Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.9.0) B66694-04 |
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この章では、ExcelワークブックとFusion Webアプリケーションを統合するために開発環境を設定する方法、およびADFデスクトップ統合のアップグレードと削除を行う方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
開発環境を設定するには、3.2項「必要なOracle ADFモジュールおよびサード・パーティ製ソフトウェア」の説明に従い、正しいバージョンのJDeveloperおよびMicrosoft Officeをインストールしている必要があります。
必要なソフトウェアがあることを確認した後、次の作業を行って開発環境の設定を完了してください。
ADFデスクトップ統合を使用するためのMicrosoft Excelの構成
ADFデスクトップ統合のインストール
注意: このガイドの手順では、Windows 7オペレーティング・システムおよびMicrosoft Excel 2007を使用していることを想定しています。他のエディションのWindowsおよびExcelでは手順が異なることがある点に注意してください。 |
ExcelワークブックとFusion Webアプリケーションの統合を開始する前に、必要なOracle ADFモジュールとサード・パーティ製ソフトウェアをインストールして構成する必要があります。
Oracle JDeveloper
最新リリースのJDeveloperをインストールします。ADF デスクトップ統合は、JDeveloperの機能として入手可能です。
Microsoft Windows
Microsoft Windowsオペレーティング・システムは、Fusion Webアプリケーションと統合するExcelワークブックの開発とデプロイメントを支援します。サポートされているWindowsのバージョンの詳細は、次のOTNページでこのリリースの「Certification Information」リンクを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html
Microsoft Excel
ADFデスクトップ統合は、Fusion Webアプリケーションと次のタイプのExcelワークブックとの統合をサポートしています。
Excelワークブック
Excelワークブックのデフォルトの形式は、Excel XMLベースのファイル形式(.xlsx
)です。
Excelマクロが有効なワークブック
この形式(.xlsm
)のワークブックは、Excel XMLベースのファイル形式を使用し、VBAマクロ・コードを格納できます。
ADFデスクトップ統合は、他のExcelファイル形式の使用をサポートしていません。サポートされているExcelのバージョンの詳細は、次のOTNページでこのリリースの「Certification Information」リンクを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html
Internet Explorer
ADFデスクトップ統合の一部の機能は、Microsoft .NET FrameworkのWebブラウザのコントロールを使用します。このブラウザのコントロールが正しく機能するかどうかは、ローカルInternet Explorerのインストールに依存します。
ADFデスクトップ統合は、Internet Explorerを使用してExcel内にWebページをレンダリングします。システムに別のブラウザがインストールされていたり、デフォルト・ブラウザとして設定されていても関係ありません。
ADFデスクトップ統合からMicrosoft Excelにアクセスできるようにするには、Microsoft Excelの設定を構成する必要があります。この手順は一度だけ実行するだけで済みます。
Excelで統合Excelワークブックを実行可能にするには:
Excelを起動します。
「Microsoft Office」ボタンをクリックして、「Excelオプション」を選択します。
「Excelオプション」ダイアログで、Trust Centerタブを選択し、「Trust Centerの設定」をクリックします。
Trust Centerダイアログで、マクロ設定タブを選択し、図3-1に示すようにVBAプロジェクト・オブジェクト・モデルに対するアクセスを信頼チェック・ボックスをクリックします。
「OK」をクリックします。
ADFデスクトップ統合のインストーラを実行する際は、次のリストにあるソフトウェアがアドインをインストールするシステム上にインストールされているかどうかが検証されます。ソフトウェアのこれらの部分の1つ以上がインストールされていないと、インストーラは自動的にダウンロードし、指定した順序でインストールします。
Windows Installer 3.1
Microsoft .NET Framework
Microsoft .NET Framework 4は、Microsoft .NET Frameworkをターゲットに開発されるアプリケーションの実行に必要な実行時ファイルおよび関連ファイルを提供します。フレームワークはhttp://www.microsoft.com/download/
からダウンロードできます。
注意:
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Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime
Microsoft OfficeシステムのVSTOソリューションを実行するには、Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime(バージョン4)が必要です。Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Office Runtimeはhttp://www.microsoft.com/download/
