| Oracle® Fusion Middleware Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護 11gリリース1 (11.1.1) E64849-03 |
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この章では、ドメイン内およびドメイン間のアイデンティティの伝播を含むセキュリティ関連のユースケース、およびADFアプリケーション・セキュリティの一般的なライフ・サイクルについて説明します。また、このガイドの他の章に掲載されているコードおよび構成例もリストします。
この章は次の項で構成されています:
この章の情報の対象読者は、開発者、セキュリティ設計者およびセキュリティ管理者です。情報は、このガイドのほとんどの項のように機能ごとではなく、ユースケースごとにまとめられています。アプリケーション・セキュリティの一般的な課題を解決するいくつかのユースケースが、特定のアプリケーション・セキュリティ要件を解決するための出発点として紹介されています。ユースケースには、宣言的なアプローチを使用する(アプリケーション・コードの変更を必要としない)ものと、プログラム的アプローチを使用するもの、さらに両方のアプローチを必要とするものがあります。
セキュリティ設計者や開発者が直面する主要なセキュリティ上の課題には、ユーザーの管理、ユーザー・パスワードの管理およびリソースへのアクセスの管理などがあります。OPSSは、次の機能をサポートすることでこれらの課題に対する解決策を提供するセキュリティ・サービス・スイートです。
セキュリティ・アーティファクトおよびセキュリティ・ロジックのアプリケーションからの外部化
セキュリティに対する宣言的アプローチ
完全なユーザー・アイデンティティ・ライフ・サイクル
ポリシー主導のアクセス制御
図15-1は、アプリケーションがセキュリティ・ストアにアクセスする方法、およびこれらのストアを管理するためのツールを示します。
関連ドキュメントへのリンク
次の項目については、他の章で説明しています。
OPSSセキュリティ・アーキテクチャ - 第1.2項「OPSSのアーキテクチャの概要」を参照してください。
ADFアプリケーション - 『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』を参照してください。
Oracle開発ツール - 『Oracle Fusion Middleware Oracle Security Developer Toolsリファレンス』を参照してください。
OPSS APIのリストについては、付録H「リファレンス」を参照してください。
この項では、次の主なセキュリティ機能またはセキュリティ・アーティファクトに基づいて分類したいくつかのユースケースを紹介します。
各ユースケースには、解決を試みる問題の簡単な説明、必要なセキュリティ・アーティファクト、関連する機能、およびその問題を解決するための詳細情報へのリンクが含まれます。特に明記しないかぎり、すべての説明はOracle WebLogic Application ServerおよびWebSphere Application Serverに当てはまります。
認証ユースケースは次のとおりです。
認証されたユーザーが必要なJava EEアプリケーション - Java EEアプリケーションにアクセスするには、ユーザーは認証を受ける必要があります。
プログラム認証が必要なJava EEアプリケーション - Java EEアプリケーションは、ユーザーをプログラムにより認証する必要があります。
認証が必要なJava SEアプリケーション - Java SEアプリケーションは、ドメイン・アイデンティティ・ストアに対して認証を行う必要があります。
あるJava EEアプリケーションにアクセスするために、ユーザーはアイデンティティ・ストアに対して認証される必要があります。アイデンティティ・ストアは次のいずれかになります。
単一のLDAPベースのストア
同じ種類(たとえば、すべてOID)の複数のLDAPベースのストア
異なる種類の複数のLDAPベースのストア (具体的には、1つがAD LDAP、もう1つがOID LDAPの2つのLDAPベースのストア)
単一のDBベースのストア
複数のLDAPベースおよびDBベースのストア
このユースケースでは、次のことが求められます。
アプリケーションへのアクセスを認証されたユーザーにのみ許可する
顧客が別のリポジトリでユーザー・アイデンティティを管理している場合でも、アプリケーション・コードは変更しない
このユースケースでは、次の機能を使用します。
WebLogicコンテナへのアプリケーションのデプロイ
特定のユーザー・リポジトリのセットに基づいた適切な認証プロバイダの構成
LDAPタイプが混在するかLDAPとDBタイプが混在する場合は、OVD認証プロバイダの構成
使用されているリポジトリに基づき、このユースケースの詳細は、次のシナリオに分かれます。
単一のユーザー・リポジトリ - WebLogicコンソールで適切な認証プロバイダを構成します。
複数のユーザー・リポジトリ(同じまたは異なる種類のLDAPにまたがる分割プロファイル) - OVD認証プロバイダを構成します。
DBベースのリポジトリ - OVD認証プロバイダを構成します。
詳細は、第3.2.2項「WebLogic認証プロバイダ」を参照してください。
デプロイメント・ディスクリプタを使用しないあるJava EEアプリケーションは、構成済のアイデンティティ・ストアに対してユーザーをプログラム的に認証する必要があります。これは、Oracle WebLogic Application ServerにデプロイされたJava EEアプリケーションにのみ当てはまります。
このユースケースでは、ユーザーを認証するためにOPSSパブリックAPIを使用する必要があり、次の機能を使用します。
Java EEコンテナに対する認証プロバイダの構成
ユーザーを認証するためのLoginService APIの使用
このユースケースの詳細は、第23.1項「Java EEアプリケーションの認証トピックへのリンク」を参照してください。
あるJava SEアプリケーションは、ドメイン内で使用されているLDAPアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証する必要があります。ドメインのアイデンティティ・ストアの詳細にかかわらず、認証をリクエストするアプリケーション・コードは同じでなければなりません。
このユースケースでは、認証に使用されるアイデンティティ・ストアを構成し、LoginServiceを使用する必要があります。Java SEアプリケーションでは、1つのidログイン・モジュールしか使用できないことに注意してください。
このユースケースの詳細は、第24.3.4項「Java SEアプリケーションでのOPSS API LoginServiceの使用方法」を参照してください。
アイデンティティ・ユースケースは次のとおりです。
2つの環境で実行されるアプリケーション - 2つの異なる環境で実行されるアプリケーションが、LDAPベースのストア内のユーザー・プロファイル情報にアクセスする必要があります。
複数のストア内のユーザー・プロファイルにアクセスするアプリケーション - アプリケーションは、複数のLDAPベースのストア内に格納されたユーザー・プロファイル情報にアクセスする必要があります。
あるアプリケーションが2つの異なる環境で実行されており、LDAPベースのストアに格納されている、ユーザーの電子メール・アドレスなどのユーザー・プロファイル情報にアクセスする必要があります。LDAPサーバーのタイプはサポートされているタイプならどれでもかまわず、そのタイプは環境ごとに異なる場合があります。サポートされるタイプの詳細は、第4.1項「サポートされているファイルベース、LDAPベースおよびDBベースのサービス」を参照してください。
さらに具体的には、このユースケースでは次のことを前提としています。
アプリケーションはUserProfile.getEmail()メソッドを使用します。
1つ目の環境にはAD LDAPがあり、次のように構成されています。
mail.attr = msad_email
2つ目の環境にはOID LDAPがあり、次のように構成されています。
mail.attr = mail
コードを変更せず、また実行される環境(1つ目または2つ目)にかかわらず、アプリケーションが正しい情報を取得するには、各環境内でアイデンティティ・ストア・プロバイダが適切なプロパティで構成される必要があります。
1つ目の環境(AD LDAP)では、アイデンティティ・ストア・プロバイダには次のプロパティが設定されます。
<property name="mail.attr" value="msad_mail">
2つ目の環境(OID LDAP)では、アイデンティティ・ストア・プロバイダには次のプロパティが設定されます。
<property name="mail.attr" value="mail"
このユースケースの詳細は、第7.2項「アイデンティティ・ストア・プロバイダの構成」を参照してください。
あるアプリケーションは、複数のLDAPベースのストアに格納されたユーザー・プロファイル情報にアクセスする必要があります。
このユースケースでは、複数のLDAPベースのストアに対する環境を構成する必要があります。
詳細は、次の各項を参照してください。
複数のLDAPの構成については、第7.3.2.8項「構成ファイルの例」を参照してください。
