Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B63028-07 |
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この章では、物理レイヤーのデータベースおよび接続プール・オブジェクトのプロパティについて説明します。
通常、データベース・オブジェクトおよび接続プールのプロパティは、データ・ソースからメタデータをインポートしたときに自動的に設定されます。ただし、状況によっては、データベースや接続プールの設定の調整、データベース・オブジェクトや接続プールの手動作成が必要になることがあります。
この章には、次の項が含まれています。
データ・ソースからメタデータをインポートすると、スキーマのデータベース・オブジェクトが自動的に作成されますが、データベース・プロパティの調整または表示が必要になる場合があります。さらに、使用状況トラッキングの構成、Oracle Scorecardと戦略管理の設定、集計の永続性ターゲットの構成などの特定の状況では、手動によるデータベース・オブジェクトと接続プールの作成が必要になる場合もあります。
サポートされるデータ・ソースの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。
次の項では、物理レイヤーのデータベース・オブジェクトのプロパティを作成、編集または表示する方法を説明します。
物理スキーマを物理レイヤーにインポートすると、通常はデータベース・タイプが自動的に割り当てられます。データベース・タイプの自動割当ての補足情報は次のとおりです。
リレーショナル・データ・ソース。インポート・プロセス時に、ODBCドライバの一部はOracle BIサーバーにデータベース・タイプを割り当てます。ただし、サーバーでこのデータベース・タイプを判別できない場合は、類似のODBCタイプがデータベース・オブジェクトに割り当てられます。このODBCタイプをデータベース・リストの最も近似するエントリに置き換えます。
マルチディメンション・データ・ソース。現在使用可能で、サポートされるXMLA準拠データ・ソースは、Microsoft Analysis ServicesおよびSAP/BWのみです。マルチディメンション・データ・ソースからメタデータをインポートした後は、データベース・オブジェクトを確認して、必要に応じて適切なデータベース・タイプおよびバージョンに更新します。
データベース・オブジェクトを手動で作成する場合、関連付けられている接続プールを手動で設定することも必要です。
マルチディメンション・データ・ソースで、リポジトリの物理レイヤーに物理スキーマを作成する場合は、物理レイヤーの各キューブ、またはデータ・ソース内の同一カタログ(データベース)に属するキューブのセットに1つずつデータベースを作成する必要があります。1つの物理データベースで複数のキューブを保持できます。ただし、これらのキューブのすべてがデータ・ソースの同一カタログに属している必要があります。
注意: 物理スキーマのインポートを強くお薦めします。 |
データベース・オブジェクトを作成するには:
管理ツールで、物理レイヤーの「新規データベース」を右クリックして選択します。
右クリックの際は、選択されているオブジェクトがないことを確認してください。
「データベース」ダイアログの「一般」タブで、表7-1をガイドとして使用してフィールドに入力します。
表7-1 「データベース」ダイアログの「一般」タブのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
データ・ソース定義: データベース |
使用データベースのデータベース・タイプ。 「機能」タブを使用して指定データベース・タイプでサポートされるSQL機能を調べる方法については、「データ・ソースでサポートされるSQL機能の指定」を参照してください。 |
データ・ソース定義: CRMメタデータ表 |
このプロパティは、リレーショナル・データ・ソース、およびレガシーのSiebel Systemsソースでのみ使用できます。 選択されている場合、Siebel CRM表の物理表と列の定義がSiebelメタデータ・ディクショナリから派生したものであることを示します。 |
物理データベース・ソースを仮想プライベート・データベース(VPD)と見なします。VPDを使用すると、ユーザーの権限資格証明によって返されるデータ結果が決まります。このため、これらのソースの特定が重要になります。これらのデータ結果は、キャッシュで使用される問合せの結果セットの有効性に影響します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のパフォーマンス・チューニングおよび問合せキャッシュの管理に関する項を参照してください。 対応する接続プールで SSOに対して構成されたEssbase、Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningデータ・ソースについては、常にこのオプションを選択します。 注意: このオプションを選択する場合は、「セッション変数」ダイアログの「セキュリティ・センシティブ」オプションも選択する必要があります。詳細は、「セッション変数の作成」を参照してください。 |
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永続接続プールを使用するには、事前に一時表を設定しておく必要があります。詳細は、「永続接続プールの設定」を参照してください。 |
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選択すると、すべてのユーザーが |
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選択すると、すべてのユーザーが物理問合せを実行できます。Oracle BIサーバーによって、基礎を構成するデータベースに未処理のユーザー入力による物理SQLが直接送信されます。返される結果セットは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスでのレンダリング、さらにチャート化、ダッシュボードでのレンダリング、およびOracle BIリクエストとしての処理が可能です。 全員ではなく大半のユーザーに物理問合せの実行を許可するには、このオプションを選択してから特定のユーザーおよびグループの問合せを制限します。詳細は、「問合せ制限の設定」を参照してください。 注意: このオプションの構成が不適切であると、機密性の高いデータが予定外のユーザーに公開される場合があります。詳細は、「デフォルトで直接データベース・リクエストを許可する状況」を参照してください。 物理SQL実行の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の直接データベース・リクエストの使用に関する項を参照してください。 |
プロパティ「デフォルトで直接データベース・リクエストを許可」を設定すると、すべてのユーザーが物理問合せを実行できます。構成が不適切であると、機密性の高いデータが予定外のユーザーに公開される場合があります。このデータベース・プロパティを設定する際は、次のガイドラインを使用します。
