Oracle® Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1.9.0) B55904-08 |
|
![]() 前 |
この付録では、Repository Creation Utility (RCU)の実行時に発生する可能性がある一般的な問題に対する解決策について説明します。
これは、次の項で構成されています。
インストール時にエラーが発生した場合は、次のように対処します。
最新のアップデートの詳細は、Oracle Fusion Middlewareのリリース・ノートを参照してください。このリリース・ノートの最新バージョンは、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのドキュメントのページから入手できます。
特定の製品リリースに関するドキュメント・ライブラリを選択し、リリース・ノートを表示します。
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントで指定されている要件をコンピュータが満たしていることを確認します。
ご使用のリリースに適用可能なドキュメントを選択します。
使用する環境が、Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポートされるプラットフォームについてのドキュメントで指定されている認定要件を満たしていることを確認します(このドキュメントは、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページにあります)。
データベースが起動し、動作していることを確認します。
いずれかの画面で間違った情報を入力した場合は、グラフィカル・インタフェースの左側にあるナビゲーション・ペインを使用して、その画面に戻ります。
RCUの実行中にエラーが発生した場合は、次の手順を実行します。
エラーをメモに記録して、RCUログ・ファイル(第C.2項「RCUログ・ファイル」を参照)を確認します。
エラーを引き起こした問題を訂正します。エラーの種類に応じて、RCU操作を続行できる場合と、RCUを強制的に再起動する必要がある場合があります。
RCUを続行または再起動して、目的の操作を完了します。
実行した解決策、確認された現象およびトラブルシューティング中に収集したデータを記録しておきます。この付録の情報を使用しても問題が解決されずサービス・リクエストを記録することになった場合、これらの情報があると迅速な問題解決につながります。
解決策を実行した後すぐに、このトラブルシューティング情報を利用するきっかけとなった失敗したタスクを再試行します。再試行してもタスクが失敗する場合、記載されている他の解決策を実行し、再度失敗したタスクを実行します。このプロセスを問題が解決するまで繰り返します。
主なRCUログ・ファイルは、RCU_HOME
/rcu/log/logdir.
date_timestamp
/rcu.log
ファイル(UNIXオペレーティング・システム)またはRCU_HOME
\rcu\log\logdir.
date_timestamp
\rcu.log
ファイル(Windowsオペレーティング・システム)に書き込まれます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。
RCU_HOME/rcu/log/logdir.2010-01-02_03-00/rcu.log
この全体のログ・ファイルに加えて、各コンポーネントはそれぞれのログ・ファイルを作成します。すべてのコンポーネントのログ・ファイルも、RCU_HOME
/rcu/log/logdir.
date_timestamp
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システム)またはRCU_HOME
\rcu\log\logdir.
date_timestamp
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システム)に書き込まれます。
表C-1は、コンポーネントのログ・ファイル名をアルファベット順に示しています。
表C-1 RCUコンポーネント・ログ・ファイル名
コンポーネント | ログ・ファイル名 |
---|---|
アクティビティ・グラフおよびAnalytics |
|
Authorization Policy Manager |
|
Business Activity Monitoring |
|
Business Intelligence Platform |
|
Oracle WebCenter Content Server 11g - 完全 |
|
Oracle WebCenter Content Server 11g - 検索 |
|
Oracle Content Server 10g |
|
Discoverer |
|
Oracleディスカッション・クローラ |
|
Oracleディスカッション |
|
レジストリ |
|
監査サービス |
|
OES向け監査サービス |
|
Oracle Imaging and Process Management |
|
Oracle Information Rights Management |
|
メタデータ・サービス |
|
Oracle Access Manager |
|
Oracle Adaptive Access Manager |
|
Oracle Adaptive Access Manager(パーティション・サポート) |
|
マスターおよび作業リポジトリ |
|
Oracle Internet Directory |
|
Oracle Identity Federation |
|
Oracle Identity Manager |
|
エンタープライズ・スケジューラ・サービス |
|
SIPインフラストラクチャのロケーション・サービス |
|
ユーザー・メッセージング・サービス |
|
SIPインフラストラクチャのサブスクライバ・データ・サービス |
|
プレゼンス |
|
Portal |
|
ポートレット・プロデューサ |
|
SOAインフラストラクチャ |
|
Socialスキーマ |
|
Socialビュー・スキーマ |
|
Social CEFスキーマ |
|
Oracle WebCenter Content: Records |
|
Spacesおよびサービス |
|
データベースにすでにインストールされているスキーマを検索する必要がある場合、2通りの方法があります。