アイデンティティ・ストア・サービスの構成については、第7.3項「アイデンティティ・ストア・サービスの構成」を参照してください。
認可ユースケースは次のとおりです。
特定のロールのみアクセス可能なJava EEアプリケーション - Webディスクリプタで構成されているユーザーのみがJava EEアプリケーションにアクセスできます。
ファイングレイン認可が必要なADFアプリケーション - ADFアプリケーションにファイングレイン認可が必要です。
Webサービスを保護するWebアプリケーション - Webサービス・アプリケーションはWebサービスを保護する必要があります。
コードベースのパーミッションが必要なJava EEアプリケーション - Java EEアプリケーションにコードベースのパーミッションが必要です。
ファイングレイン認可が必要な非ADFアプリケーション - 非ADFアプリケーションにファイングレイン認可が必要です。
あるJava EEアプリケーションには、Webディスクリプタで特定のロールが割り当てられたユーザーのみがアクセスできる必要があります。グループからロールへの割当ては、顧客の環境に応じて、デプロイメントで構成可能でなければなりません。
このユースケースの詳細は、『WebLogicセキュリティ・サービスによるアプリケーションの開発』のWebアプリケーションでの宣言によるセキュリティの使用に関する説明およびEJBでの宣言によるセキュリティの使用に関する説明を参照してください。
コンテナ内のあるADFアプリケーションには、Webアプリケーション内のページ上の個々のコントロール・レベルでのファイングレイン認可が必要です。認可チェックはアプリケーションで開始されますが、ポリシーは外部化し、アプリケーションのデプロイメント後に顧客ごとにカスタマイズ可能である必要があります。
Oracle ADFアプリケーションを開発および保護する方法の詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の第30章「Fusion WebアプリケーションでのADFセキュリティの有効化」を参照してください。
ADFアプリケーションの一般情報については、第1.5.2項「シナリオ2: Oracle ADFアプリケーションの保護」を参照してください。
ADFアプリケーションのライフ・サイクルの詳細は、「付録 - ADFアプリケーションのセキュリティ・ライフ・サイクル」を参照してください。
あるWebアプリケーションは、ファイングレイン・ポリシーを使用してWebサービスを保護する必要があります。
Webサービスのセキュリティ管理の詳細は、『Webサービスの管理』を参照してください。
あるJava EEアプリケーションには、特定のアクションを実行するためにコードベースのパーミッションが必要です。アクションの代表的な例としては、資格証明ストアから資格証明を読み取る、またはポリシー・ストアでポリシーを検索するなどがあります。
Fusion Middleware Controlでのコードベース・ポリシーの作成の詳細は、第9.3.3項「システム・ポリシーの管理」を参照してください。
ある非ADFアプリケーションは、ファイングレイン認可チェックを使用して保護する必要があります。
このユースケースでは、次のことが求められます。
アプリケーション・コード内の適切な箇所へのチェックの配置
適切なポリシーの構成
詳細は、第16.3項「JAAS/OPSS認可モデル」を参照してください。
資格証明ユースケースは次のとおりです。
システムへのアクセスに資格証明が必要なアプリケーション - アプリケーションには、バックエンド・システムにアクセスするために資格証明が必要です。
あるアプリケーションには、データベースまたはLDAPサーバーなどのバックエンド・システムに接続するために資格証明が必要です。アプリケーション・コードは、デプロイメント後にアプリケーション・コードを変更することなく顧客ごとに資格証明の詳細が変更可能になるよう、この資格証明を参照する必要があります。さらにこのユースケースでは、資格証明ストアにアクセスできるユーザー、および認可されたユーザーが資格証明ストアで実行できる操作を指定する必要もあります。
このユースケースでは、次の機能を使用します。
資格証明を永続化するための資格証明ストアの使用
アプリケーション・コード内のCSF APIによる実行時の資格証明のフェッチ
コードベース上でのシステム・ポリシーの定義と施行
詳細は、次の各項を参照してください。
構成およびコードの例については、第18.3項「Javaセキュリティ・ポリシーのパーミッションの設定」および第18.7項「例」を参照してください。
資格証明の管理については、第10.3項「資格証明ストアの管理」を参照してください。
パッケージ化については、第23.4.2項「アプリケーションと資格証明とのパッケージ化」を参照してください。
監査ユースケースは次のとおりです。
セキュリティ関連アクティビティの監査 - アプリケーションは、セキュリティ関連のアクティビティを記録する必要があります。
ビジネス関連アクティビティの監査 - アプリケーションは、フローのコンテキストでビジネス・アクティビティを記録する必要があります。
あるアプリケーションは、複数のセキュリティ領域でセキュリティ関連アクティビティを記録する必要があります。具体的には、次の情報を記録する必要があります。
ポリシーへの変更: 何がいつ変更されたか
特定の時間間隔内に評価されたポリシー
資格証明またはキーへの変更: 何がいつ変更されたか
このユースケースで説明する設定は、ドメイン内のすべてのアプリケーションおよびコンポーネントに当てはまります。
このユースケースでは、監査可能なアプリケーションが次の条件を満たしている必要があります。
共通監査フレームワーク(CAF)に統合される
セキュリティ・アクティビティを記録する機能が組み込まれている
特定のセキュリティ領域でアクティビティを取得するための適切な監査フィルタ・レベルが設定されている
このユースケースでは、次の機能を使用します。
共通監査フレームワークへの統合
アプリケーションがセキュリティ領域内で独自の監査カテゴリおよびイベントを定義することを可能にし、アプリケーションを監査対応にする
アプリケーションでの適切なフィルタ・レベルの設定を可能にする
詳細は、次の各項を参照してください。
CAFへの統合については、第22.2項「監査フレームワークへのアプリケーションの統合」を参照してください。
アプリケーションの登録については、第22.4項「登録サービスへのアプリケーションの登録」を参照してください。
監査イベントの記録については、第22.6項「監査イベントを記録するためのアプリケーション・コードの追加」を参照してください。
アプリケーションは、機能フローのコンテキストでビジネス関連アクティビティを記録する必要があります。具体的には、ユーザーおよびそのユーザーにより特定の間隔で実行されるビジネス・アクションのロギングを行う必要があります。
このユースケースで説明する設定は、ドメイン内のすべてのアプリケーションおよびコンポーネントに当てはまります。
このユースケースでは、アプリケーションが次の操作を行う必要があります。
ビジネス・ニーズに基づいて独自の監査イベントを作成する
データ・リポジトリを監査するための実行時属性とともにビジネス・アクティビティを記録する
監査イベントから監査レポートを生成する
実行時監査ポリシーを管理する
必要に応じて監査イベント定義を変更する
このユースケースでは、次の機能を使用します。
アプリケーションがビジネス機能領域(監査カテゴリとして)、ビジネス・アクティビティ(カテゴリ内の監査イベントとして)、および各カテゴリ内に属性を定義することを可能にする
デプロイメント時のアプリケーションの登録、監査定義の更新、デプロイメント後のアプリケーションの登録解除
Fusion Middleware ControlまたはWSLTスクリプトを使用した監査アーティファクトの管理
詳細は、次の各項を参照してください。
CAFへの統合については、第22.2項「監査フレームワークへのアプリケーションの統合」を参照してください。
アプリケーションの登録については、第22.4項「登録サービスへのアプリケーションの登録」を参照してください。
監査イベントの記録については、第22.6項「監査イベントを記録するためのアプリケーション・コードの追加」を参照してください。
component_events.xmlファイルの例については、第22.3項「監査定義ファイルの作成」を参照してください。
監査ポリシーの管理については、第13.3項「監査ポリシーの管理」を参照してください。
アイデンティティ伝播ユースケースは次のとおりです。
実行ユーザー・アイデンティティの伝播 - SOAPを介したWebサービスへの実行ユーザー・アイデンティティの伝播。
ユーザー・アイデンティティの伝播 - SOAPを介したWebサービスへのユーザー・アイデンティティの伝播。
別のドメインへのアイデンティティの伝播 - 別のWebLogicドメインへのユーザー・アイデンティティの伝播。
HTTPを介したアイデンティティの伝播 - HTTPを介したユーザー・アイデンティティの伝播。
コンテナ内のあるクライアント・アプリケーションは、SOAPを介してWebサービスに実行ユーザー・アイデンティティを伝播する必要があります。Webサービスは、同じドメイン内または別のドメイン内の別の管理対象サーバー上で実行されています。
このユースケースでは、現在の実行ユーザー・アイデンティティをSOAPを介してWebサービスに伝播する必要があります。
このユースケースを実現するために、主にOracle Web Services Manager (OWSM)の機能を使用します。