Oracle BIサーバーは、Oracle BIサーバー、Oracle BIプレゼンテーション・サービス、またはOracle BIスケジューラが実行されているコンピュータからの接続リクエストのみを受け入れるように構成する必要があります。この制限事項は、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのIPアドレスを使用してTCP/IPレベルで設定する必要があります。これにより、Oracle BIプレゼンテーション・サービスからのTCP/IP接続のみが許可されます。
このコンピュータにリモート・ログインすることにより、ユーザーがnqcmd
(SQLスクリプトを実行するユーティリティ)を実行できないようにするには、Oracle BI Presentation Servicesがインストールされているコンピュータに次の手段でアクセスを拒否する必要があります。
TELNET
リモート・シェル
リモート・デスクトップ
遠隔会議ソフトウェア(Windows NetMeetingなど)
必要に応じて、管理者権限の例外を作成する必要があります。
次のタスクの実行は、管理者権限が付与されたユーザーにのみ実行を許可する必要があります。
TELNET経由による、Oracle BIサーバーおよびOracle BIプレゼンテーション・サービスのコンピュータにおけるキャッシュ・シードのためのnqcmd
の実行などのタスクの実行。
「アンサー」の高度なSQLページへのアクセスによるリクエストの作成。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle BIプレゼンテーション・サービス上でグループ/ユーザーベースの権限を設定して、直接データベース・リクエストの編集(事前構成でOracle BIプレゼンテーション・サービス管理者によるアクセスを許可)、および実行(事前構成ですべてのユーザーによるアクセスを許可しない)のアクセスを制御します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。
「データベース」ダイアログの「一般」タブでメタデータのインポートまたはデータベース・タイプの指定を行うと、データベース・タイプに応じて適切なデフォルト値がデータベース・オブジェクトの機能セットに自動的に移入されます。これらは、Oracle BIサーバーでこのデータ・ソースに対して使用されるSQL機能です。
「データベース」ダイアログの「機能」タブで、機能にサポートされていることを示すマーク(チェック)が付けられている場合、通常はOracle BIサーバーによってデータ・ソースに関数または計算がプッシュされパフォーマンスの向上が図られます。関数または機能がデータ・ソースでサポートされていない場合はOracle BIサーバーで計算または処理が実行されます。
「機能」タブのサポートされる機能のリストは、ORACLE_INSTANCE\config\OracleBIServerComponent\coreapplication_obisnにあるDBFeatures.INIファイルで定義された機能のデフォルトを使用しています。このファイルを直接編集することはできませんが、このファイルを参照して、データ・ソース・タイプのそれぞれでサポートされる機能を比較することは有益です。
データ・ソースの問合せ機能は調整可能です。たとえば、新バージョンのデータ・ソースで機能サポートが更新されていても、その内容がOracle BIサーバーのデフォルトに反映されていない場合があります。このような場合は「機能」タブの設定を更新して、新バージョンのデータ・ソースで実際にサポートされている機能を反映させることができます。また、データ・ソースで特定の機能(左外部結合の問合せなど)がサポートされ、その問合せがOracle BIサーバーから特定のデータ・ソースに送信されることを禁じる必要がある場合は、「機能」タブでそのデフォルト設定を変更できます。3つ目の例は、関数の実行方法が異なるフェデレーテッド・データ・ソースがある状況です。問合せ結果の整合性を保持するため、関数を適宜無効化してOracle BIサーバーで実行される計算の整合性を確保することなどができます。
注意: 「機能」タブでサポートされる機能のセットを変更する際は特に注意が必要です。データ・ソースがサポートしていないSQL機能を有効にすると、問合せでエラーや予期せぬ結果が返される場合があります。サポートされるSQL機能を無効にすると、サーバーからデータ・ソースに発行されるSQLの効率が下がります。ほとんどの場合は、デフォルト値を保持することをお薦めします。「機能」タブで、特定の機能のデフォルト値を変更して、その機能をサポート対象であると指定する場合は、その機能が実際にデータ・ソースでサポートされていることを確認する必要があります。 |
データ・ソースでサポートされるSQL機能を指定するには:
管理ツールの物理レイヤーでSQL機能を指定するデータベースをダブルクリックします。
「データベース」ダイアログで「機能」タブをクリックします。
「機能」タブで、表7-2の情報を利用して、SQL機能それぞれのプロパティを指定します。
表7-2 「データベース」ダイアログの「機能」タブのオプション
注意: OPTIMIZE_MDX_FILTER_QUALIFICATION 機能は変更しないでください。このパラメータは、将来のリリース用に予約されています。 |
「データベース・プロパティ」タブは、一部のデータ・ソースに対して、「物理」レイヤーのメタデータを拡張する汎用メカニズムとして使用されます。たとえば、Oracle ADFデータ・ソースについては、Oracle ADF BIのビュー・オブジェクトから管理ツールに渡されるカスタム・データベース・プロパティを表示できます。カスタム・プロパティを表示するには、「データベース・プロパティ」タブをクリックします。通常、これらのプロパティを作成または編集する必要はありません。
表7-3は、カスタム・プロパティの例を示しています。
表7-3 「データベース・プロパティ」タブのカスタム・プロパティの例
カテゴリ | キー名 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
FscmTopModelAM.AccountBIAM |
BIObject_FLEX_TREE_VS_COST_CENTER_LABEL_VI |
Dim - Cost Center |
FLEX_TREE_VS_COST_CENTER_LABEL_VIビュー・オブジェクトは、Dim - Cost Center論理ディメンションにマップする必要があります。 |
FscmTopModelAM.AccountBIAM |
BIFlexfieldViewUsage |
FLEX_BI_AcctKff_VI |
FLEX_BI_AcctKff_VIは、FscmTopModelAM.AccountBIAMに対するCCIDビュー・オブジェクトです。 |
FscmTopModelAM.AccountBIAM |
EnforceCustomDataType_FscmTopModelAM.AccountBIAM |
"Segment 1":"VARCHAR"; "Segment ID":"DOUBLE" |
