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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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D.1 バンドルされる10g IAMSuiteAgentアーティファクト

この項では次のトピックを記載しています:

D.1.1 事前登録済の10g IAMSuiteAgent

この10g OAMエージェントと付属アプリケーション・ドメインは11.1.1.5で使用できます。これらの定義は変更しないことをお薦めします。

「リソースの保護およびSSOの有効化ポリシーの管理」を参照してください。

ノート:

従来のIDMDomainAgentは、このパッチ・セットでは利用できません。パッチ・セットの適用後は、アーティファクトとして残ります。ただし、内容はすべて削除されます。

IAMSuiteAgentは、IDM管理コンソールにシングル・サインオン機能を提供します。IAMSuiteAgentは、OAMサーバーのインストールと構成の一部としてインストールされ、事前構成されています。

IAMSuiteAgentは、ドメイン全体のエージェントです。

  • 一度デプロイされると、IAMSuiteAgentはドメイン内のすべてのサーバーにインストールされます。

  • 無効にしないかぎり、WebLogicアプリケーション・サーバーに入ってくるすべてのリクエストは、IAMSuiteAgentによって評価および処理されます。

  • 構成の詳細は、Oracle Access Managementコンソールの「10g Webゲート」ノード(「ポリシー構成」タブ)の下にあります。

特定のIAMSuiteAgent構成の要素はWebLogic管理コンソール(「セキュリティ・プロバイダ」セクション)で、その他の要素はOracle Access Managementコンソールで使用可能です。

D.1.2 IAMSuiteAgentセキュリティ・プロバイダの設定、WebLogic管理コンソール

WebLogic管理コンソールの「セキュリティ・プロバイダ」セクションには、ブートストラップ構成パラメータが5つあります。

これらは変更せずに保持することをお薦めしますが、次のパラメータのいずれかを変更することが必要な場合があります。

  • プライマリ・アクセス・サーバー: この値は、実際のOAMサーバーの情報で置き換えることができます。複数のホストがIDMドメインの一部である場合は、デフォルト値(localhost:5575)を実際のOAMサーバーの情報で置き換えられます。IAMスイート・エージェントとその付属アプリケーション・ドメイン(IAMSuite)は、11.1.1.3.0 IDMドメイン・エージェントとその付属アプリケーション・ドメインを置換するものです。エージェント・パスワード: デフォルトではパスワードはありません。ただし、NetPoint (現在はOracle) Access Protocol (NAPまたはOAP)を介してOAMサーバーにIAMSuiteAgent接続するときのパスワードを確立する場合には、ここで追加できます。

図D-1は、IAMSuiteAgentのデフォルトの「セキュリティ・プロバイダ」の設定を示します。

図D-1 WebLogic管理コンソールでのIAMSuiteAgent設定

図D-1の説明が続きます
「図D-1 WebLogic管理コンソールでのIAMSuiteAgent設定」の説明

D.1.3 IAMSuiteAgent登録

IAMSuiteAgentの登録ページには、他のOAMエージェント登録ページと同様、エージェントに関する詳細が表示されます。

  • セキュリティ・モード: IAMSuiteAgentで使用できるセキュリティ・モードは「オープン」のみです。これは変更できません。

  • 優先ホスト: IAMSuiteAgentはあらかじめ構成されたホストで、このエージェントで必要です。

ノート:

ここのアクセス・クライアント・パスワードは、WebLogic管理コンソールのエージェント・パスワードと一致する必要があります。エージェント・パスワードを変更した場合、アクセス・クライアント・パスワードも変更する必要があります。

図D-2に、IAMSuiteAgentのページを示します。「ユーザー定義パラメータ」は、WebLogic Serverのコンテナ・ポリシーにフォール・バックする動作を通知し、ログアウトのためのリダイレクトURLを作成します。

このエージェントは、「Access Manager 11gを使用する10g Webゲートの登録および管理」で説明するように、10g Webゲートで置き換えることができます。

表D-1は、IAMSuiteAgent、11g Webゲート、10g Webゲートの3つの違いを示しています。

表D-1 IAMSuiteAgentの11gおよび10g Webgateとの比較

要素 11g Webゲート 10g Webゲート IAMSuiteAgent

プライマリCookieドメイン

該当なし

x

x

トークンの有効期間

x

該当なし

該当なし

優先ホスト

x

x

x

ログアウトURL

x

x

x

ログアウト・コールバックURL

x

該当なし

該当なし

ログアウト・リダイレクトURL

x

該当なし

該当なし

ログアウト・ターゲットURL

x

該当なし

該当なし

キャッシュ・プラグマ・ヘッダー

キャッシュ制御ヘッダー

x

x

x

x

x

x

ユーザー定義パラメータ

proxySSLHeaderVar=IS_SSL
URLInUTF8Format=true
client_request_retry_attempts=1
inactiveReconfigPeriod=10
proxySSLHeaderVar=IS_SSL
URLInUTF8Format=true

client_request_retry_attempts=1
inactiveReconfigPeriod=10
fallbackToContainerPolicy=true
logoutRedirectUrl=http://hostname.domain.com:14100/oam/server/logout
protectWebXmlSecuredPagesOnly=true

保護されていない場合に拒否

x

x

x

D.1.4 IAMSuiteAgentで保護されるリソース

図D-3は、IAMSuiteAgentによって保護されるリソースと、正確な認証ポリシーおよび認可ポリシーを示しています。追加や変更は一切行わないことをお薦めします。WebLogic管理コンソール(/console)は保護されています。

図D-3 IAMSuiteAgentによって保護されるリソース

図D-3の説明が続きます。
「D-3 IAMSuiteAgentによって保護されるリソース」の説明

D.1.5 事前シード済のIAM Suiteアプリケーション・ドメインおよびポリシー

次の図は、IAM Suiteアプリケーション・ドメインの認証ポリシーを示しています。

図D-4 IAMSuite認証ポリシー: OAM管理コンソール・ポリシー

図D-4の説明が続きます
「図D-4 IAMSuite認証ポリシー: OAM管理コンソール・ポリシー」の説明

図D-5 保護されるより高度なポリシー: 認証, LDAPスキーム

図D-5の説明が続きます
「図D-5 保護されるより高度なポリシー: 認証, LDAPスキーム」の説明

図D-6 保護されるより低度なポリシー: 認証, OIMスキーム

図D-6の説明が続きます
「図D-6 保護されるより低度なポリシー: 認証, OIMスキーム」の説明

図D-7 パブリック・ポリシー: 認証, Anonymousスキーム

図D-7の説明が続きます
「図D-7 パブリック・ポリシー: 認証, Anonymousスキーム」の説明

IAM Suite認可ポリシー

図D-8は、IAM Suiteアプリケーション・ドメインの認可ポリシーを示しています。デフォルトでは、明示的な条件やレスポンスは定義されません。しかし、環境に適していれば追加できます。

図D-8 IAM Suite認可ポリシー

図D-8の説明が続きます
「図D-8 IAM Suite認可ポリシー」の説明

IAM Suiteトークン発行ポリシー

図D-9に、IAM Suiteアプリケーション・ドメインのIAM Suiteトークン発行ポリシーを示します。デフォルトでは、明示的な条件は定義されていません。しかし、環境で要求されるものは定義できます。

図D-9 IAM Suiteのトークン発行ポリシーとリソースURL

図D-9の説明が続きます
「図D-9 IAM Suiteのトークン発行ポリシーとリソースURL」の説明