固有のスキーマとともに使用し、セッション・データ・ストアとしてデータベースを設定します。

  2. セッション・データに新しいデータ・ソース・インスタンスを作成します。

    1. WebLogic管理コンソールからは、「ドメイン構造」パネルでドメイン名、「サービス」ノードを展開します。

    2. JDBC、データ・ソースを展開します。

    3. JNDI名jdbc/oamsessionというデータ・ソースを作成します。

    4. 変更を保存します。

    5. 次のステップでのデータ損失を防ぐために、OAMサーバーとAdminServerを停止します。

    6. oam-config.xmlで、DataSourceName属性の値を編集して、ステップ1で構成したものにします。次に例を示します。

      domain-home/config/fmwconfig/oam-config.xml
      

      変更前:

      <Setting Name="SmeDb" Type="htf:map">
        <Setting Name="URL" Type="xsd:string">jdbc:oracle:thin://amdb.example.
          com:2001/AM</Setting>
        <Setting Name="Principal" Type="xsd:string">amuser</Setting>
        <Setting Name="Password" Type="xsd:string">password</Setting>
        <Setting Name="DataSourceName" Type="xsd:string">jdbc/oamds</Setting>
      </Setting>
      

      変更後:

      <Setting Name="SmeDb" Type="htf:map">
        <Setting Name="URL" Type="xsd:string">jdbc:oracle:thin://amdb.example.
          com:2001/AM</Setting>
        <Setting Name="Principal" Type="xsd:string">amuser</Setting>
        <Setting Name="Password" Type="xsd:string">password</Setting>
        <Setting Name="DataSourceName" Type="xsd:string">jdbc/oamsession</Setting>
      </Setting>
      
  3. AdminServerとOAMサーバーを再起動します。