ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Mobile Security Access Serverの管理
11gリリース2 (11.1.2.3)
E64863-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

3 モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・アプリケーションの管理

モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー(MSAS)・アプリケーションは、MSASサーバーを介してプロキシ設定される関連URLをグループ化します。アクセス・ポリシーとアサーションを使用してこれらのURLを保護できます。各アプリケーションには、プロキシ設定するURLSの定義と、各URLにアタッチされたセキュリティ・アーティファクトとポリシーが含まれます。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・アプリケーションのタイプ

モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー(MSAS)は、URLトラフィックの転送プロキシまたはリバース・プロキシとして機能します。

  • 転送プロキシとして、MSASは、クライアントが直接バックエンド・リソースにアクセスするのを可能にして仲介として機能します。

  • リバース・プロキシとして、MSASはバックエンド・リソースをクライアントから隠蔽します。クライアントへのレスポンスは、MSASから発信されたように見えます。

MSASは、アプリケーション・タイプの概念を使用して、MSASによる特定のURLの処理方法(転送プロキシとしてか、リバース・プロキシとしてか)を取得します。各アプリケーション:

  • 1つ以上のURLまたはプロキシURLの定義が含まれます。

  • 関連するセキュリティ・アーティファクトおよび各URLにアタッチされるアクセス・ポリシーが含まれています。

アプリケーションは、MSASインスタンスにデプロイされ、テスト環境から本番環境にエクスポートおよびインポートできます。

モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーがサポートするアプリケーションのタイプは、次の表を参照してください。

タイプ 「Console」アイコン 説明
仮想アプリケーション 「仮想アプリケーション」アイコン
仮想アプリケーションを使用すると、顧客はバックエンドURLに対応する新しいURLをMSASに作成できます。これらの新しいMSAS URLは、仮想URLとも呼ばれます。それによりクライアントにMSAS URLを提供して、バックエンドURLを完全に隠蔽できます。このモデルでは、MSASはバックエンドURLのリバース・プロキシとして動作します。
プロキシ・アプリケーション 「プロキシ・アプリケーション」アイコン
モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーを介して直接プロキシ設定されるバックエンドURLを指定するMSAS環境で定義されたアプリケーション。この場合、モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーは、転送プロキシのように動作します。バックエンドURLがクライアントに表示されますが、リクエストがモバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーを介してプロキシ設定されます。
ダイレクトURL ダイレクトURLアイコン
直接アクセスされてモバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーでインターセプトされないURLを指定する編集可能なMSASインスタンスごとの予約されたアプリケーション。このアプリケーションは、MSASインスタンスを作成するときにデフォルトで作成されます。このタイプのアプリケーションは、作成または削除できません。このアプリケーションを使用して直接アクセスされるURLを構成する際の詳細は、「ダイレクトURLの構成」を参照してください
ブロックされたURL ブロックされたURLのアイコン
アクセス不可として指定されるURLを指定する編集可能なMSASインスタンスごとの予約されたアプリケーション。このアプリケーションは、MSASインスタンスを作成するときにデフォルトで作成されます。このタイプのアプリケーションは、作成または削除できません。このアプリケーションを使用してブロックされたURLを構成する際の詳細は、「ブロックされたURLの構成」を参照してください

3.2 MSASの予約されたアプリケーション

表3-1に、MSASインスタンスの作成時にデフォルトで作成される、予約されたアプリケーションを示します。

表3-1 デフォルトの仮想およびプロキシ・アプリケーション

アプリケーション名 タイプ 説明

BLOCK

ブロックされたURL

アクセス不可、またはブラックリスト登録済として指定されたURLを特定するために使用されます。このアプリケーションに対して、URLSの追加やURLの削除はできますが、アプリケーション名を編集したり、アプリケーションを削除したりすることはできません。

DIRECT

ダイレクトURL

直接アクセスでき、モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーに捕捉されないURLを指定するために使用されます。URLSの追加や削除はできますが、アプリケーション名を編集したり、アプリケーションを削除したりすることはできません。

msm-reverse-proxy

仮想

モバイル・デバイス管理(MDM)やモバイル・アプリケーション管理(MAM)などのモバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)サービスの仮想URLを提供します。このアプリケーションで定義されたURLを構成することはできますが、URLの追加や削除、アプリケーション名の変更、アプリケーションの削除はできません。