OWSMの詳細は、『Webサービスの管理』の第4章「Oracle Fusion MiddlewareにおけるOracle WSMの再設計の詳細」を参照してください。
SOAPを介したアイデンティティの伝播の詳細は、『Webサービスの管理』の第11章「ポリシーの構成」を参照してください。
コンテナ内のあるクライアント・アプリケーションは、SOAPを介してWebサービスにユーザー・アイデンティティ(実行ユーザー・アイデンティティではない)を伝播する必要があります。伝播するアイデンティティはOPSSセキュリティ・ストアに格納されています。
このユースケースでは、現在の実行ユーザーとは別のユーザーのアイデンティティを、SOAPを介してWebサービスに伝播する必要があります。
このユースケースでは、次の機能を使用します。
資格証明が格納され、アプリケーションがPasswordCredentialとして伝播する必要がある特定のアイデンティティを取得するOPSSセキュリティ・ストア
アイデンティティをフェッチし、リモートWebサービスに伝播するOracle Web Services Managerの機能
このユース・ケースの詳細は、『Webサービスの管理』の第9章「ポリシー・セットの作成と管理」を参照してください。
WebLogicドメインのコンテナ内のあるクライアント・アプリケーションは、ユーザー・アイデンティティ(OPSSセキュリティ・ストアに格納されている)を、RMIを介して別のWebLogicドメインに伝播する必要があります。
このユースケースの詳細は、WebLogic Serverドメイン間の信頼の有効化に関する項を参照してください。
WebLogicドメインまたはWASセルのコンテナ内のあるクライアント・アプリケーションは、HTTPを介してアイデンティティを伝播する必要があります。
このユースケースの要件および詳細は、「OPSSトラスト・サービスを使用したアイデンティティの伝播」の推奨される実装に関する項を参照してください。OPSSキーストア・サービスを使用しない代替の実装は、「付録 - JKSベースのキーストアを使用したアイデンティティの伝播」で説明します。
管理ユースケースは次のとおりです。
中央ストアが必要なアプリケーション - アプリケーションに、セキュリティ・アーティファクトを管理するためのアーティファクトの中央リポジトリが必要です。
カスタム管理ツールが必要なアプリケーション - アプリケーションに、外部化したセキュリティ・アーティファクトの中央リポジトリを管理するためのカスタム・ツールが必要です。
複数のサーバー環境で実行されるアプリケーション - アプリケーションは、複数ノードのサーバー環境でセキュリティ・アーティファクトを変更する必要があります。
あるアプリケーションには、ポリシー、資格証明、監査構成、信頼およびキーを格納する中央リポジトリ(OPSSセキュリティ・ストア)、およびその中央リポジトリを管理するためのツール・セットが必要です。
このユースケースでは、次の機能を使用します。
OPSSセキュリティ・ストア
Fusion Middleware Controlを使用したセキュリティ・アーティファクトの管理
OPSSスクリプトを使用したセキュリティ・アーティファクトの管理
詳細は、次の各項を参照してください。
OPSSセキュリティ・ストアについては、第8.1項「OPSSセキュリティ・ストアの概要」を参照してください。
セキュリティ・アーティファクトの管理については、次の各項を参照してください。
あるアプリケーションには、アプリケーションのビジネスに意味のあるコンテキストで、外部化したセキュリティ・アーティファクトを管理するためのカスタム・ツールが必要です。
このユースケースでは、アプリケーションに意味のあるコンテキストでOPSSセキュリティ・ストア内のセキュリティ・アーティファクトを表示および管理するためのOPSS APIへのコールを含む、カスタム・グラフィカル・ユーザー・インタフェースを構築する必要があります。
このユースケースでは、次の機能を使用します。
OPSS APIを使用したセキュリティ・アーティファクトの管理
詳細は、次の各項を参照してください。
OPSS APIを使用して、セキュリティ・アーティファクトを管理するために必要な操作の一部を実装する方法を示すコード・サンプルについては、「カスタム・グラフィカル・ユーザー・インタフェース」を参照してください。
OPSS APIのリストについては、付録H「リファレンス」を参照してください。
複数のサーバー・インスタンスが複数のマシンに分散されているWebLogicドメイン内で実行されているアプリケーションが、セキュリティ・アーティファクトを変更する必要があります。変更は、どこで実行されているかにかかわらず、アプリケーションのすべてのコンポーネントに反映されなければなりません。
このユースケースでは、次の機能を使用します。
管理サーバー上でセキュリティ・アーティファクトの変更が開始された場合の変更の伝播。管理対象サーバー・ノード上のデータは、キャッシュ・ポリシーに基づいてリフレッシュされます。
MBean APIまたは管理APIを使用したセキュリティ・アーティファクトの変更。
詳細は、次の各項を参照してください。
複数のサーバー・ノードについては、第8.1.1項「複数サーバー環境」を参照してください。
OPSSサービスおよびMBeanについては、付録Eの「MBeanを使用したOPSSサービスの構成」を参照してください。
統合ユースケースは次のとおりです。
複数のドメインで実行されるアプリケーション - セキュリティ・アーティファクトの単一のリポジトリを共有する複数のWebLogicドメイン。
ある製品では、複数のWebLogicドメインを実行する必要があり、これらのドメインは単一の中央OPSSセキュリティ・ストアを共有します。
このユースケースでは、次の機能を使用します。
1つのセキュリティ・ストアを共有する複数のドメインに対するOPSSのサポート
詳細は、次の各項を参照してください。
資格証明ストアを共有するドメインについては、第10.2項「資格証明の暗号化」を参照してください。
reassociateSecurityStoreを使用して既存のOPSSセキュリティ・ストアに結合する方法については、第8.6.2項「reassociateSecurityStore」を参照してください。
OPSSトラスト・サービスにより、トークンを提供および検証することによって、HTTP対応のアプリケーションにアイデンティティを伝播できます。OPSSトラスト・サービスは、次のプラットフォームでのみ使用可能なアサーション・プロバイダを使用します。
Oracle WebLogic Application Server - IDアサーション・プロバイダ
IBM WebSphere Application Server - Trust Asserter Interceptor (TAI)
WebLogicドメインまたはWebSphereセルごとに1つのアサーション・プロバイダが存在します。
サービス構成プロパティの詳細は、第F.2.7項「トラスト・サービスのプロパティ」を参照してください。Fusion Middleware Controlを使用したこのサービスの構成の詳細は、第8.8.3項「トラスト・サービス・プロバイダの構成」を参照するか、次の項の説明に従ってOPSSスクリプトupdateTrustServiceConfigを使用してください。
オンラインのOPSSスクリプトupdateTrustServiceConfigにより、プロパティ・ファイルで渡される値を使用してドメイン・トラスト・サービスの構成を更新します。このスクリプトは、WebLogicおよびWebSphereの両方のプラットフォームで機能します。WebLogicでの構文は、次のとおりです。
updateTrustServiceConfig([providerName="<the provider name>",]
propsFile="<path of properties file>")
WebSphereでの構文は、次のとおりです。
Opss.updateTrustServiceConfig([providerName="<the provider name>",]
propsFile="<path of properties file>")
引数の意味は、次のとおりです。
providerNameは、トラスト・サービス・プロバイダの名前を指定します。この引数はオプションです。指定しない場合は、デフォルトでtrust.provider.embeddedが使用されます。
propsFileは、プロパティの値を設定するファイルへのパスを指定します。プロパティ・ファイルのサンプルは次のとおりです。
trust.keystoreType=KSS trust.keyStoreName=kss://<stripeName>/<keystoreName> trust.trustStoreName=kss://<stripeName>/<truststoreName> trust.aliasName=<aliasName> trust.issuerName=<aliasName>
指定されたプロパティのリストは、trust.keystoreTypeプロパティの値により異なることに注意してください。タイプはKSSまたはJKSに設定できます。プロパティに空の文字列が設定されている場合は、そのプロパティはトラスト・サービス構成から削除されます。使用可能なプロパティのリストの詳細は、付録F「トラスト・サービスのプロパティ」を参照してください。
HTTPコールを使用したアイデンティティ伝播は、一般的に次のように実行されます(図15-2を参照)。
