ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63029-06
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

4 Oracle Business Intelligenceの起動と停止

この章では、Fusion Middleware Controlおよびその他の方法でOracle Business Intelligenceを起動および停止する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle Business Intelligenceの起動および停止について

システム管理者は、Oracle Business Intelligenceシステムとそのコンポーネントを起動および停止して、プロセスの停止を必要とする様々なメンテナンス操作を実行します。可用性やパフォーマンスの問題を診断して解決する際、およびライフサイクル操作と管理操作を実行する際には、Oracle Business Intelligenceシステムの各コンポーネントの状態(稼動、停止、起動中、停止中)を把握することが重要です。

Oracle Business IntelligenceはOracle WebLogic Server内で稼動するため、Oracle Business Intelligenceコンポーネントを起動して管理する前に、Oracle WebLogic Serverが起動している必要があります。

サーバーの構成設定、Oracle BIプレゼンテーション・カタログ、リポジトリ(.rpdファイルはオフライン)、およびその他の設定を変更して有効にするには、該当するOracle Business Intelligenceコンポーネントを再起動する必要があります。

管理者がOracle Business Intelligenceを停止すると、エンド・ユーザーはログアウトされ、準備が整った時点で再びログインを促されます。その際、セッションの状態の一貫性は維持されています。


注意:

ここでは、エンタープライズ・インストールにおけるOracle Business Intelligenceシステムの起動と停止について詳しく説明します。エンタープライズ・インストールにおけるコンポーネントと簡易インストールにおけるコンポーネントの詳細は、第1.3.1項「単一ホスト上のOracle Business Intelligence」を参照してください。


4.2 Oracle Business Intelligenceシステムの起動

Oracle Business Intelligenceシステムを起動するには、管理サーバー、管理対象サーバーおよびシステム・コンポーネントを起動します。インストール時に簡易インストール・タイプを選択している場合、システムには管理対象サーバーは含まれません。

管理サーバーをホストするコンピュータが稼動していなかったり、再起動された場合は、対象コンピュータが稼動していることを確認した上でOracle Business Intelligenceシステムを起動する必要があります。

Oracle Business Intelligenceシステムを起動するには、次の条件が満たされている必要があります。

次の各項で説明するように、起動手順はプラットフォームに応じて多少異なります。

4.2.1 WindowsプラットフォームでのOracle Business Intelligenceの起動

WindowsプラットフォームでOracle Business Intelligenceシステムを起動するには:

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」、「Oracle Business Intelligence」、BIサービスの起動の順に選択します。

このコマンドを実行する際は、次の点に注意してください。

  • 簡易インストール・タイプでは、このコマンドによって、管理サーバーおよびOracle Business IntelligenceシステムとOPMNコンポーネントが起動されます。

  • エンタープライズ・インストール・タイプまたはソフトウェアのみのインストール・タイプでは、このコマンドによって、管理サーバー、システム・コンポーネントとOPMNコンポーネント、管理対象サーバー、およびノード・マネージャが起動されます(Windowsでは、通常、ノード・マネージャは自動的に起動します)。

  • このコマンドでは、水平方向または垂直方向にスケールアウトされたOracle WebLogic Serverはサポートされません。クラスタ内の最初のコンピュータに対してのみ機能します。

  • このコマンドでは、初回ログイン時に管理者の認証情報の入力を求められます。この認証情報は、以降の処理で使用するため、Oracle WebLogic Serverのboot.propertiesファイルに格納されます。

「BIサービスの起動」オプションを選択した場合、管理サーバーとOracle BIサーバー両方のboot.propertiesファイルが存在していれば、管理者の認証情報の入力を求められることはありません。どちらかのファイルが存在しない場合に、認証情報の入力を求められ、それらの情報を使用してboot.propertiesファイルが自動的に作成されます。このファイルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の「起動IDファイル」を参照してください。

このファイルが自動的に作成されても管理サーバーが起動しない場合は、その認証情報は無効であると仮定され、ファイルが削除されます。これにより、パスワードに関する読取り可能なテキストがOracle WebLogic Serverで暗号化される前にboot.propertiesファイルへ追加されることを回避できます。ただし、管理サーバーは無効な認証情報以外の理由でも起動に失敗することがあります。

boot.propertiesファイルがユーザーによって作成されたものである場合は、サーバーが起動しなくてもファイルは削除されません。

4.2.2 UNIXプラットフォームでのOracle Business Intelligenceの起動

UNIXプラットフォームでOracle Business Intelligenceシステムを起動するには:

  1. 管理サーバー(Oracle Business Intelligence Javaコンポーネントを含む)を起動します。

    詳細は、第4.7項「WindowsおよびUNIXでの管理サーバーとすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの起動および停止」を参照してください。

  2. エンタープライズ・インストール・タイプまたはソフトウェアのみのインストール・タイプを実行した場合は、次のようにOracle WebLogicノード・マネージャを手動で起動します。

    1. 次の場所へ移動します。

      /<MW_HOME>/wlserver_10.3/server/bin

      インストール時にソフトウェアのみのインストール・タイプを選択した場合は、/wlserver_10.3以外のディレクトリが使用されていることがあります。

    2. 管理者にユーザー名とパスワードの入力を求める次のコマンドを入力します。

      ./startNodeManager.sh

    スクリプトを使用してノード・マネージャを起動することもできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。

  3. エンタープライズ・インストール・タイプまたはソフトウェアのみのインストール・タイプを実行した場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して管理対象サーバーが稼動していることを確認し、必要に応じて起動します。

    注意: WebLogic Server管理コンソールで管理対象サーバーを起動するには、ノード・マネージャが稼動している必要があります。

    詳細は、第4.8.1項「管理対象サーバーの稼動の確認とその起動」を参照してください。

  4. システム・コンポーネントを起動します。

4.3 Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントとJavaコンポーネントを起動および停止するためのFusion Middleware Controlの使用

Oracle Business Intelligenceシステムが起動していれば、Fusion Middleware Controlを使用してOracle Business Intelligenceシステム(選択したシステム・コンポーネントとJavaコンポーネントを含む)を起動、停止および再起動できます。

Fusion Middleware Controlを使用できない場合は、第4.6項「管理サーバーの稼動の確認」を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントとJavaコンポーネントを起動、停止および再起動するには:

  1. Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。詳細は、第2.2.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」および図4-1を参照してください。

    図4-1 Fusion Middleware Controlの「概要」ページ

    図4-1の説明は次にあります。
    「図4-1 Fusion Middleware Controlの「概要」ページ」の説明

  2. 「システムの停止と起動」領域内のボタンを使用して、Oracle Business Intelligenceシステム全体(すべてのJavaコンポーネントとシステム・コンポーネントを含む)を起動、停止または再起動します。

    再起動では、一度システムが停止してから再び起動されます。

  3. 個々のOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動、停止または再起動するには、「可用性」ページの「プロセス」タブを表示して、選択したサーバーのプロセスを選択し、適切なボタンを使用して、必要に応じて個々のシステム・コンポーネントを起動、停止または再起動します(図4-2参照)。

    このページを使用して、システム・コンポーネントのステータスを表示することもできます。

    図4-2 「可用性」ページの「プロセス」タブでの起動と停止

    図4-2の説明が続く
    「図4-2 「可用性」ページの「プロセス」タブでの起動と停止」の説明

Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントとJavaコンポーネントの起動および停止には、別の方法を使用することもできます。詳細は、次を参照してください:

4.4 Javaコンポーネントを起動および停止するためのOracle WebLogic Server管理コンソールの使用

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してJavaコンポーネントを起動および停止できます。また、Fusion Middleware Controlを使用しても、Javaコンポーネントを起動および停止できます。詳細は、第4.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントとJavaコンポーネントを起動および停止するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してJavaコンポーネントを起動および停止するには:

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。

    詳細は、第2.3項「Oracle WebLogic Server管理コンソールによるOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの集中管理」を参照してください。

  2. 「ドメイン構造」領域で「デプロイメント」をクリックします。

  3. Oracle WebLogic Server管理コンソールに「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  4. 「制御」タブを表示します。

  5. 各コンポーネントを起動または停止するためのチェック・ボックスを選択します。

  6. 必要に応じて「起動」または「停止」をクリックし、選択したコンポーネントを起動または停止します( 図4-3参照)。

    図4-3 管理コンソールの起動および停止

    図4-3の説明は次にあります。
    「図4-3 管理コンソールの起動および停止」の説明

4.5 システム・コンポーネントを起動および停止するための代替方法

次の各項で説明している方法を使用して、Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動および停止できます。

