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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceリリース・ノート
11g リリース1 (11.1.1)
E64852-01
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1 Oracle Business Intelligence

この章では、特にOracle Business Intelligenceに関連する問題について説明します。インストール、アップグレード、分析およびダッシュボード、Oracle BI Mobile、Oracle BI Publisher、メタデータ・リポジトリ開発、システム管理、統合およびAPI、ローカライズに関する問題が含まれます。

この章には次の項が含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装により異なりますが、Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノートの他の章にある、以下のような情報も参考になる可能性があります。

1.1 パッチ要件

この項では、Oracle Business Intelligenceのパッチ要件について説明します。次のトピックが含まれます:

1.1.1 My Oracle Supportからのパッチの取得

Oracle Business Intelligenceのパッチは定期的に公開されます。一部のパッチは必須ですが、それ以外のパッチはオプションです。

使用可能なパッチを確認するには、次のURLを使用してMy Oracle Support(旧OracleMetaLink)に移動します。

http://support.oracle.com

パッチを入手するには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノートの、必要なパッチのダウンロードと適用に関する項を参照してください。

1.2 前回のリビジョン以降に特定または変更されたOracle Business Intelligenceの問題および回避策

リリース・ノートの前回のリビジョン以降に特定または変更されたOracle Business Intelligenceに関連する問題および回避策は、次のとおりです。

1.3 これらのリリース・ノートの対象となるリリース

これらのリリース・ノートでは、次のOracle BI EE 11gの主要リリースの既知の問題を特定します。

  • 11.1.1.3

  • 11.1.1.5

  • 11.1.1.6。次のパッチセットを含みます。

    • 11.1.1.6.2

    • 11.1.1.6.2 (BP1)

  • 11.1.1.7。次のパッチセットを含みます。

    • 11.1.1.7.10 (Oracle Fusion Applications 11gリリース8 (11.1.8)を使用するOracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7)の顧客にのみ適用)

    • 11.1.1.7.16およびそれ以降(Oracle Fusion Applications 11gリリース9 (11.1.9)を使用するOracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7)顧客およびOracle Fusion Applications 11gリリース8 (11.1.8)を使用するOracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7)顧客の一部に適用)

    Oracle Fusion Applicationsの顧客(たとえば、Oracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7.10)やOracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.7.16以降)のどちらかまたは両方)のみを対象とするOracle BI EEパッチセットにのみ適用される問題点については、該当するOracle Fusion Applicationsリリース・ノートで説明しています。

  • 11.1.1.9

これらのリリース・ノートでは、他のパッチセット・リリース(11.1.1.6.4など)や個々のパッチの既知の問題は特定しません。その他のパッチセットおよび個別パッチで特定された既知の問題の詳細は、各パッチセットまたはパッチに付属しているREADMEファイルを参照してください。

1.3.1 リリース11.1.1.3のみに適用されるOracle Business Intelligenceの問題および回避策

Oracle Business Intelligenceのリリース11.1.1.3に関連する問題とその回避策の多くは、リリース・ノートの2011年1月のリビジョン以前に特定されたものです。これらの問題とその回避策の詳細は、次のリンクから参照可能な11gリリース1 (11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートに含まれる「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

Oracle Business Intelligenceに関連し、リリース11.1.1.3にのみ適用されるその他の問題とその回避策は、この章で説明します。Oracle Business Intelligenceの後続リリースに適用され、リリース11.1.1.3にも適用されることが知られている問題および回避策も含まれます。

1.3.2 IBM AIX、Oracle SolarisおよびHP-UXに適用されるOracle Business Intelligenceの問題点と回避策

2014年9月リビジョンのリリース・ノート以前は、Oracle Business IntelligenceのIBM AIX、Oracle SolarisおよびHP-UXポートに関連する問題と回避策は、次に示す11gリリース1 (11.1.1)向けのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートのポート固有版で説明していました。

http://download.oracle.com/docs/cd/E28280_01/index.htm

2014年9月以降、Oracle Business IntelligenceのIBM AIX、Oracle SolarisおよびHP-UXポートに関連する新規の問題と回避策は、このドキュメントで説明します。

1.4 Oracle Business Intelligenceの一般的な問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceに関する一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.4.1 Oracle BIディスコネクテッド分析はOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5には含まれていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 10gには、Oracle BIディスコネクテッド分析コンポーネントが含まれていました。Oracle BIディスコネクテッド分析コンポーネントは、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gリリース11.1.1.5以降には同梱されておらず、このリリースで使用することもできません。

Oracle BIディスコネクテッド分析10gを現在使用しており、今後も使用する場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gリリース11.1.1.6のインストールまたはこのリリースへのアップグレードは行わないでください。

1.4.2 Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5、11.1.1.6.0および11.1.1.6.2でサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle Hyperion Smart View for OfficeではMicrosoft Office環境での分析機能が提供され、Oracle BI EEに基づく一連の機能がサポートされています。この機能により、エンド・ユーザーはOracle BIサーバーに直接問い合せる、非定型相互作用を作成する、Microsoft Officeベースのレポートを使用することができます。この機能は、Oracle BI EE 11gリリース11.1.1.5、11.1.1.6.0および11.1.1.6.2では使用できません。

リリース11.1.1.7以降、Oracle Hyperion Smart View for Officeの新しいバージョンは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのホームページからダウンロードして入手できます。

1.4.3 IBM LDAPベース認証はLinux x86-64およびMicrosoft Windows x64 (64-Bit)でサポートでされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム: Linux x86-64、Microsoft Windows x64

IBM LDAPベース認証はLinux x86-64およびMicrosoft Windows x64 (64-Bit)上のOracle Business Intelligence 11.1.1.3.0リリースではサポートでされません。

この問題に対処するには、Oracle WebLogicベースの認証を使用する必要があります。

1.4.4 Oracle BI Serverはtnsnames.oraファイルに接続文字列がないため起動に失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Oracle Business Intelligence Serverは接続プールに使用される接続文字列が$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルにない場合、起動に失敗します。

この問題を回避するには、有効な接続文字列がtnsnames.oraファイルに存在することを確認します。

1.4.5 テストから本番環境へ移動する際のJARファイル・サイズの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は、テスト環境から本番環境への移動時に適用されます。Oracle Business Intelligenceのインストールでは、約5GBのJARファイルが作成されます。JDKバージョン6以前では、ファイル・サイズに4GBの制限がありました。そのため、ASコマンドpasteBinaryを使用してJARファイルを解凍すると、クラッシュが発生します。

回避するには、pasteBinaryコマンドでファイル・サイズの制限のないJRockitを使用するか、JDKバージョン7を使用するようにします。手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

1.4.6 グラフおよびスコアカードを表示するにはAdobe Flash Playerバージョン10.1以上が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Adobe Flash Playerは、クロス・プラットフォームのブラウザ・ベース・アプリケーション・ランタイム環境であり、ブラウザ内でグラフおよびスコアカード・オブジェクトをレンダリングするために必要です。

Oracle BI EEで生成されたすべてのグラフおよびスコアカードを正しく表示するには、Adobe Flash Playerバージョン10.1以上がブラウザにインストールされていることが必要です。使用するブラウザで稼働するAdobe Flash Playerのバージョンの情報は、http://www.adobe.com/software/flash/about/に移動して入手できます。

1.4.7 Microsoft ODBC Data Source Administratorがクローズ中にクラッシュする

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

DSNの編集後にMicrosoft Open Database Connectivity (ODBC) Data Source Administratorがクローズするときに、アプリケーションがクラッシュすることがあります。

DSNへの変更は影響を受けないため、この問題は無視してかまいません。

1.4.8 Microsoft Windows x64 (64-Bit)でODBCシステムのDSNが誤ったドライバ・ファイル・パスで設定される

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Oracle BI EEのインストール後、ODBCシステムのDSNが誤ったドライバ・ファイル・パスで設定されます。

Driver=..\manualInstall64bit\Oracle_BI1\bifoundation\server\bin\NQSODBC.dll

DSNドライバをnqsodbc64.dllに設定するのではなく、インストーラはnqsodbc.dllに設定しますが、これはディスク上に存在しません。

DSNドライバの設定は機能上の影響がないため、無視することができます。

1.4.9 Hyperion Financial Managementデータ・ソースはWindowsデプロイメントにのみ使用可能

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

Oracle BI EEでHyperion Financial Managementをデータ・ソースとして使用できるのは、Oracle BI EEがWindowsのみのデプロイで実行されている場合のみです。

この挙動については『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号: E10540-02)で説明しています。

1.4.10 SiteminderはOracle Secure Enterprise Searchで構成された全文カタログ検索ではサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EEの全文カタログ検索機能は、Oracle Secure Enterprise Searchで構成されている場合、Siteminderのシングル・サインオンではサポートされません。

1.4.11 Windowsのネイティブ認証はOracle Secure Enterprise Searchで構成された全文カタログ検索ではサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

Oracle Secure Enterprise Searchを使用して構成されている場合、Oracle BI EEの全文カタログ検索機能は、Windowsのネイティブ認証でサポートされません。この認証を使用し、Active DirectoryプラグインとOracle Fusionデータ・ソースを使用して全文カタログ検索を構成すると、全文カタログ検索では検索結果がないと返されます。

1.4.12 全文検索において、レポート列を使用してBI Publisherのレポートが検索されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

全文カタログ検索機能を使用すると、カタログ内のオブジェクトを検索できます。レポートの列名でBI Publisherのレポートを検索する場合、結果が取得されないことがあります。

Secure Enterprise Searchバージョン11.1.2.2.0を使用している場合にこの問題を回避するには、次の行をORACLE_HOME/search/data/config/crawler.datファイルに追加します。

MIMEINCLUDE application/octet-stream

Oracle Endeca Serverを使用している場合にこの問題に直面した場合、この問題の回避策はありません。

1.4.13 カタログをデータ・ロードするフォルダ名の指定

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EEで全文検索できるようにOracle Endeca Serverを構成する場合、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのデータ・ロード用のエージェントを作成します。エージェントの作成の一環として、「新規アクション」ダイアログで次のパラメータを指定します。


crawl_ibotPath
crawl_startLocation
crawl_includePaths
crawl_excludePaths

これらのパラメータの値を指定する場合、Oracle BI EEインスタンスのディレクトリ構造に応じたフォーマットを使用する必要があります。これは、「カタログ」ページに示されている構造とは異なります。「カタログ」ページのフォルダが「/Shared Folders/folder-name」と示されている場合、「/shared/folder-name」と指定します。「カタログ」ページのフォルダが「/My Folders/user-name」と示されている場合、「/users/user-name」と指定します。

たとえば、「カタログ」ページでオブジェクトが/Shared Folders/commonフォルダに格納されている場合、エージェントのパスを「/shared/common」と指定します。オブジェクトが/My Folders/pedroフォルダに格納されている場合、エージェントのパスを「/users/pedro」と指定します。

1.4.14 Oracle Endeca Serverで全文検索を使用するときにSSLを使用できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Endeca Serverで全文検索機能を使用する場合、Secure Socket Layers (SSL)は使用できません。この問題の回避策はありません。

1.4.15 検索のデータ・ロードに関する電子メール通知の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Endeca Serverで全文検索機能を使用する場合、データ・ロードの開始と完了が成功または失敗したときにエージェントが電子メールを送信するように配信オプションを設定します。WindowsおよびSUSE環境で全文検索機能を使用する場合、データ・ロードが開始、終了または失敗したときに電子メールは送信されません。

この問題を回避するには、Fusion Middleware Controlを使用してデータ・ロード操作のステータスを監視します。

1.4.16 Oracle Endeca Serverでの全文検索のためのデータ・ロードの停止

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

Oracle Endeca Serverを使用している場合、全文検索のデータ・ロードを開始すると、電子メール通知が表示されるようにすることができます。この電子メールには、クリックするとデータ・ロードを停止できるリンクが含まれます。ただし、WindowsおよびSUSEプラットフォーム上でOracle Endeca Serverが稼働している場合、電子メール通知が送信されないという既知の問題があるため、電子メール内のリンクを使用してデータ・ロードを停止できません。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. Fusion Middleware Controlを使用してBISearchアプリケーションを停止します。

  2. Oracle Endeca Server上で全文検索用のデータ・ストアを再作成します。

  3. Fusion Middleware Controlを使用して、BISearchアプリケーションを再起動します。

  4. データ・ロードを再起動します。

1.4.17 カタログをクロールするときのメモリー不足エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

特定の状況下で、全文検索用Oracle BIプレゼンテーション・カタログをクロールまたはデータ・ロードしているときに、メモリー不足の問題が発生する場合があります。この問題は、カタログが大きい場合または深いフォルダ構造がある場合に発生する場合があります。

この問題を回避するために、クロールまたはデータ・ロードをより小さくセグメント化できます。

  • Oracle Endeca Serverで、複数のエージェントを作成してそれぞれで小さなデータ・ロードを処理します。それぞれのエージェントに独自の「開始場所」および「除外パス」の値があることを確認してください。

  • Oracle Secure Enterprise Searchで、次の手順を実行します。

    1. BISearchConfig.propertiesファイルを編集のために開きます。

    2. 「RootNode」の値を、開始場所を示すように変更します。

    3. 「ExcludePaths」の値を、除外するフォルダを示すように変更します。

    4. 変更を保存して、ファイルを閉じます。

たとえば、カタログに次のフォルダ構造があるとします。


/users
/shared
/shared/Reports
/shared/Dashboards

エージェントを作成して、次のパスをクロールまたはデータ・ロードします。


/usersフォルダ構造
/shared (すべてのサブフォルダを除く)
/shared/Reports
/shared/Dashboards

1.4.18 属性カテゴリ使用時にマルチバイト・キャラクタがNCRとして表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

全文検索結果の属性カテゴリをOracle Endeca Serverから表示すると、マルチバイト・キャラクタが数値文字参照(NCR)として表示されます。

この問題の回避策はありません。

1.4.19 Windowsでヘブライ語のフォントが間違った方向で表示されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

Windowsの場合、「地域と言語のオプション」ダイアログの「言語」タブで「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションを選択すると、ヘブライ語のフォントが右から左ではなく、左から右の間違った方向で表示されることがあります。

この問題を回避するには、「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を次のように解除します。

  1. コントロール パネルで「地域と言語のオプション」ボタンをクリックし、「地域と言語のオプション」ダイアログを表示します。

  2. 「言語」タブをクリックします。

  3. 「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を解除します。

  4. 「OK」をクリックします。

1.4.20 タイ語およびトルコ語ロケールでのインストール時の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

トルコ語およびタイ語のユーザーには、英語のロケールを使用してOracle Business Intelligenceをインストールし、実行することをお薦めします。不安定になる恐れがあるため、トルコ語およびタイ語のロケールはサーバー側ではサポートされていません。Oracle Business Intelligenceでは、クライアントとしてのトルコ語およびタイ語のロケールをサポートします。

1.4.21 BIコンポーザでグラフのサブタイプがリフレッシュされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「グラフの編集」パネルの中でデフォルトではないグラフのサブタイプを選択し、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「ビューの選択」パネルで後から異なるグラフ・タイプのビューに変更すると、グラフのサブタイプがリフレッシュされません。

回避するには、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「グラフの編集」パネルの中で、「サブタイプ」ボックスで最初のオプションを選択します。(最初のオプションは新しいグラフ・タイプのデフォルトのサブタイプです。)

1.4.22 パスにマルチバイト文字を含むダッシュボードおよびスコアカードがADFページに表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

パスにマルチバイト文字を含むダッシュボードおよびスコアカードは、ADFページに表示されません。

この問題の回避策はありません。

1.4.23 BIプレゼンテーション・サービスによってフォルダ名ではサポートされる文字がBI Publisherではサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

Oracle BIプレゼンテーション・サービスは、BI Publisherがサポートしないカタログ・フォルダ名の文字セットをサポートします。BI Publisherがサポートしない文字は次のとおりです。

~、!、#、$、%、^、&、*、+、`、|、:、"、\\、<、>、?、,、/

これらの文字を含む名前を持つフォルダは、BI Publisherに直接ログインした場合に予期しない動作を示す場合があります。たとえば、フォルダが表示されない、フォルダが正しく展開されない、または名前が文字化けして表示される可能性があります。

この問題を回避するには、フォルダ名にこれらの文字を使用しないでください。

1.4.24 Oracle Business Intelligence 11.1.1.3によるEssbaseおよびHyperion Financial Managementデータ・ソースのSSOの構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて


注意:

この問題は、次のリンクから参照可能な11g リリース1 (11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートの「Oracle Business Intelligence」の章で最初に提示されています。
http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

元々公開されたリリース・ノートの中のテキストが間違っています。この項では、正しいテキストを表示しています。


Oracle BIサーバーのデータ・ソースとしてEssbaseまたはHyperion Financial Managementを使用し、接続プール内で共有資格証明を構成するかわりに共有トークンを使用して認証する場合は、まずこの項で説明する手順に従って共有トークンの互換性を有効化する必要があります。共有トークンの互換性を有効化する場合、接続プールで「共有ログオン」を選択しないでください。Oracle Business IntelligenceのユーザーおよびEnterprise Performance Managementのユーザーは、同じアイデンティティ・ストアを使用する必要があることに注意してください。

共有トークンの互換性を有効にせずに、接続プール内で共有資格証明を提供しない場合、Oracle BIサーバーはパススルー・ユーザー資格証明(つまり、Oracle Business Intelligenceへのログインに使用されるユーザー名およびパスワード)を使用して認証しようとします。

始める前に、RCUを使用してBIプラットフォーム・スキーマを移入したOracle Business Intelligenceデータベースで使用できるデータベース接続情報があることを確認してください。たとえば、データベース用のホスト名、ポート、SID、ユーザー名およびパスワードなどがあるかを確認してください。

Oracle BIサーバーからEssbaseまたはHyperion Financial Managementのデータ・ソースへのシングル・サインオンのためのCSSトークン生成を有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligence環境で、setDomainEnv.sh (またはWindowsではsetDomainEnv.bat)を編集用に開きます。ファイルは次の場所にあります。

    DOMAIN_HOME/bin
    

    例:

    MW_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/bin
    
  2. 次のエントリを

    ExtraJavaProperties=-DEPM_ORACLE_INSTANCE= ORACLE_INSTANCE
    

    例:

    ExtraJavaProperties=-DEPM_ORACLE_INSTANCE= C:\My_MW_Home\instances\instance1
    
  3. ファイルを保存し、閉じます。

  4. ユーティリティを入手するには、My Oracle SupportからOracle Bug#10263740のパッチをダウンロードします。詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  5. アーカイブのコンテンツを次の場所に解凍します。

    ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0
    

    存在しない場合には、ディレクトリを作成します。

  6. epm_components_creation.sh (Windowsではepm_components_creation.bat)を編集し、ORACLE_HOMEORACLE_INSTANCEおよびJAVA_HOMEに必要な値を環境に合せて指定します。

  7. Linuxシステムでは、次のコマンドを使用してepm_components_creation.sh実行可能ファイルを作成します。

    chmod +x epm_components_creation.sh
    
  8. 実行可能ファイルepm_components_creation.sh (Windowsではepm_components_creation.bat)を実行し、データベースのホスト名、ポート、SID、ユーザー名およびパスワードをコマンドラインの引数に入力します。例:

    epm_components_creation.sh db_hostname db_port sid db_user db_pwd
    

    次のような出力結果が表示されます。

    Writing credentials to reg.properties file.
    Credentials written to reg.properties file.
    Creating Component Types.
    Component Types Created.
    Creating Basic Components
    Basic Components Created
    All tasks successfully completed.
    
  9. データが正常にEPMレジストリに移入されたことを確認するには、epm_components_creation.sh (Windowsではepm_components_creation.bat)を実行し、コマンドラインの引数に「validate」と指定します。例:

    epm_components_creation.sh validate
    

    次のような出力結果が表示されます。

    Following required properties are available for SHARED_SERVICES_PRODUCT in EPM Registry:-
    mode=FUSIONAPPS
    COMPATIBILITY=11120-
    
  10. BIドメイン(管理サーバーおよび管理対象サーバーを含む)を再起動します。

1.4.25 Oracle Business Intelligence 11.1.1.5、11.1.1.6および11.1.1.6.2によるEssbaseおよびHyperion Financial Managementデータ・ソースのSSOの構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

11.1.1.6以降のリリースの場合、この挙動については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-06)および『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-07)でも説明しています。

Oracle BIサーバーのデータ・ソースとしてEssbaseまたはHyperion Financial Managementを使用し、接続プールの共有資格証明を構成するかわりに共有トークンを使用して認証する場合は、まずこの項で説明する手順に従って共有トークンの互換性を有効化する必要があります。Oracle Business IntelligenceのユーザーおよびEnterprise Performance Managementのユーザーは、同じアイデンティティ・ストアを使用する必要があることに注意してください。

EssbaseおよびHyperion Financial Managementのデータ・ソースのSSOを構成する手順は、使用するEnterprise Performance Managementのリリースにより異なります。この項には次のトピックが含まれます:

1.4.25.1 EssbaseおよびHyperion Financial Managementリリース11.1.2.1以降のSSOの構成

Oracle BIサーバーを構成して、(EPM Systemインストーラでインストールされた)EssbaseおよびHyperion Financial Managementリリース11.1.2.1以降に対して共有トークンを生成するには、まずrunRegSyncUtilユーティリティを実行し、次にepmsys_registryコマンドを実行します。これらの手順の完了後、Oracle BIリポジトリのデータ・ソース接続プールで「CSSトークンを使用したSSO」を選択して、SSO接続を指定できます。

EssbaseおよびHyperion Financial Managementリリース11.1.2.1以降でSSOを構成する手順は次のとおりです。

  1. BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0でregSyncUtil_OBIEE-TO-EPM.zipファイルを探し、同じ場所に解凍します。


    注意:

    Oracle Business Intelligenceリリース11.1.1.5の場合のみ、最初にパッチ14606665をダウンロードしてregSyncUtil_OBIEE-TO-EPM.zipを取得する必要があります。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  2. 次のディレクトリからreg.propertiesファイルをコピーします。

    EPM_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0
    

    コピー先:

    BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0/regSyncUtil/src
    
  3. Linuxシステムでは、次のコマンドを使用してrunRegSyncUtil.sh実行可能ファイルを作成します。

     chmod +x runRegSyncUtil.sh
    
  4. runRegSyncEditUtil.sh (Windowsシステムの場合はrunRegSyncEditUtil.bat)を編集用に開きます。runRegSyncEditUtilファイルは、BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0/regSyncUtilにあります。

  5. このファイルで、環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_INSTANCEを、Oracle Business Intelligence環境に合せて更新します。ORACLE_HOMEはMW_HOME/Oracle_BI1と等価に、ORACLE_INSTANCEはMW_HOME/instances/instancenと等価にする必要があることに注意してください。

  6. ファイルを保存し、閉じます。

  7. ユーティリティを実行します。次の例では、Linuxでユーティリティを実行する方法を示します。

    BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0/regSyncUtil/runRegSyncUtil.sh
    
  8. 次のepmsys_registry.shコマンドを実行します。

    BI_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0/epmsys_registry.sh removeproperty 
    SHARED_SERVICES_PRODUCT/@applicationId
    
  9. BIドメイン(管理サーバーおよび管理対象サーバーを含む)を再起動します。

  10. すべてのOPMNプロセスを再起動します。

これらの手順の完了後、Oracle BIリポジトリ内のEssbaseまたはHyperion Financial Managementデータ・ソースに対応する接続プール・オブジェクトの「一般」タブで、「CSSトークンを使用したSSO」を選択できます。キャッシュ・エントリを保護するため、対応するデータベース・オブジェクトの「仮想プライベート・データベース」オプションも選択する必要があります。

1.4.25.2 EssbaseおよびHyperion Financial Managementリリース11.1.2.0以前のSSOの構成

Oracle BIサーバーを構成して、(EPM Systemインストーラでインストールされた)リリース11.1.2.0以前のEssbaseおよびHyperion Financial Managementに対して共有トークンを生成するには、まずepmsys_registryコマンドを実行し、次にOracle BIリポジトリのデータ・ソース接続プールで「CSSトークンを使用したSSO」を選択します。

リリース11.1.2.1以降のEssbaseおよびHyperion Financial ManagementのSSOを構成するには、Oracle Business Intelligence環境で次のコマンドを実行します。

BI_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0/epmsys_registry.sh/cmd 
updateproperty SHARED_SERVICES_PRODUCT/@COMPATIBILITY 11120-

この手順の完了後、Oracle BIリポジトリ内のEssbaseまたはHyperion Financial Managementデータ・ソースに対応する接続プール・オブジェクトの「一般」タブで、「CSSトークンを使用したSSO」を選択できます。キャッシュ・エントリを保護するため、対応するデータベース・オブジェクトの「仮想プライベート・データベース」オプションも選択する必要があります。

1.4.26選択された整合性チェックの警告を非表示にするために使用できるパッチ

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

パッチ11810367をダウンロードし適用することで、選択された警告を整合性チェック・マネージャで非表示にできます。パッチを適用すると、39009、39054、39055、39057および39059の警告がデフォルトで非表示になります。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

これらの警告を再度、整合性チェック・マネージャに表示するには、次の手順を実行します。

  1. 整合性チェック・マネージャで「オプション」ボタンをクリックし、「整合性チェックの警告」ダイアログを開きます。

  2. 整合性チェック・マネージャに表示する警告の選択を解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

さらに、「整合性チェックの警告」ダイアログ・ボックスで除外リストに他の警告を追加することもできます。次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリに移動します。

    ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn
    
  2. このディレクトリで、warn_off.iniという名前のテキスト・ファイルを作成します。このファイルは、ASCII形式にする必要があります。

  3. ファイルには、「整合性チェックの警告」ダイアログ・ボックスで除外リストに追加する警告番号のリストとして、次のような内容を入力します。

    [CCOptions]
    CC_WARNINGS_LIST = 39024,39077
    

    次の点に注意してください。

    • 除外される警告は、すべて1行に収める必要があり、カンマ、セミコロンまたはスペースで区切ることができます。

    • エラーは除外できません。整合性チェック・マネージャから除外できるのは警告のみです。

    • デフォルトの除外リスト(39009、39054、39055、39057および39059)から警告番号を追加すると、それらは無視されます。

  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. 整合性チェック・マネージャを閉じて、再度開きます。新しい警告が「整合性チェックの警告」ダイアログ・ボックスに表示され、デフォルトで選択されます。これは、これらの警告が整合性チェックから除外されることを意味します。

1.4.27 WebLogic LDAPのユーザー・パスワードに関する問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

非ASCII文字を含むWebLogic LDAPのユーザー・パスワードに関する問題が発生した場合、Oracle Supportにご連絡いただき、パッチの詳細についてOracle Bug#9929485を参照してください。

1.4.28 アイデンティティ・ストアでのGUID属性の構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

Oracle Application ServerやActive Directoryなどの代替認証プロバイダを構成し、GUID属性をデフォルト値から変更する場合、アイデンティティ・ストアで使用する値と代替認証プロバイダで使用する変更済の値を一致させる必要があります。

たとえは、Oracle Internet Directoryを使用し、GUID属性のデフォルト値をorclguidからnewvalueに変更した場合は、アイデンティティ・ストアと認証プロバイダの両方で値をnewvalueに設定する必要があります。

アイデンティティ・ストアでGUID属性を構成するには、次のようにします。

  1. Fusion Middleware Controlのナビゲーション・ペインで、\Weblogic domain\bifoundation_domainに移動します。

  2. 「bifoundation_domain」を右クリックして「セキュリティ」→「セキュリティ・プロバイダ構成」を選択し、「セキュリティ・プロバイダ構成」ページを表示します。

  3. 「アイデンティティ・ストア・プロバイダ」領域で「構成」をクリックし、「アイデンティティ・ストア構成」ページを表示します。

  4. 「カスタム・プロパティ」領域で「追加」オプションを使用し、GUID属性にPROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPINGという名前のカスタム・プロパティを新しい値(たとえば、GUID=newvalue)を使用して作成します。

    表1-1 カスタム・プロパティ

    プロパティ名

    PROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPING

    認証プロバイダで設定されているGUID属性値を指定します。たとえば、認証プロバイダでGUID属性がnewvalueに設定されている場合、この値をGUID=newvalueに設定します。


  5. 変更を保存する場合は、「OK」をクリックします。

  6. 管理サーバー、管理対象サーバーおよびBIコンポーネントを再起動します。

1.4.29 WebLogicコマンド・ファイルの実行中にメッセージが文字化けすることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

ロケールがUTF-8でないWindows環境で、Oracle BI EEシステムのWebLogicコマンド・ファイルを実行すると(直接またはWindowsの「スタート」メニューから)、ターミナル・ウィンドウに文字化けしたメッセージが表示されることがあります。メッセージが文字化けしていても、システムの正しい動作に影響はありません。

この問題の回避策はありません。

1.4.30 Microsoft Internet Explorer 9.xの使用時にプレゼンテーション・サービスでレンダリングの問題が発生することがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Internet Explorer Version 9.xを使用している場合、プレゼンテーション・サービスを実行すると、次の問題が発生する可能性があります。

  • 切捨てオプションでタイトルが切り捨てられない

  • 条件プロパティを削除すると画面が最大化される

  • 拡大鏡を使用してズームするとバーがドロップ・ダウンする

  • グラフのタイトルがグラフ・ビューに表示されない

  • グラフ・ビューの背景が黒色

  • 「マップ・プロパティ」ダイアログの「イベント・チャネル」エリアがデフォルトの空白でない

  • Business Intelligenceの書式設定に使用される下矢印キーの一部がダイアログに適切に整列されない

  • Business Intelligenceの書式設定で使用されるダイアログの一部のサイズが大きすぎる

  • マウス・ポインタを「フィルタ」セクションの右隅に置くと、ツールバーが非表示になる

  • 「新規フィルタ」ダイアログがブラウザに表示されない

1.4.31 WebLogic Serverの起動時のパフォーマンス低下

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Enterprise Editionで共有カタログを使用してBI Publisherを実行している場合、WebLogicコンソールで「変更のアクティブ化」ボタンまたはWebLogic.shスクリプトのいずれかを使用してWebLogicサーバーを再起動すると、長時間の遅延が発生することがあります。

起動のパフォーマンスを改善するには、次のフォルダのセットを<DOMAIN_HOME>/config/bi publisher/repositoryから移動または削除します。これらのフォルダの削除は実行中に影響を与えるので、フォルダの移動または削除前にその影響を確実に理解してください。

  • Tools - このフォルダには、「ホーム」ページの「ツール」ダウンロード・リンクから入手できるBI Publisher Desktop Tools実行可能バイナリ・ファイルが含まれます。これらのリンクはToolsディレクトリが削除されると機能しなくなります。他のBI Publisher機能が影響を受けることはありません。BI Publisher Desktop Toolsは、インストール・メディアおよびOracle Technology Network (OTN)からも入手できます。

  • Reports/Samples - SamplesフォルダにはBI Publisherで配布されるサンプル・レポートおよびデータ・モデルが含まれます。

英語がシステムに必要な唯一の言語の場合、次のフォルダも削除できます。

  • Admin/Translation - これらのフォルダには英語以外の言語用の変換ファイルが含まれています。

1.4.32 分析の状態がブレッドクラムに保持されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

分析(たとえば、ドリルの実行)を「ホーム」ページまたは「カタログ」ページからあるいはアクション・リンクから開いているときにその分析内で移動すると、分析の状態はブレッドクラム追跡によって維持されません。ただし、ダッシュボード・ページ上の分析内のナビゲートを含め、ダッシュボード・ページの状態は保持されます。

1.4.33 アクセシビリティ機能の拡張

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

次の拡張がアクセシビリティ機能に追加されました。

  • アクセシビリティ・モードでの定義済の列相互作用およびナビゲーションに対する拡張マークアップ・サポート。

  • 現在のユーザー・セッションに対してアクセシビリティ・モードが有効であるかどうかを示す、新しい事前定義済プレゼンテーション変数@{session.accessibility}

    この変数は、たとえば、ユーザーが通常モードまたはアクセシビリティ・モードのどちらで実行中であるかに応じて、表示されるコンテンツを変更することによってダッシュボード・セクションの表示を制御する場合に利用できます。

これらの拡張については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-06)で説明しています。

1.4.34 LinuxのDataDirect 7.0.1ドライバの不正なDataDirectライセンス・ファイル

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム: Linux x86-64

64ビット・オペレーティング・システムのLinux上にインストールされているOracle Business Intelligenceでは、DataDirect 7.0.1ドライバに不正なDataDirectライセンス・ファイルが含まれます。Hiveドライバなど、DataDirect 7.0.1ドライバを使用するようにOracle BI EEを構成するには、パッチ16278897をダウンロードして適用することで、正しいライセンス・ファイルを取得します。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

1.4.35 ODBC Data Source Administratorウィザードでのネイティブではない文字の使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

ODBC Data Source Administratorウィザードで、指定した「名前」にネイティブでない文字が含まれている場合、Oracle BI Server 11gのシステムDSNを作成できません。

また、ネイティブ文字を使用して「名前」を指定し、ネイティブではない文字で「説明」を指定した場合、DSNの保存はできますが、DSNを編集する際に「説明」が疑問符(?)で表示されます。

ネイティブではない文字の例:

- CCJK Windows上でのサロゲート文字

- European Windows上でのアジア文字やアラビア文字

回避策

ネイティブ文字を使用して「名前」および「説明」を指定します。

1.4.36 Excel 2003 サポートは今後のリリースで削除予定

影響を受けるリリース: 11.1.1.7より後のリリース

Excel 2003は、リリース11.1.1.7より後のリリースではサポートされません。これは、次の機能がサポートされなくなることを意味します。

  • 分析をExcelのインターネット・クエリー(IQY)機能と統合する機能

  • Go URLでのExcel 2003

  • Excel 2003へのエクスポート

1.4.37 ユーザーおよびアプリケーション・ロールの権限継承の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EE 11.1.1.7では、オブジェクトへのアクセス権を持つアプリケーション・ロールが、オブジェクトのコンテナへのアクセス権も持つ必要があるように変更されました。たとえば、ApplicationRole 1が表Bに属する列Aにアクセスする権限を持っている場合、ApplicationRole1は表Bにアクセスする権限も持つ必要があります。権限に関するこの変更により、ユーザーは、以前にアクセスできたOracle BIリポジトリ・オブジェクトにアクセスできなくなります。

Oracle BI EE 11.1.1.6以前の動作に戻すには、パッチ18615083をダウンロードして適用します。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

パッチ18615083は、OBIS_SECURITY_10g_COMPATIBLE環境変数のサポートを含みます。Oracle BI Serverマシン上でOBIS_SECURITY_10g_COMPATIBLE環境変数を1に設定すると、権限に関する動作をOracle BI EE 11.1.1.6以前と同様にできます。

1.4.38 virtualizeがtrueに設定されているとサード・パーティのLDAPに対する認証に失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

アイデンティティ・ストアとしてMicrosoft Active Directoryを使用し、さらにvirtualize=trueオプションを使用すると、ユーザーはOracle Business Intelligenceにログインにできません。 これはBug 20188679「virtualize=trueが設定されている場合、サード・パーティldapに対する認証が失敗する」に関連しています。11.1.1.9.0へのアップグレードを続ける前に、インストール・プラットフォームで、この問題へのパッチがあるかどうかを確認してください。

1.4.39 Oracle Hyperion Financial Reportingリリース11.1.2.4.000のスナップショット・レポート保存エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Hyperion Financial Reportingリリース11.1.2.4.000をOracle BI EEプレゼンテーション・カタログとともに実行している場合、Financial Reportingスナップショット・レポートをカタログに保存するときにエラーが発生することがあります。

エラーは、Financial Reportingスナップショット・レポートを、同じ名前の動的レポートをすでに含んでいるフォルダに保存しようとすると発生します。

この問題を回避するには、スナップショット・レポートを異なる名前で保存するか、動的レポートの名前を変更します。

1.4.40 タッチスクリーン使用時にOracle BI Enterprise Editionが正常に動作しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Apple iOS版およびGoogle Android版のOracle Business Intelligence Mobileは、どちらもタッチスクリーンに完全対応しています。Oracle BI Mobileを使用すると、モバイルのタッチスクリーン環境でOracle BIコンテンツを表示したり、対話的に操作したりできます。

ただし、基盤になるブラウザやオペレーティング・システムにタッチスクリーンのサポートが用意されている場合でも、他のOracle BI EEツール(たとえば、Oracle BI AnswersおよびOracle BI Dashboards)は、タッチスクリーンでの使用を想定していません。

タッチスクリーン環境でこれらのOracle BI EEツールを使用しようとしても、快適に使用できません。快適に使用できないのは想定される動作で、回避策がないため、タッチスクリーン環境でのツール使用はサポートされません。

1.4.41 DataDirect 7.1.4ドライバの構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EE 11gリリース11.1.1.9の新規インストールを実行すると、必要なDataDirect 7.1.4ドライバは、インストール後、自動的に構成されます。11gより前のリリースからOracle BI EE 11.1.1.9にアップグレードする場合も、DataDirectドライバはインストール後、自動的に構成されます。