FscmTopModelAM.AccountBIAMビュー・オブジェクトについては、いくつかの物理列のデータ型をプロパティで渡される値でオーバーライドする必要があります。 |
接続プールは物理レイヤーのオブジェクトで、データ・ソースへのアクセスを記述します。接続プールには、Oracle BIサーバーとデータ・ソース間の接続の詳細が格納されます。
管理ツールの物理レイヤーには、データベースごとに1つ以上の接続プールが格納されています。接続プールは、データ・ソースのスキーマをインポートして物理レイヤーを作成するときに自動的に作成されます。1つのデータベースに対して複数の接続プールを構成できます。接続プールを使用すると、複数の同時データ・ソース・リクエスト(問合せ)で単一のデータベース接続の共有が可能になり、データベースへの接続のオーバーヘッドを軽減できます。
接続プールのそれぞれに、許容される最大同時接続数を指定する必要があります。この制限値に達すると、接続リクエストは、接続に空きができるまで待機します。
許容される同時接続数が増えると、接続プールからのアクセス先になる基礎データベースの負荷が増加する可能性があります。テストを実行しDBAと協議して、接続プールで指定した接続数をデータ・ソースで処理できることを確認してください。また、データ・ソースに接続数に基づくチャージバック・システムがある場合、同時接続数を制限してチャージバック・コストを低く保持することが必要な場合もあります。
データベース・リソースに関連して見込まれる負荷およびコストに加えて、Oracle BIサーバーではサーバーの起動時に接続のそれぞれに共有メモリーが割り当てられます。これによって接続数が上昇し、Oracle BIサーバーのメモリー使用量が増加します。
初期化ブロックには専用接続プールを作成することをお薦めします。この接続プールは問合せに使用しないでください。
また、初期化ブロックのタイプごとに接続プールを分離することもお薦めします。このようにすることで、認証およびログイン固有の初期化ブロックでログイン・プロセスの速度が低下しないことが保証されます。次のタイプには独立した接続プールを設定する必要があります。
言語、外部化文字列、グループ割当てなどの認証およびログイン固有の初期化ブロック。
セッション変数を設定するすべての初期化ブロック。
リポジトリ変数を設定するすべての初期化ブロック。これらの初期化ブロックは常に管理者権限を持つ資格証明を使用して実行する必要があります。
これらの初期化ブロックの数、スケジュールされたリフレッシュ率、およびその実行のスケジュール時点は把握しておく必要があります。このシナリオでリソースに対する影響の極端な状況を考えてみましょう。たとえば、リフレッシュ率を分単位で設定し、同時にリフレッシュされる初期化ブロックが15を超えており、これらのシナリオのいずれかが最もユーザー・アクセスが多い時間フレームに発生するとします。
初期化ブロックは、ブロック別にOracle BIサーバーの変数の最大数が割り当てられるように設計する必要があります。たとえば、5つの変数がある場合、効率的でリソース集中度を低くするには、5つの変数のすべてが格納される単一の初期化ブロックを構成します。初期化ブロック1つを使用した場合、初期化文字列を使用し、バック・エンド表に対するコール1回だけで値が解決されます。変数ごとに1つずつ、合計5つの初期化ブロックを構成した場合は、バック・エンド表に対するコールが5回発生して割当てが実行されることになります。
Oracle BIサーバーの起動中に、初期化ブロックが特定の接続プールに対して失敗した場合、その接続プールを使用する初期化ブロックはそれ以上処理されません。そのかわり、接続プールはブラックリストに記載され、その接続プールの後続の初期化ブロックはスキップされます。この動作により、共有プールに多くの関連する初期化ブロックまたは変数がある場合でもOracle BIサーバーが適切なタイミングで開始します。
この場合、サーバー・ログに次のようなメッセージが表示されます。
[OracleBIServerComponent] [ERROR:1] [43143] Blacklisted connection pool
name_of_connection_pool
このエラーが表示された場合は、特定の接続プールの初期化ブロックを確認し、それらのブロックが正しいことを確認します。
これらのオブジェクトの詳細は、「初期化ブロックの操作」を参照してください。
通常、データベース・オブジェクトと接続プールは、リレーショナルとマルチディメンションのいずれのデータ・ソースの場合も物理スキーマのインポート時に自動的に作成されます。物理スキーマをインポートしなかった場合は、接続プールの作成前にデータベース・オブジェクトを作成する必要があります。接続プールは、管理ツールの物理レイヤーで作成および変更します。
既存のデータベースおよび接続プールをすでに定義している場合は、物理レイヤーで接続プールを右クリックして「メタデータのインポート」を選択すると、そのデータ・ソースのメタデータをインポートできます。「メタデータのインポート」ウィザード画面が表示され、「データ・ソースの選択」画面の情報がすでに入力されています。インポート・ウィザードの詳細は、第5章「メタデータのインポートとデータ・ソースの操作」を参照してください。
本番移行などのプロセスにおける接続プールの変更を自動化するには、Oracle BIサーバーXML APIの使用を検討してください。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスのOracle BIサーバーのXML APIに関する項を参照してください。
接続プールを作成または変更するには:
管理ツールの物理レイヤーで、データベースを右クリックし、「新規オブジェクト」、「接続プール」を選択します。また、既存の接続プールをダブルクリックする方法もあります。
必要に応じてプロパティを指定または調整して「OK」をクリックします。
次の各項では、「接続プール」ダイアログの各タブでのプロパティの設定方法を説明します。
ここでは、「接続プール」ダイアログの「一般」タブのプロパティについて説明します。「一般」タブはすべてのデータ・ソースで使用することができます。
接続プールの一般プロパティを設定するには:
「一般」タブにリストされるプロパティは、データ・ソース・タイプによって異なります。たとえば、XMLAデータ・ソースには「URL」の接続プロパティがありますが、リレーショナルおよびXMLのデータ・ソースにはオプション「完全修飾表名が必要」があります。
この項には次のトピックが含まれます:
ここでは、「一般」タブに表示される接続プール・プロパティのうち、ほとんどのデータ・ソース・タイプで共通するプロパティについて説明します。
図7-1は、OCIデータ・ソースの 「接続プール」ダイアログの「一般」タブを示しています。
表7-4は、「接続プール」ダイアログの「一般」タブの、各種のデータ・ソース・タイプで共通的なプロパティを説明しています。
表7-4 「一般」タブの接続プール・プロパティ: 共通的なプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
名前 |
接続プールの名前。インポート時に作成された接続プールには名前が自動的に割り当てられます。 |