4.5.1 システム・コンポーネントを起動、停止、再起動およびステータス表示するためのOPMNコマンドラインの使用

opmnctlコマンドを使用すると、Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントをネットワーク全体で制御できます。OPMNに関する詳細は、第1.4.3項「Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)ツール」を参照してください。

OPMNコマンドラインを使用してOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動、停止、再起動およびステータス表示するには:

  1. 管理対象のOracleインスタンスについて、OPMNコマンドライン・ツールが格納されている次のディレクトリに移動します。

    ORACLE_INSTANCE/bin

  2. 目的のopmnctlコマンドを使用してOPMNツールを実行します。

    WindowsでOPMNを使用してシステム・コンポーネントを起動、停止、再起動およびステータス表示するには、次のコマンドを使用します(UNIXの場合は、コマンド./opmnctlを使用)。

    • opmnctl status

      すべてのシステム・コンポーネントの名前とステータスを表示します(図4-4参照)。

      図4-4 OPMN内のコンポーネントのステータス

      図4-4の説明が続きます
      「図4-4 OPMN内のコンポーネントのステータス」の説明

    • opmnctl startall

      OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動します。

      bi_server1 (管理対象サーバー)は、OPMNを起動する前に起動しておく必要があります。詳細は、第4.8.1項「管理対象サーバーの稼動の確認とその起動」および第4.8項「WindowsおよびUNIXでの管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

    • opmnctl start

      OPMNのみを起動します。

    • opmnctl startproc ias-component= <component_name>

      特定のシステム・コンポーネントを起動します。次の例では、coreapplication_obips1がOracle BIプレゼンテーション・サービスになります。

      opmnctl startproc ias-component=coreapplication_obips1

      システム・コンポーネント名をFusion Middleware Controlで表示するには、「可用性」ページの「プロセス」タブの「プロセス」領域を表示して、「名前」列で必要なエントリを開きます。詳細は、第2.2.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。システム・コンポーネント名は、coreapplication_<component_name>の形式で表示されます(たとえば、coreapplication_obips1はOracle BIプレゼンテーション・サービスのコンポーネントの名前です)。

    • opmnctl stopall

      すべての管理対象システム・コンポーネントを停止します。

    • opmnctl stopproc ias-component= <component_name>

      特定のシステム・コンポーネントを停止します。

    • opmnctl restartproc ias-component= <component_name>

      特定のシステム・コンポーネントを再起動します。

    • opmnctl shutdown

      OPMNとすべての管理対象システム・コンポーネントを停止します。

OPMN構成ファイルはUNIXのORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xmlディレクトリにあり、各Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントの起動に使用される正確な環境を指定します。これには、システム・コンポーネントに対するPATH値とLD_LIBRARY_PATH値、およびOPMNとオプションのSSL構成に対するポート番号が含まれています。

Linuxオペレーティング・システムの起動時にOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを自動的に起動し、シャットダウン時には停止するようにOPMNを構成できます。Linux上で自動的に起動および停止するようにOPMNを構成するには、OPMNの起動スクリプトおよびシャットダウン・スクリプトのそれぞれに、対応する次のコマンドを追加する必要があります。

daemon <ORACLE_INSTANCE>/bin ./opmnctl startall
daemon <ORACLE_INSTANCE>/bin ./opmnctl stopall

詳細は、オペレーション・システムのドキュメントを参照してください。

4.5.2 システム・コンポーネントを起動および停止するためのWindowsサービスの使用

Windowsでは、Oracle Process Manager (OPMN) WindowsサービスによってOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントが制御されています。Windowsサービスを表示して管理するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • コマンドC:\WINDOWS\system32\services.mscを実行します。

  • 「スタート」メニューから「プログラム」、「管理ツール」、「サービス」の順に選択します。

bi_server1 (管理対象サーバー)は、OPMNを起動する前に起動しておく必要があります。詳細は、第4.8.1項「管理対象サーバーの稼動の確認とその起動」および第4.8項「WindowsおよびUNIXでの管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

Windowsサービスを使用してOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動または再起動するには:

  1. 「サービス」ウィンドウで「Oracle Process Management (instance_number)」オプションを探して起動します。Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントの起動には1分ほどかかります。


    注意:

    Microsoft Windows環境では、サービス・マネージャからサーバーを起動できないという誤ったエラーが返されます。この問題により、サービス・マネージャは5分後にタイムアウトします。ただし、「サービス」ウィンドウをリフレッシュすると、Oracle Business Intelligenceが起動中であることが示されます。