ただし、11.1.1.9より前の11gリリースからOracle BI EEにパッチを適用すると、必要なDataDirect 7.1.4ドライバは、インストールされますが構成されません。DataDirect 7.1.4ドライバを使用するには、インストール後に構成する必要があります。

次の2つの方法でこのタスクを実行できます。

この構成は、Oracle BI EEを使用するDataDirectを稼働する各サーバーで実行する必要があります。

環境にOracle Essbaseが含まれる場合、1.4.41.3項「Oracle Essbaseのための追加のDataDirect構成」の説明に従って、追加のDataDirect設定手順を実行する必要があります。

1.4.41.1 スクリプトを使用したDataDirectの構成

次の手順では、Windows、LinuxおよびUNIXプラットフォームでDataDirect構成スクリプトを使用してDataDirectドライバを構成する方法を説明しています。

DataDirectドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する手順は次のとおりです。

  1. すべてのサービスを停止します。すべてのサービスを停止する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の、Oracle Business Intelligenceの開始および停止に関する項を参照してください。

  2. DataDirect構成スクリプトの位置を特定します。

    LinuxおよびUNIXのシステムでは、次のとおりです。

    ORACLE_HOME/bin/datadirect_version.sh
    

    Windowsシステムでは、次のとおりです。

    ORACLE_HOME/bin/datadirect_version.cmd
    
  3. スクリプトを開き、必要に応じて更新します。構文およびオプションは次のとおりです。

    /bin/datadirect_version.cmd -i oracleInstance -s driverVersion [-l|-h]
    

    ここで:

    -i は、Oracle BI Instanceディレクトリです。

    -s は、DataDirectドライバのバージョンです。

    例:

    /bin/datadirect_version.cmd -i C:\Installs\OBIEE\instances\instance1 -s 7.1.4 
    

    -lを指定すると、Oracle BI EEがサポートするDataDirectドライバが表示されます。

    -hを指定すると、使用方法が表示されます。

  4. [Enter]を押して、構成スクリプトを実行します。

  5. システムへの変更を完了するには、すべてのサービスを再起動します。すべてのサービスを再起動する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle Business Intelligenceの開始および停止に関する項を参照してください。

1.4.41.2 手動でのDataDirectの構成

Oracle BI EEパッチは、DataDirect 7.1.4ドライバをORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/7.1.4に配置します。

次の手順では、Windows、LinuxおよびUNIXプラットフォームで手動でDataDirectドライバを構成する方法を説明しています。1.4.41.1項「スクリプトを使用したDataDirectの構成」の説明に従ってDataDirect Configurationスクリプトを使用した場合、手動構成を実行する必要はありません。

DataDirectドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する手順は次のとおりです。

  1. すべてのサービスを停止します。すべてのサービスを停止する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の、Oracle Business Intelligenceの開始および停止に関する項を参照してください。

  2. 編集するためにopmn.xmlを開きます。opmn.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  3. coreapplication_obis1タグを検索し、そのタグの中で"LD_LIBRARY_PATH"および"PATH"変数を検索します。例:

    <variable id="LD_LIBRARY_PATH"
    value="$ORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/5.3/lib$:
    $ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin$:$ORACLE_HOME/bifoundation/web/bin$:$ORACLE_HOME
    /clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/bin$:$ORACLE_HOME
    /bifoundation/odbc/lib$:$ORACLE_INSTANCE$:$ORACLE_HOME/lib" append="true"/>
    
  4. "LD_LIBRARY_PATH"および"PATH"変数を更新して、DataDirect 7.1.4ドライバのパスを含めます。例:

    <variable id="LD_LIBRARY_PATH"
    value="$ORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/7.1.4/lib$:
    $ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin$:$ORACLE_
    /HOME/bifoundation/web/bin$:$ORACLE_HOME
    /clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/bin$:$ORACLE_HOME
    /bifoundation/odbc/lib$:$ORACLE_INSTANCE$:$ORACLE_HOME/lib" append="true"/>
    
  5. Oracle BI EEでOracle Essbaseを使用している場合、essbasesserver1タグを検索して、そのタグの範囲内で"ODBCINST"変数を検索します。DataDirect 7.1.4ドライバのパスが含まれるようにこの変数を更新します。例:

    <variable id="ODBCINST" value="$HYPERION_HOME/common/ODBC/Merant/7.1.4/odbcinst.ini"/>

  6. ファイルを保存し、閉じます。

  7. odbc.iniファイルを開きます。ファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
    
  8. DataDirectドライバを使用するようにODBCエントリを更新します。

    [ODBC]
    Trace=0
    TraceFile=ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/OracleBIApplication/coreapplication/odbctrace.out
    TraceDll=ORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/7.1.4/lib/odbctrac.so
    InstallDir=ORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/7.1.4
    UseCursorLib=0
    IANAAppCodePage=4
    
  9. 以前に使用したDataDirectバージョンに構成されている、すべての既存のデータ・ソース名を更新します。たとえば、SQLSERVERという名前の次のデータ・ソースを、DataDirect 7.1からDataDirect 7.1.4.に更新する必要があります。

    [ODBC Data Sources]
    AnalyticsWeb = Oracle BI Server
    Cluster = Oracle BI Server
    SSL_Sample = Oracle BI Server
    SQLSERVER = DataDirect 7.1
    
  10. odbc.iniファイルを保存して閉じます。

  11. Oracleインスタンスに初期化されたシェル・ウィンドウを起動するには、次の場所に移動します。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
    

    LinuxおよびUNIXシステムの場合、bi-init.shをダブルクリックします。

    Widowsの場合、bi-init.cmdをダブルクリックします。

  12. コマンド・プロンプトでEPM_ODBC_DRIVER_DIRに移動し、DataDirectドライバをバージョン7.1.4に変更します。

    EPM_ODBC_DRIVER_DIR=$ORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/7.1.4/lib
    
  13. Oracle BIサーバー・プロセスを実行している各コンピュータで前述の手順を繰り返します。同じコンピュータで複数のOracle BIサーバー・インスタンスを実行している場合は必ず、opmn.xmlで各インスタンスについてcoreapplication_obisタグを適切に更新してください(例: coreapplication_obis1、coreapplication_obis2など)。

  14. システムへの変更を完了するには、すべてのサービスを再起動します。すべてのサービスを再起動する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle Business Intelligenceの開始および停止に関する項を参照してください。

  15. DataDirectドライバを使用するように構成済のデータベースを使用している場合は、DataDirectドライバを使用するようにデータベース構成のodbc.iniファイルを変更する必要があります。

    既存のデータベース構成の変更に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の、LinuxおよびUNIX上でのDataDirect Connect ODBCドライバの使用に関する項を参照してください。

1.4.41.3 Oracle Essbaseのための追加のDataDirect構成

11.1.1.9より前の11gリリースからパッチを適用されたOracle BI EEとともにOracle Essbaseを使用している場合、DataDirectドライバを手動でEssbase用に構成する必要があります。

この追加の構成では、EssbaseがDataDirect 7.1.4ドライバに接続できるように、essbase.cfgファイルおよびepmsys_registry.batユーティリティ(LinuxおよびUNIXの場合はepmsys_registry.sh)を変更する必要があります。

essbase.cfgファイルを変更する手順は次のとおりです。

  1. 編集するためにessbase.cfgを開きます。essbase.cfgは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE\instances\instance1\Essbase\essbaseserver\bin

  2. BPM_ORACLE_DriverDescriptorエントリの位置を特定して、値を"DataDirect 7.1 Oracle Wire Protocol"に変更します。例:

    BPM_Oracle_DriverDescriptor "DataDirect 6.0 Oracle Wire Protocol"

  3. opmnctlコマンド・ライン・ユーティリティを使用してEssbaseを再起動します。例:

    <instance_home>/bin/opmnctl restartproc ias-component=essbaseserver1

Essbase Serverレジストリを変更する方法は次のとおりです。

  1. コマンド・プロンプトを開いて、 ESSBASE_SERVER レジストリ・プロパティを表示するコマンドを入力し、実行します。

    Windowsの場合:

    C:\OracleBI\instances\instance1\config\foundation\11.1.2.0>epmsys_registry.bat view ESSBASE_SERVER

    Linux/UNIXの場合:

    C:\OracleBI\instances\instance1\config\foundation\11.1.2.0>epmsys_registry.sh view ESSBASE_SERVER

  2. IDプロパティの位置を特定し、コピーします。

  3. 次のコマンドを入力、実行して、 BPM_Oracle_DriverDescriptor プロパティにリストされたDataDirectバージョンを更新します。

    Windowsの場合:

    epmsys_registry.bat updateproperty #your_componentID/@BPM_Oracle_DriverDescriptor "DataDirect 7.1 Oracle Wire Protocol"

    Linux/UNIXの場合:

    epmsys_registry.sh updateproperty #your_componentID/@BPM_Oracle_DriverDescriptor "DataDirect 7.1 Oracle Wire Protocol"

  4. Oracle BI EE環境をスケーリングする場合、すべてのインスタンスに対して前述の手順を繰り返します。

  5. opmnctlコマンド・ライン・ユーティリティを使用してEssbaseを再起動します。例:

    <instance_home>/bin/opmnctl restartproc ias-component=essbaseserver1

1.4.42 新しいJDKバージョンに必要なSSL構成の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Weblogic 10.3.6およびJDK 7とともにOracle BI 11.1.1.9.0を使用する場合、Weblogicパッチ13964737をダウンロードして、適用します。

このパッチには、いくつかのインストール後の指示事項が含まれます。Oracle Business IntelligenceでSSLが正しく機能するように、指示に正確に従ってください。

指示には、新しいJava Demo Identityキーストアの作成が含まれます。

インストール後の指示では、追加のWeblogicシステム・プロパティも追加されます。

-Dweblogic.ssl.JSSEEnabled=true

SSLの構成時に使用するJava keytoolまたはutilsコマンドは、すべてJDK 7バージョンにすることが重要です。これは、SSL用のBIクライアント・ツールを構成する場合にも適用されます。

setDomainEnv.shまたはsetDomainEnv.batファイルに次のweblogic起動オプションを追加することによって(使用しているTrustキーストアの正しいパスおよびパスフレーズに置換)、weblogicサーバーで動作するコード間の信頼を有効化することも重要です。

JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Djavax.net.ssl.trustStore=/<MW_HOME>/wlserver_10.3/server/lib/DemoTrust.jks -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=DemoTrustKeyStorePassPhrase"

1.4.43 Oracle BI EE リリース11.1.1.9以降、Microsoft Windows 32ビット版はサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

Oracle BI EE リリース11.1.1.9.0以降、Microsoft Windows 32ビット版はサポートされません。ドキュメント中のWindows 32ビット環境への参照はすべて無視してください。

サポートされるプラットフォームに関する詳細は、Oracle Technology Network (OTN)で、次の場所にある動作保証マトリックスを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

1.5 Oracle Business Intelligenceのインストールの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのインストールに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装により異なりますが、Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノートの第2章「インストール、パッチ適用および構成」にある情報も参考になる可能性があります。

1.5.1 SQL Serverデータベースに対してOracle Business Intelligenceをインストールする際のエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligenceのインストール時にMS SQL Serverデータベースを使用すると、mds-owsmおよびbip_datasource JDBCデータソースに不正なテスト表が含まれます。これが原因で、WebLogic Serverによる自動接続テストの機能が停止します。たとえば、データベースが停止した場合に、WebLogic Serverで中断されている接続や不正な接続が認識されません。

回避策として、「テスト対象の表名」パラメータを編集し、接続をテストするSQL文字列を実行可能にします。これを行うには、WebLogic Server管理コンソールで、このパラメータをSQL select 1に設定します。

1.5.2 パッチ・レベルが異なるOSでのスケールアウト・シナリオはサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

BIドメインのスケールアウト・シナリオは、オペレーティング・システムが同じでもパッチ・レベルが異なるコンピュータではサポートされていません。すべてのコンピュータでオペレーティング・システムのパッチ・レベルが同じである必要があります。

この制約は引き続き後のリリースにも適用され、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』にも追加されています。

1.5.3 UNIX環境でOracle中央インベントリを正しく作成する必要がある問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム: Linux x86

サポートされているUNIXオペレーティング・システムを実行しており、他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、必ずOracle中央インベントリを正しく作成します。これを行うことで、パッチ適用が正しく機能します。

1.5.4 ウィルス対策ソフトウェアによってWindows環境でのインストールがブロックされることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

サポートされているWindowsオペレーティング・システムが稼働するコンピュータにマップ済ネットワーク・ドライブをデプロイする場合は、ウィルス対策ソフトウェアがautorun.infファイルのリモート作成をブロックするように設定されていないことを確認してください。

1.5.5 管理者のユーザー詳細画面でOracle Business Intelligenceインストーラが停止する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

DHCPが使用され、プライマリDNS接尾辞が設定されておらず、ループバック・アダプタが構成されていないWindowsマシンにインストールしようとすると、管理者のユーザー詳細を要求する画面でOracle Business Intelligenceインストーラが停止します。インストーラが停止すると、インストーラの左側のツリーに赤い十字が表示されます。この問題は、インストーラがIPアドレスをホスト名に解決できないために発生します。

回避策として、ループバック・アダプタまたはプライマリDNS接尾辞を構成します。

1.5.6 Windows 2008にOracle Business Intelligenceをインストールする際の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

Windows 2008にOracle Business Intelligenceをインストールする際に、OPMNが処理を開始できないなどの問題が発生する場合があります。

回避策として、「管理者として実行」オプションを使用してインストールおよび構成のステップを実行します。

1.5.7 Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールすると失敗する場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールしようとすると失敗し、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

インストールに失敗しました。セッションの準備に失敗しました。ディスクに十分な領域がないため、インストールに失敗する可能性があります。続行しますか。

Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールする際にこの問題を避けるには、Oracle Business IntelligenceのインストーラをignoreDiskWarningオプションを使用してコマンドラインから開始します。たとえば、Linuxでは、次のコマンドを使用します。

./runInstaller -ignoreDiskWarning

1.5.8 マルチバイト・データをサポートするようなDB2の構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

IBM DB2データベースとともにインストールすると、Oracle Business IntelligenceのインストーラはODBC 2.0ドライバを使用してシステムを構成します。このようなシステムでは、マルチバイトのデータを使用すると問題が発生します。この問題を回避するには、Oracle Enterprise Managerを使用して、Oracle Business IntelligenceシステムがネイティブのDB2 CLIドライバをかわりに使用するように構成します。

IBM DB2でDB2 CLIドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceが存在するマシン上にDB2クライアント・ソフトウェアをインストールし、スケジューラ・データベースに対するデータ・ソースを作成します。

  2. Oracle Business Intelligenceのインストール後、Oracle Enterprise Managerを介してシステムにログインします。

  3. Oracle Business Intelligenceサーバーの「スケジューラ」タブに移動します。

  4. 「構成をロックして編集」をクリックします。

  5. 「呼出しインタフェース」ドロップダウン・リストをクリックし、「DB2 CLI (Unicode)」を選択します。

  6. 「データ・ソース」フィールドにデータ・ソース名を入力します。

  7. 「適用」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。

1.5.9 Oracle BIスケジューラでマルチバイト・データを使用するとMicrosoft SQL Server 2005/2008ドライバに問題が発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Microsoft SQL Server 2005/2008データベースとともにインストールすると、Oracle Business Intelligenceのインストーラは、SQL Server 2005/2008ドライバを使用してOracle BIスケジューラを構成します。マルチバイトのデータをすると、スケジュールされたジョブが失敗することがあります。この問題を回避するには、Oracle Enterprise Managerを使用してOracle Business IntelligenceシステムがSQL Server 7.0/2000ドライバをかわりに使用するように構成します。

SQL Server 7.0/2000ドライバをMicrosoft SQL Server 2005/2008で使用するようにOracle BIスケジューラを構成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceのインストール後、Oracle Enterprise Managerを介してシステムにログインします。

  2. Oracle Business Intelligenceサーバーの「スケジューラ」タブに移動します。

  3. 「構成をロックして編集」をクリックします。

  4. 「データベース」ドロップダウン・リストをクリックし、「SQL Server 7.0/2000」を選択します。

  5. 「適用」をクリックします。

1.5.10 Windowsオペレーティング・システムで十分な権限がないためジョブ・マネージャが開始しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

特定の権限設定が不十分な場合、ジョブ・マネージャを開始しようとしても開きません。bifoundationフォルダの権限設定を変更することで、この問題を解決できます。このフォルダはOracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientのインストール・ディレクトリにあります。

この問題の解決方法:

  1. Windows Explorerで、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientをインストールしたディレクトリにあるbifoundationフォルダにアクセスします。通常、このフォルダは次の場所にあります。

    C:\Program Files\Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Client\oraclebi\orainst\bifoundation

  2. bifoundationフォルダを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

  3. 「セキュリティ」タブをクリックします。

  4. 「編集」を選択します。

  5. 「追加」をクリックします。「ユーザー、コンピュータ、またはグループの選択」ダイアログ・ウィンドウが開きます。

  6. 「認証済ユーザー」「OK」の順にクリックします。

  7. ユーザーまたはグループ・ペインで、「認証済ユーザー」をクリックします。

  8. 「権限」ペインで、「修正」および「書込み」チェック・ボックスをクリックし、チェックマークが表示されているようにします。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 「スタート」メニュー、またはコマンドラインからジョブ・マネージャを開始します。

1.5.11 Oracle EssbaseがMicrosoft Windows x64 (64-Bit)で起動に失敗する

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Oracle EssbaseがMicrosoft Windows x64 (64-Bit)プラットフォームで起動に失敗します。次のエラーが表示されます。

Network Error [10048]: Unable to Bind Host Server Socket On Port [9501]

このエラーは、Oracle Process Management and Notification (OPMN)コンポーネントが Oracle Essbaseクラスタ環境のクラスタ・ノードの両方で開始され、アクティブ・クラスタnode1で停止したEssbaseコンポーネントがクラスタnode2にフェイルオーバーしようとするかクラスタnode1に戻ろうとするときに発生します。

このときに、OPMNはOracle Essbaseを生成し、2つのコマンドライン引数をポートとして渡します。パラメータは次のとおりです。

  1. そのメイン・リスニング・ポート(1423 - opmn.xmlに構成)。

  2. pingポート。ここでOPMNがEssbaseへのpingを保持します。

2番目のコマンドライン引数で、OPMNはポートのスキャンを行い、次の属性のように、opmn.xmlファイルに指定した動的範囲から空きポートを探します。

<port id="essbase-port-range" range="9500-9999"/>

ポートのスキャンによりポート9501が空きポートとしてレポートされます。この結果は正しくありません、OPMNはすでにポート9501でリスニングしているからです。したがって、OPMNが起動引数をEssbaseにpingポート9501を使用して送信すると、Essbaseは起動に失敗し、停止します。

この問題を回避するには、次のように、opmn.xmlファイルで範囲を指定します。

<port id="essbase-port-range" range="9502-9999"/>

1.5.12 不明なロケールが原因でUNIX上でOracle Business Intelligenceのインストールが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム: Linux x86

ロケールen_US.UTF-8がインストール先のコンピュータ上に存在しない場合、Oracle Business IntelligenceのUNIXへのインストールは失敗します。この問題を回避するには、Oracle Business Intelligenceをインストールする前にロケールen_US.UTF - 8がインストール先のコンピュータ上に存在することを確認します。

1.5.13 エンタープライズ・インストールの実行時にFATファイル・システムのエラー・メッセージを無視する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Enterpriseストールの実行時に特定の環境下で、「ミドルウェア・ホームの場所はFATファイル・システムにあります」というエラー・メッセージが表示されることがあります。このメッセージはNTFSファイル・システムにインストールする場合に発生する可能性があります。「はい」をクリックして、インストールを安全に続行できます。

1.5.14 ジョブ・マネージャが「スタート」メニューから起動できないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

フランス語または韓国語の64ビットWindows 7オペレーティング・システムのデフォルトのフォルダにクライアント・ツールがインストールされた場合、ジョブ・マネージャが「スタート」メニューから起動できないことがあります。これは、ユーザーに一時ディレクトリを作成する権限がないことが原因で発生します。

回避するには、次のいずれかを実行します。

  • 一時ディレクトリを手動で作成し、その一時ディレクトリの管理者グループに現在のユーザーを追加します。

  • クライアント・ツールをデフォルトのディレクトリではなく特定のディレクトリにインストールします。

1.5.15 クライアント・ツールのインストール・パスにマルチバイト文字が含まれているとジョブ・マネージャが起動できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Client Installerの実行中に、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれていると、ジョブ・マネージャは起動できません。この問題を回避するには、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれている場合にはインストール・パスを変更する必要があります。インストール・パスにはASCII文字のみが含まれていることを確認してください。

1.5.16 RCUが2度目に起動されてIBM DB/2上にMDS/プラットフォーム・スキーマのみを作成するときにエラーが発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

RCUを2度目に実行してIBM DB/2上にMDS/BIPLATFORMスキーマのみを作成するときに、RCUがEPMスキーマ・エラーを表示するのを防ぐには、最初にComponentInfo.xmlファイルからテキストを2行削除します。

RCUを2度目に使用してIBM DB/2上にMDS/プラットフォーム・スキーマのみを作成するときに、EPMスキーマ・エラーが発生するのを防ぐには:

  1. rcu/configにあるComponentInfo.xmlファイルを開きます。

  2. ComponentInfo.xmlファイルから次の2行を削除します。

    <!ENTITY epm SYSTEM "../integration/epm/epm_ComponentInfo.xml">
    &epm;
    

    RCUはこれらの行を使用して「コンポーネントの選択」ページの選択ツリーにリストされたコンポーネントを表示します。

  3. ComponentInfo.xmlファイルを保存します。

  4. RCUをもう一度実行します。

1.5.17 Financial Reporting印刷サーバーが無効

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business IntelligenceインスタンスにFinancial Reporting印刷サーバーがインストールされている場合、印刷できません。

Financial Reporting印刷サーバーを有効にするには、次の手順を実行して構成テンプレートを適用します。

  1. すべてのOracleインスタンス、管理サーバー、すべての管理対象サーバーおよびノード・マネージャを含む、ドメイン内のすべてのプロセスが停止していることを確認します。

  2. 構成ウィザードを起動します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    cd BI_ORACLE_HOME/common/bin

    ./config.sh

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    cd BI_ORACLE_HOME\common\bin

    config.bat

  3. 「ようこそ」画面で「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択します。

  4. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、既存のOracle BIドメインの場所を選択します。

  5. 「拡張ソースの選択」画面で、「既存の拡張テンプレートを使用してドメインを拡張する」を選択し、次のように選択します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ORACLE_HOME/common/templates/applications/oracle.frprintserver_template_11.1.1.jar

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    ORACLE_HOME\common\templates\applications\oracle.frprintserver_template_11.1.1.jar

  6. 構成ウィザードの残りの画面を続行し、このテンプレートを適用します。

  7. テンプレートが適用されたら、すべてのOracleインスタンス、管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャを再起動します。

1.5.18 Adobe Flash PlayerがないとOracle Hyperion Calculation Managerが正しく機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Hyperion Calculation ManagerのRule DesignerおよびTemplate DesignerがOracle Business Intelligenceのコンポーネントとしてインストールされている場合、Oracle Hyperion Calculation ManagerにアクセスするコンピュータにAdobe Flash Player (バージョン10.1以降)がインストールされていないと、Rule DesignerおよびTemplate Designerは開きません。

Adobe Flash Playerがインストールされていない場合は、http://get.adobe.com/flashplayerにアクセスし、指示に従って、使用しているプラットフォーム用の最新バージョンのAdobe Flash Playerをダウンロードしてインストールします。

1.5.19 Oracle Universal Installerが「IPv4ネットワーク・インタフェースが見つかりません」を誤ってレポートする

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

環境によっては、Oracle Universal Installer (OUI)によって「IPv4ネットワーク・インタフェースが見つかりません」が誤ってレポートされ、インストールが許可されません。

IPv4ネットワーク・インタフェースが使用可能であることを確認したら、追加パラメータDISABLE_IPV4_CHECK=trueを指定してインストーラを再実行します。

たとえば、Linuxの場合は、次のコマンドを入力します。

./runInstaller "DISABLE_IPV4_CHECK=true"

1.5.20 Oracle Business Intelligenceのインストールが応答しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム: Oracle Solaris

x64 (64ビット)システム上のOracle Solarisでは、次のスクリプトを実行した場合、Oracle Business Intelligenceリリース11.1.1.6.0のインストールが応答しないことがあります。

BI_ORACLE_HOME/bifoundation/install/runsasperf.sh

この問題を回避するには、次の手順を完了します。

  1. インストールを停止します。

  2. ルート・ユーザーとしてログインし、/etc/hostsファイルに次のエントリを追加します。

    local_install_machine_IP_address    stafas12
    
  3. Oracle Business Intelligenceをインストールします。

1.5.21 バイナリがログ・ファイルへの出力のリダイレクトに失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム: Oracle Solaris

Oracle Solarisシステム上でnqsservernqschedulerおよびnqsclustercontrollerバイナリを実行すると、出力はログ・ファイルにリダイレクトされません。例:

$ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/nqsserver -v 1>/tmp/nqsserver.log 2>&1
$ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/nqscheduler -v 1>/tmp/nqscheduler.log 2>&1
$ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/nqsclustercontroller -v
 1>/tmp/nqsclustercontroller .log 2>&1

回避策:

コマンドライン・インタフェースから、次のように出力をログ・ファイルにリダイレクトします。

  • $ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/nqsserver -v 1>/tmp/nqsserver.log 0>&1

  • $ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/nqscheduler -V >/tmp/nqscheduler.log 0>&1

  • $ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/nqsclustercontroller -V >/tmp/nqsclustercontroller.log 0>&1

1.5.22 AIXの一部バージョンで、セグメンテーション・エラーによりバイナリが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9.0

プラットフォーム: IBM AIX

一部の状況では、IBM AIXの一部のバージョンでsawserverおよびsawpingバイナリを実行すると、セグメンテーション・エラーが発生し、次のようにコアダンプされることがあります。

  • opmnctl startおよびopmnctl stop操作を実行すると、$INSTANCE_HOMEディレクトリのsawserverバイナリにコアがダンプされます。

  • sawserverおよびsawpingバイナリを実行すると、$ORACLE_HOME/bifoundation/Web/binディレクトリにコアがダンプされます。

この動作は、次のIBM AIXバージョンで発生します。

  • 6100-09-01-1341

  • 6100-09-02-1412

  • 6100-09-03-1415

  • 7100-03-01-1341

  • 7100-03-02-1412

  • 7100-03-03-1415

回避策は、IBMから修正プログラムをダウンロードして、付随するreadmeファイルの説明に従って適用することです。修正プログラムを入手するには、www.ibm.com/supportに移動して、次のように適切な修正プログラムをダウンロードします。

  • AIX 6100-09の修正プログラムを見つけるには、IV63322を検索します。

  • AIX 7100-03の修正プログラムを見つけるには、IV63130を検索します。

1.5.23 インストール言語に簡体字中国語を選択するとOracle BIクライアントのインストーラが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.9.0

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

場合により、インストール言語としてzh-cn (簡体字中国語)を選択すると、簡体字中国語オペレーティング・システム上で実行されているx64 Windows Server 2008 R2上にインストールされたOracle BIクライアントのインストーラが失敗することがあります。

この問題を解決するには、Microsoft Visual C++ 2005 Redistributable (X64)またはそれ以降のバージョンをインストールしたことを確認してから、簡体字中国語オペレーティング・システム上で実行されているx64 Windows Server 2008 R2上にOracle BIクライアントのインストーラをインストールします。

1.5.24 Windows 8オペレーティング・システム上へのOracle BIクライアント・インストーラのインストールが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.9.0

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Windows 8オペレーティング・システム上でOracle BIクライアント・インストーラのインストールが失敗します。

この問題を回避するには、次の手順を完了します。

  1. Windows 8オペレーティング・システム上でBI Clientインストーラをダウンロードします。

  2. BIインストーラを右クリックし、「互換性のトラブルシューティング」を選択します。

  3. 「トラブルシューティング オプションを選択してください」の箇所で、「トラブルシューティング オプション」を選択します。

  4. 「気付いた問題」の箇所で、「旧バージョンのWindowsで動作したプログラムをインストールまたは実行できなくなりました。」を選択します。

  5. 「このプログラムが以前動作していた Windows のバージョン」の箇所で、Oracle BI Clientのインストーラを正常にインストールできたWindowsの旧バージョンを選択します(たとえば、Windows 7)。

  6. 「プログラムのテスト...」をクリックして、問題が解決されたことを確認します。

  7. 「次へ」をクリックします。

    これで、Windows 8オペレーティング・システム上にOracle BI Clientインストーラを正常にインストールできます。

1.6 Oracle Business Intelligenceのアップグレードの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceの前のリリースからのアップグレードに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装により異なりますが、Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノートの第3章「アップグレード」にある情報も参考になる可能性があります。

1.6.1 一般的なアップグレードの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceの以前のリリースからのアップグレードに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.6.1.1 Oracle Business Intelligenceリリース10gからリリース11gへのアップグレード後に条件付き書式が機能しない場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

「列のプロパティ」ダイアログの「列書式」タブで属性列の「値の抑制」設定が「繰返し」に設定されていない場合、定義された書式を使用して、列の場所で定義された単位でメジャーが集計されます。これにより、Oracle Business Intelligenceリリース10gからリリース11gにアップグレードすると、条件付き書式が変更されることがあります。「値の抑制」設定が「繰返し」に設定されている場合は、条件付き書式設定の基準となるメジャー列で、常に表ビューの詳細単位が使用されるため、条件付き書式設定は正しく機能します。

この問題は引き続き後のリリースにも適用され、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』にも追加されています。

1.6.1.2 大きなデータセットをMicrosoft Excelにエクスポートする際の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligenceリリース10gでは、(10000行以上の)大きなデータセットをExcel形式にエクスポートすることに慣れていたかもしれません。リリース11gでも、Excel形式に直接エクスポートすることは可能ですが、大量の行数をエクスポートする場合、まずCSVにエクスポートしてからそのファイルをExcelにインポートすると、パフォーマンスが向上することがあります。Oracle Business Intelligenceが32ビット・オペレーティング・システムのコンピュータにインストールされている場合、パフォーマンスを改善するためにCSV形式にエクスポートすることをお薦めします。

64ビット・オペレーティング・システムのコンピュータ上でCSV形式を使用せずに大きなデータセットをエクスポートする必要がある場合、メモリー不足エラーが発生する可能性があります。このエラー・メッセージが表示されたら、JavaHostサービスのヒープ・サイズを増加する必要がある場合があります。デフォルトのヒープ・サイズは1024MBです。コンピュータ上の使用可能なメモリーに応じて、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』で説明されている手順を使用して、JavaHostサービスのヒープ・サイズを増加する必要がある場合があります。

1.6.1.3 リリース11.1.1.3からアップグレードした後にOracle BIの管理対象サーバーで問題が発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.3からアップグレードした後、Oracle Business Intelligenceの管理対象サーバーで問題が発生する場合があります。たとえば、管理対象サーバーが起動しなくなったりタイムアウトすることがあります。この問題を診断するために次のリストを使用します。

  • 次のファイルに「PermGen領域」に関連するメモリー不足エラーのメッセージがありますか

    MW_HOME\user_projects\domains\bifoundation_domain\servers\bi_server1\logs\bi_server1-diagnostics.log

  • 適切なメモリー設定が有効であるかチェックしましたか

    テキスト・エディタで次のファイルを開きます。

    MW_HOME\user_projects\domains\bifoundation_domain\bin\bi_server1.out

    ファイルの先頭で、システムの起動時に使用されるJavaのメモリー設定が指定されている行を見つけます。次の行がある場合:

    MEM_ARGS="-Xms256m -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=256m"

    設定は正しくありません。

この問題を回避するには、setOBIDomainEnv.cmd (Windowsの場合)またはsetOBIDomainEnv.sh (UNIXの場合)というファイルを編集する必要があります。似た名前のsetDomainEnv.cmdおよびsetDomainEnv.shファイルを編集しないようにしてください。setOBIDomainEnvファイル内の指定は、setDomainEnvファイル内の指定より優先されます。

  1. 次のディレクトリに変更して、管理対象サーバー環境の設定スクリプト(setOBIDomainEnv.cmdまたはsetOBIDomainEnv.sh)を見つけます。

    MW_HOME\user_projects\domains\bifoundation_domain\bin\

  2. setOBIDomainEnvファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  3. setOBIDomainEnvファイルを開いてテキスト・エディタで編集します。

  4. 次の行を探します。

    MEM_ARGS="-Xms256m -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=256m"

    この行を次のテキストで置き換えます。

    MEM_ARGS="-Xms256m -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=512m"

  5. 変更を保存して、ファイルを閉じます。

  6. 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』で説明されているように、ノード・マネージャおよび管理対象サーバーを再起動します。

  7. 構成アシスタントを再実行して、Oracle BIドメインを更新します。

  8. クラスタ内の各管理対象サーバーに対してこれらの手順を実行します。

1.6.1.4 リリース11.1.1.6からリリース11.1.1.7へのアップグレード後のMapViewerランタイム・エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.6からリリース11.1.1.7へのアップグレード後、MapViewerコンポーネントは、MapViewer URLへのアクセス時にエラー500が発生する無効な状態になります。(リリース11.1.1.6からアップグレードしていないリリース11.1.1.7インストールの場合は問題が発生しません。)

この問題の症状は次のとおりです。

  • MapViewer URL (http://hostname:port/mapviewer)にアクセスすると、エラー500内部サーバー・エラーが返されます。

  • 管理対象サーバー・ログ(MW_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/servers/bi_server1/logs/bi_server1-diagnostic.log)で、起動時に次のエラーが記録されます。

    [ERROR] [] [javax.enterprise.resource.webcontainer.jsf.application] [tid: [STANDBY].ExecuteThread: '1' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'][userId: <anonymous>] [ecid: 0000Jvu4d^5FKAW5Hzt1if1He7T^000002,0] [APP: mapviewer#11.1.1] JSF1030: 指定されたInjectionProvider実装'com.bea.faces.WeblogicInjectionProvider'をロードできません。

回避策は、MapViewerデプロイメントから多数のファイルを手動で削除し、MapViewerアプリケーションのWebLogic内部キャッシュを削除することです。これを行うには:

  1. 管理対象サーバー(bi_server1など)を停止します。

  2. リリース11.1.1.7.1パッチ:

    • 適用される場合、この手順をスキップします。

    • 適用されない場合、次のファイルをMapViewerデプロイメント(たとえば、MW_HOME/Oracle_BI1/bifoundation/jee/mapviewer.ear)から削除します

      • web.war/WEB-INF/lib/adf-faces-api.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/adf-faces-impl.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/commons-digester.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/commons-logging-1.1.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/jsf-api.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/jsf-impl.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/jsr173_1.0_api.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/mvutil.jar

      • web.war/WEB-INF/lib/xdb.jar

      • web.war/WEB-INF/adf-faces-config.xml

      • web.war/WEB-INF/orion-web.xml

  3. 次のディレクトリを再帰的に削除します。

    MW_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/servers/bi_server1/tmp/_WL_user/mapviewer_11.1.1

  4. 管理対象サーバーを再起動します。

1.6.1.5 除算式を以前の10gの動作に戻すにはDISABLE_FLOOR_IN_DIVISION変数を設定する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

リリース10gからリリース11gにアップグレードした後で、10gでは十進データを戻す整数除算が、11gでは整数を戻すことがあります。DISABLE_FLOOR_IN_DIVISIONという名前で値が1のセッション変数を作成すると、10gと同じ結果を維持できます。

1.6.1.6 Oracle BI EE 11.1.1.9.0へのアップグレード後にMobile App Designerが更新されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Enterpriseエディション11.1.1.9.0にアップグレードした後にOracle BI Mobile App Designerアプリケーション・バージョンが更新されない場合、Oracle WebLogic Serverコンソールから手動でアプリケーションをリフレッシュする必要がある場合があります。

手動でBI Mobile App Designerをリフレッシュするには、次のようにします。

  1. Oracle WebLogic Serverの管理コンソールを開きます。

  2. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. コンソールの左のペインで 「デプロイメント」を選択します。すべてのデプロイ済のエンタープライズ・アプリケーションとアプリケーション・モジュールを示す表が右ペインに表示されます。

  4. 表で、bimadを選択します。

  5. 更新」をクリックします。

  6. 「終了」をクリックします(ソース・パスを変更しないでください)。

  7. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。

1.6.1.7 10gから11gへのアップグレード後に、管理者が管理権限にアクセスできない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

10gから11gにプレゼンテーション・サービス・カタログをアップグレードしても、カタログ・グループにはいかなる変更も行われません。10gカタログでは「プレゼンテーション・サーバー管理者」と呼ばれるカタログ・グループに管理権限が割り当てられるのが一般的です。ただし、アップグレードしても、いずれかのユーザーにこのカタログ・グループが自動的に付与されるわけではありません。したがって、プレゼンテーション・サービス管理機能へのアクセス権を、管理者が当初持っていない場合があります。これに対処するには、アップグレードする前に、10gカタログに変更を加えて、プレゼンテーション・サービス管理権限が1人以上の特定ユーザーに割り当てられるようにするか、アップグレード後に、WEBGROUPSセッション変数を介して適切なWebグループを管理ユーザーに割り当てる、メタデータ・リポジトリ内の初期化ブロックを追加または変更してください。WEBGROUPS変数設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIリポジトリでの変数の使用に関する項を参照してください。