Domain1のクライアント・アプリケーションが、Domain1のOPSSトラスト・サービス・インスタンスに対して、認証されたユーザーに対するトークンをリクエストします。
トラスト・サービスがDomain1のキーストアにアクセスし、トークンをクライアント・アプリケーションに発行します。
クライアント・アプリケーションがトークンをHTMLヘッダー内にエンコードし、HTTPリクエストをDomain2のサーブレット・アプリケーションにディスパッチします。Domain 2のアサーション・プロバイダがリクエストをインターセプトし、トークンを抽出します。
アサーション・プロバイダがDomain2のOPSSトラスト・サービス・インスタンスに対して、そのトークンの検証をリクエストします。
トラスト・サービスがトークンを検証するためにDomain2のキーストアにアクセスし、レスポンスを返します。
検証が成功したとみなし、アサーション・プロバイダはアサートされたアイデンティティを使用して、リクエストをサーブレット・アプリケーションに送信します。
サーブレット・アプリケーションが、クライアント・アプリケーション・リクエストに対するHTTPレスポンスを送信します。
即時利用可能な構成では、キー別名はWebLogicサーバー名に基づいていることを前提としています。ただし、WebSphereでは、キー別名はWebSphereサーバー・ルートに基づいて設定されます。たとえば、サーバー・ルート名が$T_WORK/middleware/was_profiles/DefaultTopology/was_as/JrfServerの場合、キー別名はJrfServerに設定されます。
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注意: アイデンティティの伝播を実装するには、「OPSSトラスト・サービスを使用したアイデンティティの伝播」の説明に従って、OPSSトラスト・サービスおよびOPSSキーストアを使用する方法をお薦めします。 |
この項では、複数ドメイン間および単一のドメイン内の複数コンテナ間で、OPSSトラスト・サービスを使用してアイデンティティを伝播する方法を説明します。トラスト・サービスを使用したアイデンティティの伝播は、Oracle WebLogicおよびIBM WebSphereプラットフォームでのみサポートされています。
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注意: この項のサンプルではWebLogicドメインの構成を示していますが、WebSphereセルにも適用されます。すべてのサンプルは、キーストア・サービスおよびアサーション・プロバイダ構成を除いて、どちらのプラットフォームにも適用されます。相違点は明記されています。 |
OPSSキーストア・サービスの詳細は、第11章「キーストア・サービスでのキーと証明書の管理」を参照してください。
この項では、Oracle WebLogicプラットフォームのOPSSトラスト・サービスを使用したアイデンティティの伝播に必要とされるコードおよび構成のサンプルについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
このシナリオでは、Domain1とDomain2という2つのドメインが存在します。クライアント・アプリケーションはDomain1で、サーブレット・アプリケーションはDomain2で実行されています。クライアント・アプリケーションはトークンの生成にDomain1のOPSSトラスト・サービスを使用し、サーブレット・アプリケーションはトークンの検証にDomain2のOPSSトラスト・サービスを使用します。
次の各項で、このシナリオで必要なサンプルおよび構成について説明します。
クライアント側、つまりトークンを発行するドメインでは、次の作業が必要です。
クライアント・アプリケーションは、Java SEアプリケーションまたはJava EEアプリケーションです。次のコード・サンプルは、クライアント・アプリケーションの骨格を示しています。
// Authentication type name
public static final String AUTH_TYPE_NAME = "OIT";
// The authenticated username
String user = "weblogic";
// URL of the target application
URL url = "http://<host>:<port>/<destinationApp>";
//-----------------------------------------
JpsContextFactory ctxFactory = JpsContextFactory.getContextFactory();
JpsContext jpsCtx = ctxFactory.getContext();
final TrustService trustService = jpsCtx.getServiceInstance(TrustService.class);
final TokenManager tokenMgr = trustService.getTokenManager();
final TokenContext ctx = tokenMgr.createTokenContext(
TokenConfiguration.PROTOCOL_EMBEDDED);
UsernameToken ut = WSSTokenUtils.createUsernameToken("wsuid", user);
GenericToken gtok = new GenericToken(ut);
ctx.setSecurityToken(gtok);
ctx.setTokenType(SAML2URI.ns_saml);
Map<String, Object> ctxProperties = ctx.getOtherProperties();
ctxProperties.put(TokenConstants.CONFIRMATION_METHOD,
SAML2URI.confirmation_method_bearer);
AccessController.doPrivileged(new PrivilegedAction<String>() {
public String run() {
try {
tokenMgr.issueToken(ctx);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
return null;
}
});
Token token = ctx.getSecurityToken();
String b64Tok = TokenUtil.encodeToken(token);
HttpURLConnection connection = (HttpURLConnection) url.openConnection();
connection.setRequestMethod("GET");
connection.setDoOutput(true);
connection.setReadTimeout(10000);
connection.setRequestProperty("Authorization", AUTH_TYPE_NAME + " " + b64Tok);
connection.connect();
BufferedReader rd = new BufferedReader(new InputStreamReader(
connection.getInputStream()));
StringBuilder sb = new StringBuilder();
String line = null;
while ((line = rd.readLine()) != null) {
sb.append(line);
}
connection.disconnect();
System.out.println(sb.toString());
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注意: この項で示される構成はWebLogicプラットフォームにのみ適用されます。WebSphereプラットフォームでの同等の構成は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのOPSSキーストア・サービスの構成に関する項を参照してください。 |
トラスト・サービス・キーストアは、クライアント証明書および秘密鍵を使用してプロビジョニングされます。その証明書は、キーストアからエクスポートされてトラスト・ストアへインポートされます。これらのストア、キーストアおよびトラスト・ストアはいずれも、クライアント・ドメインのOPSS KSSにより管理されます。
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注意: トラスト・サービス・プロパティtrust.keystoreTypeがKSSに設定されている場合は、キーストアまたはトラスト・ストア用にパスワードを使用しないことをお薦めします。この場合、デフォルトで、トラスト・サービスで使用されるキーストアおよびトラスト・ストアは、コードソース・パーミッションにより保護されるため、パスワード保護は必要ありません。 |
次のスクリプトに、これらのタスクが示されています。