このオプションを使用して、接続プールにアクセスする権限を個別のユーザーまたはアプリケーション・ロールに割り当てます。たとえば、特権ユーザー・グループに独自の接続プールを設定することなどができます。 これは、データ・アクセスのセキュリティ保護を目的とする機能ではありません。たとえば、接続プール権限では、キャッシュ・エントリの保護は行われません。 Oracle Business Intelligenceのデータ・アクセス・セキュリティの詳細は、第14章を参照してください。 |
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データ・ソースへのアクセスに使用されるApplication Programming Interface (API)を特定します。ネイティブAPIを使用してアクセスできるデータベースもあれば、ODBCを使用するデータベース、またいずれの方法も使用できるデータベースもあります。呼出しインタフェースがXMLの場合は、「XML」タブが使用できますが、XMLデータ・ソースに適用されないオプションは使用できません。 |
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最大接続数 |
接続プールで許容される接続の最大数。デフォルトは10です。この値は、データベースの種類およびモデル、データベースが実行されるコンピュータのハードウェア構成、およびアクセスを要求する同時使用ユーザー数から決定する必要があります。 Microsoft Analysis Servicesデータ・ソースの場合、接続プールの「最大接続数」の設定(デフォルトは10)がAnalysis Servicesで構成されたXMLA MaxThreadsPerClientの設定(デフォルトは4)より大きい場合に503 Service Not Availableエラーが発生することがあります。このエラーを回避するには、msmdpump.iniファイルのMaxThreadsPerClientの設定を大きくするか、リポジトリ接続プールの「最大接続数」を小さくします。 関連情報については、「TimesTenデータ・ソースでのシステム・メモリー・リソースの使用の向上」も参照してください。 注意: 「Oracle BIインタラクティブ・ダッシュボード」ページを使用するデプロイメントでは、この値を同時ユーザー数にダッシュボード上のリクエスト数を乗じた数の10 - 20%と見積もることを検討してください。この数値は使用率に応じて調整できます。リポジトリ内の全接続の合計数を800未満にする必要があります。初期化ブロック専用の接続プールに必要な最大接続数を見積もるには、初期化ブロック実行時に同時ログオンするユーザー数を使用することをお薦めします。 |
このオプションは、データベースまたはデータベース構成で完全修飾表名が要求される場合に選択します。一部のデータ・ソース・タイプではこのオプションを使用できません。 このオプションを選択すると、接続プールから送信されるすべてのリクエストで、基礎となるデータベースへの問合せに完全修飾名が使用されます。完全修飾名は、リポジトリ内の物理オブジェクト名に従います。物理メタデータのインポート元であった表自体に対する問合せを実行する場合は、このオプションを安全に選択できます。ある物理データベースから、データベースとスキーマ名が異なる別の物理データベースにリポジトリを移行している場合は、移行後の新しいデータベースで完全修飾名が無効になります。このような状況ではこのオプションの選択を解除しておくと、新しいデータベース・オブジェクトに対する問合せを正常に実行できます。 完全修飾名によって問合せが必要なデータベース内の必要な表にダイレクトされることが保証されるため、データ・ソースによっては完全修飾名の使用で安全度が向上する場合があります。たとえば、RDBMSでマスター・データベースの概念がサポートされる場合、Customerという名前の表に対する問合せは、まず、マスター・データベース内で、次に指定データベース内でその表を検索します。マスター・データベースにCustomerという名の表が存在する場合はその表で問合せが実行され、指定されたデータベースのCustomerという名の表では実行されません。 Oracle Databaseを使用し、表を格納するスキーマの所有者でないユーザーを使用してデータベースにアクセスしている場合は、このオプションを選択することが必要な場合もあります。問合せ内で表名が完全修飾されていないと、Oracle DatabaseがSQLで表名を解釈する際に問合せの実行者が所有者であると想定されます。これによって不適切な修飾名が発生する場合があります。 たとえば、ユーザーSAMPLEがCUSTOMERという名の表を作成した場合、完全修飾表名はSAMPLE.CUSTOMERになります。ユーザーSAMPLEが問合せで表CUSTOMERを参照すると、Oracle Databaseでは、完全修飾表名がSAMPLE.CUSTOMERであると見なされ、このアクセスは正常に実行されます。しかし、ユーザーJANEDOEが問合せで表CUSTOMERを参照した場合は、Oracle Databaseによって完全修飾表名がJANEDOE.CUSTOMERであると見なされ「表またはビューが見つかりません」というエラーが発生する可能性があります。JANEDOEからのアクセスを実行可能にするには、接続プールで「完全修飾表名が必要」を選択して、Oracle BIサーバーがすべての問合せでSAMPLE.CUSTOMERを指定できるようにする必要があります。 |
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接続プールの接続先および物理問合せの送信先にするデータ・ソースの名前。このフィールドに入力する値は、選択した呼出しインタフェースによって決まります。
Microsoft SQL Serverを使用している場合は、ODBCデータ・ソース名または完全な接続文字列を入力します。完全な接続文字列の構文は次のとおりです。 Driver={Driver Name};Address=Host Name;Database=Database Name この場合、Driver NameはMicrosoft SQL ServerのODBCドライブ名です。このドライバ名はodbcinst.iniに存在している必要があり、環境変数ODBCINSTは、odbcinst.iniを指すように設定する必要があります。 |
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接続プールを使用して基礎となるデータベースにアクセスして問合せを実行するすべてのユーザーに同一のユーザー名とパスワードを使用させる場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、ユーザーがDSN(またはユーザー構成)でデータベース・ユーザー名とパスワードを指定した場合でも、接続プールをデータベースへの接続に使用するすべての接続で、接続プールで指定されたユーザー名とパスワードが使用されます。 このオプションの選択を解除すると、接続プールを介する接続には、DSNまたはユーザー・プロファイルで指定されたデータベース・ユーザーIDとパスワードが使用されます。 |
