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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence基礎ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E64853-01
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「レイアウト」ペインのドロップ・ターゲットについて

ここでのトピック

データ・ビューの各エディタには、「レイアウト」ペインが含まれています。「レイアウト」ペインは、グラフ、パフォーマンス・タイル、ピボット表などのビュー・タイプごとに表示が若干異なります。「レイアウト」ペインでは、ビューのデータの配置が示されます。

「レイアウト」ペインで、データ・ビューの列はドロップ・ターゲットに表示されます。ドロップ・ターゲットは、列を挿入、移動またはドロップできる場所を示します。列の有効な位置を表します。各ドロップ・ターゲットには、設定可能なプロパティがあります。ドロップ・ターゲットを使用(ビュー内の別のターゲットに列をドラッグ・アンド・ドロップ)して、データ・ビュー内のデータの配置を変更できます。

ドロップ・ターゲットのタイプについて

データ・ビューには、ビューのタイプに応じて1つ以上の次のドロップ・ターゲットを含めることができます。

ターゲット 説明
<view-type>プロンプト 表示するデータを選択できるインタラクティブ結果セットを提供します。このドロップ・ターゲットに表示される列からの値は、初期基準として使用されます。ビューで、これらの値は、選択用のドロップダウン・リスト(ページ・エッジとも呼ばれる)に表示されます。
セクション ビューをセクションに分ける領域を挿入します。このドロップ・ターゲットで「スライダとして表示」オプションを選択した場合、このセクション・ドロップ・ターゲットにドロップされる列の値は、一意のビューとしてではなく、セクション・スライダとして表示されます。
<view-type>領域 描画領域またはビュー自体の本体をシミュレートして、ビューの外観を確認できるようにします。この領域との間で列をドラッグ・アンド・ドロップできます。

表で説明しているドロップ・ターゲット以外に、「レイアウト」ペインには「除外」ドロップ・ターゲットが含まれています。(「除外」ドロップ・ターゲットについてを参照してください。)「レイアウト」ペインには、ビューのタイプに固有の他のドロップ・ターゲットが含まれます。たとえば、レーダー・グラフの「レイアウト」ペインには、円の半径に沿って各線上に点として列値が表示される「レーダー・セクション」ドロップ・ターゲットが含まれます。

「除外」ドロップ・ターゲットについて

データのレイアウトを変更するには、「除外」ドロップ・ターゲットを理解する必要があります。「除外」ドロップ・ターゲットの列はビュー結果には含まれませんが、分析の一部であることに変わりありません。一般に、1つのビューまたはすべてのビューに明示的に追加されていない場合、列は「除外」ドロップ・ターゲットに置かれます。

「除外」ドロップ・ターゲットにある列をビューに表示する必要がある場合は、その列を簡単に移動できます。ビューの「レイアウト」ペインを表示し、「除外」ドロップ・ターゲットから、希望する場所に列をドラッグ・アンド・ドロップするだけです。

列の除外は、列の削除とは異なります。分析から列を完全に削除するには、ビューの「レイアウト」ペインの「詳細オプション」ボタンから「列の削除」オプションを使用します。

分析のビューを様々な方法で作成した後、列を「除外」ドロップ・ターゲットに置きます。たとえば、ビューの右クリック・メニューから「列の除外」を選択できます。エディタでビューを編集して、「サブジェクト領域」ペインからそのビューに列を追加するとします。列は、分析のその他のすべてのビューの「除外」ドロップ・ターゲットに置かれます。

様々なビューのドロップ・ターゲットのガイドラインについて

ビューのレイアウトを変更する際は、「レイアウト」ペインのドロップ・ターゲットについて、次のガイドラインを考慮してください。

グラフおよびファンネル・グラフに対するドロップ・ターゲットのガイドライン

グラフおよびファンネル・グラフで、あるドロップ・ターゲットから別のターゲットへ列をドラッグ・アンド・ドロップする場合、次の制限とガイドラインが適用されます。

  • バブル・グラフには、3つ以上のメジャーが必要です。1つのメジャーを横軸にプロットし、別のメジャーを縦軸に、3つ目のメジャーをバブル・サイズ軸にプロットします。