1.6.2 セキュリティ関連のアップグレードの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceを以前のリリースからアップグレードする場合のセキュリティに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.6.2.1 英語以外のユーザーまたはグループ名でRPDをアップグレードすると警告がレポートされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

英語以外のユーザー名またはグループ名を使用してリポジトリをアップグレードすると、「グループ名???はWLS/LDAPでは有効ではありません: このグループを移行しません」または「ユーザー名???はWLS/LDAPでは有効ではありません: このユーザーを移行しません」(???は文字化けしたテキスト)などの警告がログ・ファイルにレポートされます。

回避策として、ユーザーまたはグループを手動で作成します。これを行うには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』に含まれる次の手順を参照してください。

  • グループの場合:

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおけるグループの作成に関する項の説明に従って、新規グループを作成します。

    • Fusion Middleware Controlを使用したアプリケーション・ロールの作成に関する項の説明に従って、アプリケーション・ロールを作成します。

    • アプリケーション・ロールの作成に関する項の説明に従って、グループをアプリケーション・ロールに追加します。

    リポジトリ・グループが別のリポジトリ・グループのメンバーである場合は、同じグループおよびアプリケーション・ロールの階層を作成します。

  • ユーザーの場合:

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおける新規ユーザーの作成に関する項の説明に従って、ユーザーを作成します。

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおけるグループへのユーザーの割当てに関する項の説明に従って、ユーザーを適切なグループに割り当てます。

1.6.2.2 名前に無効な文字を含むユーザーまたはグループはアップグレードされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

リポジトリのアップグレード時、次の無効文字を含む名前を持つユーザーおよびグループはアップグレードされません。

  • ,

  • +

  • =

  • "

  • \

  • <

  • >

  • ;

回避策として、アップグレードの完了後に、無効な文字を含まない新しい名前を使用して、ユーザーまたはグループを手動で作成します。状況にかかわらず、新しい名前には無効な文字を含めないでください。これに従わない場合、Oracle Business Intelligenceの再インストールが必要です。

1.6.2.3 10gの管理者ユーザーIDまたはパスワードにネイティブでない文字が含まれている場合にRPDアップグレード・プロセスが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

10gの管理者ユーザーIDまたはパスワードにネイティブでない文字が含まれており、オペレーティング・システムがWindowsまたはUTF8でないLinuxの場合、Oracle Business Intelligence 10gからOracle Business Intelligence 11gへのリポジトリ・アップグレード・プロセスが失敗します。たとえば、「Administrator/bi10g-éíô」はアップグレードに失敗します。アップグレード・ユーティリティが実行され完了しますが、エラー・メッセージが表示され、アップグレード後のリポジトリを使用してシステムを実行しようとしてもユーザーはログオンできません。リポジトリ・アップグレードのコマンドライン・ユーティリティまたはアップグレード・アシスタント・ウィザードを実行する前に、管理者のユーザーID、パスワード、またはユーザーIDとパスワードの両方を、ネイティブ文字のみを使用するものに変更する必要があります。

1.6.2.4 EVALUATE_ Database分析関数を含むアップグレードされた分析でエラーがレポートされる場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

システムのセキュリティを確保するため、分析で次のデータベース分析関数を使用する機能は、デフォルトで無効になります。

  • EVALUATE

  • EVALUATE_ANALYTIC

  • EVALUATE_AGGR

  • EVALUATE_PREDICATE

分析でのこれらの関数の使用方法は、NQSConfig.INIファイルのEVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータの設定で管理されます。

以前にOracle BIアンサーのこれらの関数のサポートを提供していたシステムをアップグレードする場合、手動でEVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータをNQSConfig.INIファイルに追加して、それを適切に設定する必要があります。EVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

次の点に注意してください。

  • NQSConfig.INIファイル内のEVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータにより、分析内でのデータベース関数のEVALUATEファミリの使用を制御します。分析内でこれらの関数を使用しないように、EVALUATE_SUPPORT_LEVELはデフォルト値の0の設定のままにしておくことをお薦めします。EVALUATE_SUPPORT_LEVELの値を1または2に設定すると、ユーザーは分析エディタを使用して任意のSQL式を分析に挿入できるようになります。そうすることで、データ・アクセスのセキュリティが危険にさらされることがあります。EVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

  • NQSConfig.INIファイル内のEVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータでは、メタデータ・リポジトリ内のデータベース関数のEVALUATEファミリの使用を制御しません。

1.6.2.5 構成アシスタントのBIドメインの更新手順で以前の11gリリースから移行するときに91%完了時にOCM構成エラーが誤ってレポートされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

構成アシスタントを実行し、BIドメインの更新オプションを選択して以前の11gリリースからリリース11.1.1.7に移行している場合、OCM構成時にエラーがレポートされる場合があります。レポートされるエラーは、OCMの構成手順の中で構成アシスタントが91%完了を示した時点で発生します。ただし、OCMはすでに正しく構成されているため、このエラーは不必要にレポートされています。そのため、このエラー・メッセージは無視してかまいません。

1.6.2.6 Oracle BI EE 11.1.1.5.xまたは11.1.1.6.xで構成されたSSLが11.1.1.7にアップグレード後に失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EE 11.1.1.5.xまたは11.1.1.6.xでSSLが構成されている場合、ソフトウェアのみインストールと構成アシスタントを使用してOracle BI EE 11.1.1.7にアップグレードすると、アップグレードは失敗します。

Oracle BI EE 11.1.1.5.xまたは11.1.1.6.xで構成されているSSLが11.1.1.7にアップグレードした後に失敗しないようにするには:


注意:

この手順を実行する前に、Oracle BI EE 11.1.1.5.xまたは11.1.1.6.xはSSLモードで動作し、非SSLポートは無効にする必要があります。

  1. WebLogic Server管理コンソールにログインして、管理サーバーおよび管理対象サーバーの非SSLリスニング・ポートを有効にします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください

  2. WebLogic Serverを再起動して、WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware ControlおよびOracle Business Intelligenceがすべて非SSLリスニング・ポートで動作していることを確認します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle Business Intelligenceの起動と停止に関する項を参照してください。

  3. Oracle Business Intelligence 11.1.1.7インストーラを実行して、たとえば、11.1.1.5.x Oracleホームへのソフトウェアのみインストールを行います。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

  4. 同じインストールで、構成アシスタントを実行してBIドメインを更新します。

    BIドメインは正常に更新されるはずです。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』の構成アシスタントの実行によるドメインの更新に関する項を参照してください。

  5. WebLogic Server管理コンソールにログインして、管理サーバーおよび管理対象サーバーの非SSLポートを無効にします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の非SSLリスニング・ポートを無効にしてHTTPSプロトコルのみを使用するOracle WebLogic Serverの構成に関する項を参照してください。

  6. WebLogic Serverを再起動して、WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware ControlおよびOracle Business IntelligenceがすべてSSLポートでのみ動作していることを確認します。

1.7 Oracle Business Intelligence 64ビット・プラットフォーム向けインストレーション・ガイドライン

1.7.1 64ビット・プラットフォームへのソフトウェアのみのインストールの前提条件

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Oracle Business Intelligenceのソフトウェアのみのインストールを実行する前に、最新のOracle WebLogic Server wls1033_generic.jarMW_Homeに64ビット用のJDKでインストールする必要があります。それからOracle Business Intelligenceを同じMW_Homeにインストールします。

1.7.2 64ビット・プラットフォームへのOracle Business Intelligenceのサポートされるインストール・タイプ

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Oracle Business Intelligenceで使用可能な様々なタイプのインストール・オプションは次のとおりです。

  • 簡易インストール

    影響を受けるリリース: 11.1.1.3

    これは32ビットJVMおよび32ビットOracle WebLogic Serverをインストールします。Oracle Business Intelligence Serverは64ビット・プラットフォーム上の64ビット・システムです。簡易インストールは次の64ビット・プラットフォームでのみサポートされます。

    • Linux x86-64

    • Windows x86-64

    しかし、本番用の推奨インストール・タイプは、64ビットOracle WebLogic Serverおよび64ビットJDKを使用したソフトウェアのみのインストールです。

  • ソフトウェアのみのインストール

    これはOracle Fusion Middlewareデプロイメント・プロセスの一部として後で構成できるように、ソフトウェア・バイナリ・ファイルをOracleホームにインストールします。このインストール・タイプは、Oracle Business Intelligenceと64ビットJVMをサポートしている64ビット・オペレーティング・システムにインストールする場合に必要です。

    64ビット・プラットフォーム用の推奨インストール手順は次のとおりです。

    • 64ビットOracle WebLogic Serverと64ビットJDKをインストールします。

    • Oracle Business Intelligenceの「ソフトウェアのみのインストール」オプションを選択します。

    • ソフトウェアのみのインストール・プロセスが完了したら、「構成」を選択します。

  • エンタープライズ・インストール

    リリース11.1.1.6.0以降、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・インストールは64ビット・システムでサポートされます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のエンタープライズ・インストール(新規インストール)に関する項を参照してください。

1.7.3 エンタープライズ・インストール・タイプ(既存のインストールのスケールアウト)における考慮事項および制限

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

64ビット・オペレーティング・システムで既存のインストールと64ビットJVMをスケール・アウトするには、「エンタープライズ・インストール」タイプ・オプションを選択しないでください。そのかわりに「ソフトウェアのみのインストール」タイプを選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のソフトウェアのみのインストールに関する項を参照してください。

1.8 Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.8.1 分析とダッシュボードの一般的な問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関連する一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.8.1.1 ビジネス・モデルで名前が変更された列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

ビジネス・モデルで列の名前が変更された場合、その列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは、新規作成された分析で機能しません。

回避策として、カタログ・マネージャを使用してカタログ内の列名を変更します。

この挙動については『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-04)で説明しています。

1.8.1.2 特定の状況でゲージ・ビューが切れて表示されたり、表示されなくなったりする

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

ゲージ・ビューに割り当てられたキャンバスのサイズが非常に小さく、左側に凡例を表示するように設定されている場合、特定の状況で、ゲージ・ビューの一部のゲージが切れて表示されたり、表示されなくなります。

回避策として、ゲージ・ビューを編集して凡例の位置を「右」「上」または「下」に変更します。もしくは、すべてのゲージが表示されるように、ゲージ・ビュー・キャンバスのサイズを広げます。

1.8.1.3 ダッシュボード・プロンプト・スライダの数値単位が正しく翻訳されていない場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

ダッシュボード・プロンプト・スライダに表示される数値単位(100万または10億など)が正しく翻訳されていない場合があります。

回避策として、obiprp.promptcomponents.xmlファイルを次のように変更します。

  1. obiprp.promptcomponents.xmlファイルを編集するために開きます。ファイルの場所は次のとおりです。

    ORACLE_INSTANCE\bifoundation\web\msgdb\l_XX\messages\uicmsgs

  2. 数値単位の各エントリ(タグ名kmsgSliderBillion、kmsgSliderMillionまたはkmsgSliderDecillionなど)が正しく翻訳されていることを確認します。

  3. 管理対象サーバー、管理サーバーおよびすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネント、さらにOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを再起動します。管理対象サーバー、管理サーバーおよびすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネント、さらにOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを再起動する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

1.8.1.4 Windows上でSafariブラウザを使用してダッシュボード・ページを印刷すると、ページが特定の左クリックに反応しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Windows上でSafariブラウザを使用してPDF形式またはHTML形式でダッシュボード・ページを印刷すると、再印刷やタブを変更のための特定の左クリックにダッシュボード・ページが反応しなくなります。

この問題を回避するには、ダッシュボード・ページを閉じて再度開きます。または、[Ctrl]キーを押したまま左クリックします。

1.8.1.5 ダッシュボード・ページ上のスコアカードの図が表として印刷されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

複数のスコアカードの図(たとえば、戦略ツリー、戦略マップ、カスタム・ビューおよび原因と影響のマップ)を含むダッシュボードのページをPDF形式またはHTML形式で印刷すると、図の一部が図ではなく表で印刷される場合があります。

この問題を回避するには、印刷する前にページをスクロール・ダウンし、すべての図が完全にレンダリングされるまで待機します。

1.8.1.6 列セレクタとマップの使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

マップ・ビューで列セレクタ・ビューを使用する場合は、列セレクタ・ビューを追加する前にすべてのマップ・ビューを分析に追加してください。

1.8.1.7 マップのラップアラウンド機能の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1にはマップ・ビューのラップアラウンド機能が含まれています。この機能により、サンフランシスコから東京への航空路線を示すときのような、マップ上の線が連続している地点へマップをパンすることができます。この機能を使用する場合、ラップされたマップの部分がビューの印刷またはエクスポート時に正しくレンダリングされない可能性があります。この問題の回避策はありません。

1.8.1.8 MapViewerでマップ・タイルを削除できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle MapViewerの「マップ・タイルの管理」ページからタイル・レイヤーを削除しようとするとエラー・メッセージが表示されることがあります。この問題を回避するには、タイル・レイヤーをデータベースから直接削除するか、Map Builderツールを使用して削除します。

この不具合はMapViewerバージョン"Ver11_1_1_7_B120531"を使用するOracle BI EEのすべてのバージョンに影響を与えます。Oracle BI EEインストールが使用しているMapViewerのバージョンは、ブラウザでMapViewerページを開き、「ホーム」タブをクリックすることで、確認できます。ページの左下隅にバージョン番号が表示されます。

1.8.1.9 小型のフォーム・ファクタ・グラフのレンダリングのサポート

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

このリリースでは、たとえば、75ピクセルX 25ピクセル、または68ピクセルX 18ピクセルなどの小型のフォーム・ファクタ・グラフのレンダリングのサポートが含まれます。小型のフォーム・ファクタ・グラフは、マイクログラフと呼ばれます。

小型のフォーム・ファクタ・グラフをレンダリングする手順は、次のとおりです。

  1. 分析を編集します。

  2. グラフを編集します。

  3. 「グラフ・プロパティの編集」ツールバー・ボタンをクリックして「グラフのプロパティ」ダイアログを表示します。

  4. 「一般」タブで次の設定を行います。

    • 「凡例の位置」ボックスで、「なし」を選択します。

    • 「表示上でのグラフのアニメーション化」ボックスの選択を解除します。

  5. 「スタイル」タブをクリックし、次の設定を行います。

    • 「グラフ・データ」領域の「スタイル」ボックスで、「デフォルト」を選択します。

    • 「プロット」領域で、「グリッド線」の「指定」オプションを選択します。

    • 「主要グリッド」については、「水平線」ボックスおよび「垂直線」ボックスの選択を解除します。

    • 「補助グリッド」については、「水平線」ボックスの選択を解除します。

    • 「凡例」領域で、「透明」ボックスの選択を解除します。

    • 「キャンバスの色」領域および「境界線」領域で、「グラデーション」ボックスの選択を解除します。

  6. 「タイトル」タブおよび「ラベル」タブをクリックし、次の設定を行います。

    • 「グラフ・タイトル」領域で、「メジャー名をグラフ・タイトルとして使用」ボックスの選択を解除します。

    • 「軸タイトル」領域で、次のボックスの選択を解除します。

      • 「縦軸1のタイトル」の「メジャー名を軸タイトルとして使用」

      • 「縦軸2のタイトル」の「メジャー名を軸タイトルとして使用」

      • 「横軸のタイトル」の「列名を軸タイトルとして使用」

  7. 「OK」をクリックして「グラフのプロパティ」ダイアログを閉じます。

  8. 「終了」をクリックして「グラフ」エディタを閉じます。

  9. 「分析」エディタ: 「詳細設定」タブをクリックします。

  10. 「XMLコード」ボックスの既存のXMLのコピーをバックアップとして保存します。

  11. 「分析XML」領域の「XMLコード」ボックスで、小型のフォーム・ファクタ・グラフとしてレンダリングするグラフの表示要素に、次の属性を追加します。

    useAutoLayout="false"
    

    例:

    <saw:display type="line" subtype="default" renderFormat="flash" mode="online" xAxisLiveScrolling="false" yAxisLiveScrolling="false" clientEventEnabled="false"  animateOnDisplay="false" useAutoLayout="false"> 
    

    重要:

    たとえば、400ピクセルX300ピクセルのグラフなどの適度なサイズのグラフには、この設定は使用しないでください。使用すると、グラフが望ましくない動作を見せたり、情報が失われることがあります。

  12. 「XMLの適用」をクリックします。

  13. 「分析の保存」をクリックします。

1.8.1.10 パスにラテン語の補足文字を含む分析が、ダッシュボード・ページ上で開かない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6

プラットフォーム:すべて

ロケールが中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語またはアラビア語で、WebブラウザとしてInternet Explorer 7を使用している場合、パスにラテン語の補足文字を含む分析をダッシュボード・ページで開くと失敗します。

この問題を回避するには、URLに&charset=utf-8を追加します。

1.8.1.11 選択ステップでテキスト以外の階層列のメンバーの検索が結果なしになる

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

選択ステップの実行中に、テキスト以外(日付や時間など)の階層列のメンバーを検索すると、結果なしになります。

この問題の回避策はありません。

1.8.1.12 右クリック・メニューの相互作用が変換されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

表ビューおよびピボット表ビューでの右クリック・メニューの相互作用が変換されません。

1.8.1.13 トレリス・ビューの配置の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

トレリス・ビューの配置に問題がある場合、構成ファイルを手動で編集して配置を調整できます。

次のディレクトリでxdo.cfgファイルを見つけます:

config/OracleBIJavahostComponent/coreapplication_objh1

次に、fo-chunk-size設定の値を増やします。

1.8.1.14 トレリス・ビューの軸ラベル切詰め

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

軸ラベルが切詰められる場合、グラフ・サイズを増やすか、ラベルのフォント・サイズを増やすか、それらを組み合わせることで、問題を回避できます。個別シナリオによっては、異なる組み合わせを試す必要がある場合があります。

1.8.1.15 特定の言語でトレリスのタイトルの文字が正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

特定のインスタンスでは、トレリスの横軸または縦軸のタイトルの文字が四角いボックスで表示されます。この状況は、Oracle BIサーバーがWindowsプラットフォームで実行され、言語が簡体字中国語、繁体字中国語、日本語、韓国語の場合に発生することがあります。

この問題の回避策はありません。

1.8.1.16 Excel 2007以降またはPDFへのエクスポートではカスタムCSSスタイルがサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Excel 2007以降およびPDFにエクスポートする場合、カスタムCSSスタイルはサポートされません。カスタムCSSスタイルまたはカスタムCSSクラスが指定されている分析をExcel 2007以降またはPDFにエクスポートすると、カスタマイズは失われます。(分析のカスタムCSSスタイルまたはカスタムCSSクラスは、「列のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブの「カスタムCSSスタイル・オプション(HTMLのみ)」コンポーネントを使用して指定します。)

この挙動については『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(B63031-06)で説明しています。

1.8.1.17 表、ピボット表およびトレリスの各ビュー用のMicrosoft Office Excel 2007+ダウンロードが切り詰められる

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

濃密なセル集団を持つ中規模から大規模のリクエストが、Microsoft Office Excel 2007+を使用してダウンロードされる場合、表、ピボット表および簡素で先進的なトレリス・ビューのデフォルトの最大セル数を上回る可能性があります。その場合、ダウンロードされたスプレッドシートを開くときに、次のようなMicrosoft Office Excelメッセージが表示されることがあります。

Excel found unreadable content in '20520402.xlsx'. Do you want to recover the contents of this Workbook? If you trust the source of this workbook, click Yes. 

「はい」をクリックすると、スプレッドシートを開くことができます。「xl/worksheets/sheet1.xml part」に類似したテキストが、修復ダイアログ・ボックスに表示されます。MaxCellsに指定された値に達するまで行にデータが移入され、それ以降は空白行になります。ここで MaxCellsは、次のOracle BIプレゼンテーション・サービスのinstanceconfig.xmlタグのいずれかの値です。

<WebConfig><ServerInstance><Views><Table><MaxCells>
<WebConfig><ServerInstance><Views><Pivot><MaxCells>
<WebConfig><ServerInstance><Views><Trellis><Simple><MaxCells>
<WebConfig><ServerInstance><Views><Rrellis><Advanced><MaxCells>

この問題を解決するには、Excel 2007+ダウンロードが成功するまで、適切なinstanceconfig.xmlタグMaxCells値を調整します。

1.8.1.18 カスタム印刷レイアウトの使用時にサポートされない項目

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

カスタム印刷レイアウトを使用してダッシュボード・ページを出力する場合、BI Publisherで次の項目はサポートされません(『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(B63031-06)を参照)。

  • 「列セレクタ」ビュー。

  • 「セグメントの作成」ビュー。

  • 「ターゲット・リストを作成」ビュー。

  • 「ファンネル・グラフ」ビュー。

  • 「凡例」ビュー。

  • 「論理SQL」ビュー。

  • 「マップ」ビュー。

  • 「ナレーティブ」ビュー。

  • 「パフォーマンス・タイル」ビュー。

  • 「ティッカ」ビュー。

  • 「トレリス」ビュー(マイクロ・チャートを含む)。

  • 「ビュー・セレクタ」ビュー。

  • ゲージ・ビューの次のタイプ:

    • 「球」。

    • 「縦棒」。

    • 「横棒」。

  • グラフ・ビューの次のタイプ:

    • 複数のメジャーを持つ円グラフ。かわりに、各メジャーに個別の円グラフが表示されます。

    • 時系列折れ線グラフ。

    • 散布図。

    • ウォーターフォール・グラフ。

  • 「グラフのプロパティ」ダイアログの次のグラフ設定:

    • 「一般」タブ: 「ズームとスクロール」

    • 「スタイル」タブ: 条件付き書式設定。

    • 「スケール」タブ: すべての設定。

    • 「タイトルとラベル」タブの次の書式設定:

      • 「フォント書式」の「切捨て」: 「項目」ダイアログ: グラフ・タイトルおよび軸タイトルの「表示オプション」タブ。

      • 縦軸ラベルおよびデータ・マーカーの「フォーマット」: 「項目」ダイアログ: 「数値書式」タブの「数値の取扱い」「負の数値の書式」および「3桁ごとに区切る」および縦軸ラベルの「フォーマット」: 「項目」ダイアログ: 「数値書式」タブの「小数点以下桁数」

      • 縦軸ラベルおよび横軸ラベルの「フォーマット」: 「項目」ダイアログ: 「表示オプション」タブの「ラベルの向き」および縦軸ラベルの「フォーマット」: 「項目」ダイアログ: 「表示オプション」タブの「省略形」

  • 階層列。

  • ダッシュボード列書式設定。

  • ダッシュボード・プロンプト。

  • ピボット表または表のプロンプト。

  • ビューのプロンプト・エッジ。

  • 固定されているダッシュボード列。

    「列のプロパティ」メニューの「列の固定」オプションを使用して、ダッシュボード・レイアウトのエッジ(上または左)に列を固定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のオブジェクトのプロパティ・ボタンに関する項を参照してください。

  • ダッシュボードの列またはセクションに指定された固定サイズ。

    固定サイズは、「セクションのプロパティ」ダイアログおよび「列のプロパティ」ダイアログの「追加の書式設定オプション」領域の「サイズ」オプションで設定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の「セクションのプロパティ」ダイアログに関する項を参照してください。

  • 表またはピボット表の行および列の固定ヘッダー。

    固定ヘッダーを指定するには、データの参照に使用する方法として「スクロール・コンテンツがある固定ヘッダー」を選択します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブ、「ピボット表のプロパティ」ダイアログおよび「トレリスのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブに関する項を参照してください。

  • バブル・グラフ、散布図および円グラフのグループ化機能(それぞれ、「バブル」ドロップ・ターゲット、「点」ドロップ・ターゲット、「円」ドロップ・ターゲットにより実現)。

BI Publisherでの次の予想されるオブジェクトの動作にも注意する必要があります: ピボット表が拡張される。

1.8.1.19 BI 11.1.1.7.1パッチを適用するとレポートの合計にゼロが表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.7.1および11.1.1.7.10

プラットフォーム:すべて

BI 11.1.1.7.1パッチの適用後、一部のレポートの合計でゼロ以外の値が想定される場合にゼロが表示されます。これはBI 11.1.1.7.1パッチの適用前は、100*(FILTER("Bug DB"."Facts"."# Bugs" USING (("Bug DB"."Bug Header"."Test Status" ='A')))/"Bug DB"."Facts"."# Bugs")などの式で、カッコで強制していた演算の順序が正しく実行されていなかったためです。

回避策

  1. Oracle BI EEアンサーで無効な合計値を含むレポートを開き、SQL文を編集します。

  2. 式を探します。

    例:

    100*(FILTER("Bug DB"."Facts"."# Bugs"USING (("Bug DB"."Bug Header"."Test Status" ='A')))/"Bug DB"."Facts"."# Bugs")
    
  3. 最初の左カッコ「(」と最後の右カッコ「)」を削除します。

    たとえば、手順2の例の問合せ文は、カッコを削除すると次のようになります。

    100*FILTER("Bug DB"."Facts"."# Bugs"USING (("Bug DB"."Bug Header"."Test Status" ='A')))/"Bug DB"."Facts"."# Bugs"
    
  4. 変更を保存します。

1.8.1.20 更新された結果のライトバック後の表示

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

ライトバックを使用してデータが変更された分析を含むダッシュボードを、ログオンしたユーザーがすでに表示している場合、ダッシュボードではデータが自動的にリフレッシュされません。更新されたデータを参照するには、ユーザーがダッシュボードを手動でリフレッシュする必要があります。

1.8.1.21 エクスポート・オプションがドキュメントどおりに動作しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

エクスポート機能は拡張中であり、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドやオンライン・ヘルプの説明と動作が異なることがあります。

これらのリリース・ノートで、追加情報と更新を定期的に確認してください。

1.8.1.22 分析とダッシュボードでのカスタム画像の使用はドキュメント未記載の新機能

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.9現在、分析とダッシュボードで、独自のカスタム画像をアップロードして使用できます。この機能は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』でもオンライン・ヘルプでも説明されていません。

情報と説明は、My Oracle Supportでテクニカル・ノート1941315.1カスタム画像のアップロードを参照してください。新機能を使用したいすべてのユーザーに、このテクニカル・ノートを周知してください。

1.8.1.23 Oracle Business Intelligenceダウンロード時の一時ディレクトリの場所の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

デフォルトで、Oracle Business IntelligenceのすべてのJavaコンポーネントは、root/tmpおよびデフォルトのORACLE_INSTANCE/tmpの場所に、tmpファイルを生成します。複数のユーザーが同時にMicrosoft Excel、Microsoft PowerpointまたはPDFにダウンロードする場合、root/tmpの場所の一時ディスク領域が不足することがあります。

この問題を回避するには、WebLogic ServerおよびJavahostの-Djava.io.tmpdirの場所を、Oracleインスタンスのtmpの場所( ORACLE_INSTANCE/tmp)または、SSDなどの高速ストレージの場所に変更し、200から300GBのディスク領域を割り当てます。

更新する場所は次のとおりです。

  • WebLogic Server (bi_server1マネージド・サーバー)の場合、fmwhome/user_projects/domains/bifoundation_domain/bin/setDomainEnv.shファイルのJAVA_PROPERTIESセクション。

  • Javahostの場合、fmwhome/instances/instance1/config/OPMN/opmn/opmn.xmlファイルのセクションOracleBIJavaHostComponent

次のように追加します。

-Djava.io.tmpdir=<ORACLE_INSTANCE/tmp>または<Fast_storage_location_with_sufficient_disk_space>

特にOBIJavaHostの場合、この変更をopmn.xml fileに追加しても、一部のjavahost tmpファイル作成を、オペレーティング・システムで定義されたtmpディレクトリからリダイレクトするだけです。通常処理の一部として、tmpファイルは、常にinstances/instance1/tmp/OracleBIJavaHostComponent/coreapplication_obijh1ディレクトリに書き込まれます。これは、-Djava.io.tmpdirの定義済みの場所がデフォルトの場所ORACLE_INSTANCE/tmpと異なる場合、javahostは、構成された-Djava.io.tmpdirの場所と、 ORACLE_INSTANCE/tmpの両方にtmpファイルを作成することを意味します。

1.8.1.24 Windows共有ドライブ上のOracle BIシステムを拡張する場合、UNCパスはサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』の第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の4.4.1項「共有ネットワーク・ファイルがWindows環境でアクセス可能であることの確認」には、Windows環境では、共有ストレージは、通常、Universal Naming Convention (UNC)を使用して指定されると記載されています。

しかし、UNCを使用して設定された共有ドライブでOracle BIシステムを拡張しようとすると、Oracle BI EE構成アシスタントが失敗します。回避策などの詳細は、My Oracle Supportの「Deploying Base Setup for Enterprise Install」(英語)にあるテクニカル・ノート1989467.1「Extending the OBIEE 11g Domain on a Windows Cluster Using the UNC Network Format Fails」(英語)を参照してください。

1.8.2 アクションの問題および回避策

この項では、アクションに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.8.2.1 アクション・フレームワークのEJBをWebLogic管理対象サーバーにデプロイする必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

現在、EJBでJavaメソッドを起動するアクションを作成する場合のアクション・フレームワーク機能には制限があります。アクション・フレームワーク・サービスとして同じJ2EEコンテナ内にデプロイされたEJBのみ(デフォルトではWebLogic管理対象サーバー)をアクション・フレームワークで使用できます。

回避策として、ターゲットEJBを起動します。これを行うには、次のいずれかの方法を実行します。

  • (WebLogic Serverのライセンスの制限に従って)ターゲットEJBをBIドメインのWebLogic管理対象サーバーにデプロイします。

  • 特にリモートEJBを起動するために、WebLogic管理対象サーバーにゲートウェイEJB/Webサービスをデプロイします。

  • リモートEJBをWebサービスとして公開します。

  • EJBを起動するために、ゲートウェイWebサービスをリモートの場所にデプロイします。

1.8.2.2 パッチまたはアップグレードするたびにUserScripts.jsファイルをバックアップして元に戻す必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

アクションを使用してブラウザ・スクリプトを起動している場合、パッチまたはアップグレードする度に、UserScripts.jsファイルをバックアップして元に戻す必要があります。ファイルのバックアップを取って元に戻さないと、デフォルトのファイルに置き換えられ、カスタムのJavaScript関数が失われます。

この挙動については『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』(B63033-06)で説明しています。

1.8.3 スコアカードとKPIの問題および回避策

この項では、スコアカードおよびKPIに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.8.3.1 スコアカードまたはスコアカード・コンポーネントの関連ドキュメントを検索した場合に結果が返されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

全文カタログ検索機能を使用すると、ほとんどのカタログ・オブジェクトおよび関連ドキュメントを検索できます。現在、全文カタログ検索機能の検索対象は、スコアカード自体および関連ドキュメントの名前であり、スコアカードの関連ドキュメントの内容は検索されません。

1.8.3.2 Oracle Secure Enterpriseの「検索結果」ページからスマート・ウォッチリストにアクセスするとエラーが発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Enterprise EditionがOracle Secure Enterprise Searchとともに構成されている場合、検索結果ページからスマート・ウォッチリストを開こうとすると、エラーが発生して次のメッセージが表示されます。

doPost.searchServletDisabled :To test the feed servlet using a browser, run servlet with '-Doracle.ecsf.crawl.mode.debug=true'

この問題の回避策はありません。

1.8.3.3 共有スコアカードの同時編集による項目の陳腐化エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

共有Oracle BIプレゼンテーション・カタログおよびOracle BIプレゼンテーション・サービスのスケールアウト構成を使用した場合、複数のユーザーが共有スコアカードを並行して編集すると「項目の陳腐化: <スコアカードのパス>」というエラーが表示されることがあります。

このエラーを回避するには、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのカタログ属性キャッシュをオフにします。これを行うには、instanceconfig.xmlファイルで次の設定を行います。

<ps:Cache xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1">
  <ps:CatalogAttributes>
    <ps:Enabled>false</ps:Enabled>
  </ps:CatalogAttributes>
</ps:Cache>

キャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

1.8.3.4 Chromeでスコアカード円グラフおよびゲージ・ラベルが読めない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2 (BP1)

プラットフォーム:すべて

Google Chromeブラウザを使用している場合、フォントの問題が発生することがあります。

この問題を回避するには、既知のChromeの不具合があるため、Flash Playerをバージョン11.5以降に更新します。詳細は、http://code.google.com/p/chromium/issues/detail?id=140415を参照してください。

1.8.4 エージェントの問題および回避策

この項では、エージェントに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.8.4.1 Microsoft Active DirectoryおよびOracle Virtual Directoryでエージェント配信できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Microsoft Active DirectoryおよびOracle Virtual Directoryを使用する場合、エージェント配信に失敗します。

回避策として、Oracle Virtual Directoryパッチ番号9904956 - 「ADユーザーに対して返されたGUIDを検索フィルタで使用できない」を適用します。

1.8.4.2 ホームページおよびダッシュボードのオプションのみが選択されている場合に、エージェントが誤ってアクティブな配信プロファイルにコンテンツを配信する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

「エージェント」エディタの「宛先」タブで「ホーム・ページとダッシュボード」オプションを選択し、「デバイス」オプションの選択を解除して、エージェントがホームページとダッシュボード・ページにのみコンテンツを配信するように指定すると、「デバイス」オプションの選択を解除しているにもかかわらずエージェントがアクティブな配信プロファイルにコンテンツを配信するという既知の問題があります。

この問題を回避するには、既存の配信プロファイルと一致しないようにエージェントの優先度を設定します。

1.8.5 Microsoft Officeの統合の問題および回避策

この項では、Oracle Business IntelligenceとMicrosoft Officeの統合に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:


注意:

Oracle Business IntelligenceとMicrosoft Officeとの統合についてこの項で説明されている多くの問題および関連する回避策は、Smart Viewを使用してMicrosoft Officeと統合する場合は該当しないか対処されています。引き続きOracle Business Intelligence Add-in for Microsoft OfficeをダウンロードしてMicrosoft Officeと統合することもできますが、Smart Viewをダウンロードすることを強くお薦めします。

1.8.5.1 Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでのMicrosoft Office 2007の使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでMicrosoft Office 2007を使用する場合は、必ずOffice 2007 SP1以上をインストールしてください。そうしないと、Microsoft Office 2007とMicrosoft Office 2003の間でファイルの交換可能性の問題が発生します。

バージョンの詳細は、次の場所にあるOracle Technology Network (OTN)から入手できる動作保証のドキュメントを参照してください:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

1.8.5.2 サーバー接続がMicrosoft ExcelとPowerPointで自動的に共有されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

同じコンピュータ上のMicrosoft ExcelおよびPowerPointは、Microsoft Officeの接続用にOracle BI Add-inを共有します。Excelで接続を作成すると、その接続はPowerPointでも使用できます。ただし、PowerPointが開いた状態でExcel内でOracle BI Add-in for Microsoft Office接続を作成すると、その接続はPowerPoint内では表示されず、その逆もまた同様です。

ExcelとPowerPointで共有する接続を作成するための回避策として、その他のMicrosoft Officeアプリケーションが閉じていることを確認します。もしくは、ExcelとPowerPointの両方に使用可能な接続を表示するために、必要に応じてExcelとPowerPointの両方を閉じてから再度開きます。

1.8.5.3 Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの前のインストールを手動でアンインストールする必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Add-in for Microsoft Office 11gのインストーラでは、前のバージョンのOracle BI Add-in for Microsoft Officeはアンインストールされません。そのため、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeをインストールする前に、前のバージョンのOracle BI Add-in for Microsoft Officeインストールを手動でアンインストールする必要があります。

Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。

1.8.5.4 英語以外の言語用の言語パックのインストール

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

英語以外の言語用にOracle BI Add-in for Microsoft Officeを使用するには、Microsoft Officeの適切な言語パックをインストールし、コントロール パネルを使用して、地域と言語の設定を行う必要があります。次のURLを開き、適切な言語パックをダウンロードしてインストールします。

http://office.microsoft.com/en-us/downloads/office-language-interface-pack-lip-downloads-HA001113350.aspx

1.8.5.5 Oracle BI Add-In for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプに含まれるエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Add-In for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプに含まれるエラーを次に示します。

  • 「Oracle BI Office Serverへの接続の作成」のトピックで、手順1「リボンから新規を選択します」が間違っています。手順1の正しい指示は、「リボンから、環境設定を選択します。環境設定から「新規」タブを選択します。」となります。(これは、ExcelおよびPowerPointに適用されます。)

  • 「デフォルトのスタイル・テンプレートの変更」のトピックで、手順1のデフォルト・テンプレートの場所がWindows 32ビットのインストールでのみ有効です。Windows 64ビットのインストールでは、デフォルトの場所は<BI Officeのインストール場所>\ BIOfficeExcel|Templateとなります。(これはExcelに適用されます。)

