Oracle® Fusion Middleware Oracle Mobile Security Access Serverの管理 11gリリース2 (11.1.2.3) E64863-01 |
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モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー(MSAS)インスタンスは、OAMコンソールのMSASコンソール・コンポーネントの「環境」ページを使用して管理します。このページから、環境内のすべてのMSASインスタンスを表示し、各インスタンスの構成を表示し、新しい論理MSASインスタンスを作成できます。
環境内のすべてのMSASインスタンスを表示する手順:
Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブをクリックします。
モバイル・セキュリティ起動パッドから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」セクションの「環境」を選択します。
「環境」ページが新しいタブで開きます。このページを起点として以下のことができます。
環境で構成されたMSASインスタンスの合計数の表示。
MSASインスタンスでデプロイされたMSASアプリケーションの合計数の表示。MSASアプリケーションの詳細は、第3章「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・アプリケーションの管理」を参照してください
すべてのアプリケーションで構成されているURLの総数の表示。MSASアプリケーションURLの詳細は、「MSASアプリケーションのURLの管理」を参照してください。
新しい論理MSASインスタンスの作成と、環境への登録。手順は、「論理MSASインスタンスの作成と登録」を参照してください。
MSASタイルの「MSAS」または「インスタンス」をクリックします。
MSASインスタンスのサマリー・ページが新しいタブで開きます。このページを使用して、各インスタンスのサマリー情報を表示できます。
環境の最初の8つのインスタンスが表示されます。追加のインスタンスを表示するには、「さらに表示」をクリックします。
「検索」フィールドを使用して、インスタンスのリストを絞り込むか、特定のインスタンスを探します。「検索」フィールドで、名前のすべてまたは一部を入力して、検索アイコンを押します。
MSASインスタンスの構成を表示する手順:
「環境でのMSASインスタンスの表示」の説明に従って、MSASインスタンスのサマリー・ページに移動します。
必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、インスタンスのリストを絞り込むか、特定のインスタンスを探します。「検索」フィールドで、名前のすべてまたは一部を入力して、検索アイコンを押します。
タイルで、表示するインスタンスの「構成」またはインスタンス名をクリックします。
MSASインスタンスの構成・ページが新しいタブで表示されます。タブ名は、インスタンスの名前です。このページの「一般」タブには、インスタンスのサマリー情報(たとえば、名前、表示名、物理インスタンスのMSAS URL、アプリケーションの数やインスタンスのURLなどのインスタンス統計情報およびバージョン情報)が表示されます。
構成の詳細を表示するには、このページのその他のタブをクリックします。インスタンスを構成するための追加の情報と手順は、第6章「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・インスタンスの構成」にあります。
MSASインスタンスを変更する場合、たとえば構成を変更するか、アプリケーションまたはURLを編集する場合には、通常、キャッシュ・リフレッシュ・プロパティを使用して指定されるユーザー定義のポーリング間隔で、ランタイム・サーバーとの同期が発生します。その結果、変更が、次に予定されているポーリング間隔まで有効にならない場合があります。
注意: デフォルトのポーリング間隔は、86,400,000ms (24時間)です。このプロパティ設定は、「キャッシュ・リフレッシュ時間の構成」と「WLSTを使用したキャッシュ・リフレッシュ時間の構成」の説明に従って調整できます。 |
次のようにして、変更を強制的に即時同期させることができます。
「環境でのMSASインスタンスの表示」の説明に従って、MSASインスタンスのサマリー・ページに移動します。
必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、インスタンスのリストを絞り込むか、変更を同期させたい固有なインスタンスを見つけます。「検索」フィールドで、インスタンス名のすべてまたは一部を入力して、検索アイコンを押す方法もあります。
タイルで、同期する変更を含むインスタンスに対応する「同期化」をクリックします。
インスタンスの同期プロセスが開始されたことを示す情報メッセージが表示されます。
注意: 変更が実行時に有効になるまで、約60秒かかる場合があります。 |
メッセージ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
MSASコンソールを使用すると、論理MSASインスタンスを作成してモバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)に登録できます。この論理インスタンスを使用すると、物理マシンにバインドされずにアプリケーションを作成し、インスタンスを構成できます。たとえば、物理ハードウェアの可用性に依存しないでデータ作成プロセスを自動化できる本番環境へのテストに役立つ可能性があります。
構成が完了したら、configMSAS
構成スクリプトを使用して、この論理インスタンスを物理インスタンスにバインドできます。詳細は、『Oracle Mobile Security Access Serverのインストール』の、論理MSASインスタンスの物理インスタンスへのバインドに関する項を参照してください
論理MSASインスタンスを作成してMSMサーバーに登録する手順:
Oracle Access Managementのホームページで、ページ上部のタブのリストから、「モバイル・セキュリティ」タブをクリックします。
モバイル・セキュリティ起動パッドから、「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー」タイルの「環境」を選択します。
「環境の概要」ページが新しいタブで開きます。
「インスタンスの登録」をクリックします。
「MSASインスタンスの登録」ウィンドウで、フィールドに記入して、「OK」をクリックします。「MSASインスタンスの登録」ウィンドウを図2-1に示します。
フィールド | 説明 |
---|---|
表示名 | オプションで、コンソールでインスタンスを識別するために使用できる、わかりやすい名前を入力します。 |