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接続プーリングの有効化 |
選択すると、指定した期間だけその後の問合せリクエストに備えて単一のデータベース接続を開いたままに保持できます。接続プールでは、問合せごとに新規の接続を開始/終了するオーバーヘッドを省くことができます。このオプションの選択を解除した場合は、データベースに送信される問合せごとに新たな接続が開始されます。 |
タイムアウト |
問合せの完了後に、データベースへの接続を開いた状態で保持する時間量および増分単位(分など)を指定します。この期間内は、新たなリクエストで新たな接続が開かれるのではなく、この接続が使用されます(最大接続数で指定された数値以内)。この時間は接続リクエストの完了ごとにリセットされます。 ADFデータ・ソースを使用し、呼出しインタフェースがOracleADF_HTTPで、問合せモードがSQLBypassである場合、Timeoutは接続が取り消されるまでの最大実行時間を指定します。 |
マルチスレッド接続の使用 |
このオプションを選択すると、Oracle BIサーバーはアイドル状態の物理問合せ(スレッド)を終了します。選択を解除すると、1つのスレッドが1つのデータベース接続に結合されます(スレッド数=最大接続数)。スレッドは、アイドルであってもメモリーを消費します。 NQSConfig.iniのServerセクションのパラメータ |
サポートされているパラメータ |
このオプションの選択が解除され、データベース機能表でパラメータがサポートされていると、特殊なコード実行され、Oracle BIサーバーではデータベースに対してパラメータを使用したフィルタ(または計算)のプッシュが可能になります。Oracle BIサーバーは、追加のSQLPrepareコールをデータベースに送信することによってゲートウェイ/アダプタ・レイヤー内のパラメータ・サポートをシミュレートして、これを実行します。 |
分離レベル |
ODBCおよびDB2ゲートウェイ専用。この値によって、バックエンド・データベースに対する接続それぞれのトランザクション分離レベルが設定されます。分離レベルの設定によって接続から発行されるすべての文のデフォルトのトランザクション・ロック動作が制御されます。一度に設定できるオプションは1つのみです。その接続に対する設定は、明示的に変更されるまで存続します。 次のオプションがあります。 内容を保証しない読取り。内容を保証しない読取りを実装します(分離レベル0のロック)。これは、最も制限の少ない分離レベルです。このオプションを設定すると、未コミットのデータや内容を保証しないデータを読み取り、データの値を変更して、トランザクションの終了前にデータ・セットで行を表示したり非表示にしたりすることができます。 内容が保証されないデータとは、クリーンにしないと問合せで正しい結果が得られないデータです(例: 重複レコード、不整合があるネーミング規則によるレコード、互換性のないデータ型のレコード)。 コミットされた読取り。内容を保証しない読取りを回避するため、データの読取り中に共有ロックが保持されるように指定します。ただし、トランザクションの終了前のデータ変更が可能であるため、反復不可能な読取りや仮データが発生します。 反復可能読取り。問合せで使用されるすべてのデータにロックを設定して、他のユーザーによるデータの更新を防止します。ただし、別のユーザーによるデータ・セットへの新規の仮行の挿入が可能で、現行トランザクションの後続の読取りに包含されることがあります。 シリアライズ可能。データ・セットに対して範囲ロックを設定して、トランザクションが完了するまで他のユーザーによる更新およびデータ・セットへの行の挿入が防止されます。これは4種の分離レベルのうち、最も制限が厳しいレベルです。同時実行性が低下するため、このオプションは必要な場合のみ使用してください。 |
ここでは、「一般」タブに表示される接続プール・プロパティのうち、マルチディメンション・データ・ソースに固有のプロパティについて説明します。
図7-2は、Essbaseデータ・ソースの「接続プール」ダイアログの「一般」タブを示しています。
表7-5は、「接続プール」ダイアログの「一般」タブのプロパティのうち、マルチディメンション・データ・ソースに固有のプロパティを説明しています。一部のプロパティは特定タイプのマルチディメンション・データ・ソースでのみ表示されます。
表7-5 「一般」タブの接続プール・プロパティ: マルチディメンション・データ・ソースのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
このプロパティはXMLAデータ・ソースのみに表示されます。XMLAプロバイダに接続するURLを指定します。このURLは、キューブをホストするコンピュータのXMLA仮想ディレクトリをポイントします。仮想ディレクトリは、msxisapi.dll (Microsoft XML for Analysis SDKインストールに含まれる)と関連付ける必要があります。このURLはたとえば次のようになります。 http://SDCDL360i101/xmla/msxisap.dll |
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Essbase Server |
このプロパティはEssbaseデータ・ソースでのみ表示されます。Essbase Serverを実行しているコンピュータの名前を指定します。 Essbase Serverがデフォルト以外のポートで実行していたり、Essbase Clusterの一部である場合には、ポート番号をhostname 注意: Essbase Clusterからメタデータをインポートできますが、「Essbase Server」フィールドに個別のEssbase Serverのホスト名とポート番号を指定する必要があります。 |
このプロパティはEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningのデータ・ソースでのみ表示されます。 接続プールの一連の共有資格証明のかわりに共有トークンを使用してEssbase、Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningに対して認証を行う場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択する場合、対応するデータベース・オブジェクトで「仮想プライベート・データベース」を選択して、キャッシュ・エントリを保護することも必要です。詳細は、表7-1を参照してください。 EPMシステム・インストーラを使用してインストールされたEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningデータ・ソースについては、このオプションを選択する前に事前構成が必要です。詳細は、「Essbase、Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningデータ・ソースのSSOの構成」を参照してください。 |
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データ・ソース情報: データ・ソース |
