プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B60984-10
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

1 Oracle Fusion Middlewareの概要

Oracle Fusion Middlewareは、アプリケーション開発ツールや統合ソリューションから、ID管理、コラボレーションおよびビジネス・インテリジェンス・レポートに至るまでの幅広い製品群を含む包括的なファミリです。この章では、Oracle Fusion Middlewareの概要について説明します。

次の項目が含まれます。

1.1 Oracle Fusion Middlewareとは

Oracle Fusion Middlewareは、標準ベースのソフトウェア製品の集合であり、その範囲は、Java EEや開発者向けツールから、統合サービス、アイデンティティ管理、ビジネス・インテリジェンスおよびコラボレーションといったツールやサービスにまで及びます。Oracle Fusion Middlewareは、開発、デプロイおよび管理において完全なサポートを提供します。

1.2 Oracle Fusion Middlewareコンポーネント

Oracle Fusion Middlewareには、次のようなコンポーネントが用意されています。

  • Oracle WebLogic Serverは、エンタープライズ対応のJavaアプリケーション・サーバーです。堅牢、セキュア、高可用でスケーラブルな環境におけるミッション・クリティカルなアプリケーションのデプロイメントをサポートします。Oracle WebLogic Serverは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいたアプリケーションを構築する上で理想的な基盤です。


    関連項目:

    Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介

  • Oracle SOA Suiteは、コンポジット・アプリケーションの設計、デプロイおよび管理用のサービス指向アーキテクチャのサービス・インフラストラクチャ・コンポーネントの完全なセットです。Oracle SOA Suiteにより、サービスの作成と管理を行って、複合アプリケーションとビジネス・プロセスに編成できます。コンポジットにより、複数のテクノロジ・コンポーネントを1つのSOAコンポジット・アプリケーションに容易にアセンブルできます。


    関連項目:

    Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド

  • Oracle WebCenter Portalは、標準ベースのサービス指向アーキテクチャで構築された、ソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コラボレート・コミュニティ、コンポジット・アプリケーションを作成できるコンポーネントの統合セットです。Oracle WebCenter Portalでは、高度なインターネット・アプリケーションを開発するための動的なユーザー・インタフェース・テクノロジ、統合されたマルチチャネル・ポータル・フレームワークの柔軟性および機能、コンテンツ、コラボレーション、プレゼンス、およびソーシャル・ネットワーク機能を提供するサービスとして配信される水平的なEnterprise 2.0の機能のセットを組み合せています。これらのコンポーネントに基づいて、Oracle WebCenter Portalは追加設定が不要な、エンタープライズ対応のカスタマイズ可能なアプリケーションであるWebCenter Portal: Spacesを、個人およびグループがさらに効率的に作業および協力できる構成可能な作業環境とともに提供します。


    関連項目:

    Oracle WebCenter Portalの管理

  • Oracle WebCenter Contentは、コンテンツの管理のために設計された製品の統合スイートです。このエンタープライズ・コンテンツ管理プラットフォームにより、業界最先端のドキュメント管理、Webコンテンツ管理、デジタル資産管理およびレコード管理機能を利用して、ビジネス・アプリケーションを構築できます。コンテンツおよびアプリケーションの戦略的なエンタープライズ・コンテンツ管理インフラストラクチャを構築すると、コストの削減、エンタープライズ間のコンテンツ共有の容易化、リスクの最小化、高価で時間のかかる手動プロセスの自動化、および複数のWebサイトにおける単一プラットフォームへの統合化を促進します。


    関連項目:

    Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド

  • Oracle HTTP Serverは、Java EEアプリケーション用Webリスナー、またWeb上の静的および動的なページやアプリケーションをホスティングするフレームワークを提供します。Apache HTTP Serverの実績あるテクノロジに基づき、Oracle HTTP Serverには、ロード・バランシング、管理および構成を容易にする重要な拡張が含まれます。


    関連項目:

    Oracle HTTP Server管理者ガイド

  • Oracle Web Cacheは、コンテンツ対応のサーバー・アクセラレータ(リバース・プロキシ)で、Oracle Fusion Middleware上で稼働するWebサイトのパフォーマンス、スケーラビリティおよび可用性を向上させます。


    関連項目:

    Oracle Web Cache管理者ガイド

  • Oracle Identity Managementは、すべてのOracleアプリケーションに共有インフラストラクチャを提供します。また、サード・パーティによるエンタープライズ・アプリケーション開発を容易にするサービスやインタフェースも提供します。これらのインタフェースは、アプリケーションにID管理を組み込む必要のあるアプリケーション開発者にとって有用です。