  • 「ログ・レベルの設定」のトピックには、ユーザーには、ログ・ファイルの場所に対する適切なアクセス権限が必要であることを記載する必要があります。(これは、ExcelおよびPowerPointに適用されます。)

1.8.5.6 ページ・エッジ内で二重列のある表ビューまたはピボット表ビューのリフレッシュが失敗する場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Add-in for Microsoft Excelでは、ページ・エッジ内では二重列のある表ビューまたはピボット表ビューをリフレッシュできません。この問題を回避するには、二重列がページ・エッジ(表ビューでは表のプロンプト、ピボット表ビューではピボットのプロンプトとも呼ばれる)に含まれていないことを確認してください。

1.8.5.7 二重列をカスケードすると間違った表示値になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

カスケードされたプロンプトの中で両方の列に二重列が使用されている場合、正しい表示値ではなくコードが表示される場合があります。

1.8.5.8 断続的なタイムアウト・エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

BI Office ServerがOracle HTTP Server (OHS)経由でプレゼンテーション・サービスに接続するように構成されている場合、リクエストのタイムアウトによって断続的なエラー・メッセージが表示されることがあります。この問題を回避するには、OHS用のキープアライブのタイムアウト値を15秒以上に増やします。

1.8.5.9 「色変更方法」ターゲット領域がサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EE内で分析を作成する際に、グラフ・ビューに「色変更方法」ターゲット領域を使用すると、Microsoft ExcelおよびPowerPointで間違った結果が表示される場合があります。

1.8.5.10 Microsoft Excelに挿入されるときにメジャー列のラベルが正しく表示されないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

表およびピボット表ビューのセクション・エッジまたはページ・エッジ(表ビューでは表のプロンプト、ピボット表ビューではピボットのプロンプトとも呼ばれる)のメジャー列のラベルが、Microsoft Excelに挿入されると正しく表示されないことがあります。

回避するには、セクション・エッジまたはページ・エッジで、メジャー列を使用しないでください。

1.8.5.11 積上げグラフに負の値が表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

積上げグラフがMicrosoft ExcelまたはPowerPointに挿入されると、負の値が表示されません。これが発生するのは、これらのグラフを管理するデフォルトのMicrosoftグラフ・エンジンが負の値を表示しないのが原因です。

1.8.5.12 ExcelおよびPowerPointで線ありの散布図がデフォルトの散布図として表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

線ありの散布図のグラフ・スタイルを選択してMicrosoft ExcelまたはPowerPointに挿入する場合、デフォルトの散布図(線なし)がかわりに表示されます。これは、Microsoftが線ありの散布図をサポートしていないのが原因です。

1.8.5.13 セクションのエッジがあるグラフはリリース11.1.1.6.x以降ではサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Add-In for Microsoft Office Releaseのリリース11.1.1.6.xはセクションのエッジがあるグラフをサポートしません。そのため、セクションのエッジがあるグラフがOracle BI Add-In for Microsoft Office Releaseのリリース11.1.1.5.0を使用して挿入された場合、リリース11.1.1.6.0でリフレッシュされるとエラーが返されます。

1.8.5.14 アラビア語またはドイツ語バージョンのExcelで表ビューをリフレッシュすると誤ったデータ値になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

ドイツ語またはアラビア語バージョンのMicrosoft Excel 2007または2010で、保護された表ビューがリフレッシュされた後で、数値書式が失われることがあります。

1.8.5.15 総計列または行を含むビューをMicrosoft Officeに挿入すると問題が発生することがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

"前"の場所を使用して行レベルの総計を表示するビューは、Microsoft Excelに挿入されるとき、分析の最初の列の値を上書きします。

"前"の場所を使用して列レベルの総計を表示するビューは、Microsoft PowerPointに挿入されるとき、エラーを返します。

回避するには、かわりに"後"の場所を使用します。

1.8.5.16 表またはピボット・ビューのタイトルに表示される時間が挿入後に正しくないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

「時間をタイトルに表示」が表またはピボット・ビューに選択されている場合、表またはピボットがMicrosoft Officeに挿入された後、タイトルに表示される時間が正しくないことがあります。

1.8.5.17 グラフがMicrosoft Officeへの挿入後に異なって表示されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Microsoft Officeに挿入されたグラフは、Microsoft OfficeではOracle BI EEと異なってプロットされることがあります。横棒グラフでは、横軸の系列が逆順で表示されることがあります。積上げグラフでは、積上げ順序が逆になることがあります。これはMicrosoftグラフ・エンジンにより発生します。

1.8.5.18 バブル・グラフおよび散布図の凡例がMicrosoft Officeへの挿入後に異なって表示されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Microsoft Officeで表示されるバブル・グラフおよび散布図の凡例に、横軸の座標値が含まれません。つまり、各データ系列の凡例の数と色が、Oracle BI EEに表示されるものと一致しないことがあります。

この問題の回避策はありません。

1.8.5.19 ノルウェー語またはポーランド語のOracle BI Office for PowerPointを実行しているときにヘルプ・システムが動作しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

ノルウェー語またはポーランド語のOracle BI Office for PowerPointを実行しているとき、「Oracle BIヘルプ」をクリックしても動作しません。予想される動作は英語でのヘルプ・システムの表示です。

回避策は次のとおりです。

  1. <Oracle BI Office installation folder>\BIOfficePowerPoint\Helpディレクトリに移動します。たとえば、C:\Program Files\Oracle\BIOfficePowerPoint\Helpです。

  2. powerpointaddin_help.chmをコピーし、2度貼り付け、片方の名前をpowerpointaddin_helpno.chmに、もう片方の名前をpowerpointaddin_helppl.chmに変更します。

1.8.5.20 Oracle BI Add-in for Microsoft Officeでビューを挿入する際に、保護されたワークシートにより不適切なメッセージが表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Add-in for Microsoft Office (BI Office)を使用してExcelにビューを挿入すると、「テンプレートが見つかりません。」という間違ったメッセージがユーザーに表示される場合があります。これは、テンプレート・ファイルが正しい場所(<Oracle BI Office installation folder>\Oracle\BIOfficeExcel\Template)に存在しても発生する場合があります。このエラー・メッセージは、現在のワークブックまたはワークシートが保護されている場合に表示されることがあります。

BI Officeリリース11.1.1.6.0以降では、BI Officeの操作が保護されたワークシートまたはワークブックで実行されると、エラー・メッセージは「スタイルのマージに失敗しました」と正しく表示されます。

回避策は次のとおりです。

  1. BI Office関連の操作を実行する前に、ワークブックの保護を解除します。

1.8.5.21 セクション・エッジの列データが取得されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

表ビューおよびピボット表ビューでは、セクション・エッジに列がある場合、セクション・エッジ列に関連するデータは取得されません。

これを回避するには、表ビューおよびピボット表ビューで、列をセクション・エッジから行エッジまたはページ・エッジに移動します。また、表ビューのみについては、「リストとして挿入」コマンドを使用してすべてのデータを取得することもできます。

1.8.5.22 Oracle BI Add-in for Microsoft Officeはデフォルトでインストールされない

影響を受けるリリース: 1.1.1.9

プラットフォーム:すべて

11.1.1.9以降、Oracle BI Add-in for Microsoft Office (Oracle BI Officeとも呼ばれます)は、デフォルトではOracle Business Intelligence Enterprise Editionの一部としてインストールされません。Oracle BI Officeをインストールするには、myoraclesupport.comでサポート・ノート1963081.1を参照してください。

サポート・ノート1963081.1の情報は、BI EEユーザーズ・ガイドの情報を置き換えます。これらのリリース・ノートの1.17.5.21項「Oracle BI Add-in for Microsoftのインストールと構成に関する指示の変更」を参照してください。

1.9 Oracle Business Intelligence Mobileの問題および回避策

Oracle BI Mobileに関連する問題および対処については、次のURLで、Oracle Business Intelligence Mobile for Apple iOS and Google Android用のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E52471_01/bi.1111/e52669/toc.htm

これらのリリース・ノートには、次の製品が含まれています。

  • Oracle Business Intelligence Mobile for Apple iOS

  • Oracle Business Intelligence Mobile for Google Android

1.10 Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーション・デザイナの問題および回避策

Oracle BI Mobile App Designerに関連する問題および対処については、次のURLで、Oracle Business Intelligence Mobile App Designerのリリース・ノートを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E52471_01/bi.1111/e48551/toc.htm

1.11 Oracle Business Intelligence Publisherのレポートと公開の問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.1 Oracle BI Publisherの一般的な問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherに関連する一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.1.1 JDBCドライバによりsetBigDecimalのサポートされていない関数がスローされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracleデータベースに対するSQL問合せタイプのデータセットと、数値データベース列に基づくBIサーバーに対するSQL問合せタイプのデータセットの間のリンク(Oracleデータベースに対するSQL問合せを使用して親子階層のXMLデータ構造を親データセットとして作成するために使用)を含むデータ・モデルを実行しようとすると、失敗して次のエラーが返されます。Java.sql.SQLException: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcPreparedStatement.setBigDecimalにサポートされていない関数があります

1.11.1.2 Oracle BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されている場合はBI Publisherのユーザー・インタフェースからのカタログ検索が機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EEとともにOracle BI Publisherが統合モードでインストールされた場合、BI Publisherのユーザー・インタフェース(URLの書式はhttp://<host>:<port>/xmlpserver/...)からカタログを検索すると機能せず、次のメッセージが返されます。

Result Not found
Your search - <search criteria> - did not match any documents.

回避策として、Oracle BI EEのユーザー・インタフェース(URLの書式はhttp://<host>:<port>/analytics/...)からカタログを検索します。

1.11.1.3 BI Publisherの管理ページに表示されるデータ・ソースにサポート対象外のデータ・ソースが含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

JDBCデータ・ソース接続またはOLAP接続の構成時に、BI Publisherの「データ・ソースの追加」ページに表示されるリストには、このリリースでサポートされていないデータ・ソースが含まれることがあります。サポート対象データ・ソースの最新のリストは、「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionのシステム要件およびサポートされるプラットフォーム 11gR1」を参照してください。システム要件のドキュメントは、次のリンクから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

「Product Area」列の「Additional Oracle Fusion Middleware 11g Release 1 (11.1.1.x) Certifications」に含まれるドキュメントに記載されています。

1.11.1.4 Internet Explorer 7または8で双方向言語プリファレンスを使用した場合にメニュー・アイテムが表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

WebブラウザとしてInternet Explorer 7を使用し、ユーザー・インタフェース・プリファレンスとして双方向言語(アラビア語またはヘブライ語など)を選択した場合、グローバル・ヘッダーのメニュー・オプションが表示されません。

Internet Explorer 8を使用してこの問題を回避するには: 「ツール」メニューで互換性ビューの設定を選択し、「互換性ビューにイントラネット・サイトを表示」チェック・ボックスの選択を解除します。または、別のサポートされているWebブラウザを使用してください。

1.11.1.5 Microsoft SQL Server 2008 Analysis Servicesのデータ・ソース定義が保存されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

BI Publisher管理インタフェースの中で、Microsoft SQL Server 2008 Analysis Servicesデータ・ソースに対してOLAPデータ・ソース接続を作成すると、接続テストが成功した場合でも、「適用」ボタンをクリックしてもデータ・ソースが保存されません。

この問題を回避するには、リストから「OLAPタイプ」としてMicrosoft SQL Server 2005 Analysis Servicesを選択します。同じ接続情報を入力して、「適用」をクリックします。

1.11.1.6 Apple iPadで一部のレポート形式を表示する際の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Apple iPadでは、次の出力形式に対するデフォルトのビューアはありません。

  • MHTML (ExcelおよびPowerPointに影響します)

  • RTF

PowerPoint 2007用に提供されているビューアは、文字のレイアウトを歪める可能性があります。

デフォルトのPDFビューアには次の問題があります。

  • 「フォーム」フィールドが無視されます。

    iPadのPDFリーダーでは、編集可能なPDFフォーム・フィールドはサポートされませんが、フィールドに静的テキストを含むレポートを生成できます。静的テキストを使用してレポートを生成するには、レポートのプロパティ「出力からPDFフィールドを削除」をTrueに設定します。レポート・プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポート・プロパティの構成に関する項を参照してください。

  • セキュリティで保護されたPDFファイルはまったく表示されません。

  • 「署名」フィールドは無視されます。

  • ブックマークは無視されます。

  • 添付ファイルは無視されます。

  • フラッシュは動作しません。

  • 「読み上げ」アクセシビリティ機能が動作しません。

これらの問題は、提供されているiPadのファイル・リーダーの制限であり、Oracle側では解決できないことに注意してください。

1.11.1.7 BI Publisherのオブジェクトが一重引用符文字を使用して命名されたフォルダ内にある場合、予期しない動作を示す

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

Oracle BIプレゼンテーション・カタログの中で、フォルダ名が一重引用符文字(')を含んでいる場合、そのフォルダ内に存在するBI Publisherレポートは実行されず、データ・モデルは予期しないエラーをスローする場合があります。この動作は、Webブラウザによって異なります。

この問題を回避するには、BI Publisherのオブジェクトを含むフォルダの名前に一重引用符を使用しないでください。

1.11.1.8 SampleApp Lite Webカタログで「コンポーネント」フォルダが見つからない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

SampleApp LiteのWebカタログのバージョン11.1.1.5が「コンポーネント」フォルダで見つかりません。その結果、ユーザーがBI Publisherレポート用の新しいBI Publisherタイプ・レイアウトを作成する際、共有ボイラープレートを使用できません。この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  1. 管理者資格証明を使用してログインし、「BI Publisher管理」→「サーバー構成」ページに移動します。

  2. 「カタログ」リージョンで、BI Publisherリポジトリ・フィールドが次のデフォルト・パスを示すことを確認します。

    <Install_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/bipublisher/repository

    その後、BIプレゼンテーション・カタログへのアップロード・ボタンをクリックします。

  3. 「カタログ」ページに移動し、「共有フォルダ」に「コンポーネント」フォルダが含まれていることを確認します。

また、これにより「サンプル」フォルダに含まれている追加のBI Publisherのサンプル・レポートもインストールされることに注意してください。このようなレポートの大部分では、Oracleデータベースに含まれるOEのサンプル・スキーマへのJDBCのデモ接続の構成が必要となります。

1.11.1.9 Componentsフォルダのボイラープレートの表の罫線がChromeブラウザで正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6

プラットフォーム:すべて

バージョン11.1.1.6のSampleApp Lite OBIEE Webカタログに含まれるComponentsフォルダのボイラープレート・テンプレートが、XPTレイアウトを作成する開始点として使用される場合、表の罫線がChromeブラウザで正しく表示されないことがあります。この動作を修正するには、SampleApp Lite OBIEE WebカタログのComponentsフォルダをBI Publisherスタンドアロン・リポジトリに含まれるものと置き換えます。これを行うには:

  1. 管理者資格証明を使用してログインし、「BI Publisher管理」→「サーバー構成」ページに移動します。

  2. 「カタログ」リージョンで、BI Publisherリポジトリ・フィールドが次のデフォルト・パスを示すことを確認します。

    <Install_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/bipublisher/repository

    その後、BIプレゼンテーション・カタログへのアップロード・ボタンをクリックします。

  3. 「カタログ」ページに移動し、「共有フォルダ」に「コンポーネント」フォルダが含まれていることを確認します。

また、これにより「サンプル」フォルダに含まれている追加のBI Publisherのサンプル・レポートもインストールされることに注意してください。このようなレポートの大部分では、Oracleデータベースに含まれるOEのサンプル・スキーマへのJDBCのデモ接続の構成が必要となります。

1.11.1.10 リリース11.1.1.5ではWebサービスからローカル・ポリシー・アタッチメント(LPA)が削除されている

影響を受けるリリース: 11.1.1.3から11.1.1.6

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.5では、BI Publisher Webサービスからローカル・ポリシー・アタッチメントが削除されました。BI Publisher Webサービスのリリース11.1.1.3を使用しており、11.1.1.5にアップグレードする場合、次の手順を実行してグローバル・ポリシー・アタッチメント(GPA)を追加する必要があります。

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。

  2. 左側のペインで、「WebLogicドメイン」をクリックし、「bifoundation_domain」をクリックします。

  3. 右側のペインで、「WebLogicドメイン」メニューをクリックし、「Webサービス」「ポリシー・セット」の順に選択します。

  4. 「作成」をクリックし、新しいポリシー・セットを作成します。

  5. 次の一般情報を入力します。

    • 名前 - 任意の名前を入力します。

    • 有効 - このボックスを選択します。

    • リソース・タイプ - Webサービスのエンドポイントです。

    • 説明: このGPAがすべてのJRFベースのWebサービスに適用されます。

      「次へ」をクリックします。

  6. 「ドメイン名」値には、「*」を入力します。「次へ」をクリックします。

  7. 次のポリシーを選択し、「アタッチ」をクリックします。

    oracle/wss11_saml_or_username_token_with_message_protection_service_policy

  8. 「次へ」をクリックし、「保存」をクリックします。WebLogicサーバーが変更を反映するまで待機します。

  9. ブラウザに次のURLを入力し、入力したポリシーがWSDLで使用できるかどうかを検証します。

    http://server:port/xmlpserver/services/PublicReportWSSService?wsdl

1.11.1.11 Oracle BI Publisherがen_USロケールで実行するには、Oracle WebLogic Serverが必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Publisherが使用するXDKは、en-USロケールで実行するにはOracle WebLogic ServerのJVMが必要です。そうしないと、数値書式関数で書式設定できない値が、関数(sumなど)によって生成されます。

この問題を回避するには、スクリプトstartWebLogic.cmdの中に次の行を追加し、必要なオプションを設定します。

set JAVA_OPTIONS=-Dfile.encoding=UTF-8 -Duser.language=en -Duser.region=US %JAVA_OPTIONS% 

Oracle WebLogic Server管理コンソールでJavaオプションを設定する方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのノード・マネージャで起動したサーバーのJavaオプションの設定に関する項を参照してください。

1.11.1.12 検索結果の数が正しくないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

カタログ項目の検索で、実際よりも多い結果が生じることがあります。たとえば、"Salary"を使用してカタログ項目のすべてのタイプを検索すると、実際の結果ははるかに少ないにもかかわらず、検索結果の最初のページに100を超える結果が表示されることがあります。

正しい結果のセットを見つけるには、結果ページの下部の「次へ」ボタンをクリックし、結果をざっと見て、必要な項目を探します。

1.11.1.13 「スケジュール・レポート」オプションが管理者以外のユーザーに正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

管理者以外のロールを持つユーザー(BI作成者やBI使用者など)は、カタログのレポート・エントリの下の「スケジュール」アクション・リンクを表示したり、レポートの表示中に「アクション」メニューの「スケジュール」オプションを表示することはできません。

この問題を回避するには、ユーザーはグローバル・ヘッダーから「新規」メニューを使用するか、ホーム・ページで「作成」セクションの下の「レポート・ジョブ」を選択することにより、レポート・ジョブをスケジュールすることができます。

または、アプリケーション・ロールにoracle.bi.publisher.scheduleReport権限が付与されている場合、次のように、この問題を回避できます。

  1. Oracle Business Intelligenceに管理者としてログインします。

  2. カタログに移動して、「共有フォルダ」を選択します。

  3. 「タスク」領域で「権限」を選択します。

  4. 「権限」ダイアログで、ロールを選択し、「Publisherレポートのスケジュール」権限を明示的に追加します。両方のカスケード・オプションを選択します。

1.11.1.14 11.1.1.6.2でのBI Publisherデスクトップ・ツールの追加の設定

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

bi_foundation_domainの下に配信されたBI Publisher Desktop Tools実行可能ファイルは最新バージョンではありません。

この問題を回避するには、BIPublisherDesktop.execlients/bipublisher/repository/Toolsからbifoundation_domain/config/bipublisher/repository/Toolsへコピーします。

この手順は11.1.1.6.2のREADMEファイルにも記載されています。

1.11.1.15 Oracle Endeca Searchが/xmlpserver URLから機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されており、Oracle BIEEが検索エンジンとしてEndeca Serverを使用するように構成されている場合、BI Publisher URL (.../xmlpserverなど)からの検索が機能しません。この問題を回避するには、Oracle BI EE URL (../analyticsなど)からBI Publisherオブジェクトの検索を実行します。

1.11.1.16 Google Chromeブラウザとともにパッケージ化された以前のバージョンのAdobe Flash Playerは、インタラクティブ・ビューアで予期しない動作を引き起こす可能性がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Google Chromeブラウザとともにパッケージ化されたAdobe Flash Playerのバージョンを更新していない場合、Google Chromeブラウザの使用中にユーザー・インタフェースの問題が発生することがあります。

この問題を回避するには、Adobe Flash Playerをバージョン11.4.402.278以上に更新します。ブラウザで稼働するAdobe Flash Playerのバージョンの情報を入手するには、http://www.adobe.com/software/flash/about/に移動してください。

1.11.1.17 レポート・オブジェクトを「お気に入り」に追加する際に「追加に失敗しました」エラーが発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

「お気に入り」領域にレポートまたはデータ・モデルを追加する際、「お気に入り」領域にレポートをドラッグ・アンド・ドロップした後、またはカタログ内の「その他」メニューの「お気に入りに追加」リンクをクリックした後に、「追加に失敗しました」エラーが発生する場合があります。エラーは不正確です。ホームページに戻るとレポートは「お気に入り」領域に追加されています。

1.11.1.18 マルチバイト・キャラクタ名を持つレポートをカタログ・タスク・オプションを使用して「お気に入り」に追加できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

マルチバイト・キャラクタ名を持つレポートは、カタログ内の「その他」メニューから使用可能な「お気に入りに追加」タスクを使用して「お気に入り」領域に追加することはできません。

この問題を回避するには、ホームページの「お気に入りの管理」機能を使用してレポートを「お気に入り」領域にドラッグ・アンド・ドロップします。1.11.1.17項「レポート・オブジェクトを「お気に入り」に追加する際に「追加に失敗しました」エラーが発生する」も参照してください。

1.11.1.19 Excel Analyzerおよびオンライン・アナライザはリリース11.1.1.7で非推奨: 11.1.1.9で削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Excel Analyzerおよびオンライン・アナライザは、11.1.1.7では非推奨になっています。

  • 既存のExcel AnalyzerテンプレートをExcelテンプレートに変換するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のExcel Analyzerテンプレートのインポートに関する項を参照してください。

  • Excelを使用して新しいテンプレートを作成するには、Excelテンプレートを使用します。

  • 対話的に出力する新しいレポートを作成するには、BI Publisherレイアウト・エディタを使用します。

Excel Analyzerおよびオンライン・アナライザは、11.1.1.9には含まれません。

1.11.1.20 MySQLデータベースには更新されたドライバが必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

Oracle BI Publisher付属のMySQL JDBCドライバは古いものです。BI PublisherをMySQLデータベースに接続するには、最新のMySQLドライバをインストールし、WebLogic起動スクリプトを更新して、最新バージョンを参照するようにする必要があります。

最新のMySQLドライバをインストールするには、次のようにします。

  1. 最新のMySQL JDBCドライバをダウンロードします。

    ドライバは、http://www.mysql.com/products/connector/j/からダウンロードできます。

    執筆時現在、最新のバージョンは5.1.34です。

  2. zip圧縮されたダウンロードを開き、最新(5.1.34)のドライバ(mysql-connector-java-5.1.34-bin.jar)をコピーします。

    次のように変更します。

    ${BI_ORACLE_HOME}/bifoundation/jdbc/

  3. setDomainEnv.shスクリプトの位置を特定します。

    setDomainEnv.shは次の場所にあります。

    $FMW_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/bin

  4. スクリプトを更新して、ダウンロードしたドライバをコピーした場所を参照するようにします。

    スクリプトでbijdbc.jar行を見つけ、その後に次の行を追加します。

    PRE_CLASSPATH="${BI_ORACLE_HOME}/bifoundation/jdbc/jdk16/bijdbc.jar${CLASSPATH
    SEP}${PRE_CLASSPATH}"
    export PRE_CLASSPATH
     
    #add required jdbc jars to class path
    PRE_CLASSPATH="{BI_ORACLE_HOME}/bifoundation/jdbc/mysql-connector-java-5.1.34-bin.jar${CLASSPATHSEP}${PRE_CLAS
    SPATH}"
    export PRE_CLASSPATH
     
    ${mw_home}/user_projects/domains/bifoundation_domain/bin/setDomainEnv.sh 
    
  5. Administration Server (AdminServer)とBI Server (bi_server1)を再起動します。

BI Publisherで接続を設定するには、次のようにします。

  1. BI Publisherの「管理」ページにナビゲートします。

  2. JDBC接続」をクリックします。

  3. データソースの追加」をクリックします。

  4. 「データソースの追加」ページで、次を指定していることを確認します。

    • ドライバ・タイプ:「その他」を選択します。

    • データベース・ドライバ・クラス:「com.mysql.jdbc.Driver」と入力します。

    • 接続文字列: 次の形式で、接続文字列を入力します: jdbc:mysql://[host]:[port]/[databasename]

      例:

      jdbc:mysql://example.com:3306/mysqldb

1.11.1.21 リリース11.1.1.9へのアップグレード後に、レポートとデータ・モデルが「データ制限を超えている」というメッセージを表示して失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

11.1.1.9にアップグレードした後に、以前はエラーなく実行できたレポートとデータ・モデルが、次のいずれかの例外で失敗する場合があります。

  • 実行しようとしているレポートは、このサーバーに設定されたデータ制限を超えています。

  • SQL問合せ時間が制限(600秒)を超えています。処理を停止しました。

  • レポート・データ・サイズが上限(nnnバイト)を超えています。処理を停止しました。

リリース11.1.1.9では、システムをメモリー不足のエラーから保護するために、デフォルトのデータ・サイズ制限(「メモリー・ガード」)が導入されています。システムに導入されたこれらの新しい制限を超えるデータが生成された場合、以前はエラーなく実行できたレポートやデータ・モデルが失敗する場合があります。

ランタイム・プロパティの構成ページを介して、「メモリー・ガード」データ制限設定を編集できます。

  1. BI Publisherの「管理」ページにナビゲートします。

    • Oracle BI Publisherから、「管理」をクリックします。

    • Oracle Business Intelligenceから、「管理」をクリックし、「BI Publisherの管理」をクリックします。

  2. 「管理」ページの「ランタイム構成」で「プロパティ」をクリックします。

  3. 「メモリー・ガード」および「データ・モデル」で設定を編集します。

これらの設定を編集する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』 のメモリー・ガード機能の有効化に関する項を見直して、システムへの影響を理解しておきます。メモリー・ガード・プロパティの一部は、データ・モデル設計時にデータ・モデル・レベルで設定することもできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のデータ・モデル・プロパティの設定に関する項を参照してください。

1.11.2 Oracle BI Publisherのセキュリティの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherのセキュリティに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.2.1 LDAPセキュリティ・モデルの管理者ユーザー名の制限

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

スタンドアロンBI PublisherにLDAPセキュリティ・モデルを使用している場合、BI Publisherの「セキュリティ構成」ページに入力した「LDAP管理者のユーザー名」は次のいずれかである必要があります。

  • 「ユーザーの識別名」の下に定義された「管理ユーザー」

  • dc=...なしでcn (cn=Directory Managerなど)のみの「管理ユーザー」

入力された管理者のユーザー名がサポートされているオプションのいずれでもない場合、スケジュールされたジョブは偽装エラーで失敗します。

1.11.2.2 Oracle E-Business Suite SecurityではE-Business Suiteで有効な言語に適合するBI Publisher Serverのオペレーティング・システムの言語が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle E-Business Suiteセキュリティを使用するようにOracle BI Publisherが構成されている場合、ユーザー認証処理ではfnd_responsibility_tlで定義された言語に対してOracle BI Publisherのオペレーティング・システムの言語がチェックされます。BI Publisherのオペレーティング・システムの言語がリストにない場合、BI Publisherのユーザー・インタフェースではユーザーの職責が返されず、ユーザーはBI Publisherのアクションを実行できません。

この問題を回避するには、BI Publisherのオペレーティング・システムの言語がfnd_responsibility_tlに存在することを確認してください。

1.11.3 Oracle BI Publisher配信マネージャの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisher配信マネージャに関連する問題および回避策について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.11.4 Oracle BI Publisherスケジューラの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherスケジューラに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.4.1 Microsoft SQL Serverにスキーマがインストールされている場合、スケジューラがマルチバイト文字をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

BI Publisherスケジューラ・データベースとしてMicrosoft SQL Serverを使用している場合、「レポートのスケジュール・ジョブ」ページでマルチバイト文字を使用すると文字化けして表示される可能性があります。この問題を回避するには、レポートのスケジュール・ジョブ送信ページでマルチバイト文字を使用しないでください。

1.11.4.2 繰返しまたは将来のジョブの電子メール通知のURLでジョブのジョブ履歴が表示されないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

アップグレード時に、10gスケジューラ・スキーマのデータは11gスケジューラ・スキーマに移行されます。レポートが10gで再帰ジョブ、または将来の日付のジョブとしてスケジュールされ、このジョブに、正常に完了/警告で完了/失敗の電子メール通知が設定された場合、アップグレード後の電子メール通知の「履歴の表示」URLは依然として10gサーバーを指します。通知内のURLをクリックしても、そのジョブのジョブ履歴は表示されません。

この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  1. 「履歴の表示」ページに表示するブラウザを呼び出した後、手動でサーバー名とブラウザのアドレス・バーのポートを11g環境を指すように編集し、[Enter]キーを押します。

  2. レポート履歴を表示するよう求められたら、11gサーバーにログインします。

1.11.4.3 既存のジョブの編集後、すぐに「新規として発行」を使用して新しいジョブを作成すると、元のジョブが上書きされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は、既存のジョブを編集し、元のジョブに基づいて新しいジョブを作成する必要があるようなシナリオに適用されます。既存のスケジュール・ジョブを編集するにはレポート・ジョブの管理ページでジョブを探し、「編集」をクリックします。次に「レポート・ジョブのスケジュール」ページで変更を行い、「発行」をクリックします。次にすぐ追加の編集を行い、新規として発行をクリックする(新しいジョブを作成するため)と、編集したばかりのジョブはレポート・ジョブの管理ページに表示されなくなります。

この問題を回避するには、既存のジョブの編集後、「発行」をクリックしてから、「戻る」をクリックします。編集するジョブを再度選択し、編集してから、新規として発行をクリックして、新しいジョブを作成します。

1.11.5 Oracle BI Publisher RTFテンプレートの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisher RTFテンプレートに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.5.1 11gのRTFテンプレートでは文字列式の数字変換が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

XDK 10gを使用する10g RTFテンプレートのXPath式では、数値から文字への変換および文字から数値への自動的な型の変換が可能です。XDK 11gを使用する11g RTFテンプレートのXPath式では、XSL 2.0のW3C仕様により、自動的な型の変換が無効になりました。そのため、10gで動作した式が11gで動作しない可能性があります。

例1:

10gでは、次の式は予想された結果を返します。

concat(((ceiling(substring(Order_Date,6,2) div 3) * 3) - 2), '/',   substring(Order_Date,1,4))
 

11gでは、この式は次の理由で失敗します。

  • XPath "substring(Order_Date,6,2) div 3"はXSL 2.0では無効です。substring(...)からの値は文字列型で、DIV演算子は文字列値を操作できないからです。

  • XPath "((ceiling(substring(Order_Date,6,2) div 3) * 3) - 2)"の結果は数値型です。concat(...)関数は文字列型のパラメータのリストを必要とします。

11gで希望する結果を得るには、かわりに次を入力します。

concat(string((ceiling(number(substring(Order_Date,6,2)) div 3) * 3) - 2),   '/', substring(Order_Date,1,4))
 

例2:

次の関数は文字列データ型を返し、10gでの計算は、これらの関数で動作します。

xdoxslt:minimum(...) 
xdoxslt:maximum(...) 

11gでこれらの関数の計算を実行するには、次のように、数値データに変換する必要があります。

number(xdoxslt:minimum(...)) 
number(xdoxslt:maximum(...))