# Update following values with correct value user = "<username>" password = "<password>" wlsurl = "t3(s)://<host>:<port>" stripeName = "<stripeNmae>" #----------------------------------------------- ksName = "<trustservice_ks>" tsName = "<trustservice_ts>" aliasName = "<trustservice>" issuerDN = "cn=" + aliasName print "Stripe Name: " + stripeName print "KeyStore Name: " + ksName print "TrustStore Name: " + tsName print "Alias Name: " + aliasName print "Issuer DN: " + issuerDN #----------------------------------------------- connect(user, password, wlsurl) svc = getOpssService(name='KeyStoreService') svc.listKeyStores(appStripe=stripeName) svc.createKeyStore(appStripe=stripeName, name=ksName, password="", permission=true) svc.generateKeyPair(appStripe=stripeName, name=ksName, password="", dn=issuerDN, keysize="1024", alias=aliasName, keypassword="") svc.exportKeyStoreCertificate(appStripe=stripeName, name=ksName, password="", alias=aliasName, keypassword="", type="Certificate", filepath="./trustservice.cer") svc.createKeyStore(appStripe=stripeName, name=tsName, password="", permission=true) svc.importKeyStoreCertificate(appStripe=stripeName, name=tsName, password="", alias=aliasName, keypassword="", type="TrustedCertificate", filepath="./trustservice.cer") svc.listKeyStores(appStripe=stripeName) svc.listKeyStoreAliases(appStripe=stripeName, name=ksName, password="", type="Certificate") exit()
次のシステム・ポリシーは、トラスト・サービスAPIの使用をクライアントに許可するコードソースの権限付与を示しており、アプリケーションのjazn-data.xmlファイルに含まれている必要があります。
<grant>
<grantee>
<codesource>
<url>file:${oracle.deployed.app.dir}/<MyApp>${oracle.deployed.app.ext}</url>
</codesource>
</grantee>
<permissions>
<permission>
<class>oracle.security.jps.service.trust.TrustServiceAccessPermission</class>
<name>appId=*</name>
<actions>issue</actions>
</permission>
</permissions>
</grant>
OPSSスクリプトを使用してシステム・ポリシー・ストアに権限を追加できます。詳細は、grantPermissionを参照してください。または、アプリケーションがJava EEアプリケーションで、jazn-data.xmlファイルがアプリケーションとパッケージ化されている場合は、アプリケーションのデプロイ時に権限がシステム・ポリシー・ストアに移行されるように、ライフサイクル・リスナーを設定できます(詳細は、第23.2項「サーブレット・フィルタとEJBインターセプタの構成」を参照してください)。
次のサンプルでは、jps-config.xmlファイルのトラスト・サービス・プロバイダの構成を示します。
<propertySet name="trust.provider.embedded">
<property name="trust.keystoreType" value="KSS"/>
<property name="trust.keyStoreName" value="kss://<stripeName>/<keystoreName>"/>
<property name="trust.trustStoreName" value="kss://<stripeName>/<truststoreName>"/>
<property name="trust.aliasName" value="<aliasName>"/>
<property name="trust.issuerName" value="<issuerName>"/>
<property name="trust.provider.className" value="oracle.security.jps.internal.trust.provider.embedded.EmbeddedProviderImpl"/>
<property name="trust.clockSkew" value="60"/>
<property name="trust.token.validityPeriod" value="1800"/>
<property name="trust.token.includeCertificate" value="false"/>
</propertySet>
サーバー側、つまりトークンを受信するドメインでは、次の作業が必要です。
次のサンプルは、サーブレット・コードがアサートされたユーザーを取得する方法を示しています。
public void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
String username = request.getRemoteUser();
ServletOutputStream out = response.getOutputStream();
out.print("Asserted username: " + username);
out.close();
}
次のサンプルは、web.xmlファイルでログイン構成メソッドをCLIENT-CERTに設定する必要があることを示しています。
<web-app id="WebApp_ID" … <login-config> <auth-method>CLIENT-CERT</auth-method> <realm-name>Identity Assertion </realm-name> </login-config> … </web-app>
|
注意: この項の手順はWebLogicプラットフォームにのみ適用されます。WebSphereプラットフォームでの同等の構成は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのWebSphereコンソールを使用したTAIの構成に関する項を参照してください。 |
WebLogicトラスト・サービス・アサーション・プロバイダを構成するには、次の手順を実行します。
次のいずれかを実行します。
WebLogicコンソールに管理者としてログインし、「セキュリティ・レルム」→myrealm→「プロバイダ」タブ→「認証」の順に移動してTrustServiceIdentityAsserterを選択します。
このアサーション・プロバイダは、トラスト・サービスAPIをコールして受信するリクエストからのトークンをデコードし、検証します。そして、WebLogic Serverにユーザー名を渡してアサートされたサブジェクトを確立します。
次のスクリプトを使用します。
connect("<username>","<password>","t3://<host>:<port>")
edit()
startEdit()
realm = cmo.getSecurityConfiguration().getDefaultRealm()
tsia = realm.lookupAuthenticationProvider("TSIA")
if tsia != None:
realm.destroyAuthenticationProvider(tsia)
tsia = realm.createAuthenticationProvider("TSIA", "oracle.security.jps.wls.providers.trust.TrustServiceIdentityAsserter")
save()
activate()
disconnect()
Domain1のキー・ストアでプロビジョニングされたクライアント証明書は、次のスクリプトで示されるように、そのドメインからエクスポートされ、Domain2のトラスト・ストアにインポートされる必要があります。
