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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63029-06
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24 Oracle Business Intelligenceシステムへのパッチの適用

この章では、Oracle Business Intelligenceのパッチについて説明します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

24.1 Oracle Business Intelligenceシステムへのパッチの適用について

パッチの適用では、小さなファイルの集まりを既存のシステムにコピーする処理を行います。通常、パッチはOracle製品の特定のバージョンに関連付けられており、製品の1つのマイナー・バージョンから同じ製品のより新しいバージョンへの(たとえば、バージョン11.1.1.2.0からバージョン11.1.1.3.0などへの)更新が実行されます。パッチ・セットとは、一度に適用することを意図して構成された一連のパッチを含む単一パッチです。

一般に、1台以上のコンピュータに分散する既存のOracle BI EE本番システムに対して、1つ以上の不具合の修正を含むパッチを適用します。不具合の修正は、Oracle WebLogic Serverの内部にデプロイされたシステム・コンポーネントおよびJavaコンポーネントに影響を及ぼす場合があります。パッチには、サーバーの新しい実行可能ファイルや、更新された、または新しいJavaクラス・ファイルが含まれることがあります。

24.1.1 完全なパッチ情報の入手先

Oracle BI EEプラットフォームへのパッチの適用(およびロールバック)には、Oracle OPatchユーティリティを使用します。パッチは、Oracleサポート・サービスからダウンロードできます。次を参照してください。

  • Oracle Fusion Middlewareへのパッチ適用の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。第2章に、パッチの取得に関する説明があります。

  • パッチのReadmeには、パッチの用法の理解およびパッチを適用する手順で必要な情報が含まれます。パッチをダウンロードする場合、ReadmeドキュメントはMy Oracle Supportサイトの「Patches & Updates」画面からアクセスできます。

24.1.2 パッチの競合が発生した場合

パッチの競合が発生すると、処理は停止します。たとえば、1つのパッチで修復された同一のバグのセットを、重複するパッチで修復しようとすると、競合が発生します。

パッチの競合を解決する方法の詳細は、『Oracle Opatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。競合の解決について、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

24.2 Oracle Business Intelligenceプラットフォームに適用されるパッチの内容

Oracle Business Intelligenceプラットフォームのパッチは、DLL、JAR、EXEなどの拡張子を持つバイナリ・ファイルに適用されます。

Oracle Business Intelligenceプラットフォームのパッチは、次のものには適用されません。

24.3 プラットフォームに適用したパッチのロールバック

OPatchは、それぞれのOracleホームに適用された各パッチのメタデータを維持し、パッチ適用時の置換内容のコピーを保存しています。そのため、パッチ全体をロールバックできます。


注意:

ロールバック後、Oracle BI EEのプラットフォーム・パッチがもう適用されていないことを確認するために、ロールバックの適用前に、パッチ・レベルを確定し、ロールバック後に再びパッチ・レベルの確定を行う必要があります。詳細は、第24.4項「現在のパッチ・レベルの判定」を参照してください。


24.4 現在のパッチ・レベルの判定

Oracle BI EEを正しく機能させるためには、OPatchと同じバージョンになるように各Oracleホームにパッチを適用する必要があります。システム内の任意のOracleホームの現在のパッチ・バージョンを調べるには、OPatchのlsinventoryユーティリティを使用します。またこのユーティリティでは、特定のOracleホームのすべてのパッチのリストを対応するIDとともに取得することもできます。

現在のパッチ・レベルを調べるには:

  1. コマンド・ウィンドウを表示し、OPatch実行可能ファイルがある場所へ移動します。

    ORACLE_HOME\ORACLE_INSTANCE\OPatch

    例:

    D:\OBI11g\Oracle_BI1\OPatch

  2. 次のコマンド構文を使用して、lsinventoryユーティリティを実行します。

    <Path_to_OPatch>/opatch lsinventory [-all] [-detail] [-patch] [-oh (Oracleホームの場所)]

    例:

    opatch lsinventory -patch -detail

    lsinventoryのオプションの詳細は、ORACLE_HOME\ORACLE_INSTANCE\OPatch\docsディレクトリにあるユーザー・ガイドを参照してください。

  3. Oracleホームごとに前述のステップを繰り返して、他のOracleホームに対してもlsinventoryユーティリティを実行します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。