1.11.6 Oracle BI Publisher Excelテンプレートの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisher Excelテンプレートに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.6.1 Apple iPadにおけるExcelテンプレートの出力の制限

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Apple iPad上のネイティブExcelリーダーの制限のため、Excelテンプレートの出力ドキュメントは、iPad上で表示する場合に次のような制限があります。

  • 出力における動的な計算のための数式が機能しない

  • マクロが実行されない

  • ピボット表がリフレッシュされない

  • ハイパーリンクが機能しない

  • ワークブックのヘッダーおよびフッターが表示されない

  • Oracle Business Intelligence MobileアプリケーションをiPad上で使用すると、パラメータが表示されません。ただし、Safariブラウザを介してレポートにアクセスすると、パラメータが表示されます。

1.11.6.2 手動でコーディングしたExcelテンプレートにはデフォルト値が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

手動でExcelテンプレートを作成する(つまり、BI Publisher Desktop Excel Template Builderを使用しない)場合、「XDO_?」とマークアップされたすべてのセルに、デフォルト値を用意する必要があります。デフォルト値は、レポート・データXMLファイルのデータ型に適合している必要があります。XDO_?セルのデフォルト値がない場合、それらのテンプレート・セルから生成された出力セルの形式と型が失われ、想定外の結果が生じることがあります。BI Publisher Desktopを使用してExcelテンプレートを作成する場合、デフォルト値は、レポート・データ・ファイルのサンプル・データの最初の行を使用して自動的に入力されます。

1.11.7 Oracle BI Publisherデスクトップ・ツールの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherデスクトップ・ツールに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.7.1 Oracle BI PublisherのTemplate Builder for Microsoft WordはMicrosoft Office Liveアドインと互換性がない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI PublisherのTemplate Builder for Microsoft Wordは、Microsoft Office Liveアドインと互換性がありません。Microsoft Office Liveアドインを使用すると、Template Builderのインストール時のエラー、またはその他の予期しない動作につながる可能性があります。

この問題を回避するには、Microsoft Office Liveアドインをアンインストールします。

1.11.7.2 Excel Analyzerは64ビットWindowsプラットフォームをサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

Oracle BI Publisherのデスクトップ・ツールであるAnalyzer for Excelは、Windows 64ビット・プラットフォームへのインストールをサポートしていません。現時点では32ビットWindowsプラットフォームのサポートのみが可能です。

Excel Analyzerは、リリース11.1.1.9に含まれません。

1.11.7.3 BI Publisher DesktopツールはMicrosoft Office 2013をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI Publisherのデスクトップ・ツール(Template Builder for Microsoft Word、Excel Template BuilderおよびTemplate Viewer)は、Microsoft Office 2013をサポートしません。

この問題を回避するには、サポート対象の別バージョンのMicrosoft Officeでこれらのツールを使用します。サポートされているバージョンのリストは、Oracle Technology Network (OTN)にある動作保証情報のドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

1.11.8 Oracle BI Publisherレイアウト・エディタの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherのレイアウト・エディタに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.8.1 XPTレイアウトを編集し、レイアウト・エディタで「戻る」をクリックすると例外が発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

デフォルト・レイアウトとして設定されていないレイアウトを使用してレポートを表示し、レポート・ビューアのアクション・ドロップダウン・メニューから「レイアウトの編集」を選択してレイアウト・エディタでレイアウトを開き、「戻る」をクリックすると、レポート・ビューアがデフォルト・レイアウト用に指定されたデフォルトの出力形式(PDF、HTMLなど)を使用してレポートを開こうとします。これにより、デフォルト・レイアウトのデフォルト出力形式が選択済のレイアウトで可能な出力形式に該当しない場合、レポートは次のエラーで失敗する可能性があります。

The report cannot be rendered because of an error, please contact the administrator. Error Detail oracle.xdo.servlet.data.DataException: Invalid format requested: html 

1.11.8.2 インタラクティブ・ビューアに式列から予期しない結果が返されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle JDBCドライバにはSQLのFORMULA列に対する有効なデータ型コードは含まれません。結果として、データ・モデルはこれらの列を、列が別の型の場合でも、INTEGERとして表示します。

11.1.1.6で導入された新しい対話型ビューアは、このデータをINTEGERに変換しようとします。ほとんどの場合、これにより式データ・フィールドの値がNULLになります(INTEGERデータ型が適切な場合を除く)。新しいエンジンはこれらの値のデータを表示しません。

この問題を回避するには、ほとんどの場合、後方互換性モードに切り替えることで、対話型ビューアがデータをレンダリングできるようになります。

後方互換性モードに切り替えるには、「レポートの編集」を選択してから「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログで、「書式設定」タブをクリックし、すべての出力グループまでスクロールします。11.1.1.5互換性モードを使用をTrueに設定します。

1.11.8.3 データ・セットが単一のフラット・データ・セットでない場合に、インタラクティブ・ビューアがデータ集計関数に対し誤った結果を返す

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題はリリース11.1.1.6.2で修正されています。

インタラクティブ・ビューアで、ベース・データ・セットが単一のフラット・データ・セットでないと、データ集計関数が正しくない値を返します。他の出力タイプ(HTML、PDFなど)は影響を受けません。

この問題を回避するには、後方互換性に切り替えて、正しい結果をレンダリングします。

後方互換性モードに切り替えるには、「レポートの編集」を選択してから「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログで、「書式設定」タブをクリックし、すべての出力グループまでスクロールします。11.1.1.5互換性モードを使用をTrueに設定します。

1.11.8.4 #,##0カスタム・フォーマット・マスクで使用されると、除算の結果が一貫性なく丸められる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5.0、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

レイアウト・エディタで作成された計算済の列に対する除算結果は、カスタム・フォーマット・マスク#,##0が列結果に適用されると、一貫性なく丸められます。たとえば、5/2 = 2.5は3に丸められます。しかし、7/2 = 3.5は4に丸められます。

1.11.9 Oracle BI Publisherデータ・モデルの問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherデータ・モデルに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.9.1 アップグレード・アシスタントで作成した場合にデータ・モデルを編集できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

リリース10gから11gへアップグレードされたレポートには、アップグレード・アシスタントで作成されたレポートおよびデータ・モデルが含まれます。アップグレードされたデータ・モデルをデータ・モデル・エディタで表示すると、ダイアグラム、データ構造およびデータ構造に対する等価コードが表示されません。さらに、開発者や管理者がデータ構造を編集することもできません。これは、データ・モデルで開発者や管理者がリリース11gの機能である編集可能なXMLビューおよびビジネス・ビューを使用できないことを意味します。

回避策は次のとおりです。

  1. 編集するためにデータ・モデルを開きます。

  2. データセットからSQL問合せ文をコピーします。

  3. 同じデータ・モデル内に新規データセットを作成します。次の警告が表示されます。

    「このタイプのデータ・セットを追加すると、このデータ・モデルを参照するレイアウトが壊れる場合があります。」

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「新規データ・セット」ダイアログにSQL問合せを貼り付けます。

  6. データセットの名前を入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 元のデータセットを削除します。次の警告が表示されます。

    このアイテムはメイン・データセットとして設定されています。このアイテムを削除しますか。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. XMLビューのデータ構造を変更してXMLのROWSET/ROW構造を反映します。

  11. データ・モデルを保存します。

1.11.9.2 ref cursorsおよびストアド・プロシージャを含むアップグレードされた10gデータ・モデルの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

データ・ソースとしてREF CURSORを使用するリリース10gのデータ・モデルをリリース11gにアップグレードし、引き続き使用することは可能ですが、それらのデータ・モデルの編集はサポートされていません。それらを編集しようとすると、動作しなくなります。

ストアド・プロシージャが含まれる10gのデータ・モデルを11gにアップグレードすることはできません。

これらの両方の問題の修正は、将来のリリースで予定されています。

1.11.9.3 ビュー・オブジェクトのデータ・セットを編集すると、要素が複製される

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は11.1.1.6.0で修正されています。

データ・モデル・エディタで、「ビュー・オブジェクト」タイプのデータ・セットを編集すると、「OK」をクリックすると、データ・セット内のすべての要素が複製されます。

この問題を回避するには、データ・セットを削除して再作成する必要があります。

1.11.9.4 データ・ソースとして使用するExcelワークブックのシート名にアンパサンド(&)を使用できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

BI Publisherレポートのデータ・ソースとして使用されるExcelワークブックのシート名には、アンパサンド文字(&)を含めることはできません。Excelワークブックのシート名にアンパサンドが含まれている場合、そのワークブックをロードしようとすると、そのシート名のリストが空で表示されるか、またはファイルをアップロードしようとするとエラーが発生します。

この問題を回避するには、アンパサンド文字を含まないようにシートの名前を変更します。

1.11.10 Oracle BI Publisherのレポート作成の問題および回避策

この項では、Oracle BI Publisherでのレポート作成に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.10.1 Oracle Reports to Oracle BI Publisher変換アシスタントを使用したOracle Reportsの変換

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Reports to BI Publisher変換アシスタントを実行して、Oracle BI Publisher 11gのリリースに関係なく、Oracle ReportsをOracle BI Publisher 11gレポートに変換することができます。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-publisher/converttobip-1599273.htmlを参照してください。

1.11.10.2 "Enable Bursting"レポート・プロパティは無効なときに有効状態が表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

レポートがバースティング定義を含むデータ・モデルを参照する場合、「レポート・プロパティ」ダイアログでレポートの特定のバースティング定義を有効にするように選択できます。「バースティング有効化」チェック・ボックスをオフにしてバースティングを無効にする選択をした場合、次に「レポート・プロパティ」ダイアログを開くと、このチェック・ボックスは依然として有効と表示されます。しかし、チェック・ボックスの実際の状態は無効化されています。レポートのスケジュール・ジョブを作成することで状態を確認できます。レポートのスケジュール・ジョブ・ページの「出力」タブに、「出力先および配信先を決定するには、バースティング定義を使用します」オプションが含まれている場合、レポート・プロパティは有効です。このオプションが表示されていない場合、プロパティは無効です。

「バースティング有効化」チェック・ボックスが有効と表示されているが、実際の状態は無効で、バースティングを再度有効にしたい場合、このチェック・ボックスをオフにしてから、再度オンにして、「OK」をクリックします。

1.11.11 Oracle BI Publisherのドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle BI Publisherのドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.11.1 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.11.11.1.1 「RTFテンプレートの作成」の章の列のフォーマットに関する項における構文エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

「RTFテンプレートの作成」の章で、「条件付きフォーマット」のトピック、「列のフォーマット」のサブトピックに記載されている例に構文エラーが含まれています。

ブックのPDFバージョンのページ74-68から始まる表の中で、2番目の「IF」文のエントリ(エントリ「20」の前)で、フォーム・フィールドのエントリを誤って<?if@column:/items/@type="PRIVATE"?>と表示しています。

正しいエントリは次のとおりです。

<?if@cell:/items/@type="PRIVATE"?>

1.11.11.1.2 PDF/XおよびPDF/A出力に必要なICCプロファイル・データ・ファイルの場所が正しくドキュメント化されていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

BI Publisherには新しい出力タイプPDF/AおよびPDF/Xを構成するためのランタイム・プロパティのセットが含まれています。PDF/X出力タイプにはプロパティ"PDF/X ICC Profile Data"の設定が必要です。PDF/Aでは、"PDF/A ICC Profile Data"の設定はオプションです。「レポート処理と出力ドキュメント・プロパティの設定」の章のこれらのプロパティの説明には、各プロパティの値はプロファイル・データ・ファイルへのパスである必要があるという、誤った記述がありますそうではなく、プロファイル・データ・ファイルは<bi publisher repository>/Admin/Configurationにあり、プロパティの値はファイル名である必要があります。表1-2に2つの必須PDF/Xプロパティ、PDF/X ICC Profile DataおよびPDF/X output condition identifierの詳細なリビジョンを示します。

表1-2 PDF/X出力プロパティ

プロパティ名 説明

PDF/X ICC Profile Data

デフォルト: None

説明: (必須) ICCプロファイル・データ・ファイルの名前。例: CoatedFOGRA27.icc

ICC (International Color Consortium)プロファイルは、想定される出力デバイスの色特性を記述したバイナリ・ファイルです(詳細はhttp://en.wikipedia.org/wiki/ICC_profileの記事を参照してください)。本番環境では、カラー・プロファイルは、生成されたPDF/Xファイルを印刷する印刷会社により提供されます。このファイルは<bi publisher repository>/Admin/Configurationにある必要があります。

プロファイルはAdobe(http://www.adobe.com/support)またはcolormanagement.org (http://www.colormanagement.org/)から入手することもできます。

内部名: pdfx-dest-output-profile-data

PDF/X output condition identifier

デフォルト: None

説明: (必須) ICC (International Color Consortium)に登録された標準の印刷条件のいずれかの名前。PDF/X-1aで使用する標準のCMYK印刷条件のリストは、次のICC Webサイトで提供されています: http://www.color.org/chardata/drsection1.xalter。このプロパティに入力する値は有効な参照名(FOGRA43など)です。

想定される印刷環境に適した値を選択します。この名前は、PDF/Xドキュメントの使用者により、ファイルの自動処理をガイドするのに使用されたり、対話型のアプリケーションでデフォルトの設定を通知するのに使用される場合が多くあります。

内部名: pdfx-output-condition-identifier


PDF/A出力では、"PDF/A ICC Profile Data"プロパティの設定を選択する場合、ICCプロファイル・データ・ファイルも<bi publisher repository>/Admin/Configurationにあり、プロパティの値はファイル名である必要があります。

1.11.11.1.3 レイアウト・エディタのダイナミック・リンクのサポートがドキュメント化されていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

「BI Publisherのレイアウト・テンプレートの作成」の章に、表内フィールドへのダイナミック・ハイパーリンクの追加の手順が記載されていません。

表の列へのダイナミック・ハイパーリンクを追加するには:

  1. 表の列を選択します。

  2. 「プロパティ」をクリックします。列のプロパティにはURLを入力するオプションが含まれています。

  3. URLフィールドに、URLの静的部分を入力し、URLの動的部分を指定する要素への絶対パスを中カッコ{}内に埋め込みます。例:

    http://example.com/show_page?id={/DATA/GROUP1/ELEMENT_NAME}

    ここで、http://example.com/show_page?id=はURLの静的部分で、{/DATA/GROUP1/ELEMENT_NAME}は動的部分を指定するデータの要素への絶対パスです。

1.11.11.1.4 拡張バーコード・フォント書式設定へのリンクが誤ったガイドを指している

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

RTFテンプレートの作成の章のカスタム・バーコード書式の実装に関する項に、高度なバーコード・フォント書式設定に関するトピックは『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』にあると誤って記載されています。正しくはこのトピックは『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』にあります。

1.11.11.1.5 レポート・デザイナーズ・ガイドにヒンディー語のサポートに関して誤った記述がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

レポート・デザイナーズ・ガイドの(原本部品番号E22254-03バージョン) 15.1.3項サポートされる言語に関する説明に次の記述があります。

「BI Publisherでは、アラビア語とヒンディー語はサポートしていません。」

この記述は次のように読み替えてください。

「BI Publisherでは、アラビア語とヘブライ語はサポートしていません。」

このリリースのBI Publisherではヒンディー語をサポートしていません。

1.11.11.2 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.12 Oracle Business Intelligenceメタデータ・リポジトリ開発の問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの開発に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.12.1 メタデータ・リポジトリ開発の一般的な問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの開発に関連する一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.12.1.1 NQClient (BI ODBCクライアント)ユーティリティの使用は非推奨

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

リリース11g (11.1.1.3)では完全に非推奨となったため、NQClient (BI ODBCクライアント)ユーティリティを使用しないでください。かわりに、nqcmdユーティリティ、または前のNQClientの機能を満たすサードパーティのODBC/JDBCツール(幅広く入手可能)のいずれかを使用してください。

1.12.1.2 paint.rpdをテストに使用する際に論理表ソース・モデリングを更新する

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

paint.rpdでは、同一のファクト表に異なるレベルの集計データが保存されます。つまり、同じ物理ファクト表が異なるレベルの論理表にマップされています。1つのレベルからのみ行が返されるようにするには、LEVELX = 'MONTH'またはLEVELX = 'YEAR'などのWHERE句フィルタが論理表のソースに必要です。

Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.3)より前のリリースでは、同じ論理表の2つの論理表のソースが同一の物理表にマップされており、問合せに両方の論理表のソースが使用され、両方の論理表のソースにWHERE句フィルタがある場合、これらの論理表のいずれかのソースのみのフィルタが適用されていました。もう一方のWHERE句フィルタは無視されていました。

Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.3)からは、このような状況が発生すると、両方の論理表ソースのWHERE句フィルタが問合せに適用されます。このため、paint.rpdの問合せで複数のレベルから属性が選択されると、その問合せは複数の論理表ソースにヒットし、問合せに追加されたWHERE句のフィルタが互いに矛盾することになります。たとえば、LEVELXは、同時にMONTHとYEARの両方にできないため、次のような条件は常にfalseとなります。

T863.LEVELX = 'MONTH' and T863.LEVELX = 'YEAR'

テスト用にpaint.rpdを使用する場合、次のいずれかの方法を使用してモデリングを修正します。

  • 同じ物理表が異なるレベルの論理表にマップされないように、物理表の別名を使用してください。

  • 問合せが詳細な論理表ソースにのみヒットするように、上位レベルの論理表ソースを無効にします。

paint.rpdはこのリリースのOracle BI EEに応じて最適化されていないため、本番環境で使用するリポジトリの基本として使用しないように注意してください。かわりにSampleApp.rpdの使用を検討してください。SampleApp.rpdの完全なバージョンは、次の場所から入手できます。

http://oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/obiee-samples-167534.html

1.12.1.3 FIRSTおよびLASTの集計ルールを使用すると、時間ディメンションのソートに一貫性がなくなる

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

FIRSTおよびLASTの集計ルールでは、常にプライマリ・レベル・キーを使用してディメンション・メンバーのソート順を決定します。これにより、時系列キーよりもプライマリ・レベル・キーがソートに使用されるため、時間ディメンションのソート順に一貫性がなくなる可能性があります。

この問題を回避するには、時系列キーに使用する列に、プライマリ・レベル・キーと同じものを指定します。

1.12.1.4 Oracle OLAP 11.2.xを使用する場合、JavaHostコンピュータ上のOracle OLAP Jarを更新する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

現在、Oracle BI EEにはOLAP API jarファイル(olap_api.jar)のバージョン11.1.xが含まれています。Oracle BI EEのデータ・ソースとしてOracle OLAPバージョン11.2.xを使用している場合、Javahostプロセスを実行するすべてのコンピュータ上で、OLAP APIのjarファイルをバージョン11.2.xに更新する必要があります。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで使用するolap_api.jarをバージョン11.2.xに更新するには:

  1. Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで使用される現在のolap_api.jarを次の場所にバックアップします。

    ORACLE_BI_EE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/aw/11g
    
  2. 次のOracleデータベースのホームから、olap_api.jarファイルをコピーします。

    ORACLE_DB_HOME/product/11.2.0/dbhome_1/olap/api/lib
    
  3. コピーしたjarをOracle BI EEの場所に貼り付けます。

    ORACLE_BI_EE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/aw/11g
    

この項の手順を実行するかわりに、JavaHostではなくOracle BI ServerをOracle OLAP通信用のサーブレットを使用するように構成することができます。詳細は、1.12.1.7項「Oracle BI ServerのOracle OLAPとの通信用のサーブレットの構成」を参照してください。

1.12.1.5 Oracle OLAPからインポートする際にJDBC接続を使用する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

管理ツールは、メタデータのインポートのためのOracle OLAPデータ・ソースへの接続に、OCIではなくJDBCを使用するJavaHostプロセスを使用するため、Oracle OLAPソースからインポートする際に、管理ツールのインポート・ウィザードの「データ・ソース名」にJDBCの完全修飾接続文字列(host:port:sid)を指定する必要があります。JavaHostプロセスがこの接続文字列を使用し、Oracle OLAPデータ・ソースに接続できることを確認します。

インポートが終了したら、Oracle OLAPソースの物理レイヤー内の接続プール・オブジェクトを更新し、「データ・ソース名」をネット・サービス名または完全なOCI接続文字列のいずれかである、有効なOCI値に更新する必要があります。

この項の手順を実行するかわりに、JavaHostではなくOracle BI ServerをOracle OLAP通信用のサーブレットを使用するように構成することができます。詳細は、1.12.1.7項「Oracle BI ServerのOracle OLAPとの通信用のサーブレットの構成」を参照してください。

1.12.1.6 接続プール・パスワードの変更のためのBIServerT2PProvisioner.jarユーティリティの使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BIリポジトリをテストから本番に移動(T2P)するときに、多くの場合、データ・ソースに対する接続プール情報を変更する必要があります。一般的に、テスト環境の接続情報は本番環境での接続情報とは異なるからです。

接続プール・パスワードは暗号化され、暗号化されたリポジトリ・ファイル内に保存されます。このため、プレーン・テキスト・パスワードはOracle BIリポジトリに適用される前に、最初に暗号化される必要があります。

BIServerT2PProvisioner.jarユーティリティを使用して、リポジトリ内の接続プール・パスワードをプログラムで変更して暗号化できます。このユーティリティはRPDフォーマットのリポジトリでしか動作しないことに注意してください。MDS XMLフォーマットのリポジトリでは使用できません。また、ユーティリティにはJDK 1.6が必要です。

接続プール・パスワードの変更にBIServerT2PProvisioner.jarユーティリティを使用するには、次の手順を実行します。

  1. BIServerT2PProvisioner.jarを取得するためにパッチ13093027をダウンロードします。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  2. BIServerT2PProvisioner.jarをOracle BI Serverが実行しているコンピュータのORACLE_HOME/bifoundation/server/bin directoryにコピーします。

  3. bi-initを実行して、Oracleインスタンスに初期化されているコマンド・プロンプトまたはシェル・ウィンドウを起動します。bi-initは、次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
    

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のbi-initの実行によってOracleインスタンスに対して初期化されるシェル・ウィンドウの起動に関する項を参照してください。

  4. BIServerT2PProvisioner.jarを-generateオプションを指定して実行し、次のように、新しいパスワードを入力できるテンプレート・ファイルを生成します。

    java -jar ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/BIServerT2PProvisioner.jar -generate repository_name -output password_file
    

    ここで:

    repository_nameは、パスワードを変更する接続プールを含むOracle BIリポジトリの名前とパスです。

    password_fileは出力パスワード・テキスト・ファイルの名前とパスです。このファイルには指定したリポジトリからの接続プールの名前が含まれています。

    次に、プロンプトが表示されたらリポジトリのパスワードを入力します。

    次に例を示します。

    java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -generate original.rpd –output
    inputpasswords.txt
    Enter the repository password: My_Password
    
  5. パスワード・ファイルを編集して、<Change Password>を接続プールごとの更新されたパスワードで置き換えます。サンプル・パスワード・ファイルには次のようなテキストが含まれている場合があります。

    "SQLDB_UsageTracking"."UTCP" = <Change Password>
    "SQLDB_Data"."Db Authentication Pool" = <Change Password>
    

    ヒント: 等号の右側のテキストのみを編集してください。等号の左側のテキストを変更すると、接続プール名の構文が正しくなくなります。

    編集を完了したら、パスワード・ファイルを保存して閉じます。

  6. 次に示すように、Run BIServerT2PProvisioner.jarを-passwordsオプションを指定して実行します。

    java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -passwords password_file
    -input input_repository -output output_repository
    

    ここで:

    password_fileは接続プールとその対応する変更されたパスワードを指定するテキスト・ファイルの名前とパスです。

    input_repositoryは、変更されたパスワードを適用するOracle BIリポジトリの名前とパスです。

    output_repositoryは、変更されたパスワードを含む出力リポジトリの名前とパスです。

    次に、プロンプトが表示されたらリポジトリのパスワードを入力します。

    例:

    java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -passwords inputpasswords.txt -input
    original.rpd -output updated.rpd
    Enter the repository password: My_Password
    
  7. システムでクリアテキスト・パスワードを使用可能にしておくことは推奨されません。そのかわりに、入力パスワード・ファイルを完全に削除するか、表示できないように暗号化します。

1.12.1.7 Oracle BI ServerのOracle OLAPとの通信用のサーブレットの構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle BIサーバーとOracle OLAPデータ・ソース間の通信に、JavaHostサービスに依存するのではなく、オプションでサーブレットを使用することができます。この方法では、次の項で説明する問題が回避されます。

BIサーバー/Oracle OLAP通信用のbiadminservletをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLでOracle WebLogic Server管理コンソールにログオンします。

    http://weblogic_server_host:port/console
    
  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」ウィンドウで、「デプロイメント」をクリックします。

  4. 「インストール」をクリックします。

  5. 次の場所でbiadminservlet.warファイルを選択します。

     ORACLE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration
    
  6. 後続の画面はすべてデフォルトのままで、「終了」をクリックします。

  7. チェンジ・センターで、変更のアクティブ化をクリックします。

    正常にデプロイされると、biadminservletは「デプロイメント」表に表示されます。

  8. Enable Servlet.regファイルを取得するためにパッチ13085711をダウンロードします。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  9. Enable Servlet.regファイルをデスクトップに保存してから、ダブルクリックします。レジストリを変更するかどうかを確定します。

    このファイルは管理ツールのサーブレットを有効にします。管理ツールが開いていたら、この手順の実行後に再起動する必要があります。

  10. メタデータのインポート・ウィザードの「データ・ソースの選択」ページでOracle OLAPソースからのインポート時に、管理ツールでサーブレットのURLを指定します。サーブレットの名前はservicesです。たとえば、URLフィールドに次のような文字列を入力します。

    http://localhost:9704/biadminservlet/services
    

    これを使用するためには、サーブレットは稼動中である必要があります。インポート・エラーを受信した場合、管理コンソールでサーブレットのステータスをチェックします。管理サーバーの診断ログおよびドメイン・ログを参照することもできます。

1.12.1.8 TimesTenリリース11.2.2.2または11.2.2.3以降での集計のパフォーマンスの向上

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Oracle BIサーバーではTimesTenリリース11.2.2.3での集計の作成のパフォーマンスが向上しています。リポジトリがTimesTenリリース11.2.2.3以降を集計の作成用のターゲット・データベースとして使用している場合、次の機能を使用してパフォーマンスを改善できます。

  • REDOロギングの無効化

  • パラレルでの索引作成

  • バックグラウンドでのデータベース・チェックポイントの実行

これらの機能を有効化するには、次の手順を実行します。

  1. 編集するためにopmn.xmlを開きます。opmn.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  2. Oracle BIサーバー・プロセスのias-componentタグを探します。例:

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true>
    
  3. <environment>サブタグの下で、次のTimesTen変数を更新します。

    <variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>
         <!-- This disables redo-logging, enabling faster creation of aggregates.
         '0' if you wish to disable this feature. -->
    <variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>
         <!-- This enables AggrPersist to create indexes in parallel, making 
         creation of aggregates faster. '0' if you wish to create TimesTen indexes
         sequentially. -->
    <variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="10"/>
         <!-- This changes how often TimesTen will flush its data to disk. If this
         element is missing, the default is every 10 seconds. If explicitly set, it
         will flush to disk every N seconds, 10 in this example. '0' will disable
         background flushing. Enabling background flushing speeds up creation of
         aggregates, by avoiding a large blocking flush at the end of the aggregate
         creation process. -->
    
  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. OPMNを再起動します。

  6. BIサーバー・プロセスを実行している各コンピュータで前述の手順を繰り返します。同じコンピュータで複数のBIサーバー・インスタンスを実行している場合は必ず、opmn.xmlで各インスタンスについてias-componentタグを適切に更新してください(例: ias-component id="coreapplication_obis1"、ias-component id="coreapplication_obis2")。

1.12.1.9 システム生成表を含むリポジトリでマージを実行するとメタデータが欠落することがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

集計の永続性エンジンにより作成される物理表などの、システム生成の物理表を含むリポジトリで、リポジトリのマージ操作を実行すると、それらのオブジェクトのメタデータが欠落することがあります。このメタデータの欠落により、リポジトリに対する後続の集計の永続性操作中にエラーが発生する可能性があります。

この問題を回避するには、リポジトリのマージを実行する前に、削除集計仕様を使用して、メタデータとバックエンド・データベースの両方から集計表を削除します。削除集計仕様の使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。

1.12.1.10 TimesTenのターゲットに対して集計の作成操作を行うとタイムアウトすることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.6.2のバンドル・パッチ1で、「create aggregates」スクリプトを使用してTimesTenで集計を作成すると、処理の実行時間が長くなりエラーが生成されることがあります。これが発生した場合、nqquery.logを開いてキーワード「Timed Out」を検索します。次のようなエラー・メッセージが表示されます。

[nQSError: 16001] ODBC error state: 08S01 code: 0 message: [TimesTen][TimesTen
11.2.2.3.0 CLIENT]Communication link failure. System call select() failed with OS
error 10060. This operation has Timed Out. Try increasing your ODBC timeout
attribute or check to make sure the target TimesTen Server is running.]] 

このエラーは、通常、次の2つのいずれかの状況で発生します。

  • 「集計の作成」プロセスを開始する前に、SQL Developerを使用してTimesTenデータベース・インスタンスに接続した。

  • 「集計の作成」プロセスを開始する前に、(Oracle BIプレゼンテーション・サービスまたはnqcmdを使用して)TimesTenに対して多数の問合せを実行した。

この問題を回避するには、それぞれのユース・ケースで説明されているように手順を実行します。

SQL Developerの使用に関するタイムアウトを解決する手順は次のとおりです。

  1. SQL Developerの「ツール」メニューで「プリファレンス」を選択してから、「データベース」「詳細」を選択します。

  2. 「自動コミット」オプションを選択します。

  3. SQL Developerを停止します。

  4. 作成した集計を削除します。集計の削除の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の集計の永続性のトラブルシューティングに関する項を参照してください。

  5. 「集計の作成」スクリプトを再実行します。

プレゼンテーション・サービスまたはnqcmdを使用して、TimesTenに対する多数の問合せの実行に関するタイムアウトを解決する手順は次のとおりです。

  1. オンライン・モードで、管理ツールでRPDを開きます。

  2. Oracle BIリポジトリの物理レイヤーですべてのTimesTenデータベースを拡張します。

  3. 関連付けられたそれぞれの接続プール・オブジェクトに対して、次の手順を実行します。

    1. 接続プールを右クリックして、「プロパティ」を選択します。

    2. オブジェクトをチェックアウトするよう求められたら、「はい」を選択します。

    3. 「一般」タブで、「接続プーリングの有効化」を選択解除します。

    4. 「接続スクリプト」タブを選択します。

    5. 「接続時に実行」ボックスで、次のエントリを削除します(重複がある場合は、それも削除します)。

      call ttoptsetflag('rowlock',0)
      call ttoptsetflag('tbllock',1)
      call ttoptsetflag('mergejoin',0)
      call ttoptsetflag('nestedloop',1)
      
    6. 「問合せ前に実行」ボックスで、次の5つのエントリを追加します。

      call ttoptsetflag('rowlock',0)
      call ttoptsetflag('tbllock',1)
      call ttoptsetflag('mergejoin',0)
      call ttoptsetflag('nestedloop',1)
      call ttoptsetflag('fastprepare',1)
      
    7. 「問合せ後に実行」ボックスで、次の単一のエントリを追加します。

      commit;
      

    RPDのすべてのTimesTen接続プールに対して、必ず手順aからgを繰り返します。

  4. 「ファイル」を選択してから、「変更のチェックイン」を選択します。グローバルな整合性をチェックするよう求められたら、「いいえ」を選択します。

  5. 「ファイル」を選択してから、「保存」を選択します。

  6. さらに管理ツールで、TimesTenデータベースに関連付けられたすべての接続プール・オブジェクトに対して、次の手順を実行します。

    1. 接続プールを右クリックして、「プロパティ」を選択します。

    2. オブジェクトをチェックアウトするよう求められたら、「はい」を選択します。

    3. 「一般」タブで、「接続プーリングの有効化」を選択します。

    RPDのすべてのTimesTen接続プールに対して、必ず手順aからcを繰り返します。

  7. 「ファイル」を選択してから、「変更のチェックイン」を選択します。グローバルな整合性をチェックするよう求められたら、「いいえ」を選択します。

  8. 「ファイル」を選択してから、「保存」を選択します。

  9. 編集するためにopmn.xmlを開きます。ファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  10. Oracle BIサーバー・プロセスのias-componentタグを探します。例:

    <ias-component id=" coreapplication_obis1">
    
  11. 環境タグの下で、次の要素を挿入します。

    <variable id="TIMESTEN_DISABLE_CONNECITONPOOL_HINT" value="1"/>
    

    注意: id引数のスペルミスは意図的なものです。

  12. ファイルを保存し、閉じます。

  13. 作成した集計を削除します。集計の削除の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の集計の永続性のトラブルシューティングに関する項を参照してください。

  14. 「集計の作成」スクリプトを再実行します。

1.12.1.11 MUDのパブリッシュ中に論理表示フォルダが削除される

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

マルチユーザー開発(MUD)環境で作業している開発者が、ビジネス・モデルに関する変更をマスター・リポジトリに公開する場合、ビジネス・モデルとマッピング・レイヤーの論理表示フォルダは削除されます。

この問題の回避策はありません。

1.12.2 Oracle BIサーバーの問題および回避策

この項では、Oracle BIサーバーに関連する問題および回避策について説明します。

次のトピックが含まれます:

1.12.2.1 Oracle Call Interface (OCI)の問題により、高負荷でのOracle Database 11gへの接続時にWindows上のOracle BIサーバーがクラッシュする

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

BIサーバーがMicrosoft Windowsプラットフォームで稼働しており、かなりの数の同時ユーザーがOracle Database 11gへの接続を試行する場合、Oracle Database 11gのOracle Call Interface(OCI)クライアントの問題により、Oracle BIサーバーが予期せずクラッシュする可能性があります。

回避策として、Oracle Database Client 11.1.0.7用のWindowsパッチ・バンドル(パッチ・バンドル27以上)を適用します。

1.12.2.2 Microsoft SQL ServerおよびOracle BIサマリー・アドバイザに必要な構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

Microsoft SQL ServerとOracle BIサマリー・アドバイザを使用する際は、Oracle BIからMicrosoft SQL Serverデータベースへ接続するため、適切に構成する必要があります。

Microsoft SQL ServerおよびOracle BIサマリー・アドバイザを構成する手順:

  1. 管理ツールの物理レイヤーで、Microsoft SQL Serverデータベースの接続プールを右クリックします。

  2. 「接続プール」ダイアログで、「完全修飾表名が必要」を選択します。

  3. 変更内容を保存してダイアログを閉じます。

  4. 物理レイヤーでデータベースをダブルクリックします。

  5. 「データベース」ダイアログで「機能」タブをクリックします。

  6. 「機能」タブでNESTED_ORDERBY_SUPPORTED機能を検索し、「値」オプションを選択解除して無効にします。

  7. 変更内容を保存してダイアログを閉じます。

  8. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini

  9. SQLSERVER_DBエントリを検索し、次の手順で修正します。

    • DataDirect 5.3ドライバを使用する場合は、QuoteID=Yesを設定します。

    • DataDirect 7.0.1ドライバを使用する場合は、EnableQuotedIdentifiers=1を設定します。

  10. odbc.iniファイルを保存して閉じます。

1.12.3 Oracle BI管理ツールの問題および回避策

この項では、Oracle BI管理ツールに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.12.3.1 管理ツールによって「デプロイメント・ファイルの生成」オプションが不正に表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

管理ツールの「デプロイメント・ファイルの生成」オプションは、「ツール」→「ユーティリティ」ウィンドウに表示されます。このオプションは誤って表示されます。使用しないでください。

1.12.3.2 オンライン・インポート・オブジェクトのチェックアウトの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

管理ツールを使用してオンライン・モードでオブジェクトをインポートすると、関連オブジェクトが正しくチェックアウトされません。これは、リポジトリの破損につながる可能性があります。

回避策として、オンライン・モードでインポートを実行する前に、すべてのオブジェクトをチェックアウトします。すべてのオブジェクトをチェックアウトするには、メニュー・バーから「ツール」「すべてチェックアウト」を選択します。

1.12.3.3 Oracle OLAPの必要なデータベース機能の変更に関するRPDの整合性に対する警告は無視する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle OLAPをデータ・ソースとして使用する場合、データベース・タイプはOracle 11gに設定されます。ただし、ISDESCENDANT_SUPPORTEDをYESに設定して親子階層を有効化するなど、Oracle OLAPデータ・ソースに関して、Oracle 11gのデータベース機能のデフォルト・セットに変更を加えなければならない可能性があります。

データベース機能のセットが、デフォルト・セットから変更されると、整合性チェッカを実行した際にRPDの整合性に関する警告が表示されます。これらの警告は無視してください。

1.12.3.4 OLAPソースからの親子階層のルート・メンバーに「NULL値可能」オプションを選択

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

OLAPデータ・ソースからの物理レイヤーの親子階層では、ルート・メンバーの「物理キューブ列」ダイアログで「NULL値可能」オプションを手動で選択する必要があります。このオプションは、親子階層(値ベースの階層とも呼ばれる)のルート・メンバーが適切に機能するために選択する必要があります。

または、手動で「NULL値可能」オプションを選択するかわりに、パッチ12897870をダウンロードして適用することもできます。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

1.12.3.5 管理ツールが「スタート」メニューから起動できないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

英語以外のWindows 7 64ビット・クライアントのインストールでは、管理ツールが「スタート」メニューから起動できません。これはサーバー・イベント・メッセージがないことにより発生します。

回避するには、次のように管理ツールをORACLE_HOME\bifoundation\server\binから直接起動します。

  1. Windowsエクスプローラで次の場所に移動します。

    ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin
    
  2. bi-init.cmdをダブルクリックして、Oracleインスタンスへ初期化されるコマンド・プロンプトを表示します。

  3. コマンド・プロンプトでadmintoolと入力し、[Enter]キーを押します。

1.12.3.6 一部の管理ツールのインストールでのアイコンの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム: Microsoft Windows (32ビット)

管理ツールのインストールでツールバー・アイコンが正しく表示されない(たとえば、アイコンが空の四角として表示される)場合、プラットフォームに応じたMicrosoft Visual C++ 2005 Service Pack 1再頒布可能パッケージATLのセキュリティ更新プログラムをダウンロードしてインストールします。たとえば、64ビット・システムにはvcredist_x64.exe、32ビット・システムにはvcredist_x86.exeをダウンロードします。このタスクの実行後は、アイコンは適切に表示されます。

次のリンクで、システムに適した再頒布可能パッケージを探すことができます。

http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?&id=14431

または、パッケージのタイトルを元に検索することができます。セキュリティ上の理由で、再頒布可能パッケージはMicrosoft Webサイトからのみダウンロードしてください。

1.12.3.7 Oracle BIリポジトリはオブジェクトがMUD環境で削除されると破損する可能性がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

マルチユーザー開発(MUD)環境を使用している場合、MUDオブジェクトが削除されると、Oracle BIリポジトリの破損を引き起こすことが特定されている問題に注意してください。破損は、一貫性チェック中およびextractprojectsなどの特定のユーティリティの実行時に、クラッシュとして明らかになります。

この問題を解決するには、パッチ13560202をダウンロードして適用します。パッチのダウンロードに関する詳細は、1.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

1.12.3.8 DFF VOのADFデータ・ソースからビジネス・モデルとマッピングおよびプレゼンテーション・レイヤーへの手動でのマッピング

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

「メタデータのインポート」ウィザードを使用してDFF VOをADFデータ・ソースからインポートするとき、「メタデータのインポート」ウィザードの「論理モデルへのマップ」画面を使用して、これらをビジネス・モデルとマッピングおよびプレゼンテーション・レイヤーに自動的にマッピングしないでください。「論理モデルへのマップ」画面を使用して自動的にDFF VOをマッピングすると、対応する論理表に関連するすべてのプレゼンテーション列が削除されます。

この問題を回避するには、ドラッグ・アンド・ドロップを使用して、DFF VOを別のレイヤーに手動でマッピングします。

1.12.3.9 管理ツールのクライアント・インストールでサマリー・アドバイザを使用するときにエラー・メッセージ・テキストが欠落する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題はリリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1で修正されています。

管理ツールのクライアント・インストールでOracle BIサマリー・アドバイザを使用しているときにエラーが発生すると、エラー・コードだけが表示されます。エラー・メッセージのテキストが欠落しています。

この問題は、Oracle Business Intelligenceクライアント・インストーラがサマリー・アドバイザ用のエラー・メッセージ・ファイルをインストールしていないことが原因です。この問題は、WindowsでのOracle Business Intelligenceの完全インストールでは発生しません。

この問題を回避するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • AggrAdvisor.xmlをOracle Business Intelligenceの完全インストール(いずれかのプラットフォーム上)からクライアント・インストールにコピーします。たとえば、次のファイルをコピーします:

    MWHOME1\Oracle_BI1\bifoundation\server\locale\l_en\AggrAdvisor.xml
    

    コピー先:

    C:\Program Files\Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus
    Client\oraclebi\orahome\bifoundation\server\locale\l_en\AggrAdvisor.xml
    
  • Oracle Business Intelligenceの完全インストールをWindowsにインストールします。完全インストールに含まれている管理ツールを使用します。


ヒント:

サマリー・アドバイザの起動時にNQSErrors 98033、98038、98039または98040が表示された場合、RPDおよびNQSConfig.INIに、次の要素が存在し、正常に動作することを確認します。
  • 使用状況トラッキング表

  • 使用状況トラッキング接続プール

  • サマリー・アドバイザ表

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサマリー・アドバイザを使用した集計の問合せ候補の識別に関する項を参照してください。これらの要素が正しく構成されると、サマリー・アドバイザは正常に機能します。


1.12.3.10 モデル・チェッカはリリース11.1.1.6.2では有効でない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題はリリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1で修正されています。

モデル・チェッカ・マネージャ・ダイアログはOracle BI管理ツールに表示され、ドキュメントにも記載されていますが、モデル・チェッカ・マネージャは11.1.1.6.2では有効ではありません。

1.12.3.11 MUD環境での重複ディメンション・オブジェクトの公開

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

マルチユーザー開発(MUD)環境で作業している開発者がマスター・リポジトリにディメンション・オブジェクトを含まないチェックアウトを実行した場合、その開発者がその後でサブセットに同じディメンション・オブジェクトを作成すると問題が発生します。開発者が変更を公開すると、既存のディメンション・オブジェクトは新しく作成したディメンション・オブジェクトで上書きされます。システムに対する正しい動作は、新しいディメンション・オブジェクトの名前に"#1"を追加して公開することです。

この問題の回避策はありません。

1.13 Oracle Business Intelligenceシステム管理の問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのシステム管理に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノートの第4章「Oracle Fusion Middlewareの管理」および第5章「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control」に含まれる一部の情報も関係します。

1.13.1 システム管理の一般的な問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのシステム管理に関連する一般的な問題および回避策について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.13.2 構成の問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceコンポーネント(アンサー、ダッシュボード、エージェントおよびOracle BIプレゼンテーション・カタログを含む)の構成に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.13.2.1 DefaultImageType要素およびHardenXSS要素の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.5では、次の要素はサポートされておらず、instanceconfig.xmlファイルから削除する必要があります。

  • DefaultImageType要素

  • HardenXSS要素

ユーザーがOracle BI EEを起動した際にinstanceconfig.xmlファイルにHardenXSS要素が含まれている場合、エラー・メッセージが表示されます。エラー・ログ・ファイルには、HardenXSS要素が含まれていることによって起動に影響があったことが記載されます。

この問題を回避するには、instanceconfig.xmlファイルからHardenXSS要素を削除します。

1.13.3 デプロイメント、可用性および容量の問題および回避策

この項では、一般的に高可用性、大容量および高パフォーマンスが優先される、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメントに関連する問題および回避策について説明します。

これらの問題については、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート』の第6章「Oracle Fusion Middlewareの高可用性およびエンタープライズ・デプロイメント」で説明されています。

1.13.4 サインインとセキュリティの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのセキュリティとサインインに関連する問題および回避策について説明します。


注意:

前のリリースからのアップグレード後にセキュリティ関連の問題が発生した場合は、1.6.2項「セキュリティ関連のアップグレードの問題および回避策」も参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

1.13.4.1 Catalog Managerをオンライン・モードで開くには権限が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

OPSS権限oracle.bi.presentation.catman.manageCatalogを持つユーザーのみが、オンライン・モードでカタログ・マネージャを開くことができます。

1.13.5 Oracle BIスケジューラの問題および回避策

この項では、Oracle BIスケジューラに関連する問題および回避策について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.13.6 Oracle Essbase Suiteの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのコンポーネントとしてインストールしている場合のOracle Essbase Suiteのシステム管理に関する問題および回避策を説明します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の「Oracle Business IntelligenceでのOracle Essbaseおよび関連コンポーネントの使用について」を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

1.13.6.1 インストールには必ず空白を含まないフォルダにインストールされたJDKを使用する

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

ソフトウェアのみインストールでは、Java JDKがインストールされていることが前提条件になります。使用する特定のJDKは、Oracle Business Intelligenceをインストールする前にOracle WebLogic Serverをインストールした際に選択したものです。Oracle Business Intelligenceとともにインストールすると、Essbaseで同じJDKが使用されます。Windowsでは、Javaをインストールする際のデフォルトのパスはProgram Filesフォルダになります。EssbaseがOracle Business Intelligenceとともにインストールされていると、この場所はフォルダ名に空白があるため、問題が発生します。そのため、すべてのプラットフォーム上において、Oracle Business Intelligenceのソフトウェアのみインストールを実行する場合は、必ずJava JDKがフォルダ名に空白を含まないパスにインストールされるように指定してください。

1.13.6.2 Oracle Call Interface (OCI)を使用してOracleに接続するEssbase SQL InterfaceにはOracle Instant Clientが必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Essbaseのソース・データに対してOracle Call Interface (OCI)を使用できるようにするには、Oracle Instant Clientをインストールして、それを使用するようにEssbaseを構成する必要があります。

Oracle Instant Clientをインストールして、それを使用するようにEssbaseを構成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Business IntelligenceとともにEssbaseがインストールされているサーバー上に、Oracle Instant Clientをダウンロードしてインストールします。

    詳細は、次を参照してください:

    http://www.oracle.com/technetwork/database/features/instant-client/index-100365.html

  2. 次の場所にあるopmn.xmlファイルを開いて編集します。

    MW_HOME/instances/instancen/config/OPMN/opmn/opmn.xml

  3. 次のように、Instant Clientのインストール場所をLD_LIBRARY_PATH (Linux)またはPATH (Windows)に追加します。

    ...
    </ias-component><ias-component id="essbaseserver1">
    <process-type id="Essbase" module-id="ESS">
    <environment>
    ..
    <variable append="true" id="LD_LIBRARY_PATH"
    value="$HYPERION_HOME/common/ODBC/Merant/6.0/lib$:$ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin$:Oracle_Home/jdk/jre/lib/amd64/server:$ESSBASEPATH/bin:/<Oracle Instant Client Install path>/instantclient_11_2"/>
    <variable append="true" id="PATH" value="$ARBORPATH/bin$:$ESSBASEPATH/bin$:/<Oracle Instant Client Install path>/instantclient_11_2"/>
    ...
    