マルチディメンション・データ・ソースへの接続に使用されるベンダー固有の情報を指定します。仕様が一様ではないため、設定手順については、マルチディメンション・データ・ソース管理者に問い合せてください。たとえば、XML for Analysis SDKのv1.0を使用している場合は、この値が |
データ・ソース情報: カタログ |
データ・ソースからデータをインポートした場合は、使用可能なカタログのリストを指定します。キューブ表は接続プールで使用するカタログに対応します。 |
このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。SAPデータ・サーバーのホスト名またはIPアドレスを指定します。このフィールドは、SAP/BW接続文字列のパラメータ |
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システム番号 |
このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。SAPシステムの番号を指定します。これは、Web Application ServerすなわちWASとも呼ばれるSAPインスタンスに割り当てられる2桁の番号です。このフィールドはSAP/BW接続文字列のパラメータ |
クライアント番号 |
このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。SAPクライアントの番号を指定します。これは、SAPのクライアントと呼ばれる内蔵型ユニットに割り当てられる3桁の番号です。クライアントは、トレーニング、開発、テスト、本番のクライアントなどにすることができ、また、大企業の各部署を表すこともできます。このフィールドはSAP/BW接続文字列のパラメータ |
言語 |
このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。データ・ソースへのログイン時に使用されるSAPの言語コードを指定します(英語はEN、ドイツ語はDEなど)。このフィールドはSAP/BW接続文字列のパラメータ |
追加パラメータ |
このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。オプションでパラメータ=値の形式で追加の接続文字列パラメータを指定できます。複数のパラメータの場合はコロンで区切ります。 |
セッションの使用 |
問合せが共通セッションを介するかどうかを制御するオプションです。このオプションを有効化する必要があるかどうかの判定については、マルチディメンション・データ・ソース管理者に問い合せてください。デフォルトはOff(選択解除)です。 |
ここでは、「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブのプロパティについて説明します。「接続スクリプト」タブは、ODBC、OCI、 Oracle OLAP、ADF、およびDB2のデータ・ソースで使用できます。
接続スクリプトを作成して、接続の確立前、問合せの実行前、問合せの実行後、または接続の切断後に実行するように設定できます。たとえば、接続時にユーザー名と接続時間を表に挿入する接続スクリプトを作成することなどができます。
接続スクリプトには、たとえば引用識別子をオンにするコマンドなど、データベースで受け入れられる任意のコマンドを組み込むことができます。メインフレーム環境では、スクリプトを使用してDB2への接続時にRACFなどのメインフレームのセキュリティ・パッケージへのセキュリティ・イグジットを強制するセカンダリ権限IDを設定することなどができます。これによって、メインフレーム環境のセキュリティの一元的な管理が可能になります。
接続スクリプトは、データ・ソースに直接送信されるため、スクリプトではOracle BIサーバーの論理SQLではなくネイティブSQLまたはデータ・ソースで認識されるその他の言語を使用する必要があります。
データ・ソースの接続スクリプトを作成するには:
「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブをクリックし、表7-6の情報を参照してフィールドに入力します。
接続スクリプトを新規に入力するには、適切なスクリプト・タイプの横にある「新規」をクリックします。次に、スクリプトのSQL文を入力するか、貼り付けて「OK」をクリックします。
省略記号ボタンをクリックして「物理SQL」ウィンドウを起動して、既存のスクリプトを編集することもできます。既存スクリプトを並べ替えるには、上矢印および下矢印ボタンを使用します。
スクリプトを削除するには、「削除」をクリックします。
図7-3は、「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブを示しています。
表7-6は、「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブのプロパティを説明しています。
ここでは、「接続プール」ダイアログの「XML」タブのプロパティについて説明します。詳細は、表7-7を参照してください。「XML」タブはXMLおよびXMLサーバーのデータ・ソースでのみ使用できます。
注意: 「接続プール」ダイアログの「XML」タブは、「物理表」ダイアログの「XML」タブと同じ機能が提示されます。ただし、「物理表」ダイアログの「XML」タブのプロパティのほうが、「接続プール」ダイアログの対応設定より優先されます。 |
XMLデータ・ソースの接続プール・プロパティを設定するには:
「接続プール」ダイアログの「XML」タブをクリックし、表7-7の情報を参照してフィールドに入力します。
図7-4は、「接続プール」ダイアログの「XML」タブを示しています。
表7-7は、「接続プール」ダイアログの「XML」タブのプロパティを説明しています。
表7-7 「XML」タブの接続プール・プロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
接続方法: 検索スクリプト |
このプロパティは、XMLサーバー・データ・ソースでのみ表示されます。「参照」をクリックして、適切な検索スクリプトを見つけます。 |
接続プロパティ: |
このプロパティはXMLデータ・ソースに使用されますが、XMLサーバー・データ・ソースには使用できません。リフレッシュ間隔は、データベース表のキャッシュ永続期間の設定に似ています。URLリフレッシュ間隔では期間が設定され、この期間を経過すると、キャッシュ内の結果を使用するのではなく、XMLデータ・ソースに対する直接問合せが再度実行されます。デフォルトの設定は無限で、XMLデータ・ソースのリフレッシュは行われません。 データ・ソースへのアクセスに使用するURLを指定した場合は、URLリフレッシュ間隔を設定します。
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接続プロパティ: URLのロードのタイムアウト |
問合せのタイムアウトの間隔。デフォルトは15分です。 データ・ソースへのアクセスに使用するURLを指定した場合は、「URLのロードのタイムアウト」を次のように設定します。