  • パレート・グラフは、メジャーを1つのみ持つことができます。

    別のメジャーを「メジャー」ドロップ・ターゲットにドロップすると、メジャーが入れ替わります。つまり、既存のメジャーが、新たにドロップしたメジャーに置き換えられ、自動的に「除外」ドロップ・ターゲットに移動されます。

  • 時系列線グラフは、横軸に1つの日付または日時データ列が選択されている必要があります。これは、1つの縦軸を持ちますが、複数のデータ系列がサポートされます。

  • 散布図には、2つ以上のメジャーが必要です。たとえば、1つのメジャー列を横軸にプロットし、別のメジャー列を縦軸にプロットします。これらのメジャーは、「グループ化」軸の値としてプロットされます。

  • ファンネル・グラフでは2つのメジャーが使用されますが、1つのみ必須です。2つ目のメジャーを選択しない場合、1つ目のメジャーが2つ目のメジャーとして使用されます。2つのメジャーが選択されている状況で新たにメジャーを選択すると、実際のメジャーのドロップ・ターゲットにある現在のメジャーが新規メジャーで置き換えられます。

  • 積上げ棒グラフには、値の比較ができるように2つ以上のメジャーが必要です。

トレリスに対するドロップ・ターゲットのガイドライン

トレリスのドロップ・ターゲットを操作する際には、次のガイドラインが適用されます。

  • 拡張トレリス・ビューでは、トレリスの一番内部の列ヘッダーでメジャーが構成されています。

  • 「色の基準」ドロップ・ターゲットおよび「グループ化」ドロップ・ターゲットからメジャーを双方向に移動する際には、次のようになります。

    • 1つのメジャーをドラッグすると、それとともにすべてのメジャーが移動されます。(これをスティッキな動作といいます。)

    • 新しいメジャーをビューにドラッグすると、新しいメジャーを配置した場所にすべての既存のメジャーが移動されます。

  • 可視化の非メジャー・エッジ、「行」ターゲットまたは「列」ターゲットにメジャーを配置するには、メジャーを属性列にまず変換する必要があります。詳細は、列の式の編集を参照してください。

  • 属性列を「メジャー」ドロップ・ターゲットからドラッグしても、ドロップ・ターゲットまたはその中のメジャーが属性ととも移動されることはありません。

ツリーマップに対するドロップ・ターゲットのガイドライン

ツリーマップ(制約のある階層型データ)を視覚化するには、「レイアウト」ペイン領域を使用します。大量のデータのトレンドと異常を迅速に見つけ、個別の値を調査できます。

ツリーマップの「レイアウト」ペインは、次の表に記載されているドロップ・ターゲット領域で構成されています。

領域 ガイドライン
プロンプト ツリーマップのフィルタに使用する属性列または階層列(不規則な階層とスキップ・レベル階層を除く)を選択します。
セクション ツリーマップの区分に使用する属性列または階層列(不規則な階層とスキップ・レベル階層を除く)を選択します。たとえば、年でグループ化された地域を、売上でサイズ設定し、1年前の売上で色付けするツリーマップを表示するコンテナにできます。
グループ化 集計値のコンテナを生成または記述するためにスライスされた階層データの最上位レベルを表します。集計値はタイルとして表示されます。

グループ領域では、サイズの基準および「色の基準」領域で指定されたメジャー列のヘッダーまたはグループが作成されます。ツリーマップに複数のデータ列が表示される場合は、グループ化用にタイトル・バーが表示されます。たとえば、年でグループ化された地域を、売上でサイズ設定し、1年前の売上で色付けするツリーマップを表示するコンテナにできます。地域がタイトル・バーに表示されます。

サイズ基準 親内でのタイルの分布を表します。子のサイズは、親のサイズと常に等しくなります。四角形の各領域は、適用されたフィルタ(プロンプト、地域によるフィルタ処理など)に基づく関連メジャーの集計値です。
色の基準 同じレベルにあるすべてのタイルでの値の分布を表し、分析にツリーマップに対する質的なパースペクティブを提供する付加的なスコープを追加します。