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Oracle® Fusion Middleware Oracle Unified Directoryのインストール
11g リリース2 (11.1.2.3)
E61964-03
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2 Oracle Unified Directoryソフトウェアのインストール

この章では、Oracle Unified Directory、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)の入手およびインストールの方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

コマンドラインまたはOracle Directory Services Manager (ODSM)のグラフィカル・ユーザー・インタフェースのいずれかを使用してOracle Unified Directoryを管理できます。ODSMでは、Oracle WebLogic ServerおよびOracle ADFが必要なため、ODSMを使用する場合は、これらの追加のコンポーネントもインストールする必要があります。

ODSMを使用しない場合は、Oracle Unified Directoryのみをダウンロードしてインストールする必要があります。

ODSMは、Oracle Unified Directoryをインストールするときにインストールされますが、Oracle WebLogic ServerおよびOracle ADFをインストールしたときには、ODSMを構成する必要があります。


注意:

このドキュメントで説明しているODSMのバージョンは11g リリース2 (11.1.2.3)です。ODSMのバージョン11.1.2.3を使用してOracle Unified Directory 11g リリース2 (11.1.2.3)を管理できます。

ODSMのバージョン11.1.2.3は、以前のバージョンのOracle Unified Directory、Oracle Internet DirectoryまたはOracle Virtual Directoryの管理には使用できません。逆に、どのバージョンのOracle Unified Directoryも、その管理にOracle Internet DirectoryまたはOracle Virtual Directoryに同梱されているバージョンのODSMは使用できません。


インストール・プロセスでは、ソフトウェアがインストールされる特定のディレクトリを識別する必要があります。インストール・ディレクトリの構造を完全に理解するため、第1.4項「Oracle Unified Directoryのインストール・ディレクトリの理解」を参照してください。

2.1 Oracle Unified Directoryをインストールするためのソフトウェアの入手

この項では、次のソフトウェアの入手方法について説明します。


注意:

  • ODSMを使用してOracle Unified Directoryを管理することを計画している場合、Oracle WebLogic ServerおよびOracle ADFもインストールする必要があります。

  • Oracle Unified Directory、Oracle WebLogic ServerおよびOracle ADFをインストールする場合は、同じミドルウェア・ホーム・ディレクトリを指定する必要があります。この章の例では、path-to-mw-home/MW_HOMEを使用して、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリを表します。


2.1.1 Oracle Unified Directory 11g リリース2 (11.1.2.3.0)

Oracle Software Delivery CloudからOracle Unified Directoryソフトウェアをダウンロードする手順:

  1. Oracle Software Delivery CloudからOracle Unified Directoryの製品ディストリビューションをダウンロードします。

  2. プロンプトが表示されたら、ログインし、言語を選択して「続行」をクリックします。

  3. 先行入力フィールドにOracle Unified Directoryと力し、「検索」をクリックします。

  4. 使用可能なプラットフォームのリストからOracle Unified Directory 11.1.2.3.0を選択します。

    選択した後、ソフトウェア・タイトルはすぐに選択したソフトウェア・カートに入れられ、そこで個別のリリースにプラットフォームを割り当てることができます。

  5. 選択したソフトウェア・カートをクリックします。

  6. Oracle Unified Directory 11.1.2.3.0「プラットフォーム/言語」ドロップダウン・リストからプラットフォームを選択し、「続行」をクリックします。

  7. サイトの指示どおりに条件や制限を確認し、エクスポート・ライセンス契約を完了して、「続行」をクリックします。

  8. ダウンロードするファイル名をクリックします。各ファイルには一意の部品番号があります。

  9. ファイルを保存するディレクトリを参照します。保存をクリックしてファイルのダウンロードを開始します。圧縮されたZIPファイルがダウンロードされます。

  10. ZIPファイルの内容を、選択したディレクトリに展開します。


注意:

ODSMもまた、Oracle Unified Directoryソフトウェアのインストール時にインストールされます。しかし、第2.3項「Oracle Directory Services Manager用のOracle WebLogic Serverの構成」で説明されているように、ODSMを構成する必要があります。

2.1.2 Oracle WebLogic Server

ODSMを使用してOracle Unified Directoryを構成および管理することを計画している場合、次の各項の説明に従って、Oracle WebLogic Server (およびOracle ADF)もインストールする必要があります。

Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)インストール・プログラムは、次のいずれかの場所からダウンロードできます。

詳細は、次を参照してください:

2.1.2.1 Oracle Software Delivery CloudからのOracle WebLogic Serverインストーラのダウンロード

Oracle Software Delivery CloudからOracle WebLogic Serverインストーラをダウンロードする手順:

  1. Oracle Software Delivery CloudからOracle Unified Directoryの製品ディストリビューションをダウンロードします。

  2. プロンプトが表示されたら、ログインし、言語を選択して「続行」をクリックします。

  3. 先行入力フィールドにOracle WebLogic Server 10.3.6.0.0と入力し、「検索」をクリックします。

  4. 使用可能なプラットフォームのリストからOracle WebLogic Server 10.3.6.0.0を選択します。

    選択した後、ソフトウェア・タイトルはすぐに選択したソフトウェア・カートに入れられ、そこで個別のリリースにプラットフォームを割り当てることができます。

  5. 選択したソフトウェア・カートをクリックします。

  6. Oracle WebLogic Server 10.3.6.0.0「プラットフォーム/言語」ドロップダウン・リストからプラットフォームを選択し、「続行」をクリックします。

  7. サイトの指示どおりに条件や制限を確認し、エクスポート・ライセンス契約を完了して、「続行」をクリックします。

  8. ダウンロードするファイル名をクリックします。各ファイルには一意の部品番号があります。

  9. ファイルを保存するディレクトリを参照します。保存をクリックしてファイルのダウンロードを開始します。圧縮されたZIPファイルがダウンロードされます。

  10. ZIPファイルの内容を、選択したディレクトリに展開します。

2.1.2.2 Oracle Technology NetworkからのOracle WebLogic Serverインストーラのダウンロード

Oracle Technology NetworkからOracle WebLogic Serverインストーラをダウンロードする手順:

  1. Oracle Technology NetworkからOracle WebLogic Serverの本番ディストリビューションをダウンロードします。

  2. OTNライセンス契約に同意します。

  3. Oracle WebLogic Server 10.3.6で、選択するパッケージをクリックします。

  4. 「OK」をクリックしてファイルを保存します。

  5. ファイルを保存するディレクトリを参照します。保存をクリックしてファイルのダウンロードを開始します。圧縮されたZIPファイルがダウンロードされます。

  6. ZIPファイルの内容を、選択したディレクトリに展開します。

2.1.3 Oracle Application Development Framework 11g リリース1 (11.1.1.9.0)

ODSMを使用してOracle Unified Directoryを構成および管理することを計画している場合、Oracle ADFをインストールする必要があります。

Oracle ADFは、Oracle Technology Network (OTN)の次の場所からダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/downloads/index.html

2.2 Oracle Unified Directoryのインストール

Oracle Unified Directoryをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 第2.1項「Oracle Unified Directoryをインストールするためのソフトウェアの入手」の説明に従ってソフトウェアを入手済であることを確認します。

  2. サポートされているJavaインストール(JRE 7またはJDK 7)がインストールされていることを確認します。第1.3項「JAVA_HOME環境変数の設定」を参照してください。

  3. まだ行っていない場合は、選択したプラットフォームに対応するOracle Unified Directoryインストーラの実行ファイルのみを含む.zipファイルのコンテンツを抽出します。インストーラは、.zipファイルの部品番号のディレクトリにあります。


    注意:

    Oracle WebLogic ServerおよびOracle ADFのインストールも計画している場合は、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリを指定して、これらの製品をすべてインストールします。

  4. cdコマンドを使用して、現在の作業ディレクトリから、Oracle Unified Directory .zipファイルのコンテンツを抽出したディレクトリに移動します。

    例: UNIXおよびLinuxsysシステムでミドルウェア・ホーム・ディレクトリに移動する手順:

    $ cd path-to-mw-home/MW_HOME
    

    または、Windowsシステムでは次の手順を実行します。

    C:\>cd path-to-mw-home\MW_HOME
    
  5. runInstallerスクリプト(UNIXおよびLinuxシステム)またはsetup.exeスクリプト(Windowsシステム)を実行してOracle Universal Installer (OUI)を起動し、サポート対象のJavaインストール(JRE 7またはJDK 7)の場所を指定します。


    注意:

    UNIXおよびLinuxシステムの場合、rootユーザーでOracle Unified Directoryインストーラを実行しないでください。

    UNIXおよびLinuxシステムの場合:

    $ ./runInstaller -jreLoc path-to-JRE/JDK-directory
    

    例: JAVA_HOME環境変数を使用する場合:

    $ ./runInstaller -jreLoc $JAVA_HOME
    

    または、Windowsシステムでは次の手順を実行します。

    C:\>setup.exe -jreLoc path-to-JRE/JDK-directory
    

    次に例を示します。

    C:\>setup.exe -jreLoc $JAVA_HOME
    

    注意:

    Windowsシステムでは、Javaインストールへのパスに空白文字が含まれる場合、DOS 8.3形式でパスを指定する必要があります。次に例を示します。
    C:\>setup.exe -jreLoc C:\Progra~1\Java\jre1.7
    

    インストーラを実行すると、Oracle_OUD1ディレクトリがミドルウェア・ホーム・ディレクトリに作成されます。

  6. UNIXおよびLinuxの各システムでは、これがシステムにインストールする最初のOUIベースの製品である場合、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面が表示されます。次の手順を実行します。

    1. インベントリ・ディレクトリを指定します。

      「中央インベントリ」ディレクトリに、このホストにインストールされたすべてのOracle製品に関連する情報が格納されています。ここには、inventory.xmlファイルおよびlogsディレクトリが含まれます。inventory.xmlファイルには、システムにインストールされているOracleホーム・ディレクトリがリストされます。

      また、各Oracleホームについて、ホーム名、ホーム索引、およびホームがインストールされているノードがリストされます。インストールおよびパッチの適用に影響する可能性があるため、このファイルは削除または手動で編集しないでください。

    2. インベントリ・ディレクトリへの書込みアクセス権を持つグループのIDを入力します。

    3. 「OK」をクリックして続行します。インベントリの場所の確認ダイアログが表示されます。

    4. 別の端末のウィンドウで、root権限を持つユーザーとして、
      /inventory-directory/createCentralInventory.sh
      にあるスクリプトを実行します(inventory-directoryはステップaで指定したパスです)。

      createCentralInventory.shスクリプトにより、次のことが実行されます。

      • インベントリ・ディレクトリおよびグループ名が、ステップaおよびbで指定した内容に設定されます。

      • Oracleインベントリ・ポインタ・ファイル(/var/opt/oracle/oraInst.loc)が作成されます。

      • インベントリ・ディレクトリの権限が770に変更されます。

    5. スクリプトを実行したら、インベントリの場所の確認ダイアログで「OK」をクリックします。

    システムのrootアクセス権がない場合にインストールを続行するには、「ローカル・インベントリを使用してインストールを続行」を選択します。

    その他のOracle製品がこのシステムにインストールされている場合、インベントリ画面は表示されません。

    Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリの指定を求められません。インベントリ・ディレクトリは、C:\Program Files\Oracle\Inventoryにあるデフォルトの場所に作成されます。

  7. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

    「ソフトウェア更新のインストール」画面が表示されます。

  8. 「ソフトウェア更新のスキップ」を選択し、「次へ」をクリックします。

    「前提条件チェック」画面が表示されます。

  9. 前提条件チェックを監視します。

    問題がある場合は、エラーまたは警告メッセージが表示されます。問題を調査して解決します。問題を解決したら、「再試行」をクリックして、前提条件チェックを再開します。

    問題を解決せずにインストールを続行するには、「続行」をクリックします。ただし、前提条件チェックの際に問題が解決できない場合、インストールの後半でさらに問題が発生することがあります。

    すべての前提条件の確認が完了したら、「次へ」をクリックします。

    「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  10. 次の情報を入力します。

    • OUDベースのホーム: ミドルウェア・ホームとして使用するディレクトリを指定します(このディレクトリには、代替インスタンス・ディレクトリ・パスを指定しないかぎり、後の段階で構成されたOracle Unified Directoryインスタンスがすべて格納されます)。たとえば、/Oracle/MW_Homeです。

    • Oracleホーム・ディレクトリ。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、OUDベースの場所フィールドに入力するミドルウェア・ホームの場所の下にOracleホーム・ディレクトリを作成します。インストーラは、Oracle Unified Directoryをホストするために必要なファイル(バイナリ、ライブラリなど)を、Oracleホーム・ディレクトリにインストールします。Oracleホーム・ディレクトリは、通常ORACLE_HOMEと呼ばれます。Oracle Unified DirectoryのデフォルトのOracleホーム・ディレクトリは、Oracle_OUD1です。

    「次へ」をクリックします。

    「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  11. インストールおよび構成情報を確認します。

    「保存」をクリックして、インストールのレスポンス・ファイルを保存します。このファイルには、インストーラのプロンプトとフィールドに対するレスポンスが含まれます。このレスポンス・ファイルを使用して、サイレント・インストールを実行できます。

    インストールのレスポンス・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。

    「インストール」をクリックします。

    「インストールの進行状況」画面が表示されます。

  12. 「次へ」をクリックします。

    「インストール完了」画面が表示されます。

  13. インストールの詳細を確認し、「終了」をクリックします。


ヒント:

インストールが成功したら、後で参照できるようにOUDインストールの詳細をテキスト・ファイルで保存します。

Oracle Unified Directoryをインストールした後、ディレクトリ・サーバー、プロキシ・サーバーまたはレプリケーション・ゲートウェイとしてサーバー・インスタンスを構成できます。詳細は、次のいずれかの項を参照してください。

2.2.1 Oracle Unified Directoryのサイレント・インストールの実行

Oracle Unified Directoryのサイレント・インストールは、以前のインストールで指定したレスポンスのセットを使用することで、ユーザーの介入を必要としません。

Oracle Unified Directoryのサイレント・インストールを実行する手順:

  1. 第2.2項「Oracle Unified Directoryのインストール」のステップ1からステップ9に従います。

  2. 「インストール・サマリー」画面で「保存」をクリックします。

  3. レスポンス・ファイルを保存する場所、たとえば、/tmp/oud-install.rsp(UnixおよびLinuxシステム)を指定し、「保存」をクリックします。

  4. レスポンス・ファイルが保存されたら、インストールを取り消します。

  5. 次のコマンドを実行してサイレント・インストールを実行します。

    UNIXおよびLinuxシステムの場合:

    $ download-path/oud/Disk1/runInstaller -jreLoc $JAVA_HOME -silent -responseFile /tmp/oud-install.rsp
    

    Windowsシステムの場合:

    C:\>download-path\oud\Disk1\setup.exe -jreLoc $JAVA_HOME -silent -responseFile \tmp\oud-install.rsp
    

2.3 Oracle Directory Services Manager用のOracle WebLogic Serverの構成

ODSMでOracle Unified Directoryを管理することを計画している場合は、次の手順に従い、Oracle WebLogic Serverをインストールおよび構成する必要があります。

2.3.1 Oracle WebLogic Serverのインストール

第2.1項「Oracle Unified Directoryをインストールするためのソフトウェアの入手」の説明に従って、必要なソフトウェアを入手済であることを確認します。

インストールの準備およびOracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

  • Oracle WebLogic Serverは、Oracle Unified Directoryをインストールしたのと同じユーザーとしてインストールする必要があります。

  • UNIXおよびLinuxシステムでは、Oracle WebLogicインストーラをrootユーザーとしてインストールしないでください。

  • WebLogic Serverをインストールする場合は、Oracle Unified Directoryのインストールに使用したのと同じミドルウェア・ホーム・ディレクトリを使用する必要があります。

    ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択画面で、「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択し、Oracle Unified Directoryに使用したのと同じミドルウェア・ホームを指定します。このディレクトリが空であるという警告は無視し、「はい」をクリックして続行できます。

  • WebLogic Serverをインストールすると、wlserver_10.3およびcoherence_3.7ディレクトリがミドルウェア・ホーム・ディレクトリに作成されます。


2.3.2 Oracle WebLogic Server用のOracle Application Development Frameworkのインストール

Oracle Directory Services Managerは、Oracle WebLogic Serverコンテナ内で実行されるJava EEアプリケーションであり、Oracle Unified Directoryソフトウェアと一緒にはインストールされない特定のライブラリを利用します。これらのライブラリはOracle ADFで提供されます。このため、ODSMでOracle Unified Directoryを管理する予定である場合、Oracle ADFもインストールする必要があります。

Oracle ADFのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

  • Oracle ADFは、Oracle Unified DirectoryおよびWebLogic Serverをインストールしたのと同じユーザー(LinuxおよびUNIXシステムではrootユーザー以外)としてインストールする必要があります。

  • Oracle ADFインベントリ・ディレクトリの場合は、Oracle Unified Directoryに使用したのと同じディレクトリを指定する必要があります。

  • Oracle ADF Oracleミドルウェア・ホームの場合は、Oracle Unified DirectoryおよびWebLogic Serverに使用したのと同じミドルウェア・ホーム・ディレクトリを使用する必要があります。

    同じミドルウェア・ホーム・ディレクトリを使用しない場合、後続のOracle ADFアプリケーション・サーバーの選択で、WebLogic Serverがグレー表示されます。

  • インストールが成功したら、「インストールの詳細の保存」「保存」をクリックし、後で参照できるように情報をテキスト・ファイルで保存します。


Oracle ADFのインストール後、次の項の説明に従って、ODSMインスタンスを作成する準備ができます。

2.3.3 Oracle WebLogicドメインを作成するためのOracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行

Oracle ADFをインストールしたら、ODSM用の新規WebLogicドメインを作成する必要があります。次の手順は、UNIXシステムにおける構成を示しています。