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接続プロパティ: 最大接続数 |
接続の最大数。デフォルトは10です。 |
問合せ入力補足: ヘッダー・ファイル/トレーラ・ファイル |
このプロパティは、XMLサーバー・データ・ソースでのみ表示されます。「参照」をクリックして、ヘッダー・ファイルとトレーラ・ファイルを見つけます。 |
問合せ出力フォーマット |
XMLデータ・ソースでは、「XML」のみを選択します。 XMLサーバー・データ・ソースでは、その他の出力フォーマットを使用できます。 |
ここでは、「接続プール」ダイアログの「ライトバック」タブのプロパティについて説明します。「ライトバック」タブは、ODBC、OCI、 Oracle OLAP、ADF、およびDB2のデータ・ソースで使用できます。
データ・ソースのライトバック・プロパティを設定するには:
「接続プール」ダイアログの「ライトバック」タブをクリックし、表7-8の情報を参照してフィールドに入力します。
図7-3は、「接続プール」ダイアログの「ライトバック」タブを示しています。
表7-8は、「接続プール」ダイアログの「ライトバック」タブのプロパティを説明しています。
表7-8 「ライトバック」タブの接続プール・プロパティ
プロパティ | 説明 |
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一時表: 接頭辞 |
Oracle BIサーバーで一時表を作成する際の一時表名の最初の2文字です。デフォルト値は |
一時表: 所有者 |
SQL文で一時表名の修飾に使用される表の所有者名。たとえば、表 |
一時表: データベース名 |
一時表が作成されるデータベース。このプロパティは、IBM OS/390にのみ適用されます。これは、IBM OS/390ではデータベース名修飾子を |
一時表: 表領域名 |
一時表が作成される表領域。このプロパティは、OS/390にのみ適用されます。これは、OS/390では表領域名修飾子を |
一括挿入: バッファ・サイズ[KB] |
データベース表への1回あたりのデータ挿入のバイト数の制限に使用されます。パフォーマンスを最適化するには、このパラメータの設定を128にすることをお薦めします。 詳細は、「バッファ・サイズとトランザクション境界の設定について」を参照してください。 |
一括挿入: トランザクション境界 |
データベース表への挿入1回あたりのバッチ・サイズを制御します。パフォーマンスを最適化するには、このパラメータの設定を1000にすることをお薦めします。 詳細は、「バッファ・サイズとトランザクション境界の設定について」を参照してください。 |
このオプションは、Unicodeデータベースで
注意: 単一の非UnicodeデータベースにUnicodeと非Unicodeのデータ型を共存させることはできません。たとえば、単一の非Unicodeデータベース環境で |
ここでは、「接続プール」ダイアログの「その他」タブのプロパティについて説明します。「その他」タブは、ADFデータ・ソースでのみ使用することができます。
ADFデータ・ソースのアプリケーション・プロパティを設定するには:
「接続プール」ダイアログの「その他」タブをクリックし、表7-9の情報を参照してフィールドに入力します。
図7-6は、「接続プール」ダイアログの「その他」タブを示しています。
表7-9は、「接続プール」ダイアログの「その他」タブのプロパティを説明しています。
表7-9 「その他」タブの接続プール・プロパティ
プロパティ | 説明 |
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接続先のルート・アプリケーション・モジュールの完全修飾Javaパッケージ名(例: |
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接続で使用されるアプリケーション構成を決定します(例: |
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Oracle Business Intelligenceブローカ・サーブレットへのURL。形式は次のとおりです。 http://host:port/APP_DEPLOYMENT_NAME/obieebroker 例: http://localhost:7001/SnowflakeSalesApp/obieebroker URLでは大/小文字が区別されます。 |
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(オプション) SQL Bypassデータベースの名前。SQL Bypassデータベースは、リポジトリの物理レイヤーにある物理データベースである必要があります。SQL Bypassデータベースのデータベース・オブジェクトには、WebLogicサーバーで定義されたJDBCデータベースで使用されるデータベースと同じデータベースをポイントする接続情報とともに有効な接続プールを設定する必要があります。 SQL Bypassデータベースに表を設定する必要はありません。有効なデータベース名が指定されると、すべての問合せに対してSQL Bypass機能が有効化されます。 SQL Bypass機能はデータベースに直接問い合せます。これにより、集計およびその他の変換が可能なかぎりプッシュ・ダウンされ、Oracle Business Intelligenceでストリーミングおよび使用されるデータ量を減少できます。詳細は、「SQL Bypassデータベースの指定について」を参照してください。 |
永続接続プールはデータベース・プロパティの1つで、特殊なタイプの問合せで使用されます(通常は、マーケティング問合せのサポートに使用されます)。問合せの機能の中にデータベースでサポートできないものが含まれる場合があるため、一部の問合せでは含まれる論理問合せのすべてをトランザクション・データベースに送信できるとは限りません。この問題は、データベース内に物理表を一時的に作成し、Oracle BIサーバー問合せをリライトして新しい一時物理表を参照させることによって解決できる可能性があります。
永続接続プールは、次の状況で使用できます。
ストアド・プロシージャの移入。論理SQL結果セットの管理表へのリライトに使用されます。通常はOracleのSiebel Marketing Serverで、セグメンテーション・キャッシュ結果セットの書込みに使用されます。
汎化サブ問合せの実行。非機能サブ問合せを一時表に格納してから、この表に対して元のサブ問合せの結果をリライトします。Oracle BIサーバーとデータベース間のデータの移動を減少し、無制限のINリスト値をサポートします。また、パフォーマンスの向上にも有益です。
これらの状況では、論理SQL問合せを発行するユーザーにターゲット・データベースに対する移入権限が付与されている必要があります。
永続接続プール機能は、ライトバック機能を持つ接続プールを指定して、このタイプの問合せを処理します。単一データベース内の1つの接続プールを永続接続プールとして割り当てます。この機能を有効にする場合は、接続プールで指定されたユーザー名に、データベースでDDL(データ定義言語)およびDML(データ操作言語)を作成する権限が付与されている必要があります。