RCU (第2.4項「RCUの起動」)を実行し、「リポジトリの作成」画面で「削除」を選択します。データベースの資格証明を指定すると、削除操作が可能なスキーマが表示されます。これらがデータベースにインストールされているスキーマです。
次のSQLコマンドを使用して、データベースに接続し、問合せを行うこともできます。
SELECT OWNER, VERSION, STATUS FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY;
Oracle Fusion Middlewareのインストール中に、Repository Creation Utility (RCU)はグローバル前提条件およびコンポーネント固有の前提条件をチェックし、スキーマの作成に先立ち、最低要件がデータベース内で満たされていることを確認します。前提条件が満たされていない場合、RCUは、警告を表示して、そのまま続行させるか、処理を続行するためには前提条件を満たす必要があることをユーザーに通知します。次のシナリオでは、RCU前提条件チェックで発生する可能性のあるエラーおよび警告メッセージを示します。また、それらの問題の解決方法について説明します。
Oracle Privileged Account Managerのインストール時に、RCUは前提条件チェックを実行して、Oracle Privileged Account Manager用のデータベース内で透過的データ暗号化(TDE)が有効になっていることを確認します。
現象: 透過的データ暗号化がOracle Privileged Account Managerのデータベースで有効化されていない場合、RCUは次の警告を通知します。
Warning: Transparent Data Encryption (TDE) is not enabled in Database. Use of TDE is recommended. Action: Enable TDE in database. Follow Oracle Database Advanced Administrator's Guide to enable TDE in database.
原因: この警告メッセージは、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.3.0)で導入されました。TDEを有効化せずにインストールを続けると、安全性の低い設定でOracle Privileged Account Managerがインストールされます。Oracle Privileged Account Managerは機密情報(パスワードやその他のセキュリティ関連データ)を安全に保護する上でTDEに依存するため、本番デプロイの場合はOracle Privileged Account ManagerのデータベースでTDEを有効化することをお薦めします。
解決策: 続行する前に、RCUを停止し、データベース内でTDEを有効化することをお薦めします。
Oracle Privileged Account Manager用のTDEの有効化の詳細は、使用中のOracle Databaseのバージョンに応じて、次のいずれかの手順を参照してください。
Oracle Databaseリリース11.2でのTDEの有効化の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』の透過的データ暗号化の有効化に関する項を参照してください。
Oracle Databaseリリース12.1でのTDEの有効化の詳細は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』の「透過的データ暗号化の構成」を参照してください。
または
RCUの警告は無視できます。Oracle Privileged Account Managerを構成して、データベースでTDEを有効化せずに実行できます。ただし、Oracle Privileged Account Managerによって格納された機密情報が安全に保護されないため、これは推奨されません
注意: 透過的データ暗号化の詳細は、次を参照してください
|
RCUはOracleデータベースで事前条件チェックを実行し、特定のデータベース初期化パラメータが、データベースを適切および効率的に実行する上で十分な高さに設定されているかどうか確認します。
現象: データベース・パラメータが必要な最少値に設定されていない場合、RCUは次のようなエラーを通知します。
RCU-6107: DB初期化パラメータの前提条件は次の理由で失敗しました: OPEN_CURSORS. 現在の値は300です。800以上である必要があります。
原因: このエラーは、データベースの初期化パラメータに設定された値の高さが不十分で、インストール中のコンポーネントのコンポーネント最低要件を満たしていないことをCRUが検出したために発生します。
製品内のいくつかのコンポーネントは要件が異なるため、データベース・パラメータをインストール前に設定する必要があります。続行する前に、必要なパラメータがコンポーネントの最低要件を満たしている必要があります。これらの要件の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントでOracleデータベースのRCU要件に関する項を参照してください。
解決策: インストールで必要とされるデータベース・パラメータがこんぽーめんとの最低要件を満たしていることを確認します。データベース・パラメータの値を設定する方法の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』の初期化パラメータ値の変更に関する項を参照してください。
基本的な初期化パラメータの詳細は、次を参照してください
『Oracle Database管理者ガイド』の初期化パラメータの指定に関する項
『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』の初期化パラメータに関する項
発生した問題がこの付録の情報では解決しない場合、My Oracle Support (旧称はOracleMetaLink)の解決策を参照して、Oracle Fusion Middlewareの問題を解決してください。
https://support.oracle.com/
My Oracle Supportには、次のような有用なトラブルシューティング・リソースが含まれています。
ナレッジ・ベース記事
コミュニティ・フォーラムとディスカッション
パッチとアップグレード
動作要件
問題の解決策が見つからない場合は、サービス・リクエストをオープンしてください。