警告: このアプリケーションを削除すると、MSASインスタンスが不安定になり、未定義の動作に陥ることがあります。この場合、まったく新しいインスタンスを作成する必要があります。

msm

プロキシ

Enhanced Client/Proxy(ECP)やMobile File Manager(MFM)などのMSMサービスの転送プロキシ・リクエストを保護するために使用されます。このアプリケーションで定義されたURLを構成することはできますが、URLの追加や削除、アプリケーション名の変更、アプリケーションの削除はできません。

警告: このアプリケーションを削除すると、MSASインスタンスが不安定になり、未定義の動作に陥ることがあります。この場合、まったく新しいインスタンスを作成する必要があります。

デフォルトURL

プロキシ

このアプリケーションは利便性のために用意されているもので、デフォルトで、すべての転送プロキシ・リクエストを保護するために使用されます。プロキシ・アプリケーション内で明示的に定義されていない環境のすべてのURLに適用されるワイルドカード・パス(/)が含まれます。デフォルトURLを使用すると、プロキシURLを使用するシステムですべてのURLを定義する必要がありません。アプリケーションで定義されたURLを編集したり、プロキシURLを追加または削除したりできます。このアプリケーションは、名前を編集したり、削除したりできます。

OAMパススルー・プロキシ・アプリケーション

プロキシ

MSASをWebGateとして使用する場合に必要な、デフォルトのパススルーOAM URLを含むプロキシ・アプリケーション。

警告: WebGateとしてMSASを使用する場合は、このアプリケーションを削除しないでください。そうすると、予期できない動作が発生することがあります。


3.3 環境でのMSASアプリケーションの表示

MSAS環境ですべてのアプリケーションを表示する手順:

  1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブをクリックします。

  2. モバイル・セキュリティ起動パッドから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「アプリケーション」をクリックすると、「MSASアプリケーション」ページが表示されます。

    あるいは、モバイル・セキュリティ起動パッドから「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックします。

    「MSASアプリケーション」ページが表示されます。

  3. 必要に応じて追加のアプリケーションを表示するには、「追加アイテムのロード」をクリックします。

3.4 仮想アプリケーションの作成

仮想MSASアプリケーションには、1つ以上の仮想URLまたはリバース・プロキシURLが含まれます。リバース・プロキシの場合、クライアントから実際のURLを非表示にする仮想URLを作成します。

仮想アプリケーションを作成する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    • モバイル・セキュリティ起動パッドのOAMコンソールから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「アプリケーション」をクリックします。

    • あるいは、モバイル・セキュリティ起動パッドから「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックします。

  2. +Create「仮想アプリケーション」の順にクリックします。

  3. 「仮想アプリケーションの作成」ウィンドウで、アプリケーションの名前、表示名、説明およびMSASインスタンスを表示して、「保存」をクリックします。

    フィールド 説明
    名前 アプリケーションの名前を入力します。名前は、次の条件を満たす必要があります。
    • MSASインスタンス内で一意である。

    • 有効なNCNameアスキー文字だけを使用するXMLのxs:NCName形式に従う。たとえば、文字またはアンダースコア(_)で始める必要があり、空白文字またはコロン(:)を含めることはできません。

      NCName形式の定義は、http://www.w3.org/TR/REC-xml-names/#NT-NCNameのW3CドキュメントNamespaces in XML 1.0 (Third Edition)を参照してください。

    表示名 オプションで、コンソールでアプリケーションを識別するために使用できる、わかりやすい名前を入力します。
    説明 オプションで、アプリケーションの概要を入力します。
    MSASインスタンス メニューから、アプリケーションを含めるインスタンスを選択します。

  4. URLページで、+URLまたは「URLの作成」をクリックして、アプリケーションに仮想URLを追加します。

  5. 「URLの追加」ウィンドウで「追加」をクリックして仮想URLを構成し、ホストURL、名前、MSAS URIおよびHTTPメソッドを入力します。複数のURLを追加するには、もう一度「追加」をクリックして、フィールドに記入します。URLを定義したら、「保存」をクリックします。「保存」をクリックしたら、他のURLを追加するには、もう一度+URLをクリックする必要がある点に注意してください。

    フィールド 説明
    ホストURL アプリケーションに追加するURLを入力します。このURLは、クライアントに表示されません。例: http://host1:port1/actualURL
    名前 仮想URLの意味を持つ名前を入力します。この名前は、コンソールで仮想URLを識別するために使用されます。
    MSAS URI クライアントに表示される仮想URLを入力します。それはMSASインスタンスの中で一意である必要があり、仮想化URLの相対パスを識別します。例: /actualURL