|
注意: 複数ドメイン設定の場合は、クライアント側でのトークンの生成中に設定されたissuerNameが、サーバー側の証明書の名前を検索するための別名として使用されます。キーストアの証明書は、クライアント側の発行者名と一致する別名でインポートされる必要があります。 |
# Update following values with correct value user = "<username>" password = "<password>" wlsurl = "t3(s)://<host>:<port>" stripeName = "<stripeName>" #----------------------------------------------- ksName = "<trustservice_ks>" tsName = "<trustservice_ts>" aliasName = "<trustservice>" print "Importing certificate for : " + aliasName print "Stripe Name: " + stripeName print "TrustStore Name: " + tsName print "Alias Name: " + aliasName #----------------------------------------------- connect(user, password, wlsurl) svc = getOpssService(name='KeyStoreService') svc.listKeyStores(appStripe=stripeName) # switch Trust service to using FKS svc.createKeyStore(appStripe=stripeName, name=tsName, password="", permission=true) svc.importKeyStoreCertificate(appStripe=stripeName, name=tsName, password="", alias=aliasName, keypassword="", type="TrustedCertificate", filepath="./trustservice.cer") svc.listKeyStoreAliases(appStripe=stripeName, name=tsName, password="", type="TrustedCertificate") exit()
次のシステム・ポリシーは、トラスト・サービスAPIの検証をクライアントに許可するコードソースの権限付与を示しており、アプリケーションのjazn-data.xmlファイルに含まれている必要があります。
<grant>
<grantee>
<codesource>
<url>file:${oracle.deployed.app.dir}/<MyApp>${oracle.deployed.app.ext}</url>
</codesource>
</grantee>
<permissions>
<permission>
<class>oracle.security.jps.service.trust.TrustServiceAccessPermission</class>
<name>appId=*</name>
<actions>validate</actions>
</permission>
</permissions>
</grant>
次のサンプルでは、jps-config.xmlファイルのトラスト・サービス・プロバイダの構成を示します。
<propertySet name="trust.provider.embedded">
<property name="trust.keystoreType" value="KSS"/>
<property name="trust.keyStoreName" value="kss://<stripeName>/<keystoreName>"/>
<property name="trust.trustStoreName" value="kss://<stripeName>/<truststoreName>"/>
<property name="trust.aliasName" value="<aliasName>"/>
<property name="trust.issuerName" value="<issuerName>"/>
<property name="trust.provider.className" value="oracle.security.jps.internal.trust.provider.embedded.EmbeddedProviderImpl"/>
<property name="trust.clockSkew" value="60"/>
<property name="trust.token.validityPeriod" value="1800"/>
<property name="trust.token.includeCertificate" value="false"/>
</propertySet>
|
注意: サーバーがトークンの検証にのみ使用されている場合は、前述の例で設定されたaliasNameおよびissuerNameはトークンの検証には使用されず、オプション属性です。この場合は、トークンを検証するために、トラスト・サービスはトークンにある発行者名を使用して証明書を探します。 |
このシナリオでは、クライアント・アプリケーションとサーバー・アプリケーションは同じドメインで稼働します。したがって、両方のアプリケーションが同じキーストアを使用できるため、(その他のキーストアに対して)クライアント証明書をインポートする必要がありません。その他の情報はすべて、複数ドメインのシナリオで説明された内容と同じです。
次のプロパティは、単一ドメインまたは複数ドメインのシナリオで、埋込みトラスト・サービス・プロバイダの構成に使用されます。
trust.keyStoreType
trust.keyStoreName
trust.trustStoreName
trust.aliasName
trust.issuerName
trust.provider.className
trust.clockSkew
trust.token.validityPeriod
trust.token.includeCertificate
次のサンプルでは、jps-config.xmlファイルの埋込みトラスト・サービス・プロバイダのサンプル構成を示します。
<propertySet name="trust.provider.embedded">
<property name="trust.keystoreType" value="KSS"/>
<property name="trust.keyStoreName" value="kss://<stripeName>/<keystoreName>"/>
<property name="trust.trustStoreName" value="kss://<stripeName>/<truststoreName>"/>
<property name="trust.aliasName" value="<aliasName>"/>
<property name="trust.issuerName" value="<aliasName>"/>
<property name="trust.provider.className"
value="oracle.security.jps.internal.trust.provider.embedded.EmbeddedProviderImpl"/>
<property name="trust.clockSkew" value="60"/>
<property name="trust.token.validityPeriod" value="1800"/>
<property name="trust.token.includeCertificate" value="false"/>
</propertySet>
埋込みトラスト・サービス・プロバイダのプロパティを設定するには、OPSSスクリプトupdateTrustServiceConfigを使用するか、または、第8.8.3項「トラスト・サービス・プロバイダの構成」の説明に従ってOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してください。
「OPSSキーストア・サービスの構成」で説明される構成では、<stripName>、<keystoreName>、<trustStoreName>、<aliasName>の値を適切に設定します。
このユースケースでは、たとえばポリシーを管理するためにカスタム・グラフィカルUIを実装する場合などに必要な操作の一部を示しています。紹介するサンプルはOPSS APIを使用し、次の操作について説明します。
アイデンティティ・ストア内のユーザーの問合せ。
ポリシー・ストア内のアプリケーション・ロールの問合せ。
ユーザーとグループからアプリケーション・ロールへのマッピングの問合せ。具体的には、ユーザーにマップされているすべてのアプリケーション・ロールを特定します(ユーザーとグループからアプリケーション・ロールへのマッピングは多対多関係です)。
ユーザーとグループからアプリケーション・ロールへのマッピングの作成、読取り、更新および削除。
このユースケースは次のことを前提としています:
アイデンティティ・ストアがOID LDAPベースのストアであること。