    <Oracle Instant Client Install path>を、Oracle Instant Clientのパスに置き換えます。

  4. opmn.xmlファイルを保存します。

1.13.6.3 ワークスペースの使用時にアクセシビリティ・プリファレンスを設定するオプションが使用できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

ワークスペースの内容をアクセシビリティ・モードで表示するには、次のようにアクセシビリティ・パラメータをワークスペースURLに追加します。

http://<host>:<port>/workspace/index.jsp?accessibilityMode=true

1.13.6.4 EPM Workspaceの「ダッシュボード」メニューの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligenceリリース11.1.1.7がEPM Workspaceリリース11.1.2.2または11.1.2.3と統合されている場合、ワークスペース内でタブを切り替えると「ダッシュボード」メニューが失敗することがあります。この問題を回避するには、ワークスペースの「ダッシュボード」タブを閉じて再び開きます。

1.13.6.5 Merant 6.1 ODBCドライバがLinux上で構成されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Business Intelligence 11.1.1.7をインストールした後、Merant 6.1ドライバは、完全には構成されません。

これらのドライバを使用するには、次の場所にある関連付けられたodbc.iniファイルを手動で編集する必要があります。

MW_HOME/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/6.1/odbc.ini

<install_location>要素を、ドライバの適切な場所に更新します。

1.13.6.6 Oracle Hyperion WorkSpace Web Serverで内蔵WebLogic HTTP Serverが使用されると、Oracle BI EEがOracle Hyperion WorkSpaceから起動されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle Hyperion WorkSpace Web Serverが内蔵WebLogic HTTPサーバーを使用するように構成されている場合、Oracle BI EEはOracle Hyperion WorkSpaceから起動されません。

回避策は、EPM System proxyservlet web.xmlファイルを手動で更新することです。

EPM system proxyservlet web.xmlファイルを更新するには、次のようにします。

  1. Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemに関連するすべてのサービスとサーブレット・インスタンスをシャットダウンします。

  2. 適切なエディタを使用して、次の場所にあるweb.xmlファイルを開きます。

    • Windowsの場合はMW_HOME\user_projects\epmsystem1\httpConfig\EmbeddedWeblogicHttpServer\proxyservlet\WEB-INF\web.xml

    • UNIXの場合はMW_HOME/user_projects/epmsystem1/httpConfig/EmbeddedWeblogicHttpServer/proxyservlet/WEB-INF/web.xml

  3. 次のエントリをweb.xmlファイルに追加します。

     <servlet>
                <servlet-name>analyticsProxy</servlet-name>      
    <servlet-class>weblogic.servlet.proxy.HttpProxyServlet</servlet-class>
                <init-param>
                    <param-name>redirectURL</param-name>
                    <param-value>http://MyComputer:7001</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>SecureProxy</param-name>
                    <param-value>OFF</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>KeepAliveEnabled</param-name>
                    <param-value>true</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>KeepAliveSecs</param-name>
                    <param-value>20</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>WLProxySSL</param-name>
                    <param-value>ON</param-value>
                </init-param>
            </servlet>
            <servlet-mapping>
                <servlet-name>analyticsProxy</servlet-name>
                <url-pattern>/analytics/*</url-pattern>
            </servlet-mapping>
            <servlet>
                <servlet-name>xmlpserverProxy</servlet-name>        
     <servlet-class>weblogic.servlet.proxy.HttpProxyServlet</servlet-class>
                <init-param>
                    <param-name>redirectURL</param-name>
                    <param-value>http://MyComputer:7001</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>SecureProxy</param-name>
                    <param-value>OFF</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>KeepAliveEnabled</param-name>
                    <param-value>true</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>KeepAliveSecs</param-name>
                    <param-value>20</param-value>
                </init-param>
                <init-param>
                    <param-name>WLProxySSL</param-name>
                    <param-value>ON</param-value>
                </init-param>
            </servlet>
            <servlet-mapping>
                <servlet-name>xmlpserverProxy</servlet-name>
                <url-pattern>/xmlpserver/*</url-pattern>
            </servlet-mapping> 
    
  4. 今挿入したテキストに2箇所出現する「MyComputer:7001」を、Oracle BI EEがインストールされているホスト名とポート番号に置き換えます。

  5. 変更を保存して、web.xmlファイルを閉じます。

  6. 適切なエディタを使用して、次の場所にあるweb.xmlファイルを開きます。

    • Windowsの場合はMW_HOME\user_projects\domains\EPMSystem\servers\EPMServer0\stage\proxyservlet\11.1.2.2\proxyservlet\WEB-INF\web.xml

    • UNIXの場合

      MW_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/servers/EPMServer0/stage/proxyservlet/11.1.2.2/proxyservlet/WEB-INF/web.xml

  7. 前述の手順3から5を繰り返します。

  8. Oracle Hyperion EPMのサービスとサーブレットを再起動します。

1.13.6.7 Oracle BI EEがSSLを使用するように構成されていると、Oracle BI EEインストールの一部としてインストールされたEssbaseが機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BI EEインストールは、すべてのコンポーネントがSSLプロトコルを使用して通信するように構成できますが、Essbaseコンポーネントは例外です。EssbaseをOracle BI EEインストールの一部としてインストールする場合、EssbaseがSSLを使用して通信できない点に注意してください。Essbaseを含むOracle BI EEインストールを、SSLを使用するように構成すると、Essbaseコンポーネントは機能しません。

次の2つの回避方法を使用できます。どちらを選択するかは、EssbaseにSSLを使用させたいかどうかによります。

回避策1

Essbaseは非SSLプロトコルを使用するが、他のOracle BI EEコンポーネントは常にSSLを使用するようにする場合は、次のようにする必要があります。

  • Essbaseが使用するWeblogic Managed Serverの非SSLポートを有効化する

  • Weblogic Network ConnectionsにIPアドレスのフィルタを追加して、他のOracle BI EEコンポーネントが非SSLポートを使用するのを防止する

回避策2

EssbaseにSSLを使用させたい場合、Oracle BI EEインストールでなくEPMインストールの一部としてEssbaseをインストールして構成する必要があります。

1.14 Oracle Business Intelligenceの統合とAPIの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合、およびOracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.14.1 統合の一般的な問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合に関連する一般的な問題および回避策について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.14.2 Oracle Business Intelligence APIの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避策について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.15 Oracle Business Intelligenceのローカライズの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合、およびOracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.15.1 製品のローカライズの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligence製品のローカライズに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.15.1.1 マルチバイト・キャラクタを含む文字列をANSIエンコーディングを使用して外部ファイルに保存できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

マルチバイト・キャラクタを含む外部化文字列をエクスポートする際に、ANSIエンコーディングを使用してファイルを保存するオプションが正しく機能しません。

この問題を回避するには、UTF-8またはUnicodeエンコーディングを使用してファイルを保存します。

1.15.1.2 BI Publisherのユーザー・インタフェース・コンポーネントが補助文字をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

BI Publisherでは、ユーザー・インタフェース内において、レポート名、データ・モデル名、レイアウト名などのオブジェクト名に含まれる補助文字はサポートされません。データ・モデル・エディタでは、SQL問合せに含まれる補助文字はサポートされません。スケジューラでは、電子メールの件名やメッセージ・フィールドなどの入力フィールドにおける補助文字の使用がサポートされません。

この問題を回避するには、BI Publisherのユーザー・インタフェースの中で補助文字を使用しないでください。データベースの表名および列名に補助文字がすでに含まれている場合は、データ・モデル・エディタを使用してそこからデータを取得することはできません。

1.15.1.3 Fusion Middleware Controlで英語以外のログ・ファイルが正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

英語以外の言語に翻訳されている、プレゼンテーション・サービス、Oracle BIスケジューラおよびクラスタ・コントローラのログ・ファイルが存在する可能性があります。これらのログ・ファイルの内容が、「診断ログ」表やFusion Middleware Controlのツールチップに正しく表示されない場合があります。

この問題を回避するには、ログ・リーダーの次のプロパティをORACLE_INSTANCE/configディレクトリのcomponent-logs.xmlファイルに入力します。

<property name="encoding" value="UTF-8"/>

OracleBIPresentationServicesComponent、OracleBISchedulerComponentおよびOracleBIClusterControllerComponentというサブディレクトリのcomponent-logs.xmlファイルにプロパティを追加します。

1.15.1.4 BI Publisherのデータ・モデル・エディタ内のエラー・メッセージがサーバーのロケール設定で表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

BI Publisherのデータ・モデル・エディタで作業中に呼び出されるエラー・メッセージが、ユーザー・インタフェースのロケール設定ではなく、サーバーのロケール設定に従って表示される場合があります。

この問題の回避策はありません。

1.15.1.5 BIサーバーのロケールがアラビア語またはヘブライ語の場合、PDFファイルおよびPowerPointのプレゼンテーションに含まれる表とピボット表のレイアウトが不適切になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

Oracle BIサーバーのロケールがアラビア語またはヘブライ語の場合、プレゼンテーション・サービスのクライアント・ロケールに関係なく、PDFファイルおよびPowerPointプレゼンテーションに含まれる表やピボット表に次の問題が発生します。

  • 表およびピボット表の出力レイアウトが常に右から左になります。

  • 数字の字形(数値/日付の値など)が常にアラビア語のアラビア文字としてのみ表示されます。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリにあるopmn.xmlファイルを更新します。

    MWHOME/instances/instance1/config/OPMN/opmn/opmn.xml

  2. <ias-component id="coreapplication_obijh1">という名前のXMLノードを検索します。

    このノードには、次のような名前のXMLノードが含まれます。

    <process-type id="OracleBIJavaHostComponent" module-id="CUSTOM">

  3. このprocess-typeノードの下で、次のようにノードのvalue属性を変更します。

    <data id="start-args" value="-server...

    value属性に次の内容を追加します。

    -Duser.language=en -Duser.region=US

  4. 変更をファイルに保存し、JavaHostコンポーネントを再起動します。

1.15.1.6 BI PublisherにおけるExcel2007の出力で数字と日付書式のロケール設定が考慮されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

レイアウトのテンプレートで、ロケールに依存するようにコーディングされている一部の数字および日付のフィールドに関して、Excel2007の出力フォーマットでロケール設定が考慮されません。

1.15.1.7 BI PublisherのExcel2007出力はグレゴリオ暦のみをサポートする

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

次のカレンダはExcel 2007出力形式ではサポートされません。レポート出力はグレゴリオ暦の使用に戻ります。

  • ARABIC_HIJRAH

  • ENGLISH_HIJRAH

  • JAPANESE_IMPERIAL

  • THAI_BUDDHA

  • ROC_OFFICIAL (台湾)

1.15.1.8 Template Builder for Microsoft Wordのグラフ・ウィザードで日付が書式設定されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

日付型の値(たとえば"1900-12-31T14:15:16.178-04:00")をグラフのラベルにドラッグ・アンド・ドロップすると、値がロケール設定に従って書式化されず、指定したままで表示されます(つまり"1900-12-31T14:15:16.178-04:00")。

この問題を回避するには、データ・モデルで日付を書式化します。XSL-Tに慣れていれば、関数を使用して日付フィールドを手動で変更します。例: xdoxslt:xdo_format_date($_XDOXSLTCTX, (.//date)[1], 'MEDIUM')

1.15.1.9 BI Publisherのレイアウト・テンプレートのグラフでの数字と日付の書式の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

BI Publisherのレイアウト・テンプレートを編集するときに、数値型の列をグラフのY軸に追加する場合(たとえば縦棒グラフ)、数値形式はUI言語を反映しません。実行時に、適切なロケールがレポート・ビューアに表示されます。

日付列をX軸に追加すると、Rawデータがグラフに表示されます(つまり書式はまったく適用されません)。実行時に、日付は対話型およびPowerPoint以外の出力型に対しレポートのロケールを優先します。

1.15.1.10 BI Publisherのレポート作成ウィザードの列の選択の手順で、UI言語がFrancaisの場合、適切にレンダリングされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

UI言語の設定がFrancaisの場合、レポート作成ウィザードのダイアログの列の選択の手順で、ナビゲーション・ボタンが適切にレンダリングされません。この問題を回避するには、レポート作成ウィザードの手順2で、レポート・エディタの使用を選択して、列の選択の手順を省略します。

1.15.1.11 PDF出力用にBI Publisherに同梱されているオールバニー・フォントはマルチバイト・キャラクタの太字および斜体をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

マルチバイト・キャラクタ(たとえば、簡体字中国語、繁体中国語、日本語および韓国語)用の太字および斜体はPDF出力では正常に表示されません。これは、BI Publisherに同梱されているオールバニー・フォントがマルチバイト・キャラクタの太字および斜体をサポートしないからです。

この問題を回避するには、必要な強調をサポートしないフォント(たとえば、太字日本語フォントのメイリオボールド(meiryob.ttc))をインストールします。次にBI Publisherフォント・マッピングを使用してフォントをマッピングし、実行時にBI Publisherが見つけられるようにします。フォント・マッピングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のフォント・マッピングの定義に関する項を参照してください。

1.15.2 ヘルプ・システムのローカライズの問題および回避策

この項では、Oracle Business Intelligenceのヘルプ・システムのローカライズに関連する問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

1.15.2.1 Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムがローカライズされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

リリース11.1.1.3および11.1.1.5では、すべてのOracle Business Intelligenceヘルプ・システムはローカライズされていません。

以降のリリースでは、次のOracle Business Intelligenceヘルプ・システムがローカライズされています。

  • Oracle BIプレゼンテーション・サービスのオンライン・ヘルプ

  • Oracle Marketing Segmentationのオンライン・ヘルプ

  • Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプ

ヘルプ・システムがローカライズされる言語の詳細は、次の場所にあるOracle Business Intelligence動作保証のドキュメントを参照してください:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

1.16 Oracle Exalytics In-Memory Machineの問題および回避策

Oracle Exalytics In-Memory Machineに関連する問題と回避策は、『Oracle Exalyticsリリース・ノート』に記載され、これはOracle Exalyticsドキュメント・ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27027_01/doc.1/e35146/toc.htm)に含まれています。

1.17 Oracle Business Intelligenceドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceドキュメントおよびヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.1 Oracle Business Intelligenceドキュメントの一般的な訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceドキュメントの一般的な訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.17.2 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.17.3 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.3.1 インストレーション・ガイドにクライアント・ツールのインストールに関して誤った情報が含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』(原本部品番号E10539-03)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』には、Oracle Business Intelligenceのクライアントのインストールに関する誤った情報が含まれています。

  • 5.1.1項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールについて」には、次のように記載されています。

    「Oracle Business Intelligenceを32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにインストールする際、32ビット版のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールが自動的にインストールされます。」

    前の記述は、Oracle Business Intelligence xxxのインストーラによって、クライアント・ツールの32ビット版が常にインストールされるような誤った意味に解釈される可能性があります。正しくは、Oracle Business Intelligence xxxの32ビット版インストーラによって32ビット版のクライアント・ツールがインストールされ、Oracle Business Intelligence xxxの64ビット版インストーラによって64ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。

  • Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する考慮事項には、次のように記載されています。

    「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラでは32ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。」

    前の記述は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラによって、使用可能なすべてのクライアント・ツールが常にインストールされるような誤った意味に解釈される可能性があります。正しくは、Oracle Business Intelligence管理ツールとOracle Business Intelligenceジョブ・マネージャという2つのクライアント・ツールのみがインストールされます。Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャはインストールされません。Windows版のOracle Business Intelligence xxxインストーラのみが3つのクライアント・ツールをインストールします。

    そのため、Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャを入手したい、または必要である場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラではなく、Oracle Business Intelligence xxxインストーラを使用してクライアント・ツールをインストールする必要があります。

1.17.3.2 インストレーション・ガイドにpasteBinaryスクリプトに関する誤った情報が含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

第4章に、エンタープライズ・インストール・タイプを使用して64ビット・オペレーティング・システムにインストールされたOracle Business IntelligenceインストレーションではサポートされないpasteBinaryスクリプトの記述を含む、2つの項「新規インストールのエンタープライズ・インストール・タイプの考慮事項と制限」と「ソフトウェアのみのインストール」が含まれています。このサポートの不足は解決されており、この場合はスクリプトを使用できます。そのため、これらの記述はガイドから削除する必要があります。

1.17.3.3 Microsoft Windows x64でサポートされるOracle BIクライアント・ツールのリスト

プラットフォーム: Microsoft Windows (64ビット)

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する項で、Microsoft Windows x64ではサポートされていないものとして、次のものが誤ってリストされています。

  • Oracle Business Intelligence ODBCドライバ

  • Oracle Business Intelligence JDBCドライバ

1.17.3.4 インストレーション・ガイドに固定化データベースのインストールに関して誤った情報が含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』(B63027-05)で修正されています。

第4章4.1項「Oracle Business Intelligenceをインストールする前に」には、Oracle Business Intelligenceをインストールする前に注意する点が含まれています。リストの7番目の注意点は、Oracle Business Intelligenceを固定化データベースにインストールすることはサポートされていないため、データベースがセキュリティ上の理由で固定化されていないことを確認することですが、これは不正確です。この注意点は次のように読み替えてください。

オラクル社は、Oracle Business Intelligenceを固定化データベースにインストールすることはサポートしていません。しかし、Oracle Business Intelligenceをインストールした後にデータベースを固定化することは可能です。RCUおよびOracle Business Intelligence xxxインストーラの固定化データベースへの接続を有効化するには、次のいずれかのアクションを実行します。

  • ファイアウォールの背後にある非暗号化ポートを一時的に有効化します。

  • アプリケーションレベルのSecure Sockets Layer (SSL)のかわりに、ネットワークレベルのVPNまたは他のセキュア・ネットワーク環境を使用します。

1.17.3.5 インストレーション・ガイドに、Oracle WebLogic Server 10.3.5サポートに関する誤情報がある

影響を受けるリリース: 1.0.0.9

プラットフォーム:すべて

第2章、2.2.3.2項「複数のスタンドアロンのOracle Business Intelligenceインスタンスを1台のコンピュータにインストールする」には、単一のコンピュータに複数のスタンドアロンのOracle Business Intelligenceインスタンスをインストールする方法に関する指示が記載されています。箇条書きの2番目の項目には、このバージョンのOracle Business Intelligenceで、Oracle WebLogic Server 10.3.5とOracle WebLogic Server 10.3.6の両方がサポートされていると記載されています。これは誤りです。Oracle Business Intelligence 11.1.1.9.0は、Oracle Weblogic Server 10.3.6のみをサポートし、Oracle WebLogic Server 10.3.5はサポートしません。

1.17.4 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionアップグレード・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.4.1 集計に関する誤った情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』(原本部品番号E10541-06)で修正されています。

付録Bに、10gから11gへのアップグレード後に予想されるOracle BI EEコンテンツの変化について説明する表が含まれています。表の1つの行で、アップグレード後に実行中の集計の集計ルールへの変更を説明しています。行の状態は次のとおりです。

RSUM()、RCOUNT() = 集計ルール: 合計

これは正しくありません。この行は次のように読み替えてください。

RSUM()、RCOUNT() = 集計ルール: 最大

1.17.4.2 データベース認証に関する誤った情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.7.0、11.1.1.7.1および11.1.1.7.10

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』(原本部品番号: E16452-08)で修正されています。

第5章の5.5.1項「アップグレード・アシスタントを実行する前に」の手順2には、データベース認証のために10gシステムでnqsconfig.iniファイルのパラメータAUTHENTICATION_TYPE = DATABASEを使用した場合、同じ構成を11gバージョンのファイルにコピーする必要があると記載されています。11gではnqsconfig.iniを使用したデータベース認証をサポートしていないため、この情報は正しくありません。

手順2は次のように読み替えてください。

データベース認証のために10gシステムでnqsconfig.iniファイルを構成した場合、11gシステムでは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のOracle Databaseのセキュリティ・ストアとしての構成に関する項の指示に従う必要があります。

1.17.5 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.5.1 Oracle BI Mobile: ダッシュボードまたはアンサー・レポートのリンクの電子メールへの埋込み

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E25318-02)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションでは、表示しているBIコンテンツへのリンクを電子メールで送信できます。アンサー・レポートまたはダッシュボードのページを表示し、「電子メール」アイコンをタップして電子メール・ウィンドウを起動すると、アンサー・レポートまたはダッシュボードへのリンクが電子メールの本文に埋め込まれます。

iPad上では、「電子メール」アイコンがOracle BI Mobileアプリケーションの最下部に表示されます。iPhone上では、「電子メール」アイコンにアクセスするには「アクション」アイコンをタップします。

この機能は、iPhoneやiPadのデバイス上で電子メール・アカウントを設定している場合にのみ動作します。

1.17.5.2 Oracle BI Mobile: ダッシュボードへの容易なアクセス

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E25318-02)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションの「カタログ」アイコンをiPadまたはiPhone上でタップすると、画面の最上部に「カタログ」タブと「ダッシュボード」タブの2つのタブが表示されます。アクセスした最上位のダッシュボードのリストを表示するには、「ダッシュボード」タブをタップします。このリストは、デスクトップ・アプリケーションを使用してOracle BI EEにログインした際に表示されるダッシュボードのリストと同じです。

1.17.5.3 「Oracle Business Intelligenceユーザー向けの新機能」のエクスポート機能の拡張の「印刷とエクスポートのオプション」ダイアログの「印刷行」コンポーネントのデフォルト値が不正確

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

「印刷とエクスポートのオプション」ダイアログの「印刷行」コンポーネントのデフォルト値が「すべて」となっていますが、不正確です。デフォルト値は、「表示可能」です。

1.17.5.4 Oracle Hyperion Smart View for Officeに関する情報を無視する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-04)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の様々な項にOracle Hyperion Smart View for Officeの記述が含まれています。1.4.2項「Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5、11.1.1.6.0および11.1.1.6.2でサポートされない」に記載されているとおり、Smart Viewの記述はすべて無視する必要があります。

1.17.5.5 1つの問合せに含まれる複数のサブジェクト・エリアの列には互換性がある必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

第2章「分析の作成」の「サブジェクト・エリアおよび列について」のトピックに関して、次の追加情報が使用できます。

通常、1つのサブジェクト・エリアを問い合せる際、そのサブジェクト・エリアで公開されるすべての列は、同じサブジェクト・エリアで公開されるすべてのディメンションと互換性があります。ただし、複数のサブジェクト・エリアの列とディメンションを結合する場合は、互いに互換性のない列とディメンションの組合せが含まれないようにする必要があります。

たとえば、あるサブジェクト・エリアの列は、プロジェクトによって次元化されない可能性があります。別のサブジェクト・エリアのプロジェクト・ディメンションの列が、プロジェクト別に次元化されていない列とともにリクエストに追加された場合、問合せが結果を返すのに失敗するか、Oracle BIサーバーのエラー「リクエストされた詳細レベルXXXXにはファクト表が存在しません。」が発生する可能性があります。

1.17.5.6 「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」における誤り(第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」に含まれるトピック)

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」の「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」のトピックで、「テキスト・フィールドの幅」フィールドへの参照が間違っています。正しくは、このトピックは、「選択リストの値」フィールドを参照する必要があります。修正された段落は次のようになります。

「新規プロンプト」ダイアログの「選択リストの値」フィールドは、デフォルトでは120ピクセルに設定されています。管理者がOracle BI EE構成ファイルのデフォルトのピクセル値を変更した場合は、違う値になっています。

1.17.5.7 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「ページ設定の編集」のトピックから「プロンプト・ボタン」フィールドのコンテンツが欠如している

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

「プロンプト・ボタン」フィールドについて説明する情報が、「「ページ設定の編集」ダイアログ」のトピックから欠落しています。次の段落には、フィールドに関する情報が含まれています。

プロンプト・ボタン

このフィールドを使用して、「適用」および「リセット」ボタンをプロンプト・フィールドの横に表示するか、プロンプト・フィールドの上に表示するかを指定します。

1.17.5.8 第6章「ダッシュボードおよび分析のプロンプト」および付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の中でデフォルトのピクセル値の指定が間違っている

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」の「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」に関するトピックで、「選択リストの幅」フィールドおよび「すべてのプロンプトの幅を次に設定」フィールドに指定されたデフォルトのピクセル値が間違っています。デフォルトのピクセル値は、250ではなく120です。

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の中で、「「新規プロンプト」ダイアログ」のトピックに含まれる「選択リストの幅」フィールド、および「ページ設定の編集」ダイアログに含まれる「すべてのプロンプトの幅を次に設定」フィールドが間違っています。デフォルトのピクセル値は、250ではなく120です。

1.17.5.9 第10章「アクションの使用」に含まれる「外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクション」のトピックに含まれる誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

第10章「アクションの使用」に含まれる、「外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクション」のトピックには、USERSCRIPT.ADFAction関数を参照する「注意」が含まれます。「ブラウザ・スクリプトの起動」アクションについて説明する箇条書きに含まれるこの「注意」は間違っています。USERSCRIPT.ADFAction関数は、このリリースではサポートされていません。

1.17.5.10 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「他の列も表示」ダイアログに関するトピックにおける誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「「他の列も表示」ダイアログ」に関するトピックに含まれる表E-7「一般的に使用されるKPIデータ列」の「差分」および「差分率(%)」の定義には誤りが含まれており、修正する必要があります(差分の例は50,000ではなく-50,000で、差分率(%)の例は7.7%でなく-7.7%です)。

この定義は次のように読み替えてください。

  • 差分: KPIの実際の値とターゲット値の差が表示されます。たとえば、純利益KPIの実際の値が600,000でターゲット値が650,000の場合、差分は-50,000です。

  • 差分率(%): KPIの実際の値とターゲット値の差が割合で表示されます。たとえば、純利益KPIの実際の値が600,000でターゲット値が650,000の場合、差分率は-7.7%です。

1.17.5.11 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「新規フィルタ」ダイアログに関するトピックにおける誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

「新規フィルタ」ダイアログに関するトピックには次の修正が必要です。このトピックには、リポジトリが二重列用に構成されている場合、"is between"演算子を使用すればコード値を表示する指定ができるという記述があります。この記述は誤りです。"is between"演算子を使用して、コード値を表示または選択することも、コード値をフィルタすることもできません。その演算子を使用して、表示値のみの表示、選択および、表示値のみによるフィルタが可能です。

このトピックには、「コード列による選択」および「コード列によるフィルタ」フィールドに関する記述が含まれています。これらのフィールドは"is between"演算子では使用できません。

1.17.5.12 最新のバージョンの表示機能の誤りの情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「BI Publisherレポートのプロパティ」ダイアログに関するトピックおよび第4章「ダッシュボードの作成と使用」のダッシュボード・ページ用のBI Publisherレポートの選択に関するトピックでは、最新のバージョンの表示機能の誤りに関する情報を提供します。この機能は現在使用できません。

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-04)で修正されています。

1.17.5.13 BIコンポーザのインストールおよび構成の手順の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-03)で修正されています。

付録C「アクセシビリティ機能」のOracle BI EE用のBIコンポーザのインストールと構成に関するトピックでは、手順に加える必要のある変更点に注意してください。

  • 手順4.cは次のように更新して読み替えてください。

    System MBeanブラウザでoracle.adf.share.connections「アプリケーション: bicomposer」ADFConnectionsADFConnectionsBISoapConnectionを開いて、bi-defaultをクリックします。

  • ポートの正しい値は9704だと手順4.dに追加します。

  • 次のように読み替えるように手順6を追加してください。

    Oracle WebLogic ServerおよびOracle Business Intelligenceを再起動します。Oracle WebLogic Serverの再起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。Oracle Business Intelligenceの再起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

リリース11.1.1.5のOracle BI EEでは、BIコンポーザはアクセシビリティ・モードでのみ使用できることにも注意してください。

1.17.5.14 KPIエディタ: 「データ入力セキュリティ」ページの記述は無視する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-04)の11.1.1.6.2バンドル・パッチ1に存在します。

ターゲット設定を使用してスライス・レベルのセキュリティをKPIに割り当てるための「KPIエディタ: データ入力セキュリティ」ページの使用についてのすべての記述は無視する必要があります。第11章「KPIおよびKPIウォッチリストの使用」の「ターゲット設定とは」および「KPIの作成」の項と、付録E「ユーザー・インタフェース・リファレンス」の「KPIエディタ」、「「KPIエディタ: 一般プロパティ」ページ」および「「KPIエディタ: データ入力セキュリティ」ページ」のトピックでは、「KPIエディタ: データ入力セキュリティ」ページに言及しています。

1.17.5.15 Oracle Endeca Serverおよび全文検索に関する誤情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-06)で修正されています。

第13章の「オブジェクトの検索」および「カタログ内のオブジェクトの検索」のトピックおよび付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「検索ペイン」には、Oracle Endeca Serverとともに構成されたOracle BI EEで全文検索を使用する際にワイルドカード(*)文字の指定に関して次のような誤った情報が含まれています。

Oracle Endeca Searchを使用するように構成されたOracle BI Enterprise Editionを使用している場合、アスタリスク(*)のワイルドカード文字を使用した検索は使用できません。

この文は無視してください。オブジェクトは、ワイルドカード文字を使用して検索できます。

1.17.5.16 ADFの埋込みオブジェクトでブレッドクラムが無効になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-06)で修正されています。

付録A「ユーザーに通知する基本情報」のブレッドクラムによるナビゲートに関する項には、ナビゲーション・ブレッドクラムについて次のような誤った情報が記載されています: 「ブレッドクラムは、プレゼンテーション・サービスのページの下部に、あるいはBIオブジェクトが埋め込まれているFusion ApplicationsまたはADFアプリケーションから表示されます」。この中の「またはADFアプリケーション」の部分は無視してください。ADFに埋め込まれたオブジェクトでは、ブレッドクラムは無効です。

1.17.5.17 スクロール・コンテンツがある固定ヘッダーに関する注意に誤りがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブおよび「トレリスのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブのスクロール・コンテンツ・コンポーネントがある固定ヘッダーの説明に含まれる次の注意は正しくありません。

注意: データの参照にスクロールを使用する表およびピボット表は、MicrosoftのInternet Explorerブラウザ・バージョン7または8では正しく表示されません。その結果、管理者がMicrosoftのInternet Explorerブラウザ・バージョン7または8でスクロールを使用するように明確に許可していないかぎり、これらのブラウザが検出されると、表またはピボット表はかわりにページング・コントロールを使用して表示されます。スクロールの許可の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのMicrosoftのInternet Explorerブラウザ・バージョン7または8でのスクロールの使用を許可する手動構成に関する項を参照してください。

この注意は、正しくは次のようになります。

注意: スクロールの手法は、MicrosoftのInternet Explorerブラウザ・バージョン8ではサポートされていないか完全にはテストされていません。その結果、MicrosoftのInternet Explorerのブラウザ・バージョン8が検出されると、表またはピボット表はかわりにページング・コントロールを使用して表示されます。

また、スクロールの手法はMicrosoftのInternet Explorerブラウザ・バージョン7でもサポートされません。このバージョンが検出されると、表またはピボット表はページ・コントロールを使用してレンダリングされます。

1.17.5.18 プロンプト・ラベルでのHTMLコードの追加に関する誤った情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2、11.1.1.6.2 (BP1)、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-06)で修正されています。

第6章の列プロンプトの作成に関する項、通貨プロンプトの作成に関する項、イメージ・プロンプトの作成に関する項および変数プロンプトの作成に関する項、ならびに付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「新規プロンプト」ダイアログに関する項には、プロンプト作成時のHTMLの使用に関して、「キャプションにHTMLマークアップ・タグを含めることができます(たとえば、<b>, <font>, and <table>)。」という誤情報が含まれています。この文は無視してください。HTMLマークアップ・タグは使用できません。

1.17.5.19 アクション・リンクの「合計に対して有効化」の説明がない

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-06)で修正されています。

第10章の分析へのアクションの追加に関する項および付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「列のプロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブに関する項では、アクション・リンクの「合計に対して有効化」チェック・ボックスに関する情報が記載されていません。正しい説明は次のとおりです: 「分析には合計または総計が含まれ、関連する属性またはメジャー列にはアクション・リンクまたは条件付きアクション・リンクが含まれ、アクション・リンク(または条件付きアクション・リンク)を列と合計または総計の両方に適用する場合、「合計に対して有効化」チェック・ボックスを選択します。この動作は列見出しのアクション・リンクには適用されず、デフォルトではオフになっています。」