    仮想WebアプリケーションURL全体は、http://msas_host:msas_port/actualURLと解決されます。

    HTTPメソッド 仮想URLに使用するHTTPメソッドを選択します。
    • GET - リクエストURIで指定した情報を取得します。

    • POST - リクエストURIによって識別されたリソースの新しい従属としてリクエストに含まれているエンティティを、オリジン・サーバーが受け入れるよう要求します。

    • PUT - リクエスト・メッセージに含まれるエンティティを使用してターゲット・リソースを作成または変更する要求を行います。

    • HEAD - GETと同じですが、レスポンスにメッセージ本文を使用しません。

    • OPTIONS - サーバーがURLに対してサポートするHTTPメソッドを戻します。

    • TRACE - サーバーが受け取った内容と中間を確認できるように、受け取ったリクエストをクライアントに何度も戻します。

    • CONNECT - サポートされていません。

    • DELETE - リクエストURLで指定されたリソースを削除します。

    • All - すべてのHTTP動詞。

    HTTPメソッドの詳細は、https://tools.ietf.org/html/rfc7231Hypertext Transfer Protocol (HTTP/1.1): Semantics and Content RFCドキュメントを参照してください。

    説明 オプションで、仮想URLの説明を入力します。
    双方向SSL 将来の使用のために予約されています。

  6. 「URL」ページで、URLアイコンまたは「URL名」をクリックして、URLのURLポリシー構成ページを開きます。URLポリシー構成ページが新しいタブで開きます。このページから、ポリシー強制ポイントでURLを保護できます。詳細は、第5章「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・リソースの保護」を参照してください

3.5 プロキシ・アプリケーションの作成

プロキシ・アプリケーションには、1つ以上の転送プロキシURLが含まれます。転送プロキシの場合、クライアントはURLを認識し、クライアント側で構成されたプロキシ・サーバーを使用して直接アクセスできます。

プロキシ・アプリケーションを作成する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    • モバイル・セキュリティ起動パッドのOAMコンソールから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「アプリケーション」をクリックします。

    • あるいは、モバイル・セキュリティ起動パッドから「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックします。

  2. +Create「プロキシ・アプリケーション」の順にクリックします。

  3. 「プロキシ・アプリケーションの作成」ウィンドウで、アプリケーションの名前、表示名、説明およびMSASインスタンスを表示して、「保存」をクリックします。

    フィールド 説明
    名前 アプリケーションの名前を入力します。名前は、次の条件を満たす必要があります。
    • MSASインスタンス内で一意である。

    • 有効なNCNameアスキー文字だけを使用するXMLのxs:NCName形式に従う。たとえば、文字またはアンダースコア(_)で始める必要があり、空白文字またはコロン(:)を含めることはできません。

      NCName形式の定義は、http://www.w3.org/TR/REC-xml-names/#NT-NCNameのW3CドキュメントNamespaces in XML 1.0 (Third Edition)を参照してください。

    表示名 オプションで、コンソールでアプリケーションを識別するために使用できる、わかりやすい名前を入力します。
    説明 オプションで、アプリケーションの概要を入力します。
    MSASインスタンス メニューから、アプリケーションを含めるインスタンスを選択します。

  4. 「プロキシURL」ページで、+Proxy URLまたは「URLの作成」をクリックして、アプリケーションにプロキシURLを追加します。

  5. 「プロキシURLの追加」ウィンドウで、「追加」をクリックして、プロキシURLを構成し、ホストのURLと名前を入力します。複数のURLを追加するには、もう一度「追加」をクリックして、フィールドに記入します。URLを定義したら、「保存」をクリックします。「保存」をクリックしたら、他のURLを追加するには、もう一度+Proxy URLをクリックする必要がある点に注意してください。

    フィールド 説明
    ホストURL アプリケーションに追加するURLを入力します。MSASインスタンスのすべてのアプリケーションに対して一意である必要があります。
    名前 プロキシURLの意味を持つ名前を入力します。この名前は、コンソールでプロキシURLを識別するために使用されます。
    説明 オプションで、プロキシURLの説明を入力します。
    双方向SSL 将来の使用のために予約されています。

  6. 「URL」ページで、URLアイコンまたは「URL名」をクリックして、URLのURLポリシー構成ページを新しいタブで開きます。このページから、ポリシー強制ポイントでURLを保護できます。詳細は、第5章「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・リソースの保護」を参照してください

3.6 MSASインスタンスでのアプリケーションの表示

MSASインスタンスでアプリケーションを表示する手順:

