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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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51.4 ソーシャル・アイデンティティをサポートするためのWebゲートの構成

OAuthサービスとともに使用するためのWebゲートを構成できます。Webゲートは、クライアント認可およびトークン・エンドポイント・リクエストがOracle Access Managementサーバーに直接アクセスするのではなくWebゲートにアクセスするようにプロキシとしての役割を果たします。

WebLogic環境のみを構成するには、次のようにします。

  1. 『WebGate for Oracle Access Managerのインストール』に示された手順を使用して、OAM用のOracle HTTP Server 11g Webゲートをインストールします。

  2. 次のリソースを定義し、認証ポリシーおよび認可ポリシーを作成して、Webゲートを構成します。

    1. Oracle Access Managementコンソールを開きます。

    2. 「Access Manager」で、「アプリケーション・ドメイン」をクリックします。

    3. ターゲット・ドメインを見つけて、編集のために開きます。

    4. 「リソース」タブを選択します。

    5. 次のリソースを作成します。既存のIAMSuiteAgentホスト識別子を使用する場合、リソースはすでに存在し、「リソースURL」フィールドを使用して検索できます。

      /ms_oauth/oauth2/ui/**

      クリックしてリソースを選択してから「編集」ボタンをクリックします。

    6. 「保護」見出しの下で、メニューから次のオプションを選択して、「適用」をクリックします。

      保護レベル: 保護

      認証ポリシー: 保護されるより高度なポリシー

      認可ポリシー: 保護リソース・ポリシー

      これらの設定により、Webゲートはユーザー認証およびユーザー認可を実行できます。

    7. 次のリソースを追加して、「保護レベル」「除外」に設定します。

      /ms_oauth/oauth2/endpoints/**
      /ms_oauth/oauth2/oammsui/**
      /ms_oauth/style/**
      /ms_oauth/img/**
      /oam/**
      

      Webゲートは除外されたリソースを保護せず、これらのリソースへのアクセスを許可します。

  3. 次の行をmod_wl_ohs.confファイルに追加し、Webゲートを再起動します。WebLogicPortの場合、必ずその環境の管理対象ポートの詳細を追加してください。

    # the following directive proxies all the OAuth requests
    <IfModule weblogic_module>
          WebLogicHost host123.us.example.com
          WebLogicPort 17100
          Debug ON
          WLLogFile /tmp/weblogic.log
          MatchExpression /ms_oauth/*
    </IfModule>
    # the following directive proxies all the OAM managed server requests. 
     
    <IfModule weblogic_module>
          WebLogicHost host123.us.example.com
          WebLogicPort 17100
          Debug ON
          WLLogFile /tmp/weblogic.log
          MatchExpression /oam/*
    </IfModule>
    
  4. Access Managerロード・バランシング設定を次のように更新します。

    1. Oracle Access Managementコンソールで、ウィンドウの上部にある「構成」をクリックします。

    2. 「設定」セクションの「表示」メニューから、「Access Manager」を選択します。

    3. 「ロード・バランシング」セクションで、「OAMサーバー・ホスト」および「OAMサーバー・ポート」設定をWebゲートのホストおよびポート設定に変更します。

    4. 「適用」をクリックします。

  5. 次のステップを実行します。

    1. $ORACLE_HOME/ORACLE_IDM1/oam/server/apps/を開き、oam-server.earファイルを検索します。次に例を示します。

      cd /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps
      
    2. .earファイルをバックアップします。

      cp oam-server.ear oam-server.ear.original
      
    3. 一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。

      mkdir tmp-ear 
      cd tmp-ear/
      
    4. oam-server.earファイルをtmp-earディレクトリに抽出します。

      jar -xvf ../oam-server.ear
      
    5. tmp-ear内に別の一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。

      mkdir tmp-ms-war
      cd tmp-ms-war
      

      次のディレクトリに存在していることになります。

      /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps/tmp-ear/tmp-ms-war
      
    6. ms_oauth.wartmp-ms-warディレクトリに抽出します。

      jar -xvf ../ms_oauth.war
      
    7. 編集用にWEB-INF/web.xmlファイルを開いて、次のようにセキュリティ制約の前後にコメント・タグを追加して更新します。

      <!-- BEGIN: Comment the following security constraint if either the OAM Webgate is front-ending OAM in a WebSphere setup or if the WebLogic server Domain Agent is not used. 
          <security-constraint>
              <web-resource-collection>
                  <web-resource-name>OAuthSecuredResources</web-resource-name>
                  <url-pattern>/oauth2/ui/*</url-pattern>
              </web-resource-collection>
              <auth-constraint>
                  <role-name>valid-users</role-name>
              </auth-constraint>
          </security-constraint>
       END of security constraint needing to be commented -->
      
    8. tmp-ms-warディレクトリに.warファイルを再作成します。

      jar cvf ms_oauth.war 
      
    9. 更新された.warファイルを親ディレクトリにコピーし、tmp-ear/にあるtmp-ms-warディレクトリを削除します。

      cp /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps/tmp-ear/tmp-ms-war/ms_oauth.war /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps/tmp-ear
      
      rm -rf /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps/tmp-ear/tmp-ms-war
      
    10. tmp-earディレクトリにoam-server.earアーカイブを作成します。

       jar cvf oam-server.ear .
      
    11. tmp-ear/oam_server.earアーカイブ・ファイルを親ディレクトリにコピーします。

      cp /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps/tmp-ear/oam-server.ear /scratch/test/Oracle/Middleware/Oracle_IDM1/oam/server/apps/oam-server.ear
      
    12. WebSphereサーバーを再起動します。

    Webゲートはこれで、リバース・プロキシOAuth URLおよびOAM管理対象サーバーURLになります。すべての認可およびトークン・エンドポイント・リクエストは、実際のOAMホストおよびポートの値ではなく、Webゲート・ホストおよびポートの値を使用してアクセスされるようになります。