1.17.5.20 ダッシュボードのプレゼンテーション変数での複数値の使用が記述されていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(原本部品番号E10544-06)で修正されています。

第2章の値を参照する構文に関する項で、ダッシュボードのプレゼンテーション変数での複数値の使用についての情報が省略されていました。プレゼンテーション変数またはリクエスト変数に対する表2-1の表参照の構文に関する情報は、次のように読み替えてください。

変数のタイプ 構文
プレゼンテーションまたはリクエスト @{variables.variablename}[format]{defaultvalue}

または

@{scope.variables['variablename']}

ここで:

  • variablenameは、プレゼンテーション変数またはリクエスト変数の名前です(MyFavoriteRegionなど)。

  • (オプション)formatは、変数のデータ型によって異なる書式マスクです(#、##0、MM/DD/YY hh:mm:ssなど)。(書式はデフォルト値には適用されないことに注意してください。)

  • (オプション)defaultvalueは、variablenameで参照される変数に値が入っていない場合に使用される値を示す定数または変数の参照です。

  • scopeは、変数の修飾子を識別します。変数が複数のレベル(分析ダッシュボード・ページおよびダッシュボード)で使用され、特定の値にアクセスする場合、有効範囲を指定する必要があります。(有効範囲を指定しない場合、分析、ダッシュボード・ページ、ダッシュボードの順に優先されます。)

注意: 複数の値を設定できるプレゼンテーション変数が指定されたダッシュボード・プロンプトを使用する際には、列タイプによって構文が異なります。複数の値がカンマ区切りの値に書式設定されるため、書式設定句は、カンマで結合される前に各値に適用されます。

@{variables.MyFavoriteRegion}{EASTERN REGION}

または

@{MyFavoriteRegion}

または

@{dashboard.variables['MyFavoriteRegion']}

または

(@{myNumVar}[#,##0]{1000})

または

(@{variables.MyOwnTimestamp}[YY-MM-DD hh:mm:ss]{)

または

(@{myTextVar}{A, B, C})


プレゼンテーション変数またはリクエスト変数に対する表2-2の式の値参照のガイドラインに関する情報は、次のように読み替えてください。

変数のタイプ ガイドライン
プレゼンテーション
  • 次の構文を使用します。
    @{variablename}{defaultvalue}
    

    variablenameは、プレゼンテーション変数の名前で、defaultvalue(オプション)はvariablenameで参照される変数に値が入っていない場合に使用される値を示す定数または変数の参照です。

  • 変数を文字列に型変換(つまり、変換)するには、次のように、構文全体を一重引用符で囲みます。

    '@{user.displayName}'
    

注意: {が後にない@マークは、@マークとして処理されます。

複数の値を設定できるプレゼンテーション変数が指定されたダッシュボード・プロンプトを使用する際には、列タイプによって構文が異なります。

有効なSQL文を生成するには、各列タイプのSQLで次の構文を使用します。

  • テキスト — (@{variablename}['@']{'defaultvalue'})

  • 数値 — (@{variablename}{defaultvalue})

  • 日時 — (@{variablename}{timestamp 'defaultvalue'})

  • 日付(日付のみ) — (@{variablename}{date 'defaultvalue'})

  • 時間(時間のみ) — (@{variablename}{time 'defaultvalue'})

"Market"."Region"=@{MyFavoriteRegion}{EASTERN REGION}
または
"Products"."P4 Brand"=(@{myTextVar}['@']{BizTech})

または

"Products"."PO Product Number"=(@{myNumVar}{1000})

または

"Sales Person"."E7 Hire Date"=(@{myDateTimeVar}{timestamp '2013-05-16 00:00:01'})

または

"Time"."Total Fiscal Time"=(@{myDateVar}{date '2013-05-16'})

または

"Time"."Time Right Now"=(@{myTimeVar}{time '00:00:01'})

SQL使用時の複数の値(指定されたデータ型内)について:


列タイプがテキストvariablenameからval1、val2およびval3を渡された場合、結果は('val1', 'val2', 'val3')です。

または


列タイプが日付variablenameから2013-08-09および2013-08-10を渡された場合、結果は(date '2013-08-09', date '2013-08-10')です。

または


列タイプが日時variablenameから2013-08-09 00:00:00および2013-08-10 00:00:00を渡された場合、結果は(timestamp '2013-08-09 00:00:00', timestamp '2013-08-10 00:00:00')です。

1.17.5.21 Oracle BI Add-in for Microsoftのインストールと構成に関する指示の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

付録B「Microsoft Officeとの統合」のトピック「Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールと構成」の、次の指示を変更する必要があることに注意してください。

  • トピック「Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールおよび構成のステップ」のステップ1の最初の項目にある相互参照を、「詳細は、Oracle BI EEのインストーラによって実行されるタスク(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)を参照してください」から「myoraclesupport.comのサポート・ノート1963081.1を参照してください」に変更してください。

  • 「Oracle BI EEのインストーラによって実行されるタスク(Oracle BI Add-in for Microsoft Office用)」の項は無視してください。

1.8.5.22項「Oracle BI Add-in for Microsoft Officeはデフォルトでインストールされない」も参照してください。

1.17.6 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』の訂正箇所については、次のURLで、Oracle Business Intelligence Mobile for Apple iOS and Google Android用のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E52471_01/bi.1111/e52669/toc.htm

これらのリリース・ノートには、次の製品が含まれています。

  • Oracle Business Intelligence Mobile for Apple iOS

  • Oracle Business Intelligence Mobile for Google Android

1.17.7 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.7.1 Essbaseの構成前の指示に関する重要な変更点

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の第4章「メタデータのインポートおよびデータ・ソースの使用」の「Essbaseのデータ・ソースの設定」に関するトピックに対する次の変更に注意してください。

  • 管理ツールにはEssbaseクライアント・ライブラリのバージョン11.1.2.xが必要です。その他のクライアント・バージョンは使用しないでください。Essbaseクライアント・ライブラリのその他のバージョンもOracle BIサーバーで動作する可能性はありますが、バンドルされている11.1.2.xクライアントでは、推奨されるEssbaseへのOracle BIサーバー接続が使用されます。

  • Oracle Business Intelligenceは、ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTCに含まれるEssbaseクライアント・ライブラリのバンドルされているバージョンを使用するようにデフォルトで構成されています。通常、Oracle BIサーバー・コンピュータ上でEssbaseを設定するために、opmn.xmlを手動で変更する必要はありません。ただし、「Essbaseデータ・ソースの設定」のトピックで説明されているbi-init.cmdの変更は必要です。

  • インストール・タイプにクライアントを使用して管理ツールをインストールした場合、Essbaseクライアントが管理ツールのクライアント・コンピュータ上に存在することを確認する必要があります。その後、「Essbaseのデータ・ソースの設定」のトピックで説明されているように、bi-init.cmdを更新して必要な変数およびパスの情報を含める必要があります。

1.17.7.2 Teradataをデータ・ソースとして使用するにはopmn.xmlの手動での編集が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

次の項は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のデータ・ソースの構成前タスクの実行に関するトピックに記載される必要があります。

Teradataデータ・ソースの設定 WindowsシステムでTeradataをOracle Business Intelligenceのデータ・ソースとして使用するには、Oracle BIサーバーが実行している各コンピュータで、必要なTeradata変数を含めるように手動でopmn.xmlを編集する必要があります。

opmn.xmlを更新してWindowsのTeradata変数を含める手順は、次のとおりです。

  1. 編集するためにopmn.xmlを開きます。opmn.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  2. Oracle BIサーバー・プロセスのias-componentタグを探します。例:

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true">
    
  3. 次の例のように、Oracle BIサーバーのias-componentタグの下で、必要なTeradata変数TERA_HOMETERAGSS_HOMEおよびTERAICU_HOMEを追加し、PATH変数も更新します。例の値を、Teradataクライアントのインストール場所に置き換えてください。

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true">
     <environment>
      ...
      <variable id="TERA_HOME" value="C:/Progra~1/Teradata/Client/13.10/
       ODBCDR~1" />
      <variable id="TERAGSS_HOME" value="C:/Progra~1/Teradata/TERADA~1/nt-i386/
       131000~1.02" />
      <variable id="TERAICU_HOME" value="C:/Progra~1/Teradata/Client/13.10/
       SHARED~1" />
      <variable id="PATH" value="$TERA_HOME/lib$:$TERAICU_HOME/lib$:$TERAGSS_
       HOME/bin$:$ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin$:$ORACLE_HOME/
       bifoundation/web/bin$:$ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/
       bin$:" append="true" />
      ...
    </environment>
    

    重要:

    Teradataクライアントをインストールするときにデフォルトの場所を使用する場合は、PATH変数が、Windowsによって適用される1024文字の制限を超える可能性があります。この問題を回避するには、Teradataクライアントを短いパス名(C:\TDなど)を持つディレクトリにインストールするか、短い8.3ファイル名(C:\Program Files\Teradata\Client\13.10\ODBC Driver for Teradata\BinのかわりにC:\PROGRA~1\Teradata\Client\13.10\ODBCDR~1\Binなど)を使用します。

    正しい8.3ファイル名を判別するには、該当するディレクトリからdir /xを実行します。例:

    C:\>dir /x
     Volume in drive C has no label.
     Volume Serial Number is 0000-XXXX
     Directory of C:\
    08/25/2008  03:36 PM   <DIR>    DATAEX~1    DataExplorer
    04/20/2007  01:38 PM   <DIR>                dell
    08/28/2010  10:49 AM   <DIR>    DOCUME~1    Documents and Settings
    07/28/2008  04:50 PM   <DIR>    ECLIPS~2    EclipseWorkspace
    09/07/2007  11:50 AM   <DIR>                Ora92
    09/07/2007  11:50 AM   <DIR>                oracle
    05/21/2009  05:15 PM   <DIR>                OracleBI
    05/21/2009  05:12 PM   <DIR>    ORACLE~1    OracleBIData
    03/02/2011  04:51 PM   <DIR>    PROGRA~1    Program Files
    

  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. OPMNを再起動します。

  6. Oracle BIサーバー・プロセスを実行している各コンピュータで前述の手順を繰り返します。同じコンピュータで複数のOracle BIサーバー・インスタンスを実行している場合は必ず、opmn.xmlで各インスタンスについてias-componentタグを適切に更新してください(例: ias-component id="coreapplication_obis1"、ias-component id="coreapplication_obis2")。

1.17.7.3 整合性チェックに関する警告39009および39059のテキストに対する更新

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BI EE xxxリリース1 (11.1.1.3)の新機能に関する項には、整合性チェックの新しい警告のリストが記載されています。リリース11.1.1.5の警告39009および39059に関する次の変更点に注意してください。

  • 整合性チェックの警告39009に関する情報は、リリース11.1.1.3については有効ですが、リリース11.1.1.5には適用されません。この警告は、コードが根本的に変更されたために発生しません。

  • リリース11.1.1.5では、整合性チェックの警告39059の説明は、次のように読み替えてください。

    「このファクト論理表ソースにこのディメンションで設定された集計のマス目がありますが、このディメンションの論理表ソースに接続する結合が見つかりませんでした(または潜在的に不正な結合が見つかりました)。

    これは、結合が存在しないか、存在しているが高レベルのファクト・ソースと低レベル次元ソースを接続しているため、潜在的に不正であることを意味します。このような結合は、実行すると問合せの回答でダブル・カウントが発生する可能性があるため、潜在的に不正になります。

    たとえば、「Select year, yearlySales」という問合せについて考えます。monthTable表とyearlySales表との間にyearIdでの結合が存在していても、この結合により結果が12の倍数(各年の月数)に増加するため、これを使用しないでください。

    アップグレード後に39059警告が表示されたら、結合が仕様どおりに行われ不正にダブル・カウントされていないかどうかを確認してください。結合が仕様どおりであれば、39059警告は無視してください。」

1.17.7.4 新しい整合性チェックの警告に関するその他の変更点

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

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この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

「Oracle BI EE xxxリリース1 (11.1.1.3)の新機能」という項には、整合性チェックの新しい警告のリストが記載されています。このリストに関して、次の変更点に注意してください。次の変更がリリース11.1.1.3とリリース11.1.1.5に適用されます。

  • 整合性チェックの警告39055が表の独自の行に次の説明とともに表示されます。

    「この警告は、特定のファクトとディメンション・ソースの間に物理結合があるものの、ファクト表とディメンション表の間に相応の論理結合がないことを示しています。」

  • 整合性チェックのエラー38012および38001の説明は、次のように読み替えてください。

    「いずれの論理表ソースにもマップされていない論理列は、論理表ソース・マッピングが無効であり問合せの失敗の原因となるため、整合性エラーとしてレポートされます。

    両方の特定の検証ルールは、同じ問題に関連しています。」

  • 整合性チェックの警告39003の説明は、次のように読み替えてください。

    「この警告は、特定の列が無効な論理表ソースにマップされていることを示しています。デフォルトの動作が不適切な場合、警告によってこの問題についてリポジトリ開発者に注意しています。」

1.17.7.5 EssbaseまたはHyperion Financial Managementに対して、共有トークンを使用して認証を行う場合に「仮想プライベート・データベース」オプションを選択する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

この追加情報は、EssbaseまたはHyperion Financial Managementのデータ・ソースに対して、共有トークンを使用して認証を行う場合に適用されます。Oracle BIリポジトリ内のデータ・ソースの接続プールで「CSSトークンを使用したSSO」を選択したら、キャッシュのエントリを保護するため対応するデータベース・オブジェクトで「仮想プライベート・データベース」オプションも選択する必要があります。

1.17.7.6 マスターMUDリポジトリの手動更新

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

マルチユーザー開発(MUD)環境におけるOracle BIリポジトリの開発の過程で、マスター・リポジトリを手動で変更する必要がある可能性があります。MUDプロセスは高度に制御されており、MUDの履歴ログ・ファイル(.mhl)にはアカウンティング情報が格納されているので、手動の手順を実行する際には注意する必要があります。マスター・リポジトリに対して手動で作業するには、MUDディレクトリとは別のディレクトリにあるリポジトリで作業する必要があります。その後、マスターRPDと、MUDディレクトリにある最新バージョンのリポジトリの両方を交換する必要があります。

たとえば、master.rpdという名前のリポジトリを手動で更新するには、次の手順に従います。

  1. MUDディレクトリからマスター・リポジトリ(master.rpd)をローカル・ディレクトリにコピーします。

  2. Oracle BI管理ツールを使用して、マスター・リポジトリ(master.rpd)のローカル・コピーに必要な変更を加えます。

  3. 手動編集が完了したら、master.rpdをMUDディレクトリのmaster.rpdとしてコピーします。例:

    copy c:\local\master.rpd c:\mud\master.rpd
    
  4. MUDディレクトリで、バージョン番号を持つ最新のリポジトリを特定します。たとえば、master.7011などです。

  5. master.rpdをMUDディレクトリにコピーし、リポジトリの最新バージョンを上書きします。例:

    copy c:\local\master.rpd c:\mud\master.7011
    

1.17.7.7 管理ツールを使用してOracle OLAPおよびHyperion Financial Managementのデータ・ソースからオフライン・インポートを実行するために、クライアント・インストールで必要な構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、Oracle OLAPまたはHyperion Financial Managementのデータ・ソースからオフライン・インポートを実行する前に追加の構成を実行する必要があります。これらのデータ・ソースのいずれかからオフライン・モードでインポートするには、管理ツールが実行中のJavaHostの場所を指す必要があります。

管理ツールが実行中のJavaHostを指すようにする手順は次のとおりです。

  1. 管理ツールが開いている場合は閉じます。

  2. 管理ツールと同じコンピュータ上で、テキスト・エディタを使用してローカルのNQSConfig.INIファイルを開きます。ファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn
    
  3. ファイルの最下部付近にあるJAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSESパラメータを検索します。完全修飾ホスト名またはIPアドレスとポート番号を使用して、実行中のJavaHostを指すようにこのパラメータを更新します。例:

    JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSES = "myhost.example.com:9810"
    

    Oracle Business Intelligenceの(クライアントではない)フル・インストールでは、この設定はOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlによって管理されるので、手動では編集できません。

  4. ファイルを保存して閉じます。

1.17.7.8 OracleデータベースとOracle OLAPソースからインポートする際、管理ツールのクライアントをインストールするにはデータベース・クライアントをインストールする必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、OracleデータベースまたはOracle OLAPのソースからインポートする前に、管理ツールのコンピュータ上にOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。「管理者」または「ランタイム」のいずれかのクライアント・インストール・オプションを使用します。

32ビットの管理ツールを実行している場合、32ビットのOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。64ビットの管理ツールを実行している場合、64ビットのOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。

Oracleデータベース・クライアントをインストールしたら、ORACLE_HOMEという環境変数を作成し、その変数をOracleデータベース・クライアント用のOracleホームに設定します。その後、TNS_ADMINという環境変数を作成してTNSNAMES.ORAファイルの場所(ORACLE_HOME\network\admin)に設定します。

1.17.7.9 サーバー起動時の初期化ブロック失敗により、接続プールがブラックリストに載せられる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

Oracle BIサーバーの起動中に、初期化ブロックが特定の接続プールに対して失敗した場合、その接続プールを使用する初期化ブロックはそれ以上処理されません。そのかわり、接続プールはブラックリストに記載され、その接続プールの後続の初期化ブロックはスキップされます。この動作により、共有プールに多くの関連する初期化ブロックまたは変数がある場合でもOracle BIサーバーが適切なタイミングで開始します。

この場合、サーバー・ログに次のようなメッセージが表示されます。

[OracleBIServerComponent] [ERROR:1] [43143] Blacklisted connection pool conn_pool_name

このエラーが表示された場合は、特定の接続プールの初期化ブロックを確認し、それらのブロックが正しいことを確認します。

1.17.7.10 ローカル変更のマージ・ステップがマスター・リポジトリをロックしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

リリース11.1.1.5では、マルチユーザー開発環境での作業中、ローカルの変更をマージする際にマスター・リポジトリがロックされません。かわりに、「ネットワークに公開」手順でマスター・リポジトリがロックされます。この変更により、マスター・リポジトリがロックされている合計時間が短縮され、ロック競合の問題を回避できます。

この変更により、ローカルの変更をマージするタイミングとネットワークに公開するタイミングの間で、他の開発者がそのマスターに対する変更を公開しないように公開の手順でチェックされるようになりました。他のリポジトリ開発者がこの時間内にネットワークに公開したことをMUDのロジックが検出すると、自動的にマスターとのマージが再実行されます。マージを再実行するために、「ローカル変更のマージ」手順で使用したRPDのバージョンにロールバックする必要があります。その後、それが新しいマスターにマージされます。

このような変更により、すべてのローカル変更は、ネットワークに公開する前に常にマージする必要があります。そうしないと、マージと再実行のためにロールバックが必要になった場合に、マージと公開の間に加えられた変更が失われる可能性があります。

1.17.7.11 すべてのメタデータのインポート・ウィザード画面で現在使用可能な情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-03)で修正されています。

管理ツールのメタデータのインポート・ウィザードの「論理モデルへのマップ」および「ウェアハウスに公開」画面の説明では、これらの画面は将来のリリース用に予約されていると記述されています。これは現在では正しくありません。かわりに、これらの画面の詳細は、Oracle Fusion Applicationsテクノロジ・ライブラリのOracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド(Oracle Fusion Applicationsエディション)を参照してください。

1.17.7.12 付録CのSmart Viewの記述の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-04)で修正されています。

付録C「論理SQLリファレンス」の導入部で、Oracle BIサーバーのクライアントとしてのOracle Hyperion Smart Viewについて説明しています。1.4.2項「Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5、11.1.1.6.0および11.1.1.6.2でサポートされない」に記載されているとおり、Smart Viewの記述はすべて無視する必要があります。

1.17.7.13 マルチユーザー開発環境でオブジェクトを追加するプロジェクトを明示的にチェックアウトする

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-04)で修正されています。

次の追加情報は、第3章「マルチユーザー開発環境の設定と使用」で使用できます。

以前のリリースでは、マスター・リポジトリの一部だったが現在チェックアウトされているプロジェクトには属していなかったオブジェクトは、マージ手順と公開手順の間で追加できました。公開が完了するまでリポジトリ全体がロックされていたからです。今ではマージと公開手順が組み合されて1つの「ネットワークに公開」手順になったので、必要なオブジェクトを含むプロジェクトを明示的にチェックアウトして、現在開いているプロジェクトに追加する必要があります。

たとえば、プロジェクト"Other Project"のファクト表"A"を独自のプロジェクト"My Project"に追加するとします。これを行うには、"Other Project"と"My Project"の両方をチェックする必要があります。次に、ファクト表"A"を"My Project"に追加し、変更をネットワークに公開します。次に"My Project"をチェック・アウトするときは、ファクト表はリポジトリ・サブセットの一部となっています。

1.17.7.14 DataDirectドライバおよびディレクトリへの変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(原本部品番号E10540-04)で修正されています。

LinuxおよびUNIXでのDataDirect接続ODBCドライバの使用に関する項には、DataDirect接続ODBCドライバおよびそのディレクトリに関する情報が記載されています。このドライバおよびディレクトリ名は間違っており、次のように訂正する必要があります。

SEase23.soはARase23.soへ(Sybase用)

SEifcl23.soはARifcl23.soへ(Informix用)

SEmsss23.soはARmsss23.soへ(MS SQL Server用)

Oracle_BI1/bifoundation/odbc/lib

これを次のように変更します。

Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib/

1.17.7.15 SCM構成テンプレート・ファイルで追加情報が使用可能

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-06)で修正されています。

次の追加情報がSCM構成ファイルの作成に関する項の手順4で使用可能です。

SCM構成テンプレート・ファイルはscm-conf-ade.template.xmlおよびscm-conf-svn.template.xmlと呼ばれます。示されたORACLE_INSTANCEの場所に加えて、次のOracle Technology Network (OTN)でも入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/downloads/obieescmconfigfiles-1568980.zip

1.17.7.16 TimesTen圧縮表で追加情報が使用可能

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-06)で修正されています。

次の追加情報がTimesTenソースでの集計の作成のヒントに関する項で使用可能です。

TimesTenの圧縮表で集計を作成する場合、Oracle BI管理ツールで「データベース」ダイアログの「機能」タブでデータベース機能のCOMPRESSED_COLUMNSをオンにします。

1.17.7.17 集計作成の失敗時の文が間違っている

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-06)で修正されています。

集計の永続性のエラーに関する項に、次の誤った文が記載されています。

「集計の作成においてエラーが発生すると、集計リクエスト全体が中断され、以降の集計は作成されません。すでに作成されチェックインされた集計は、チェックインされたままになります。」

この項は、正しくは次のようになります。

「一連の集計の作成中に1つの集計の作成が失敗すると、集計の永続性エンジンは失敗した集計の作成とその依存関係をスキップし、リストでの次の集計に進みます。ログ・ファイルをチェックして、失敗した集計を特定します。

エラーが発生した場合は、エラーの発生時または次回のETLの実行時に、次のいずれかの方法によって集計を削除する必要があります。

  • メタデータとデータベースから手動で集計を削除します。集計メタデータを特定するには、物理表および論理表ソースに対してIsSystemGeneratedフィルタを使用してリポジトリに問い合せします。詳細は、「リポジトリの問合せ」を参照してください。

  • 集計削除指定を使用して失敗した集計を自動的に削除します。特に、この方法を使用して、孤立集計ディメンション(他のファクト表と結合していない)を削除します。」

1.17.7.18 優先オプティマイザがリリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1のサマリー・アドバイザで使用可能なオプションを評価する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

次の追加情報がOracle BIサマリー・アドバイザ・ウィザードの使用に関する項の手順11で使用可能です。

そのアルゴリズムが正しく動作するために、Oracle BIサマリー・アドバイザはデータ・ソースの特定の問合せの行数(カーディナリティ)を取得する必要があります。サマリー・アドバイザは行数の問合せをバックエンド・データ・ソースに送信して行数を取得しますが、実行に時間がかかることがあります。

リリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1では、サマリー・アドバイザ・ウィザードの「その他」画面でオプションで優先オプティマイザの評価を選択し、サマリー・アドバイザ・プロセス中のパフォーマンスを向上できます。このオプションを選択すると、サマリー・アドバイザは、実際に行数問合せを発行するのではなく、可能なときに、データベース問合せオプティマイザから発生するカーディナリティの見積りを使用できます(EXPLAIN問合せ計画とも言われます)。

この機能は、Oracle Databaseデータ・ソースにのみ使用できます。さらに、データベース問合せオプティマイザ見積りを使用するサマリー・アドバイザに対し、関連データベース・オブジェクトの統計情報は、使用可能で最新である必要があります。

1.17.7.19 最も制限の多いセキュリティ属性に関する説明が不完全

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(B63028-07)で修正されています。

Oracle BI EE 11.1.1.7では、オブジェクトへのアクセス権を持つアプリケーション・ロールが、オブジェクトのコンテナへのアクセス権も持つ必要があるように変更されました。このため、「ユーザーおよびアプリケーション・ロールにおける権限の継承について」の項に表示される次の説明は不完全です。

「ユーザーまたはアプリケーション・ロールに対して、同じレベルで複数のアプリケーション・ロールが作用し、それらが競合するセキュリティ属性を持つ場合、このユーザーまたはアプリケーション・ロールには最も制限の少ないセキュリティ属性が付与されます。」

この項は、正しくは次のようになります。

「ユーザーまたはアプリケーション・ロールに対して、同じレベルで複数のアプリケーション・ロールが作用し、それらが競合するセキュリティ属性を持つ場合、このユーザーまたはアプリケーション・ロールには最も制限の少ないセキュリティ属性が付与されます。ただし、現在では、オブジェクトへのアクセス権を持つアプリケーション・ロールが、オブジェクトのコンテナへのアクセス権も持つ必要があります。たとえば、ApplicationRole 1が表Bに属する列Aにアクセスする権限を持っている場合、ApplicationRole1は表Bにアクセスする権限も持つ必要があります。」

詳細は、1.4.37項「ユーザーおよびアプリケーション・ロールの権限継承の変更」を参照してください。

1.17.7.20 SAP/BWデータ・ソース接続に必要なアダプタの場所と名前の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(B63028-07)で修正されています。

「SAP/BWデータ・ソースの設定」の項の、データ・ソースをSAP/BWに接続するために使用されるアダプタの名前が不正確です。この項では、必要なアダプタのダウンロード元であるBristlecone WebサイトのURLも不正確です。

アダプタの正しい名前は、OBIEE BAPI Adapter for SAPです。

アダプタがある正しいBristlecone Webサイトは、http://bristleconelabs.com/edel/downloads.htmlです。

1.17.7.21 ADMシン・クライアント・ドライバの接続タイプの構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(B63028-07)で修正されています。

「マルチディメンション・データ・ソースからのメタデータのインポート」の項の表5-1「マルチディメンション接続オプション」では、Hyperion ADM接続タイプについて次の追加情報があります。

ADMシン・クライアント・ドライバを使用するHyperion Planningでは、次の形式を使用してドライバおよびアプリケーション名(キューブ名)を含めます。

adm:thin:com.hyperion.ap.hsp.HspAdmDriver:[server]%3A[port]:[application_name]

例:

adm:thin:com.hyperion.ap.hsp.HspAdmDriver:server_name.example.com%3A8300:PFP_OFP3

1.17.7.22 Oracle Enterprise Performance Management Financial Planning Analyticsアプリケーションの前提条件が不正確

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(B63028-07)で修正されています。

Metadata From Hyperion Planningデータ・ソースからのインポートに関する項には次の要件が記載されています。

  • Hyperion Planningサーバーのバージョンが、11.1.2.4以上である。

  • Hyperion Planning 11.1.2.4以上を実行するサーバーが、Oracle Enterprise Performance Management Financial Planning Analyticsにライセンスされている。

これらの要件は不正確で、無視する必要があります。

1.17.7.23 DataDirectドライバ構成に関する情報が不正確

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

DataDirectを使用するためのOracle Business Intelligenceへのアップグレードと構成に関する項の情報は不正確です。正しい情報は、1.4.41項「DataDirect 7.1.4ドライバの構成」を参照してください。

1.17.7.24 「Essbaseソース上の集計の作成」の項の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(B63028-07)で修正されています。

Aggregate PersistenceやOracle BI Summary Advisorは、もうOracle Essbaseをターゲットとしてサポートしません。「Essbaseソース上の集計の作成」の項は無視する必要があります。

1.17.7.25 user.shファイルの編集による環境変数の設定に関する情報は、ネイティブ・ゲートウェイを使用するOracle Databaseデータ・ソース接続に適用されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

「ネイティブ・ゲートウェイを使用したデータ・ソース接続の構成」と「ネイティブ・データベースの行件数の更新について」のトピックに記載されている、ネイティブ・ゲートウェイを使用してOracle Databaseに接続する場合に環境変数を設定するためのuser.shファイルの編集に関する情報は不正確です。

ネイティブ・ゲートウェイでOracle Databaseデータ接続を使用している場合、Oracle Call Interface (OCI)クライアント構成がデフォルトで構成されるため、user.shファイルを編集する必要はありません。user.shファイルまたはopmn.xmlファイルを編集して環境変数を設定すると、Oracle BI Serverを起動できない点に注意してください。

1.17.8 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.8.1 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してイベント・ポーリング表を作成する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-03)で修正されています。

7.8.1項「物理データベース上におけるイベント・ポーリング表の設定」では、CREATE TABLE文を使用して、手動でイベント・ポーリング表を作成できることについて説明しています。この記述は誤りです。

正しくは、イベント・ポーリング表を作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行し、物理データベース内にBusiness Intelligence Platform (BIPLATFORM)スキーマを作成します。RCUによってS_NQ_EPTという名前のイベント・ポーリング表が作成されます。リポジトリ作成ユーティリティの実行に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

1.17.8.2 要素でのps: 接頭辞の使用は不要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-04)で修正されています。

このガイドには、カタログ要素のinstanceconfig.xmlファイルの編集方法を示すコード例を含む項が4つあります。これらの例には、要素名の前にps: 接頭辞が含まれていますが、これは必要ありません。このガイドはタグ内に文字列"ps:"を含まないように更新される必要があり、カタログ要素は<Catalog>タグから始まる必要があります。

1.17.8.3 構成要素のブール値の小文字

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

このガイドのいくつかの章には、instanceconfig.xmlファイルの構成要素の値の例および説明が記載されています。値を指定する場合、文字の大文字/小文字は正しく指定する必要があります。すべてのブール値は小文字にする必要があります。このガイドでは、いくつかのブール値の頭文字が大文字で示されています。このガイドはブール値をすべて小文字で表すように更新する必要があります。

1.17.8.4 11.5項「Oracle Hyperion Smart View for Officeをダウンロードするための構成」の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-04)で修正されています。

1.4.2項「Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5、11.1.1.6.0および11.1.1.6.2でサポートされない」に記載されているとおり、11.5項「Oracle Hyperion Smart View for Officeをダウンロードするための構成」に関する記述はすべて無視する必要があります。

1.17.8.5 EPM Workspaceリリース11.2.3.00に登録する際のjarファイルのコピーの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

11.5項では、EPM Workspaceと統合するためのOracle Business Intelligenceの構成方法が説明されています。11.5.2項「手順2: JARファイルのコピー」には、統合の一環としてJARファイルをコピーする方法が説明されています。EPM Workspace 11.1.2.3.00と統合する場合、JARファイルをコピーする手順は、その説明どおりには動作しません。Oracle Business Intelligence 11.1.1.7とEPM System 11.1.2.3.00は、INTEROP-SDK.JARおよびcss.jarファイルに互換性がありません。

そのため、Oracle Business IntelligenceをEPM Workspaceに登録する前に、Oracle Business IntelligenceからINTEROP-SDK.JARおよびcss.jarをバックアップしてそれらをEPM Workspaceインスタンスからのファイルに置き換える必要があります。登録処理が完了したら、バックアップしたOracle Business IntelligenceのINTEROP-SDK.JARおよびcss.jarファイルを復元します。この項ではその手順を説明します。

リリース11.1.2.3.00より前のEPM WorkspaceのJARファイルをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Business Intelligenceインストールの次のディレクトリに移動し、INTEROP-SDK.JARファイルのバックアップ・コピーを作成します。

    ORACLE_BI1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  2. INTEROP-SDK.JARファイルを、EPM Workspaceインストールの次のディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME\Middleware\EPMSystem11R1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  3. INTEROP-SDK.JARファイルをEPM Workspaceインストールから貼り付けて、Oracle Business Intelligenceインストールのバージョンを上書きします。

リリース11.1.2.3.00以上のEPM WorkspaceのJARファイルをコピーするには、次の手順を実行します。


注意:

この方法は、Oracle Business IntelligenceをEPM Workspace 11.1.2.3.00に登録する場合にのみ適用されます。Oracle Business Intelligence 11.1.1.7とともにインストールしたEssbaseおよびその関連のコンポーネント(リリース11.1.2.2)とは互換性がありません。

JARファイルをコピーする手順:

  1. Oracle Business Intelligenceインストールの次のディレクトリに移動し、INTEROP-SDK.JARファイルのバックアップ・コピーを作成します。

    ORACLE_BI1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  2. INTEROP-SDK.JARファイルを、EPM Workspaceインストールの次のディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME\Middleware\EPMSystem11R1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  3. INTEROP-SDK.JARファイルをEPM Workspaceインストールから貼り付けて、Oracle Business Intelligenceインストールのバージョンを上書きします。

  4. Oracle Business Intelligenceインストールの次のディレクトリに移動し、css.JARファイルのバックアップ・コピーを作成します。

    ORACLE_BI1\common\CSS\11.1.2.0\lib

  5. css.JARファイルを、EPM Workspaceインストールの次のディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME\Middleware\EPMSystem11R1\ common\CSS\11.1.2.0\lib

  6. css.JARファイルをEPM Workspaceインストールから貼り付けて、Oracle Business Intelligenceインストールのバージョンを上書きします。

  7. 次のディレクトリに移動し、registry-api.jarファイルのバックアップ・コピーを作成します。

    ORACLE_HOME\Middleware\EPMSystem11R1\ common\jlib\11.1.2.0

  8. registry-api.jarファイルをEPM Workspaceインストールから貼り付けて、Oracle Business Intelligenceインストールのバージョンを上書きします。

    ORACLE_BI1\common\jlib\11.1.2.0

Oracle Business Intelligence JARファイルを復元するには:

  1. Oracle Business Intelligenceインストールの次のディレクトリに移動し、バックアップしたINTEROP-SDK.JARファイルをコピーします。

    ORACLE_BI1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  2. Oracle Business Intelligenceインストールの次のディレクトリに移動し、バックアップしたcss.JARファイルをコピーします。

    ORACLE_BI1\common\CSS\11.1.2.0\lib

  3. 次のディレクトリに移動し、registry-api.jarファイルのバックアップをコピーします。

    ORACLE_HOME\Middleware\EPMSystem11R1\ common\jlib\11.1.2.0

1.17.8.6 カタログの検証に関する項の不完全な情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-03)で修正されています。

17.2.4項「カタログの検証」には検証の実行に関する不完全な情報が含まれています。完全で正しい情報はリリース11.1.1.6のドキュメントの17.2.5項に記載され、これはリリース11.1.1.5にも適用されます。更新された項は次の場所にあります。

http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/bi.1111/e10541/prescatadmin.htm#BAJBJEFA

1.17.8.7 全文カタログ検索を使用するための権限がない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2、11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

17.14.1項には、カタログ検索でBISystemロールを付与する必要がある権限をリストする手順が記載されています。このリストには「SOAPにアクセス」権限が欠落しており、追加する必要があります。

1.17.8.8 全文カタログ検索のためのデータ・ソースの構築に関するエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-03)で修正されています。

17.11.4.4項では、全文カタログ検索のためのデータ・ソースの構成方法について説明します。この手順のステップ5では、URL接頭辞の表示を指定する方法について説明しています。この手順には、Secure Enterprise Search 11.2.1以降の誤りのある行が含まれています。この行は次のように読み替えてください。

http://host:port/bisearch/urlbuilder/ (Secure Enterprise Search 11.2.1、11.1.2.2以降)

1.17.8.9 19.7.2.6項「ダッシュボードへの分析とのリンクの追加」の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第19章「分析とダッシュボードの構成および管理」には、19.7.2.6項「ダッシュボードへの分析とのリンクの追加」が含まれています。この項は適切ではないためガイドから削除する必要があります。

1.17.8.10 MaxColumns要素がサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-03)で修正されています。

第20章「マッピングと空間情報の詳細オプションの構成」にはMaxColumns要素に関する記述が含まれています。この要素はサポートされていません。この要素がinstanceconfig.xmlファイルに含まれている場合、プレゼンテーション・サービスを開始しようとすると、エラー・メッセージが表示されることがあります。

1.17.8.11 22.3.2項「スタイルおよびスキンのデフォルトの指定」に含まれる誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の22.3.2項「スタイルおよびスキンのデフォルトの指定」には、DefaultStyleおよびDefaultSkinの要素を使用するために、instanceconfig.xmlファイルに含まれるサンプル・コードが記載されています。これらの要素の親要素はUIである必要があるため、サンプル・コードは次のようになります。

<ServerInstance> 
   <UI>
      <DefaultStyle>myStyle</DefaultStyle>
      <DefaultSkin>mySkin</DefaultSkin>
   </UI>
</ServerInstance>

1.17.8.12 CaseInsensitiveMode要素の概要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の付録Eには、CaseInsensitiveMode要素を含めることができるinstanceconfig.xmlファイルのセクションの例が記載されています。CaseInsensitiveModeに対して、QueryManagerの正しい親要素が不明です。適切な構文は次のとおりです。

<ServerInstance>
   <QueryManager>
      <CaseInsensitiveMode>false</CaseInsensitiveMode>
   </QueryManager>
</ServerInstance>

1.17.8.13 カタログに関する情報の更新

次の項には、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第18章「Oracle BIプレゼンテーション・カタログの構成と管理」に含まれる情報について記載されています。

1.17.8.13.1 オブジェクト名のガイドライン

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

カタログ内の各オブジェクトは、独自のファイルに格納されます。たとえば、Analysis 1という分析はAnalysis1という名前のファイルに格納されます。ユーザーに表示されるオブジェクト名(Analysis 1など)は、論理オブジェクト名と呼ばれます。

オブジェクト名のガイドラインは次のとおりです。

  • カタログ内のオブジェクトの論理名には、有効なUnicode文字であれば、どの文字でも使用できます。次のものは有効な論理名です。

    Hello World
    Profit / Loss
    % Sales * $ Cost ~~ $ "Expense"?
    