  1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブをクリックします。

  2. モバイル・セキュリティ起動パッドから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「アプリケーション」をクリックすると、「MSASアプリケーション」ページが表示されます。

  3. 「検索」フィールドを使用して、MSASインスタンス名でアプリケーションのリストをフィルタします。

    1. 「検索」メニューから、「MSASインスタンス名」を選択します。

    2. フィールドに、MSASインスタンス名のすべてまたは一部を入力して、「検索」アイコンをクリックします。

    インスタンス内のアプリケーションの初期セットが表示されます。

  4. 必要に応じて追加のアプリケーションを表示するには、「追加アイテムのロード」をクリックします。

別の方法として、インスタンスから直接MSASアプリケーション・ページに移動することもできます。その場合は、インスタンス内のアプリケーションだけが表示されます。これを行うには、次のようにします。

  1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

  2. モバイル・セキュリティ起動パッドから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「環境」をクリックします。

  3. MSASインスタンスの「サマリー」ページを開くには、MSASタイルの「MSAS」または「インスタンス」をクリックします。

  4. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、インスタンスのリストを絞り込むか、特定のインスタンスを探します。「検索」フィールドで、名前のすべてまたは一部を入力して、検索アイコンを押します。

  5. 目的のインスタンスのタイルの「アプリケーション」をクリックします。インスタンスの最初の5つのアプリケーションが、「MSASアプリケーション」ページに表示されます。

  6. 必要に応じて追加のアプリケーションを表示するには、「追加アイテムのロード」をクリックします。

3.7 MSASアプリケーションの検索

環境またはインスタンス内のアプリケーションを検索する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

  2. 検索のタイプを選択して、「検索」フィールドに検索値を入力します。有効な検索フィールドは次のとおりです。

    • 名前: 指定された値と一致する名前を使用したすべてのアプリケーションを戻します。

    • MSASインスタンス名: 指定されたMSASインスタンス名と一致するMSASインスタンスのすべてのアプリケーションを戻します。

    • タグ: 指定された値と一致するタグを含むすべてのアプリケーションを戻します。

    パーセント(%)をワイルドカードとして、名前内の任意の場所で使用できます。アスタリスク(*)はワイルドカードとして認識されず、プレーン・テキストとして処理されます。「名前」および「タグ」フィールドを使用する検索では大文字と小文字は区別されませんが、「MSASインスタンス名」フィールドを使用する検索では大文字と小文字が区別されます。

  3. アプリケーションをタイプで検索するか、検索メニューから結果を絞り込むには、「タイプ」メニューから、検索して結果に表示するアプリケーションのタイプを選択します。有効なオプションは次のとおりです:

    • 仮想アプリケーション - バックエンドURLの仮想URLを指定するMSAS環境で定義されたアプリケーション。この場合、MSASはリバース・プロキシとして機能します。

    • プロキシ・アプリケーション - モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーを介して直接プロキシ設定されるバックエンドURLを指定するMSAS環境で定義されたアプリケーション。この場合、MSASは転送プロキシとして機能します。

    • 「ダイレクトURL」: 直接アクセスでき、モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーに捕捉されないURLを定義する、予約されたアプリケーション。

    • ブロックされたURL - アクセス不可またはブラックリスト登録済として指定されるURLを定義する、予約されたアプリケーション。

    • すべて - 環境のアプリケーションのすべてのタイプ。

      詳細は、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・アプリケーションのタイプ」を参照してください。

  4. 「ソート基準」メニューから、検索結果を表示する順序を選択します。アプリケーション名、MSASインスタンス名または直近に変更されたアプリケーションでソートできます。

3.8 MSASアプリケーションの詳細の表示

MSASアプリケーションの詳細を表示する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

    3. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、表示されるアプリケーションのリストを絞り込みます。「MSASアプリケーションの検索」を参照してください。

  2. 詳細を表示するアプリケーションのアイコンまたは名前をクリックします。

  3. MSASアプリケーションの詳細ページを使用して、次を行います:

    • 関連インスタンス、セキュリティ・コンテキストおよびその最終修正日時など、アプリケーションについてのサマリー情報の表示。

    • アプリケーション内で構成されているURLの数の表示。URL検索アイコンをクリックすると、URLの詳細が表示された「URL」または「プロキシURL」ページに移動します。「MSASアプリケーションのURLの管理」を参照してください。

    • 構成されたロールの表示や検索、ロールの追加や削除およびロール階層の構成ができるアプリケーション・ロール・ページに移動します。「MSASアプリケーションでのロールの管理」を参照してください。