    Oracle Process Managerの起動に失敗すると、エラーがログに記録されます。Fusion Middleware Controlを使用してログ・ファイルのエントリを確認し、サービスの失敗となった原因を特定します。詳細は、第8章「Oracle Business Intelligenceの問題の診断および解決」を参照してください。

  2. Microsoft IISを実行している場合は、World Wide Web Publishing Serviceを起動します。

  3. ODBCドライバ・マネージャで、(Oracle BIサーバー・タイプの)AnalyticsWeb_coreapplicationというDSNからOracle BIサーバーへの接続をテストします。

    デモンストレーション・リポジトリ・データベースのインストール時に作成されたユーザー名とパスワード(大文字小文字を区別)を使用します。

Windowsサービスを使用してOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを停止するには:

  1. 「サービス」ウィンドウで、Oracle Process Managerサービスを探して停止します。

  2. Microsoft IISを実行している場合は、World Wide Web Publishing Serviceも停止します。

  3. Oracle WebLogic Serverを実行している場合は、第4.4項「Javaコンポーネントを起動および停止するためのOracle WebLogic Server管理コンソールの使用」を参照してください。


注意:

Windowsサービスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の「WindowsサービスとしてのWebLogic Serverインスタンスの設定」を参照してください。


4.5.3 Oracle Business Intelligenceをプログラムにより起動および停止するためのOracle BI Systems Management APIの使用

Oracle BI Systems Management APIを使用して、Oracle Business Intelligenceをプログラムにより起動および停止できます。

詳細は、第23.3.2項「Oracle BI Systems Management APIを使用したOracle Business Intelligenceの起動と停止」を参照してください。

4.6 管理サーバーの稼動の確認

Oracle Business IntelligenceシステムとJavaコンポーネントを管理するには、管理サーバーが稼動している必要があります。

管理サーバーが稼働していることを確認するには、Webブラウザを起動して、Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページを表示するURLを入力します。

管理サーバーが稼動していることを確認するには:

  1. 次のURLをWebブラウザに入力します。

    http://<host>:<port>/console/

    例:

    http://mycomputer:7001/console/

  2. Webブラウザをリフレッシュします。

  3. 管理サーバーが稼動していれば、Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

    Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されない場合は、管理サーバーが稼動していないので起動する必要があります。

    詳細は、第4.7項「WindowsおよびUNIXでの管理サーバーとすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの起動および停止」を参照してください。

4.7 WindowsおよびUNIXでの管理サーバーとすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの起動および停止

WindowsおよびUNIX上で、管理サーバーとすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネントを起動または停止できます。

詳細は、第4.6項「管理サーバーの稼動の確認」を参照してください。

WindowsおよびUNIX上で管理サーバーとすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネントを起動するには:

管理サーバーが稼動していない場合には、次の情報を使用してサーバーを起動します。

オペレーティング・システムに対応した方法を使用してください。

管理サーバーを起動する前に、インストール時に指定したデータベースが実行されている必要があります。実行されていないと、JDBCエラーにより起動できなくなります。

WindowsおよびUNIX上で管理サーバーとOracle Business Intelligence Javaコンポーネントを停止するには:

オペレーティング・システムに対応した方法を使用してください。

4.8 WindowsおよびUNIXでの管理対象サーバーの起動および停止

WindowsおよびUNIX上で管理対象サーバーを起動および停止できます。インストール時に簡易インストール・タイプを選択した場合、システムに管理対象サーバーは含まれません。

WindowsおよびUNIX上で管理対象サーバーを起動するには:

オペレーティング・システムに対応した方法を使用してください。

WindowsおよびUNIX上で管理対象サーバーを停止するには:

オペレーティング・システムに対応した方法を使用してください。

4.8.1 管理サーバーの稼動の確認とその起動

管理対象サーバーが稼動しているかどうかを確認し、必要に応じて起動するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはFusion Middleware Controlを使用できます。インストール時に簡易インストール・タイプを選択した場合、システムに管理対象サーバーは含まれません。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して管理対象サーバーの稼動を確認し、必要に応じて起動するには:

  1. 次のURLを使用してOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

    http://<host>:7001/console

    詳細は、第2.3項「Oracle WebLogic Server管理コンソールによるOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの集中管理」を参照してください。