  • 論理オブジェクト名の長さは、256 Unicode文字以内にしてください。

    Unicodeの詳細は、1.17.8.13.4項「様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルの処理」を参照してください。

  • オブジェクトの論理パス名の長さは、16,000 Unicode文字以内にしてください。

  • オブジェクトの論理パス名のディレクトリ・セグメントの数は、255セグメント以内にしてください。

    たとえば、/n1/n2/n3/n4/…./n253/n254/n255などの名前を持つディレクトリは有効ですが、/n1/n2/n3/n4/…./n254/n255/n256などの名前は無効です。

  • SOAPを使用してオブジェクトのパス名を渡す場合は、次に示す文字をエスケープする必要があります。

    Forward slash (/)
    Backward slash (\)
    Tilde (~)
    Asterisk (*)
    Question mark (?)
    

    次に示す論理パス名はすべて有効です。

    /shared/test/Hello World
    /shared/test/Profit \/ Loss
    /shared/test/% Sales \* $ Cost \~\~ $ "Expense"\?
    

    カタログ・パスを作成する際は十分に注意してください。一般的に、コードではスラッシュ(/)は常にパス・セパレータとみなされます。パス・コードに「Profit / Loss」などのオブジェクト名が含まれていないか常に確認してください。

  • SOAPを使用してカタログ検索フィルタを渡す場合は、次に示す文字をエスケープする必要があります。

    Forward slash (/)
    Backward slash (\)
    Tilde (~)
    Asterisk (*)
    Question mark (?)
    Caret (^)
    Dollar sign (?)
    

    次に示す検索フィルタはすべて有効です。

    Hello World
    Profit \/ Loss
    % Sales \* \$ Cost \~\~ \$ "Expense"\?
    
1.17.8.13.2 カタログのユーザーの処理

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

カタログは、数千の同時ユーザーにスケーリングするように設計されています。これを実現するために、カタログは次のガイドラインに従います。

  • 平均的なユーザーは、一般的にカタログから読み取るのみであり、書き込むことはほとんどありません。リリース11gでは、各ユーザーは定期的および自動的にそのユーザーの最近使用したファイルを更新していますが、各ユーザーの読取り操作は、そのユーザーの書込み操作よりもはるかに多くなっています。したがって、読取りと書込みの比率は、通常、少なくとも100対1です。

  • ロック・メカニズムによって、オブジェクトに書き込めるユーザーは一度に1人のみであることが保証されていますが、まれに、複数のユーザーが同じオブジェクトに同時に書込みを試みることがあります。遅延ロックと呼ばれる機能によって、ユーザーは、別のユーザーがオブジェクトを更新しているときでも、そのオブジェクトの読取りを続行できます。

  • 最新のファイル・システムでは、小さいファイルはディレクトリ・レコード内に直接キャッシュされるため、ディレクトリ上の情報を読み取ると同時に、すべての小さいファイルがオペレーティング・システムのメモリー・キャッシュに直接ロードされます。したがって、カタログ内のファイル、特に頻繁に読み取られる.atrメタデータ・ファイルは小さくしておくことをお薦めします。これらのメタデータ・ファイルを小さいまま保持すると、ディレクトリ内のすべての.atrファイルが一度の物理ハード・ディスクの読取りでメモリーにロードされます。「小さい」しきい値を超えるすべてのファイルで、ファイルごとに追加の物理ハード・ディスク読取りが実行され、それにより、大きいファイルごとに100%の劣化が発生することがあります。したがって、.atrファイルに任意のプロパティを格納することを検討している場合は注意してください。

  • NFSによるオブジェクトの.atrメタデータ・ファイルの読取りは、ローカル・ディスクからの直接読取りよりもはるかに遅くなります。そのため、プレゼンテーション・サービスはすべての.atrファイルを追加で内部にキャッシュします。クラスタ内の別のノードが、現在のノードがキャッシュしたデータよりも新しいデータをファイルに書き込む場合、このキャッシュは短期間で古くなる可能性があります。したがって、すべてのノードは、instanceconfig.xmlファイルに含まれるクラスタ向けのデフォルトが5分のMaxAgeMinutes要素に従って更新されます。このデフォルト設定は、データが古くなる可能性とパフォーマンスに関する既知の影響の間で、一般的に最良の妥協点になります。(クラスタなしの環境のデフォルトは、60分です。)

1.17.8.13.3 異機種ノードの処理

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

1つのクラスタ内での異機種ノードの使用を可能にするために、カタログは次のガイドラインに従います。

  • ディスク上のオブジェクトの名前の長さは最大で256バイト(64 Unicode文字)です。論理名は、256 Unicode文字に制限されています。この制限に従うために、32文字よりも大きい論理名はハッシュされます。

  • ディスク上のパスの名前の長さは最大で32KB (8,000 Unicode文字)です。論理パスは、16,000 Unicode文字までに制限されています。

  • ディスク上のすべてのパス名は、すべて小文字です。論理パス名では、大文字小文字は組み合せて使用できますが区別はされません。

  • ディスク上のパス名には特定の文字を使用できませんが、論理パス名にはすべての文字を使用できます。たとえば、Windowsシステムでは、コロン(:)などの特定の文字列は使用できません。そのため、それらの文字は標準HTMLエスケープ・シーケンスを使用してマッピングされます。たとえば、ピリオド文字(.)は%2eになります。

  • ディスク上では特定のファイル名を使用できませんが、論理オブジェクト名には制限はありません。たとえば、Windowsシステムでは、COMなどの特定のファイル名は使用できません。そのため、それらの名前は標準HTMLエスケープ・シーケンスを使用してマッピングされます。たとえば、comはco%6dになります。

1.17.8.13.4 様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルの処理

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルを処理するときは、次の点に注意してください。

  • UNIXプラットフォームの場合: UNIXカーネルは、通常、ディレクトリごとに4,000を超えるサブディレクトリを配置可能にするように構成する必要があります。HashUserHomeDirectories要素については、第18章を参照してください。

  • Windowsプラットフォームの場合:

    ユーザーがMicrosoft Windowsエクスプローラなどのツールを使用してカタログ・ファイルをナビゲートする場合、c:/obi/demoなどの短いパス名に基づいたカタログ構造が好まれます。長いデフォルト・パス名は好まれず、そのようなナビゲーションはお薦めできません。

    • FATはサポートされておらず、NTFSが必須です。

    • Windowsプラットフォーム上のパフォーマンスは、1つのディレクトリに8,000個を超えるファイルが存在すると著しく低下します。各カタログ・オブジェクトには2つのファイル(データ・ファイルと.atrメタデータ・ファイル)があるため、1つのディレクトリ内に格納するカタログ・オブジェクトは4,000個以内にすることを強くお薦めします。HashUserHomeDirectories要素については、第18章を参照してください。

    • Windowsエクスプローラでは、長いパス名は適切に処理されないため、カタログの内部構造のナビゲートにはWindowsエクスプローラを使用しないことをお薦めします。ファイル・システムは32KBまでのパス名を処理でき、プレゼンテーション・サービスに悪影響を及ぼすことはありませんが、Windowsエクスプローラは約2KBを超えるパス名では使用できません。

      1つのUnicode文字に4バイト必要な場合があるため、わずか500個のUnicode文字からなるパス名でもWindowsエクスプローラを使用できないことがあります。この制限によって、プレゼンテーション・サービスが影響を受けることはありません。この制限のため、カタログはc:\mycatalog\salesなどのように最上位レベルのディレクトリに配置してください。

1.17.8.13.5 カタログ・ファイルの既知の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

カタログ・ファイルを使用する際の既知の問題は次のとおりです。

  • NFSシステム全体のロックは困難ですが、プレゼンテーション・サービスは最新のパッチで効果的なロック・メカニズムを提供しています。必要に応じて、該当するパッチを入手し、旧バージョンのOracle BI EEを更新してください。

    詳細は、1.17.8.13.6項「カタログの検証」を参照してください。

  • サードパーティの各種FTPプログラムでは、%エスケープ・シーケンスの処理に問題があり、二重にエスケープされたファイル名に変更されることがよくあります。たとえば、sa%2epaint(論理名はSA.Paint)という名前のファイルは、誤ってsa%252epaint(論理名はSA%2ePaint)に変更されます。

    カタログに対してFTPプログラムを直接使用しないでください。かわりに、7-Zipユーティリティをダウンロードして使用し、カタログ・ファイルを圧縮して、その圧縮済ファイルをFTPプログラムを使用して転送します。

1.17.8.13.6 カタログの検証

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

時間の経過とともに、リンクが破損する、ユーザーが削除される、NFSファイル・システムの問題が発生するなどカタログ内に非一貫性が発生することがあります。これらの非一貫性は、最終的にエージェントの受信者リストを編集できなくなるなど、不適切な動作につながることがあります。本番システムを定期的にオフラインにしてカタログを検証し、非一貫性を検出して、修正操作を実行できます。

1.17.8.13.7 基本的なカタログ検証の実行

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

カタログの基本的な検証を実行する手順は次のとおりです。

カタログを検証するには:

  1. プレゼンテーション・サービスを停止します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第4章を参照してください。

  2. カタログ用のユーザーGUIDをリフレッシュします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド リリース11.1.1.3』の第3章を参照してください。


    注意:

    カタログを検証する前に、必ずユーザーGUIDを再生成します。それを実行していない場合、カタログからすべてのアカウント、許可および権限が削除されることがあります。

  3. 7-Zipユーティリティを使用してカタログをバックアップし、その圧縮済ファイルを作成します。

  4. instanceconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  5. instanceconfig.xmlファイルを編集し、検証を実行するために適した要素が含まれるようにします。

    これらの要素の詳細は、1.17.8.13.8項「カタログを検証するための要素の指定」を参照してください。

  6. プレゼンテーション・サービスを起動し、instanceconfig.xmlファイルに指定した値に従って検証を実行します。

  7. プレゼンテーション・サービスを停止します。

  8. 検証要素を追加したinstanceconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成し、そのファイルの名前をinstanceconfig_validate.xmlのような名前に変更します。このようにして、後続の検証の出発点として使用するファイルのバージョンを用意します。

  9. 現行バージョンとして使用するために前に作成したinstanceconfig.xmlのバックアップ・バージョンをリストアします。

  10. プレゼンテーション・サービスを起動します。

1.17.8.13.8 カタログを検証するための要素の指定

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

カタログ検証手順の一部として、プレゼンテーション・サービスを再起動するときに検証を実行する要素をinstanceconfig.xmlファイルに含めます。次の手順は、instanceconfig.xmlファイルを編集してこれらの要素を含める方法を示しています。

カタログを検証するための要素を指定するには:

  1. instanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

  2. 表1-3に記載されている要素を追加する必要があるCatalogセクションをみつけます。

  3. 次の例に示すように、必要に応じて要素およびそれらの祖先要素を含めます。この例では、検証はプレゼンテーション・サービスが起動されたときに実行されます。一貫性のないアカウント(削除されたユーザーなど)、リンクおよびオブジェクトが削除されます。一貫性のないユーザーのホーム・ディレクトリ名は記録されますが、ディレクトリが削除されることはありません。

    <ServerInstance>
    <ps:Catalog xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1">
        <ps:Validate>OnStartupAndExit</ps:Validate>
        <ps:ValidateAccounts>Clean</ps:ValidateAccounts>
        <ps:ValidateHomes>Report</ps:ValidateHomes>
        <ps:ValidateItems>Clean</ps:ValidateItems>
        <ps:ValidateLinks>Clean</ps:ValidateLinks>
    </ps:Catalog>
    </ServerInstance>
    

    注意:

    instanceconfig.xmlに含めるCatalog要素は1つのみにします。そうしないと、予期しない結果になることがあります。明記されていないかぎり、ほとんどのノードはXMLドキュメントに一度のみ含めます。

  4. 変更を保存してファイルを閉じます。

表1-3 カタログを検証するための要素

要素 説明 デフォルト値

Validate

このセクションの他のValidate関連の要素の値に従ってカタログの検証を実行します。値は次のとおりです。

  • None - 検証は実行しません。

  • OnStartup - プレゼンテーション・サービスを起動したときに検証を実行します。

  • OnStartupAndExit - プレゼンテーション・サービスの起動時および停止時の両方で検証を実行します。この値により、検証を再実行でき、カタログが適度にクリーンになるまでReportとCleanを必要な回数だけ実行できます。

この値がNoneではない場合は、他のValidate関連要素の設定に関係なく、終了したアカウントから、カタログ全体におけるすべての権限と各オブジェクトのACLが消去されます。

なし

ValidateAccounts

カタログ内のユーザー、ロール、およびグループに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateHomes

カタログ内のホーム・ディレクトリに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateItems

カタログ内のオブジェクトに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateLinks

カタログ内のリンクに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし


要素には、次のリストに示す値が設定されます。

  • None - 検証を実行しないことを指定します。

  • Report - 一貫性のないオブジェクトそれぞれの詳細をsawlog.logファイルに書き込むことを指定します。

  • Clean - 一貫性のないオブジェクトそれぞれの詳細をsawlog.logファイルに書き込み、各オブジェクトをカタログから削除することを指定します。

1.17.8.13.9 XMLファイルおよびテキスト文字列の更新

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の18.8.2.1項「文字列を検索および置換するXMLファイル形式」は、次のテキストで置き換える必要があります。

検索および置換のXMLファイルでは、action要素を使用して検索および置換する各テキスト文字列を識別します。action要素は、commands要素に含まれています。

action要素の属性は次のとおりです。

  • command - 置換するテキストを指定します。有効な値は次のとおりです。

    • textReplace - 列名など、XMLファイル内で一致するすべてのテキストを置き換えます。

  • oldValue - 検索するテキスト文字列を指定します。

    検索と置換のXMLファイルのtextReplaceコマンドに対してこの属性を指定する場合は、Java regexの完全な構文使用する必要があります。これは、通常の文字列と異なります。

    文字列を置換するには、次の手順を実行する必要があります。

    1. Java regex特殊文字(角カッコ、丸カッコ、ドル記号、カレットなど)はすべてエスケープします。

    2. 「普通」の特殊文字(円記号や引用符など)はすべてエスケープします。

    3. XMLファイルで作業しているため、HTMLの特殊文字(引用符やアンパサンドなど)はすべてエスケープします。

    Java regexの完全な構文は、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/util/regex/Pattern.htmlのドキュメントで説明しています。

    表1-4は、検索基準内のregex構文で使用するためのサンプル文字列を示しています。

    表1-4 検索基準でのregex構文の使用方法

    入力する検索文字列 結果

    a

    検索文字列の前後にワイルドカードを追加し(たとえば、*a*)、検索でaという文字を含む結果を返すことが可能になります。

    ^a

    検索文字列の後にワイルドカードを追加し(たとえば、a*)、検索でaという文字で始まる結果を返すことが可能になります。

    a$

    検索文字列の前にワイルドカードを追加し(たとえば、*a)、検索でaという文字で終わる結果を返すことが可能になります。

    a\*

    アスタリスク(*)が後に続く文字を含む文字列(たとえば、a*)を明示的に検索します。

    ?

    疑問符(?)を文字とアスタリスク(*)とともに使用し、文字のゼロ(0)個以上の出現を返します。たとえば、?a*では、aという文字の0個以上の出現が返されます。


  • newValue - 置換テキストを指定します。

  • ignoreCase - trueに設定すると大文字と小文字が区別されず、falseに設定すると大文字と小文字が区別されます。デフォルト値はfalseです。

次に、テキスト文字列を検索および置換するXMLファイルの部分的な例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<actions>
<action command="textReplace" oldValue="boots" newValue="HoleyShoes" ignoreCase="true"/>
</actions>

1.17.8.14 ビュー内の相互作用の手動による構成の項が適用されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

18.3.4項「ビュー内の相互作用の手動による構成」は、リリース11.1.1.6.0およびリリース11.1.1.6.2には適用されませんが、リリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1以降には適用されます。

1.17.8.15 カスタム・リンク・セクションの有効な要素の省略

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-04)で修正されています。

18.5.2.2項「CustomLinks要素の追加」では、instanceconfig.xmlファイルを編集して、Oracle BIホーム・ページにカスタム・リンクを表示させる方法について説明しています。この手順では誤って有効な要素を省略しています。trueに設定された有効な要素をCustomLinks要素内に含み、カスタム・リンクを表示させる必要があります。

1.17.8.16 Java Development Kit (JDK)の更新に関する項の欠落

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-06)で修正されています。

Oracle Business Intelligenceのインストールおよび構成後、たとえば、組織のポリシーごとに更新が必要な場合には、そのインスタンスのJDKを更新する必要が生じることもあります。JDKの更新を決定する前に、適切なバージョンが使用されているか確認します。バージョンの詳細は、次の場所にあるOracle Technology Network (OTN)から入手できる動作保証のドキュメントを参照してください:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

Oracle Business IntelligenceインスタンスのJDKを更新するには:

  1. Oracle Business Intelligenceのすべてのサービスを停止します。

  2. 適切なJDKバージョンをOracle Java Webサイトからダウンロードし、ORACLE_HOMEディレクトリにコピーします。

  3. 既存のjdkディレクトリをjdk.OLDに名前変更します。

  4. JDKインストーラを実行します。これにより、ディストリビューションがjdkversion-numディレクトリに解凍されます。

  5. 既存の構成リファレンスがすべてそのまま有効となるように、ディレクトリ名をjdkversion-numからjdkに変更します。

  6. Oracle Business Intelligenceのサービスを再起動します。

1.17.8.17 pasteBinaryスクリプトの記述の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(原本部品番号E10541-05)で修正されています。

第24章「環境間の移行」では、エンタープライズ・インストール・タイプを使用して64ビットのオペレーティング・システム上にインストールされたOracle Business IntelligenceシステムではサポートされていないpasteBinaryスクリプトに言及しています。このサポートの不足は解決されており、この場合はスクリプトを使用できます。そのため、この記述はガイドから削除する必要があります。

1.17.8.18 NQSConfig.INIファイルの構成設定に関する付録でパラメータの説明が欠落または不正確

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(B63029-06)で修正されています。

付録Aでは、NQSConfig.INIファイルのパラメータについて説明していますが、次のような修正および追加が必要です。

CACHE_FILE_BUFFER_SIZE

付録には、次の説明を付けてこのパラメータを追加する必要があります。

ディスクへの書込み時に一時的にキャッシュ・ファイルの保存に使用するメモリー量を指定します。デフォルト値は128KBです。

例: CACHE_FILE_BUFFER_SIZE = 128 KB;

ESSBASE_STUDIO_URL

このパラメータの説明は次のように変更する必要があります。

Oracle BIサーバーの集計の永続性でEssbase Studioへの接続に使用するEssbase StudioサーブレットのURLを指定します。Essbase StudioはEssbaseキューブの作成に役立ちます。URLにポート番号を含める前に、Essbase Studioが参照するserver.propertiesファイルでHTTPポート番号(server.httpPort)が明示的に定義されているか確認します。このファイルでポート番号が明示的に定義されている場合、Essbase StudioサーブレットのURLで指定されているポート番号がserver.propertiesファイルのHTTPポート番号の値と一致していることを確認します。それ以外の場合は、Essbase StudioサーブレットのURLにデフォルト値の9080を指定します。server.propertiesファイルは次のディレクトリにあります。

$ORACLE_INSTANCE/EssbaseStudio/$COMPONENT_NAME/bin

デフォルト値は「http://localhost:9080/dma/dmaservlet」です。

例: ESSBASE_STUDIO_URL = "http://localhost:9080/dma/dmaservlet"

EVALUATE_SUPPORT_LEVEL

このパラメータの説明は次のように修正する必要があります。

次の点に注意してください。

  • EVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータにより、分析内でのデータベース関数のEVALUATEファミリの使用を制御します。分析内でこれらの関数を使用しないように、EVALUATE_SUPPORT_LEVELはデフォルト値の0の設定のままにしておくことをお薦めします。EVALUATE_SUPPORT_LEVELの値を1または2に設定すると、ユーザーは分析エディタを使用して任意のSQL式を分析に挿入できるようになります。そうすることで、データ・アクセスのセキュリティが危険にさらされることがあります。

  • EVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータでは、メタデータ・リポジトリ内のデータベース関数のEVALUATEファミリの使用を制御しません。

SSL_VERIFY_CLIENTS

付録には、次の説明を付けてこのパラメータを追加する必要があります。

注意: SSL_VERIFY_CLIENTSパラメータはFusion Middleware Controlによって集中管理されており、Fusion Middleware Controlを介したすべての構成が無効化されていないかぎり(非推奨)、NQSConfig.INIを手動で編集することによって変更することはできません。

サーバーとして機能する場合(つまり、BIサーバーがプレゼンテーション・サービスなどのクライアントからコールを受け取る場合)にクライアント証明書を検証するかどうかを指定しますデフォルト値はNOです。

例: SSL_VERIFY_CLIENTS=NO;

SSL_VERIFY_SERVERS

付録には、次の説明を付けてこのパラメータを追加する必要があります。

注意: SSL_VERIFY_SERVERSパラメータはFusion Middleware Controlによって集中管理されており、Fusion Middleware Controlを介したすべての構成が無効化されていないかぎり(非推奨)、NQSConfig.INIを手動で編集することによって変更することはできません。

クライアントとして機能する場合(つまり、BIサーバーがBIセキュリティ・サービスをコールする場合)にサーバー証明書を検証するかどうかを指定します。デフォルト値はYESです。

例: SSL_VERIFY_SERVERS=YES;

SSL_VERIFY_PEERS

このパラメータの説明は次のように変更する必要があります。

このパラメータは現在非推奨になっています。SSL_VERIFY_CLIENTSとSSL_VERIFY_SERVERSパラメータは、以前はSSL_VERIFY_PEERパラメータで制御していた類似の機能を置き換えています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』を参照してください。

1.17.8.19 Windows環境で管理サーバーを起動および停止するためのコマンドが間違っている

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(B63029-06)で修正されています。

4.7項「WindowsおよびUNIXでの管理サーバーとすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの起動および停止」には、Windowsで管理サーバーを起動および停止するためのコマンドが間違って記載されています。

  • 管理サーバーを起動するためのコマンドstartWebLogic.cmd -startは間違っており、コマンドstartWebLogic.cmdに置き換えてください。

  • 管理サーバーを停止するためのコマンドstopWebLogic.cmd -stopは間違っており、コマンドstopWebLogic.cmdに置き換えてください。

1.17.8.20 ENDECA_SERVLET_URLパラメータの説明が不正確

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

付録A「NQSConfig.INIファイルの構成設定」に記載されているENDECA_SERVLET_URL設定の情報は不正確です。記載の説明は不正確であり、そのパラメータは将来のリリースのために予約済であると読み換えてください。

1.17.8.21 IBM WebSphereに関する行は適用されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

IBM WebSphereはもうサポートされないため、表1-3「他のガイドで取り上げられているトピック」の最後の行「IBM WebSphereのアプリケーション・サーバーとしての使用」は適用されません。

1.17.8.22 「新しい分析へのデフォルトのヘッダーまたはフッターの追加」のサンプル・コードの誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E57379-01)で修正されています。

9.7.2.1項「新しい分析へのデフォルトのヘッダーまたはフッターの追加」には、「Acme Confidential」という赤い太字テキストを含むフッターを作成するXMLコード例が含まれます。displayFormat要素の表示は不正確で、あるはずのformatSpec要素が含まれていません。

修正された太字バージョンは次のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem">
   <WebMessageTable system="Answers" table="ViewDefaults">
<WebMessage name="kuiCriteriaDefaultViewElements" translate="no"><HTML>
   <view signature="compoundView" >
      <pageProps pageSize="a4">
         <pageFooter showOnDashboard="true" show="true">
           <zone position="top">
              <caption fmt="html">
                <text>[b]Acme Confidential[/b]
                </text>
              </caption>
              <displayFormat>
                <formatSpec hAlign="center" fontColor="#FF0000"/>
              </displayFormat>
          </zone>
         </pageFooter>
      </pageProps>
   </view>
</HTML>
</WebMessage>
   </WebMessageTable>
</WebMessageTables>

1.17.9 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.9.1 11.1.1.5ではSASchInvokeによって常にパスワードが要求される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(原本部品番号E10543-05)で修正されています。

リビジョンE10543-03(原本部品番号)の5.5.1項「BIスケジューラがSSL対応である場合のSASchInvokeの使用」では、SSLが有効な場合にSASchInvokeコマンドを使用してBIスケジューラを起動することについて説明しています。注意の段落では、SSLでコマンドを実行するとパスワード・プロンプトが表示されると説明されていますが、SSLが有効かどうかとは関係なくパスワード・プロンプトは表示されます。この注意書きは誤解を招くため、リビジョンE10543-04(原本部品番号)では削除されています。

1.17.9.2 複数の認証プロバイダの設定

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(原本部品番号E10543-05)で修正されています。

第3章では、複数の認証プロバイダを構成する方法について説明されていないため、リビジョンE10543-03(原本部品番号)では、3.2.3.3項「複数の認証プロバイダでのBIの構成」が新たに作成されました。第5章では、複数のオーセンティケータが構成されている場合のSSLの設定方法について説明されていないため、リビジョンE10543-04(原本部品番号)では5.6.6項「複数のオーセンティケータを使用する場合のSSLの構成」が新たに作成されました。

1.17.9.3 ユーザーGUIDのリフレッシュのコード例に含まれる誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(原本部品番号E10543-06)で修正されています。

3.8項「ユーザーGUIDのリフレッシュ」には、カタログ要素の更新手順が含まれています。要素の更新のサンプル・コードは、次のように修正する必要があります。

<Catalog>
<UpgradeAndExit>false</UpgradeAndExit>
<UpdateAccountGUIDs>UpdateAndExit</UpdateAccountGUIDs>
</Catalog>

1.17.9.4 UserName属性プロパティuser.login.attrおよびusername.attrのアイデンティティ・ストアへの追加が適用されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(原本部品番号E10543-07)で修正されています。

この問題はプロパティuser.login.attrおよびusername.attrのアイデンティティ・ストアへの追加に関する情報に関係していますが、これは適用できません。

アイデンティティ・ストアでのユーザー名属性の構成に関する項では、次の内容は無視してください。

  • 次の文で始まる注意:

    「UserName属性のみ; ...」

  • 権限のあるタスク:

    「アイデンティティ・ストアでユーザー名属性を構成するには:」

  • 次の文で始まる注意:

    「認証プロバイダからのユーザーおよびグループを確認します...」

1.17.9.5 SSLの設定時の無効なLDAP構成プロパティの削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.7

プラットフォーム:すべて

これらの問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(原本部品番号E10543-08)で修正されています。

この問題は、LDAPプロバイダのディレクトリ・サーバー構成を変更する際にSSLを設定する場合に実行する必要がある追加手順に関係します。

5.3.4項「非SSLリスニング・ポートを無効にしてHTTPSプロトコルのみを使用するようにOracle WebLogic Serverを構成する」の手順2で、サブステップf(「OK」をクリックする)を完了した後に、次の手順も実行する必要があります:

  1. 次の場所にあるjps-config-jse.xmlファイルを開いて編集します。

    mwhome/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/fmwconfig/jps-config-jse.xml

  2. 次のエントリを以下に示すようにコメント・アウトします。

    <!-- <property value="oracle.security.jps.wls.internal.idstore.WlsLdapIdStoreConfigProvider" name="idstore.config.provider"/> -->


    注意:

    環境でWebLogic LDAPディレクトリ・サーバー以外のセキュリティ・メカニズムを使用している場合(たとえば、OAMやOIDなど)、jps-config-jse.xmlファイルの次のエントリもコメント・アウトする必要があります。

    <!-- <serviceInstanceRef ref="idstore.ldap"/>-->


  3. jps-config-jse.xmlファイルを保存します。

  4. OPMNコマンドラインを使用してJavaHostを再起動します。

  5. このドキュメントで説明されているように残りの手順を実行します。

1.17.9.6 データベース・アダプタを構成するコードの例のエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.6

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(原本部品番号E10543-07)で修正されています。

3.4.3.4.2項「データベース・アダプタの構成」の手順2では、adapter_template_usergroup1.xmlファイルに次のサンプル・コードが含まれることの確認について説明されています。guidAttributeは、誤って2つの文字「t」が示されています。これを、次のように1つの文字「t」のguidAtributeに変更します。

<initParams>
    <param name="guidAtribute" value="orclguid"/>
</initParams>

1.17.9.7 WebLogic Server環境を構成するコードの例のエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

これらの問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(B63030-06)で修正されています。

5.3.3項「WebLogic Server環境の手動での構成」の手順3では、手順2で特定されたパスワードのJAVA_OPTIONSプロパティへの追加について説明され、Linuxのサンプル・コードが提供されています。DemoTrust.jksおよびDemoIdentity.jksのパスには、誤ってエスケープ文字(\")が使用されています。パスの周辺の誤ったエスケープ文字を次のように削除する必要があります。

誤ったエスケープ文字を示すコード例:

JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Djavax.net.ssl.trustStore=\"MW_Home/wlserver_10.3/server/lib/DemoTrust.jks\" -Djavax.net.ssl.DemoTrustKeyStorePassphrase=\"password\" -Djavax.net.ssl.keyStore=\"MW_Home/wlserver_10.3/server/lib/DemoIdentity.jks\" -Djavax.net.ssl.keyStorePassword=\"DemoIdentityKeyStorePassPhrase\"" 
export JAVA_OPTIONS
 

正しいエスケープ文字を示すコード例:

JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Djavax.net.ssl.trustStore=MW_Home/wlserver_10.3/server/lib/DemoTrust.jks -Djavax.net.ssl.DemoTrustKeyStorePassphrase=\"password\" -Djavax.net.ssl.keyStore=MW_Home/wlserver_10.3/server/lib/DemoIdentity.jks -Djavax.net.ssl.keyStorePassword=\"DemoIdentityKeyStorePassPhrase\"" 
export JAVA_OPTIONS

1.17.9.8 デフォルト権限にはBI Mobile App Designerのための要件が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.7、11.1.1.9

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(E57380-01)で修正されています。

付録Bの表B-2「デフォルトの権限」には、権限Oracle.bi.publisher.developLightDataModelの行が必要であり、また、BI Mobile App Designerの既存の権限に関する次のような追加の詳細説明が必要です。

表1-5 Mobile App Designerに必要なBI Publisherの権限

権限 説明

Oracle.bi.publisher.developLightDataModel

データ・ソースとしてサブジェクト・エリアまたはExcelスプレッドシートを使用するBI Mobile App Designerアプリケーションを作成する権限を付与します。

oracle.bi.publisher.developReport

レポート、スタイル・テンプレート、およびサブ・テンプレートを作成または編集する権限を付与します。また、この権限によってBI PublisherサーバーにTemplate Builderから接続できるようになります。この権限は、BI Mobile App Designerでアプリケーションを作成する能力も付与します。

oracle.bi.publisher.developReport

レポート、スタイル・テンプレート、およびサブ・テンプレートを作成または編集する権限を付与します。また、この権限によってBI PublisherサーバーにTemplate Builderから接続できるようになります。この権限は、BI Mobile App Designerでアプリケーションを作成する能力も付与します。


1.17.10 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

これらの問題の説明は、このドキュメントの6.4.3項「『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』の訂正箇所」に含まれています。

1.17.11 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Enterprise Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.11.1 第1章「ADFアプリケーションへのビジネス・インテリジェンス・オブジェクトの埋込み」のBI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡しに関するトピックにおける誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』(原本部品番号E10545-03)で修正されています。

「BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックに記載されている次の文章が間違っています。「分析設計者は設計時に、Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションを組み込む列を決定し、「ブラウザ・スクリプトの起動」アクション・タイプを列に追加し、USERSCRIPT.ADFActionを参照して選択します。」

正しくは、この文は次のように読み替えてください。「分析設計者は設計時に、Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションを組み込む列を決定し、「新しいアクション・リンク」メニューから、「ADFコンテキスト・イベント」を選択します。」

また、「Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックでも、「ADFコンテキスト・イベント」オプションがプレゼンテーション・サービス内部の「新しいアクション・リンク」メニューで表示されるように、管理者はOracle BI EEのinstanceconfig.xmlファイルを修正する必要があることを記載する必要もあります。「新しいアクション・リンク」メニューにアクション・タイプが表示されるようにするには、管理者は次のようにActionLinks設定を<ServerInstance>タグに追加する必要があります。

<ActionLinks>
   <Enable EnableADFContextualEvent>true</EnableADFContextualEvent> 
</ActionLinks>

1.17.12 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.12.1 第10章「Oracle Business Intelligenceと他のクライアントとの統合」の「Oracle Business Intelligenceとの統合の概要」のトピックへの付加情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』(原本部品番号E16364-04)で修正されています。

「Oracle Business Intelligenceとの統合の概要」トピックの最初の段落の後には、次の記述が含まれる必要があります。

Oracleでは通常、サードパーティのクライアント・ツールのOracle BIサーバーODBCインタフェースとの互換性は、確認またはテストされません。Oracle BI EEの動作要件ドキュメントで、サードパーティ・ツールとOracle BIサーバーODBCインタフェースの特定の動作要件情報を確認します。動作要件ドキュメントの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

1.17.12.2 第3章「Oracle BI EE Webサービスで使用するサービスとメソッドについて」のトピック「ScorecardMetadataServiceサービス」への追記

影響を受けるリリース: 11.1.1.9.0

プラットフォーム:すべて

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』(E57384-01)で修正されています。

openTreeNode ()という新しいメソッドが、ScorecardMetadataServiceサービスSOAP APIに追加されました。次の詳細を追加してください。

openTreeNode()メソッド

特定のスコアカードの範囲内で個別の戦略またはイニシアティブ・ノードの情報を読み取るには、このメソッドを使用します。

Signature()メソッド

openTreeNode(String scorecardID, String nodeID, String type, String sessionID);

引数 説明
String ScorecardID ノードを含むスコアカードのIDを指定します。
String nodeID 戦略またはイニシアティブ・ノードのIDを指定します。
String type ノードのタイプ(OBJECTIVE_NODEまたはINITIATIVE_NODE)を指定します。
String SessionID (オプション) HTTPセッションIDを指定します。

1.17.13 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス

この項では、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスのドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

1.17.14 Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムの訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

1.17.14.1 管理ツール・オンライン・ヘルプのソース・コントロール管理およびマルチユーザー開発の記述の誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

プラットフォーム:すべて

管理ツール・オンライン・ヘルプの管理ツールでのソース・コントロール管理システムの使用方法についてのトピックに次の記述があります。

第3章に記載されたマルチユーザー開発(MUD)環境を使用するかわりとして、管理ツールをSubversionやRational ClearCaseなどのサード・パーティのソース・コントロール管理システムと統合することを選択できます。

この記述は誤りです。ソース・コントロール管理システムとの統合はMUDとともに使用でき、MUDプロセスを補完しますが、MUD環境を使用する高度な機能を置き換えることはできません。

この記述は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』で訂正されています。最新の記述についてはこのマニュアルを参照してください。

1.17.14.2 Oracle BI Server DSN構成ウィザード・ヘルプの付加情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6

プラットフォーム:すべて

Oracle BIサーバーDSN構成ウィザードのオンライン・ヘルプの「ODBCの概念」トピックには、次の文が含まれる必要があります。

「Oracleでは通常、サードパーティのクライアント・ツールのOracle BIサーバーODBCインタフェースとの互換性は、確認またはテストされません。Oracle BI EEの動作要件ドキュメントで、サードパーティ・ツールとOracle BIサーバーODBCインタフェースの特定の動作要件情報を確認します。」