    • アプリケーション内で構成されたタグの表示と編集。タグを使用して、コンソールで見つけやすくするためにアプリケーションを分類できます。「タグを使用したMSASアプリケーションの分類」を参照してください。

    • アプリケーションをエクスポートします。

3.9 MSASアプリケーションの編集

MSASアプリケーションを作成した後、URL、アプリケーション・ロールおよびアプリケーションのタグを追加または編集できます。

MSASアプリケーションを編集する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

    3. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、表示されるアプリケーションのリストを絞り込みます。「MSASアプリケーションの検索」を参照してください。

  2. 編集するアプリケーションのアイコンまたは名前をクリックします。

  3. 「MSASアプリケーションの詳細」ページで、次のようにアプリケーションを編集できます。

    • URL検索アイコンをクリックして、URLまたはプロキシURLページに移動します。このページから、アプリケーション内のURLの検索、URLの詳細の表示、URL定義の編集、URLの追加や削除、「URLポリシー構成」ページへの移動が可能です。「MSASアプリケーションのURLの管理」を参照してください。

    • 「アプリケーション・ロール」検索アイコンをクリックして「アプリケーション・ロール」ページに移動すると、構成されたロールの表示や検索、およびロールの追加ができます。参照

    • アプリケーション内のタグを追加または編集するには、タグ・アイコンをクリックします。タグを使用すると、アプリケーションを分類してコンソールで見つけやすくすることができます。「タグを使用したMSASアプリケーションの分類」を参照してください。

  4. アプリケーションの編集を完了したら、「適用」をクリックして変更内容を保存します。


注意:

アプリケーションの編集中は、タブの名前はイタリックで表示されます。「適用」または「元に戻す」をクリックして変更を保存または破棄すると、フォントは標準に戻ります。

3.10 MSASアプリケーションでのURLの管理

「プロキシURL」または「URL」ページ(仮想URL)から、アプリケーション内のURLを管理できます。このページから、アプリケーション内のURLの検索、URLの詳細の表示、URL定義の編集、URLの追加や削除、ポリシーとアサーションをアタッチしてURLを保護できる「URLポリシー構成」ページへの移動が可能です。

MSASアプリケーションでURLを管理するには、「URL」または「プロキシURL」ページに移動します。

  1. モバイル・セキュリティ起動パッドのOAMコンソールから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

  2. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、「MSASアプリケーション」ページに表示されるアプリケーションのリストを絞り込みます。「MSASアプリケーションの検索」を参照してください。

  3. 「MSASアプリケーションの詳細」ページを開くには、URLを管理するアプリケーションの、アプリケーション・タイプ・アイコンまたは名前をクリックします。アプリケーションで構成されているURLの数が表示されます。

  4. URL検索アイコンをクリックして、URLまたはプロキシURLページを開きます。

  5. 「URL」または「プロキシURL」ページを使用して、次のことができます。

    • アプリケーション内で構成されている仮想またはプロキシURLSのリストの表示。

    • アプリケーション内の仮想またはプロキシURLの検索。「検索」フィールドで、URL名前のすべてまたは一部を入力して、検索アイコンを押します。

    • 仮想またはプロキシURLのアプリケーションへの追加。(仮想アプリケーションに対応する)+プロキシURLまたは+URLをクリックして、フィールドに記入します。アプリケーションへのURLの追加の詳細は、「仮想アプリケーションの作成」「プロキシ・アプリケーションの作成」を参照してください。

    • アプリケーションからの仮想またはプロキシURLの削除。削除するURLを含む行で、「オプション」メニュー・アイコンに続いて「削除」をクリックします。

    • URLの定義の編集。編集するURLを含む行で、「オプション」メニュー・アイコンに続いて「編集」をクリックします。ポップアップ・ウィンドウで、必要に応じてフィールドを編集し、「適用」をクリックします。

    • ポリシーやアサーションを使用してURLのセキュリティ構成を表示または編集できるページへの移動。URLアイコンまたはURL名をクリックすると、URLの「URLポリシー構成」ページが新しいタブで開きます。このページから、ポリシー強制ポイントでURLを保護できます。詳細は、第5章「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・リソースの保護」を参照してください

3.11 MSASアプリケーションのエクスポート

異なるMSAS環境で使用するために、MSASアプリケーションをzipアーカイブにエクスポートできます。インポートとの組合せで使用することで、アプリケーションをリポジトリ間で移動できます。アプリケーションは、「MSASアプリケーション」ページ、または特定のアプリケーションの「MSASアプリケーションの詳細」ページからエクスポートします。