永続接続プールを割り当てるには:
管理ツールの物理レイヤーで、永続接続プールを割り当てるデータベース・オブジェクトをダブルクリックします。
「データベース」ダイアログで「一般」タブをクリックします。
「永続接続プール」領域で、「設定」をクリックします。
接続プールが1つのみの場合は、それが「永続接続プール」フィールドに表示されます。
複数の接続プールが存在する場合は、「参照」ダイアログで適切な接続プールを選択し、「OK」をクリックします。
選択した接続プールの名前が「永続接続プール」フィールドに表示されます。
(オプション) ライトバック・プロパティを設定するには、「接続プール」タブをクリックします。
接続プールのリストで、接続プールをダブルクリックします。
「接続プール」ダイアログで、「ライトバック」タブをクリックします。
表7-8をガイドにしてフィールドに入力します。詳細は、「バッファ・サイズとトランザクション境界の設定について」を参照してください。
「OK」をクリックします。再度「OK」をクリックして、永続接続プールを保存します。
永続接続プールを削除するには:
管理ツールの物理レイヤーで、削除する永続接続プールが含まれるデータベース・オブジェクトをダブルクリックします。
「データベース」ダイアログで「一般」タブをクリックします。
「永続接続プール」領域で、「クリア」をクリックします。
「永続接続プール
」フィールドのデータベース名が「未割当て」に置き換わります。
「OK」をクリックします。
結果セットの各行のサイズが1KBで、バッファ・サイズが20KBの場合、配列サイズは20KBです。120行存在する場合は、それぞれバッチ・サイズが20行に制限された6つのバッチが存在します。
「トランザクション境界」を3に設定した場合、サーバーは2回コミットします。1度目は行60の後(3 * 20)にサーバーがコミットします。2度目は行120の後にサーバーがコミットします。サーバーのコミット時に障害が発生した場合は、現在トランザクションのみがロールバックされます。たとえば、2回のコミットがあり、最初のコミットは正常に実行され、2回目のコミットが失敗した場合、サーバーでは2回目のコミットのみがロールバックされます。
最適なパフォーマンスを得るには、バッファ・サイズを128に、トランザクション境界を1000に設定することを検討してください。
Oracle BIリポジトリをテストから本番に移動(T2P)するときに、多くの場合、データ・ソースに対する接続プール情報を変更する必要があります。一般的に、テスト環境の接続情報は本番環境での接続情報とは異なるからです。
接続プール・パスワードは暗号化され、暗号化されたリポジトリ・ファイル内に保存されます。このため、プレーン・テキスト・パスワードはOracle BIリポジトリに適用される前に、最初に暗号化される必要があります。
BIServerT2PProvisioner.jarユーティリティを使用して、リポジトリ内の接続プール・パスワードをプログラムで変更して暗号化できますこのユーティリティはRPDフォーマットのリポジトリでしか動作しないことに注意してください。MDS XMLフォーマットのリポジトリでは使用できません。また、ユーティリティにはJDK 1.6が必要です。
接続プール・パスワードの変更にBIServerT2PProvisioner.jarユーティリティを使用するには、次の手順を実行します。
bi-initを実行して、Oracleインスタンスに初期化されているコマンド・プロンプトまたはシェル・ウィンドウを起動します。bi-initは、次の場所にあります。
ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
詳細は、「Oracleインスタンスに初期化したシェル・ウィンドウを起動するためのbi-initの実行」を参照してください。
BIServerT2PProvisioner.jarを-generate
オプションを指定して実行し、次のように、新しいパスワードを入力できるテンプレート・ファイルを生成します。
java -jar ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/BIServerT2PProvisioner.jar -generate repository_name -output password_file
説明:
repository_name
は、パスワードを変更する接続プールを含むOracle BIリポジトリの名前とパスです。
password_file
は出力パスワード・テキスト・ファイルの名前とパスです。このファイルには指定したリポジトリからの接続プールの名前が含まれています。
次に、プロンプトが表示されたらリポジトリのパスワードを入力します。
例:
java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -generate original.rpd –output inputpasswords.txt Enter the repository password: My_Password
パスワード・ファイルを編集して、<Change Password>
を接続プールごとの更新されたパスワードで置き換えます。サンプルのパスワード・ファイルは次のとおりです。
"SQLDB_UsageTracking"."UTCP" = <Change Password> "SQLDB_Data"."Db Authentication Pool" = <Change Password>
ヒント: 必ず等号の右側のテキストだけを編集してください。等号の左側のテキストを変更すると、接続プール名の構文が正しくなくなります。
編集を完了したら、パスワード・ファイルを保存して閉じます。
次に示すように、Run BIServerT2PProvisioner.jarを-passwords
オプションを指定して実行します。
java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -passwords password_file -input input_repository -output output_repository
説明:
password_file
は接続プールとその対応する変更されたパスワードを指定するテキスト・ファイルの名前とパスです。
input_repository
は、変更されたパスワードを適用するOracle BIリポジトリの名前とパスです。
output_repository
は、変更されたパスワードを含む出力リポジトリの名前とパスです。
次に、プロンプトが表示されたらリポジトリのパスワードを入力します。
例:
java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -passwords inputpasswords.txt -input original.rpd -output updated.rpd Enter the repository password: My_Password
システムでクリアテキスト・パスワードを使用可能にしておくことは推奨されません。そのかわりに、入力パスワード・ファイルを完全に削除するか、表示できないように暗号化します。