  2. bifoundation_domainの下で、ナビゲーション・ツリーの「環境」ノードを展開して「サーバー」をクリックします。

  3. 「構成」タブが表示されます。

    AdminServer (管理サーバー)およびbi_server1 (管理対象サーバー)の2つのサーバーがリスト表示されます。

  4. 管理対象サーバーが稼動していない場合は起動します。

    1. 「制御」タブを表示します。

    2. 管理対象サーバー(bi_server1など)の隣にあるボックスを選択します。

    3. 起動」をクリックします。

      管理対象サーバーごとにこの手順を繰り返します。

    WindowsおよびUNIX上での管理対象サーバーの起動に関する詳細は、第4.8項「WindowsおよびUNIXでの管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

  5. (オプション)システム・コンポーネントに対して、OPMN stopallを実行してからstartallを実行します。詳細は、第4.5.1項「システム・コンポーネントを起動、停止、再起動およびステータス表示するためのOPMNコマンドラインの使用」を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用して管理対象サーバーの稼動を確認し、必要に応じて起動するには:

  1. 次のURLを使用してFusion Middleware Controlにログインします。

    http://<host>:7001/em

    詳細は、第2.2項「Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligenceコンポーネントの集中管理」を参照してください。

  2. WebLogicドメイン下で、ナビゲーション・ツリーのbifoundation_domainノードを展開してbi_clusterを選択します。

    bi_clusterノードを展開して管理対象サーバー(bi_server1など)を表示します。Fusion Middleware Controlの「デプロイメント」領域にステータスが表示されます。

  3. bi_clusterを選択し、「WebLogicクラスタ」メニューをクリックします。

  4. メニューから「制御」オプションを選択し、「起動」を選択して管理対象サーバーを起動します。

  5. (オプション)システム・コンポーネントに対して、OPMN stopallを実行してからstartallを実行します。詳細は、第4.5.1項「システム・コンポーネントを起動、停止、再起動およびステータス表示するためのOPMNコマンドラインの使用」を参照してください。

4.9 システム起動のトラブルシューティング

ここでは、システムの起動に関連した解決策について説明します。

4.9.1 データベースが実行されていない場合の管理サーバーの起動エラー

管理サーバーの起動時は、インストール時に指定したリポジトリ・データベースが実行されている必要があります。実行されていないと、JDBCエラーにより起動できなくなります。

問題: 管理サーバーを起動できない。

管理サーバーを起動できない場合は、次の操作を実行します。

  • 次のディレクトリにある、管理サーバーおよび管理対象サーバーのログ・ファイルを参照します。

    \user_projects\domains\bifoundation_domain\servers\AdminServer\logs

    次のディレクトリにある管理対象サーバーのログ・ファイルを確認することも可能です。

    \user_projects\domains\bifoundation_domain\servers\bi_server1\logs

原因: データベースが停止している。AdminServer.logに、次のスタック・トレースとともに「Caused By: java.net.UnknownHostException: yourcomputername」が書き込まれます。

####<Jan 19, 2010 8:04:09 PM PST> <Info> <JDBC> <username> <AdminServer> <[ACTIVE] ExecuteThread: '0' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'> <<anonymous>> <Stack trace associated with message 001129 follows:

java.sql.SQLException: The Network Adapter could not establish the connection.

解決: データベースを起動します。

4.9.2 管理対象サーバーの停止

管理対象サーバーが停止している場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはコマンドラインを使用して起動します。

詳細は、第4.8.1項「管理対象サーバーの稼動の確認とその起動」を参照してください。

4.9.3 Oracle BIサーバーの起動エラー

BIサーバーを起動できない場合は、次のディレクトリにあるログ・ファイルを参照します。

<ORACLE_INSTANCE>\diagnostics\logs\OracleBIServerComponent\coreapplication_obis1 (ログ・ビューアを使用することもできます)

4.9.4 Oracle BIプレゼンテーション・サービスの起動エラー

プレゼンテーション・サービスを起動できない場合は、次のディレクトリにあるログ・ファイルを参照します。

<ORACLE_INSTANCE>\diagnostics\logs\OracleBIPresentationServicesComponent\coreapplication_obips1 (ログ・ビューアを使用することもできます)

プレゼンテーション・サービスの起動エラーに関連した次のいずれかの問題が発生した場合は、該当する原因と解決策を参照します。

4.9.5 ログイン不能