ポリシー・ストアがOID LDAPベースのストアであること。
アイデンティティ・ストアに次のユーザーとグループの階層(エンタープライズ・ロール)が含まれること。
ユーザー: Mary、John、TomおよびHelen。
グループ: IT、TrainingおよびDevelopment。
グループTrainingおよびDevelopmentはグループITのメンバーです。
ユーザーMaryはグループTrainingのメンバーです。
ユーザーTomとJohnはグループDevelopmentのメンバーです。
ポリシー・ストアには、次のアプリケーション・ポリシーおよびアプリケーション・ロールの階層が含まれます。
アプリケーション・ポリシーApplicationPolicy1とApplicationPolicy2。
ロールSystem Manager、System DeveloperおよびSystem Analystは、ポリシーApplicationPolicy1で参照されるアプリケーション・ロールです。ロールSystem ManagerはロールSystem Developerのメンバーで、ロールSystem DeveloperはロールSystem Analystのメンバーです。
ロールDirector、InstructorおよびLecturerは、アプリケーション・ポリシーApplicationPolicy2で参照されるアプリケーション・ロールです。ロールDirectorはロールInstructorのメンバーで、ロールInstructorはロールLecturerのメンバーです。
アプリケーション・ロールからユーザーおよびグループへのマッピングは次のとおりです。
ロールSystem ManagerはユーザーHelenにマップされています。
ロールSystem DeveloperはグループDevelopmentにマップされています。
ロールDirectorはユーザーTomにマップされています。
ロールInstructorはグループTrainingとDevelopmentにマップされています。
図15-3に、このユースケースの前提となる、アプリケーション・ロールの階層、ユーザーとグループ、およびアプリケーション・ロールからユーザーとグループへのマッピングを示します。
前述のロール階層は、たとえばロールSystem Manager内のユーザーはロールSystem Developerにも含まれ、他のロールについても同様であることを意味します。したがって、4人のユーザーのロール・メンバーシップはそれぞれ次のようになります。
ユーザーTomは、アプリケーション・ロールSystem Developer、System Analyst、Director、InstructorおよびLecturerのメンバーです。
ユーザーHelenは、アプリケーション・ロールSystem Manager、System DeveloperおよびSystem Analystのメンバーです。
ユーザーMaryは、アプリケーション・ロールInstructorおよびLecturerのメンバーです。
ユーザーJohnは、アプリケーション・ロールSystem Developer、System Analyst、InstructorおよびLecturerのメンバーです。
コード・サンプルについては、次の各項に詳しく示します。
前提とするインポート - インポートのリスト
コード・サンプル1 - アイデンティティ・ストアの問合せ。
コード・サンプル2 - アプリケーション・ロールの作成とロールへのメンバーの割当て。
コード・サンプル3 - アプリケーション・ロールの問合せ。
コード・サンプル4 - ユーザーとグループへのアプリケーション・ロールのマッピング。
コード・サンプル5 - 特定のユーザーがメンバーであるすべてのロールの取得。
コード・サンプル6 - アプリケーション・ロールからグループへのマッピングの削除。
このユースケースのサンプル・コードでは、次のimport文を前提としています。
import java.security.AccessController; import java.security.Policy; import java.security.Principal; import java.security.PrivilegedExceptionAction; import java.security.Security; import java.util.HashSet; import java.util.List; import java.util.Set; import javax.security.auth.Subject; import oracle.security.idm.Identity; import oracle.security.idm.IdentityStore; import oracle.security.idm.ObjectNotFoundException; import oracle.security.idm.Role; import oracle.security.idm.RoleManager; import oracle.security.idm.SearchParameters; import oracle.security.idm.SearchResponse; import oracle.security.idm.SimpleSearchFilter; import oracle.security.idm.User; import oracle.security.idm.UserProfile; import oracle.security.jps.ContextFactory; import oracle.security.jps.JpsContext; import oracle.security.jps.JpsContextFactory; import oracle.security.jps.principals.JpsApplicationRole; import oracle.security.jps.service.idstore.IdentityStoreService; import oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationPolicy; import oracle.security.jps.service.policystore.PolicyObjectNotFoundException; import oracle.security.jps.service.policystore.PolicyStore; import oracle.security.jps.service.policystore.PolicyStoreException; import oracle.security.jps.service.policystore.entitymanager.AppRoleManager; import oracle.security.jps.service.policystore.info.AppRoleEntry; import oracle.security.jps.service.policystore.search.AppRoleSearchQuery; import oracle.security.jps.service.policystore.search.ComparatorType; import oracle.security.jps.util.JpsAuth; import weblogic.security.principal.PrincipalFactory;
次のサンプル・コードは、アイデンティティ・ストア内のユーザーに対する2つの問合せを示しています。
private void queryUsers() throws Exception {
// Using IDM U/R to query ID store
IdentityStore idmStore = idStore.getIdmStore();
// Query an individual user by name
User employee = idmStore.searchUser(USER_TOM);
log("----------------------------------------------------------");
log("### Query individual user (Tom) from ID store ###");
log(USER_TOM + ": " + employee.getName() + " GUID: " +
employee.getGUID());
log();
// Get all users whose name is not "Paul"
SimpleSearchFilter filter =
idmStore.getSimpleSearchFilter(UserProfile.NAME,
SimpleSearchFilter.TYPE_NOTEQUAL,
"Paul");
SearchParameters sps =
new SearchParameters(filter, SearchParameters.SEARCH_USERS_ONLY);
SearchResponse result = idmStore.searchUsers(sps);
log("----------------------------------------------------------");
log("### Query all users (whose name is not Paul) from ID store ###");