からダウンロードできます。
ADFデスクトップ統合のアドイン
ADFデスクトップ統合アドインは、JDeveloperから、または次のディレクトリにあるadfdi-excel-addin-installer.exeインストーラからインストールできます。
MW_HOME
\oracle_common\modules\oracle.adf.desktopintegration_11.1.1
ADFデスクトップ統合の設定方法の詳細は、3.4.1項「ADFデスクトップ統合のインストール方法」を参照してください。ADFデスクトップ統合に対応するFusion Webアプリケーションからインストールすることもできます。詳細は、『Oracle Application Development Framework管理者ガイド』のWebサーバーからのADFデスクトップ統合アドインのインストールに関する項を参照してください。
ADFデスクトップ統合のインストールは、現在のWindowsユーザー・プロファイルに対して固有である点に注意してください。システム上に複数のWindowsユーザー・プロファイルがあり、特定のユーザー・プロファイルからADFデスクトップ統合Excelワークブックを使用する場合は、それぞれのユーザー・プログラムファイルにログインしてADFデスクトップ統合のアドインをインストールする必要があります。詳細は、3.4.1項「ADFデスクトップ統合のインストール方法」を参照してください。
ADFデスクトップ統合アドインをJDeveloperからインストールして、統合Excelワークブックを作成およびテストできます。
ADFデスクトップ統合のアドインをインストールするために管理者権限は必要ありませんが、追加のソフトウェアのダウンロードとインストールを試行するインストーラを実行するための管理者権限が必要となることがあります。また、足りない前提条件のソフトウェアをインストーラがMicrosoftのWebサイトから自動的にダウンロードしようとするため、Internet Explorerのプロキシ設定が、*.microsoft.com
へのアクセスを許可するように構成されているかも確認してください。
始める前に:
ADFデスクトップ統合の要件について理解しておくと役立ちます。詳細は3.4項「ADFデスクトップ統合のインストール」を参照してください。
ADFデスクトップ統合をインストールする手順:
JDeveloperを開きます。
「ツール」メニューから、「ADFデスクトップ統合のインストール」を選択します。
注意: ADFデスクトップ統合のインストール・メニュー・オプションは、JDeveloperのWindowsインストールでのみ使用可能です。 |
Oracle ADF 11g Desktop Integration Add-inExcel用アドイン・ウィザードのADFデスクトップ統合インストーラ・ページで、「インストール」.をクリックします。
ダイアログ・ボックスに表示される手順に従い、必要なコンポーネントを正しくインストールします。インストール処理中にエラーが発生した場合、説明が記載されたエラー・メッセージが表示され、インストールがロールバックされます。詳細は、ユーザー・プロファイルのtemp
ディレクトリにあるadfdi-installer-log.txt
エラー・ログ・ファイルを確認してください。
プロンプトが表示された場合は「はい」をクリックしてシステムを再起動し、ADFデスクトップ統合のインストールを完了します。
注意:
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ADFデスクトップ統合ファイルは、システム定義のLocal App Data
ディレクトリの\Oracle\Oracle ADF 11g Desktop Integration Add-In for Excel
サブディレクトリ(例: C:\Users\johndoe\AppData\Local\Oracle\Oracle ADF Desktop 11g Integration Add-In for Excel
)にインストールされます。
ADFデスクトップ統合をエンド・ユーザーにインストールする場合は、H.1項「ADFデスクトップ統合のインストール、アップグレードおよび削除」を参照してください。
ADFデスクトップ統合のアドインを設定したシステムから削除するには、Microsoft Windowsのコントロール パネルを使用します。ADFデスクトップ統合を削除した後は、ADFデスクトップ統合を再インストールしないかぎり、このシステム上で統合Excelワークブックを使用できなくなります。
ADFデスクトップ統合のアドインを削除するには:
Windowsの「スタート」ボタンをクリックして、「コントロール パネル」を選択します。
「コントロール パネル」で、「プログラムと機能」を選択して開きます。
Oracle ADF 11g Desktop Integration Add-inExcel用アドイン・プログラムを選択して「アンインストール」をクリックします。
注意: 複数のユーザー・プログラムファイルにADFデスクトップ統合をインストールした場合、各ユーザー・プログラムファイルから削除する必要があります。 |
新しいバージョンを実行するには、新しいバージョンからADFデスクトップ統合インストーラを実行します。古いバージョンを最初にアンインストールする必要はありません。
インストールは次から実行できます。
JDeveloperツールのメニュー
実行中のFusion Webアプリケーションのようこそページ(C.1項「Fusion WebアプリケーションがADFデスクトップ統合をサポートするかどうかの検証」を参照)
ファイル・システム(3.4.1項「ADFデスクトップ統合のインストール方法」の注意に関する項を参照)
注意: 以前のリリースからアップグレードしている場合は、互換性のないインストーラでADFデスクトップ統合がインストールされた旨のメッセージが表示されることがあります。この場合は、インストーラを実行する前に、ADFデスクトップ統合アドインをインストールする必要があります。 |