注意:

予約されたアプリケーションであるBLOCKDIRECTmsmおよびmsm-reverse-proxyはエクスポートできません。

また、予約されたアプリケーションOAM Pass-through Proxy Appはエクスポートしないでください。


MSASアプリケーションをエクスポートする手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

    3. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、「MSASアプリケーション」ページに表示されるアプリケーションのリストを絞り込みます。「MSASアプリケーションの検索」を参照してください。

  2. 「MSASアプリケーション」ページで、エクスポートするアプリケーションの行の「オプション」メニュー・アイコンをクリックして、「エクスポート」をクリックします。あるいは、表でアイコンまたはアプリケーションの名前をクリックして、「MSASアプリケーションの詳細」ページで、「エクスポート」をクリックします。

  3. zipアーカイブをファイル・システムに保存します。

各アプリケーションのディレクトリ構造は、次の構造を使用してアーカイブ・ファイルに保持されます。

META-INF/virtualapplication/MSASInstanceName/application_name

3.12 MSASアプリケーションのインポート

インポート機能を使用して、MSASアプリケーションを含むzipアーカイブを環境にインポートできます。エクスポートとの組合せで使用することで、アプリケーションをリポジトリ間で移動できます。

MSASアプリケーションをインポートする手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

  2. 「インポート」をクリックします。

  3. 「MSASアプリケーションのインポート」ウィンドウで、次を行います。

    1. ローカル・ファイル・システムにインポートするzipアーカイブの位置を特定します。

    2. アプリケーションをインポートするMSASインスタンスを選択します。

    3. 「インポート」をクリックします。インポートされたアプリケーションがアプリケーション表のアプリケーションのリストに追加されます。


注意:

1つのインスタンス内ではすべてのアプリケーション名が一意である必要があります。アプリケーションをインスタンス内にすでに存在するアプリケーションと同じ名前でインポートしようとすると、代替のzipファイルを選択するよう求められます。

インポートされるアプリケーションでは、次のディレクトリ構造を使用する必要があります:

META-INF/virtualapplication/MSASInstanceName/application_name


3.13 タグを使用したMSASアプリケーションの分類

タグを使用して、コンソールで見つけやすくするためにアプリケーションを分類できます。アプリケーションを作成した後、アプリケーションを編集してタグを追加できます。これにより、「MSASアプリケーション」ページの検索フィールドでタグを使用して、指定のタグを持つアプリケーションをすぐに検出できます。

アプリケーションでタグを使用する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

    3. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、表示されるアプリケーションのリストを絞り込みます。「MSASアプリケーションの検索」を参照してください。

  2. タグを追加するアプリケーションのアイコンまたは名前をクリックします。

  3. 「MSASアプリケーションの詳細」ページで、「タグ」アイコンをクリックして「タグ」ウィンドウを開きます。

  4. タグを追加、編集、削除する手順:

    • タグを追加するには、「追加」をクリックして、「タグ」フィールドにタグ名を入力します。

    • タグを削除するには、削除されるタグを含む行で、Xをクリックします。

    • タグを編集するには、タグ名をクリックして、必要に応じて「タグ」フィールドでタグ名を編集します。

  5. 「OK」をクリックすると「タグ」ウィンドウが閉じ、「適用」をクリックするとアプリケーションで変更が保存されます。

3.14 MSASアプリケーションの削除

「MSASアプリケーション」ページからMSASアプリケーションを削除できます。


注意:

予約されたアプリケーションであるBLOCKDIRECTmsmおよびmsm-reverse-proxyは削除できません。

また、予約されたアプリケーションOAM Pass-through Proxy Appは削除しないでください。


MSASアプリケーションを削除する手順:

  1. 「MSASアプリケーション」ページに移動します。

    1. Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブを選択します。

    2. 「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションで、「アプリケーション」をクリックします。あるいは、「環境」をクリックし、続いてMSASタイルの「アプリケーション」をクリックすることもできます。

    3. 必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、「MSASアプリケーション」ページに表示されるアプリケーションのリストを絞り込みます。「MSASアプリケーションの検索」を参照してください。

  2. 「MSASアプリケーション」ページで、削除するアプリケーションの行の「オプション」メニュー・アイコンをクリックして、「削除」をクリックします。

  3. 「アプリケーションの削除」ウィンドウで、「削除」をクリックして、削除を確認します。

    アプリケーションが「MSASアプリケーション」ページの表から削除されます。