    関連項目:

    Oracle Identity Management Suite統合概要

  • Oracle Internet Directoryは、分散するユーザーおよびネットワーク・リソースに関する情報の迅速な取得と一元管理を可能にする汎用ディレクトリ・サービスです。これは、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)バージョン3とOracle Databaseの高度なパフォーマンス、スケーラビリティ、堅牢性、可用性を組み合せています。


    関連項目:

    Oracle Internet Directory管理者ガイド

  • Oracle Virtual Directoryは、1つ以上のエンタープライズ・データ・ソースを単一のディレクトリに仮想化して抽象的に表示するLDAPバージョン3対応のサービスです。Oracle Virtual Directoryでは、インフラストラクチャまたはアプリケーションを変更することなく、またはその必要性を最小限に抑えながら、LDAP対応のアプリケーションを様々なディレクトリ環境に統合できます。これは、Webアプリケーションやポータルなど、クライアントの様々なセットをサポートして、ディレクトリ、データベース、Webサービスに接続できます。


    関連項目:

    Oracle Virtual Directory管理者ガイド

  • Oracle Identity Federationは、IDとそれに関する資格情報をセキュリティ・ドメイン間で伝播できるインフラストラクチャを提供する自己完結型フェデレーション・ソリューションです。これは、組織内および組織間に存在するドメインに適用されます。


    関連項目:

    Oracle Identity Federation管理者ガイド

  • Oracle Access Managerは、Webシングル・サインオン、認証と認可、ポリシー管理、監査など、全面的なWeb周辺のセキュリティ機能を提供します。シングル・サインオン(SSO)は、ユーザーやユーザーのグループが、認証後に複数のアプリケーションにアクセスできるようにします。SSOにより、サインオンを何度も要求されるということがなくなります。Oracle Access Managerは、Oracle Fusion Middlewareのシングル・サインオン・ソリューションです。

  • Oracle Web Services Managerは、アクセス制御(認証と認可)、信頼性のあるメッセージング、メッセージ送信の最適化メカニズム(MTOM)、WS-Addressing、Webサービス管理など、Webサービスの各操作を管理するポリシーを集中的に定義および管理する方法を提供します。ポリシーは、複数のWebサービスに添付できるため、既存のWebサービスへの変更が不要になります。


    関連項目:

    Web Servicesのセキュリティおよび管理者ガイド

  • Oracle Platform Securityは、エンタープライズ製品開発チーム、システム・インテグレータおよび独立ソフトウェア・ベンダー(ISV)に、Java Standard Edition (Java SE)およびJava Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションに対して、標準ベースでポータブルなエンタープライズ級統合セキュリティ・フレームワークを提供します。

    Oracle Platform Securityは、セキュリティおよびID管理の実装の煩雑さから開発者を解放する、標準ベースのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)形式の抽象化レイヤーを提供します。Oracle Platform Securityにより、開発者は暗号化鍵管理、ユーザー・リポジトリのインタフェース、またはその他のID管理インフラストラクチャの詳細を認識する必要はなくなります。Oracle Platform Securityを使用する場合、社内開発アプリケーション、サード・パーティのアプリケーションおよび統合されたアプリケーションは、エンタープライズ間で同じ均一セキュリティ、ID管理および監査サービスから恩恵を受けます。


    関連項目:

    アプリケーション・セキュリティ・ガイド

  • Oracle Portalは、E-Businessポータルの構築とデプロイを目的としたWebベースのツールです。これにより、エンタープライズ・ソフトウェア・サービスや情報リソースへのアクセス、および対話を目的としたセキュアで管理可能な環境が実現します。ポータル・ページは、複数ソースからのデータを単一ロケーションからアクセス可能にします。


    関連項目:

    Oracle Portal管理者ガイド

  • Oracle Business Intelligenceは、ビジネス・インテリジェンス要件に対応する完全な統合ソリューションです。Oracle Business Intelligenceには、Oracle BI Enterprise Edition、Oracle Business Intelligence DiscovererおよびOracle Business Intelligence Publisher、およびOracle Real-Time Decisionsが含まれます。


    関連項目:

    Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド


注意:

Oracle Fusion MiddlewareをIBM WebSphereとともに使用できます。詳細は、『サードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイド』を参照してください。