  1. 次の場所から構成ウィザードを実行します:

    $ path-to-mw-home/MW_HOME/oracle_common/common/bin/config.sh
    

    Windowsシステムの場合、config.cmdスクリプトを実行します。

  2. 「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

    「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

  3. Oracle Directory Services Manager - 11.1.2.3.0チェック・ボックスを選択します。


    注意:

    Oracle WebLogic ServerおよびOracle Unified Directoryで同じミドルウェア・ホーム・ディレクトリを共有していない場合、ODSMをパネルで使用することはできません。

    ODSMを選択すると、Oracle JRFが自動的に選択されます。

    「次へ」をクリックします。

    「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  4. ドメイン名を入力し、その場所を指定します。

    新規WebLogicドメインがこの場所に作成され、ODSMおよびその関連コンポーネントがこのドメインにデプロイされます。

    次の手順でWebLogicドメインの起動に必要となるため、ドメインの場所をメモしておいてください。

    「次へ」をクリックします。

    「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

  5. このドメインを管理するユーザーの名前およびパスワードを入力します。

    パスワードは8文字以上の長さで、数字または特殊文字を1つ以上含む必要があります。パスワードを確認して、「次へ」をクリックします。

    次の手順でWebLogicドメインの起動または再起動に必要となるため、これらの詳細をメモしておいてください。

    「次へ」をクリックします。

    「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面が表示されます。

  6. 「本番モード」および有効なJDKを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    「オプションの構成」画面が表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。

    「構成のサマリー」画面が表示されます。

  8. ドメインの詳細を確認し、「作成」をクリックします。

    「ドメインの作成中」画面が表示されます。

  9. ドメイン作成プロセスが完了したら、「完了」をクリックして構成ウィザードを終了します。

    Windowsシステムで、構成ウィザードを終了した後に管理サーバーを起動する場合は、「管理サーバーの起動」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスは、UNIXおよびLinuxシステムでは使用できません。

2.3.4 Oracle WebLogic Server用のOracle Directory Services Manager(ODSM)へのアクセス

前述のとおりWebLogicドメインを作成したら、管理サーバーを起動し、ブラウザでODSMにアクセスできます。次の項は、UNIXおよびLinuxシステムでの手順の概要を示しています。

  1. 次の場所から管理サーバーを起動するためのスクリプトを実行します。

    $ domain-home/bin/startWebLogic.sh
    

    この場合、domain-homeは、前の手順のステップ4で作成したドメインです。次に例を示します。

    $ OUD-Base-Location-Home/user_projects/domains/base_domain/bin/startWebLogic.sh
    

    Windowsシステムの場合、domain_home\startWebLogic.cmdを実行します。

    ここで要求されるユーザー名およびパスワードは、前の手順のステップ5のものに相当します。

  2. ブラウザで次のURLを使用してODSMにアクセスします。

    http://hostname:7001/odsm
    

    この場合、hostnameはWebLogic Serverがインストールされているサーバーの名前です。7001はWebLogic管理サーバーのデフォルトの管理ポートです。


    注意:

    ODSMにアクセスする前に、管理サーバーが起動しており、稼働中であることを確認してください。サーバーの起動プロセスが正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。

    <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000360> <Server started in RUNNING mode>


2.4 Oracle Directory Integration Platformと組み合せたOracle Unified Directoryの構成

Oracle Directory Integration Platformは、ご使用のアプリケーションやディレクトリ(サード・パーティのLDAPディレクトリなど)とOracle Unified Directoryとの統合を可能にするJava EEアプリケーションです。

Oracle Directory Integration Platformは、他のエンタープライズ・リポジトリとともに同期化ソリューションをデプロイできるようにするためのサービスとインタフェースを提供します。Oracle Unified Directoryとサード・パーティのメタディレクトリ・ソリューションとの相互運用性を実現するためにも使用できます。

たとえば、Oracle Fusion Middleware環境では、Oracleコンポーネントへのアクセスは、Oracleディレクトリに格納されているデータに基づいて行いますが、企業の中央ディレクトリとしてMicrosoft Active Directoryも使用できます。これらのディレクトリのユーザーがOracleコンポーネントにアクセスできるのは、Oracle Directory Integration Platformにより、Microsoft Active Directory内のデータを、Oracle Unified Directory内のデータと同期化できるためです。

Oracle WebLogic ServerドメインでOracle Unified Directory、Oracle Directory Services Manager、Oracle Directory Integration PlatformおよびFusion Middleware Controlを構成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。