名前 | MSASインスタンスの名前を入力します。名前は、次の条件を満たす必要があります。
|
説明 | オプションで、MSASインスタンスの簡単な説明を入力します。 |
MSASインスタンスの構成・ページを使用してインスタンスを構成します。このページは、インスタンスIDをタブ名に使用した新しいタブに表示されます。このページでサブタブを使用して、インスタンスを構成します。構成の多くは、WLSTコマンドを使用して実行することもできます。詳細は、第6章「モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー・インスタンスの構成」を参照してください
MSASインスタンスが登録されているモバイル・セキュリティ・マネージャのURLを変更するには、MSASインスタンスを構成したマシン上でMSAS構成スクリプト(configMSAS
)を実行する必要があります。この更新は、プロンプトに応答する対話モードでも、プロパティ・ファイルを使用する無人モードでも実行できます。
このインスタンスを割り当てているMSMサーバーに同じインスタンス名の論理MSASがすでに存在しない場合、そのMSMサーバー上のOAMコンソールにログインしてMSASコンソール・ページにアクセスし、更新するインスタンスと同じ名前を使用して論理インスタンスを作成します。論理MSASインスタンスの作成の詳細は、「論理MSASインスタンスの作成と登録」を参照してください。
更新するMSASインスタンスが構成されているマシンのORACLE_HOME
/omsas/bin
ディレクトリに移動します。ここで、ORACLE_HOME
は、モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーのインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリです(たとえば、/u01/oracle/omsas/Oracle_MSAS
)。
更新モードでMSAS構成スクリプトを開始するには、次のコマンドを入力します。
sh configMSAS.sh -update
注意: 無人モードでこのスクリプトを実行するには、コマンドラインでプロパティ・ファイルの名前を入力します。例:sh configMSAS.sh -update myupdatefile.properties プロパティ・ファイルに次のプロパティを含める必要があります。
これらのプロパティの説明と、このスクリプトの無人モードでの実行の詳細は、『Oracle Mobile Security Access Serverのインストール』の、無人モードを使用したMSASインスタンスの構成に関する項を参照してください。 |
各プロンプトに対し、表2-1に示すように応答します。エラーのため、更新を完了せずにスクリプトを終了する必要がある場合は、[Ctrl]キーを押しながら[C]
を押します。
表2-1 ブートストラップ資格証明を更新するためのMSAS構成スクリプトのプロンプト
プロンプト | 説明 |
---|---|
MSASインスタンスIDを入力してください |
ブートストラップ資格証明を更新するMSASインスタンスの名前を入力します。 |
MSASインスタンス・ルート・ディレクトリを入力してください |
更新するMSASインスタンスを含むディレクトリへのフル・パスを入力します。 |
モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM) URLを更新しますか |
モバイル・セキュリティ・マネージャ URLを更新するには、 既存のURLを使用するには |
Mobile Security Manager (MSM) URLを入力してください。 |
SSL URLの場合、次を使用します。
非SSL URLの場合、次の形式を使用します。
両方の形式で、 MSMドメイン作成時に他のポートを構成した場合、必ず適切なMSMサーバー・リスニング・ポートを入力します。 |
モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)資格証明を更新しますか |
MSM資格証明を更新するには MSM URLを更新する場合、必ず新しいMSMサーバー用の正しい資格証明を入力します。 |
モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)に接続するユーザー名を入力してください |
更新された資格証明のユーザー名を入力します。 |
モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)に接続するパスワードを入力してください |
新しい資格証明のパスワードを入力します。 |
プロセスが正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。
The Instance For MSAS Instance Id - instance_name Configured Successfully.
これで、MSASコンソールまたはWLSTコマンドを使用して、このインスタンスが現在登録されるMSMサーバー上でこのMSASインスタンスを管理できるようになりました。
注意: MSASコンソールMSASインスタンスの構成・ページの「一般」タブにあるMSAS URLのリストは、この論理インスタンスがリンクされている物理インスタンスを反映するように更新されることはありません。 |
論理MSASインスタンスを削除する手順:
「環境でのMSASインスタンスの表示」の説明に従って、MSASインスタンスのサマリー・ページに移動します。
必要に応じて、「検索」フィールドを使用して、インスタンスのリストを絞り込むか、特定のインスタンスを探します。「検索」フィールドで、名前のすべてまたは一部を入力して、検索アイコンを押します。
インスタンス・タイルの右上隅にある「X」をクリックすると、目的のインスタンスを削除できます。
インスタンスの削除を確認するよう要求されます。「OK」をクリックします。削除されたインスタンスはMSASインスタンスのサマリー・ページから削除され、MSMサーバーで管理されなくなります。
注意: コンソールで論理インスタンスIDが削除されると、関連付けられたすべての物理インスタンスがMSMから管理できなくなり、実行時エラーが発生します。 |
MSASを起動または停止する手順:
MW_HOME
/instances/
instance_name
/bin
ディレクトリに移動します。ここで、MW_HOME
は、モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーをインストールしたMiddlewareホーム・ディレクトリで、instance_name
は、起動または停止するMSASインスタンスの名前です。
MSASを起動するには、次のコマンドを入力します。
sh startServer.sh
MSASを停止するには、次のコマンドを入力します。
sh stopServer.sh