log("Found the following users:");
while (result.hasNext()) {
Identity user = result.next();
log("\t user: " + user.getName() + ", GUID: " + user.getGUID());
}
log();
}
次のサンプル・コードは、アプリケーション・ロールを作成する方法およびロールを別のロールのメンバーにする方法を示しています。
private void createAppRoles1() throws Exception {
AppRoleManager arm1 = ap1.getAppRoleManager();
log("----------------------------------------------------------");
log("### Creating app roles in app policy1 with hierachy ###");
AppRoleEntry sysAnalystRole =
arm1.createAppRole(APP_ROLE_SYS_ANALYST, APP_ROLE_SYS_ANALYST,
APP_ROLE_SYS_ANALYST);
AppRoleEntry sysDeveloperRole =
arm1.createAppRole(APP_ROLE_SYS_DEVELOPER, APP_ROLE_SYS_DEVELOPER,
APP_ROLE_SYS_DEVELOPER);
AppRoleEntry sysManagerRole =
arm1.createAppRole(APP_ROLE_SYS_MANAGER, APP_ROLE_SYS_MANAGER,
APP_ROLE_SYS_MANAGER);
ap1.addPrincipalToAppRole(sysManagerRole, APP_ROLE_SYS_DEVELOPER);
ap1.addPrincipalToAppRole(sysDeveloperRole, APP_ROLE_SYS_ANALYST);
log("### App roles in app policy #1 have been created ###");
log();
}
次のサンプル・コードは、アプリケーション・ロールを問い合せる様々な方法を示しています。
private void queryAppRolesInApplicationPolicy1() throws Exception {
AppRoleManager arm1 = ap1.getAppRoleManager();
// Get role that matches a name
AppRoleEntry are = arm1.getAppRole(APP_ROLE_SYS_MANAGER);
log("----------------------------------------------------------");
log("### Query app roles in application policy #1, by name ###");
log("Found " + are.getName() + " by app role name.");
log();
// Get the role that matches a name exactly
AppRoleSearchQuery q =
new AppRoleSearchQuery(AppRoleSearchQuery.SEARCH_PROPERTY.NAME,
false, ComparatorType.EQUALITY,
APP_ROLE_SYS_ANALYST,
AppRoleSearchQuery.MATCHER.EXACT);
List<AppRoleEntry> arel = arm1.getAppRoles(q);
log("### Query app roles in application policy #1, by exact query ###");
log("Found " + arel.get(0).getName() + " by exact query.");
log();
// Get roles with names that begin with a given string
q =
new AppRoleSearchQuery(AppRoleSearchQuery.SEARCH_PROPERTY.NAME, false,
ComparatorType.EQUALITY,
APP_ROLE_SYS_DEVELOPER.subSequence(0, 7),
AppRoleSearchQuery.MATCHER.BEGINS_WITH);
arel = arm1.getAppRoles(q);
log("### Query app roles in app policy #1, by begins_with query ###");
log("Found " + arel.get(0).getName() + " by begins_with query.");
log();
// Get roles with names that contain a given substring
q =
new AppRoleSearchQuery(AppRoleSearchQuery.SEARCH_PROPERTY.NAME, false,
ComparatorType.EQUALITY, "dummy",
AppRoleSearchQuery.MATCHER.ANY);
arel = arm1.getAppRoles(q);
log("### Query app roles in app policy #1, by matcher any ###");
log("Found " + arel.size() + " app roles by matcher any.");
for (AppRoleEntry ar : arel) {
log("\t" + ar.getName());
}
log();
}
次のサンプル・コードは、アプリケーション・ロールをユーザーとグループにマップする方法を示しています。
private void assignAppRoleToUsersAndGroups() throws Exception {
// Obtain the user/group principals
IdentityStore idmStore = idStore.getIdmStore();
User tom = idmStore.searchUser(USER_TOM);
User helen = idmStore.searchUser(USER_HELEN);
Role trainingRole =
idmStore.searchRole(IdentityStore.SEARCH_BY_NAME, GROUP_TRAINING);
Role devRole =
idmStore.searchRole(IdentityStore.SEARCH_BY_NAME, GROUP_DEV);
Principal tomPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSUser(tom.getName(),
tom.getGUID(),
tom.getUniqueName());
Principal helenPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSUser(helen.getName(),
helen.getGUID(),
helen.getUniqueName());
Principal trainingPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSGroup(trainingRole.getName(),
trainingRole.getGUID(),
trainingRole.getUniqueName());
Principal devPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSGroup(devRole.getName(),
devRole.getGUID(),
devRole.getUniqueName());
// Application policy #1
log("----------------------------------------------------------");
log("### Assigning appl roles to users and groups, app policy #1 ###");
ap1.addPrincipalToAppRole(helenPrincipal, APP_ROLE_SYS_MANAGER);
ap1.addPrincipalToAppRole(devPrincipal, APP_ROLE_SYS_DEVELOPER);
// Application policy #2
log("### Assigning app roles to users and groups, app policy #2 ###");
ap2.addPrincipalToAppRole(tomPrincipal, APP_ROLE_DIRECTOR);
ap2.addPrincipalToAppRole(devPrincipal, APP_ROLE_INSTRUCTOR);
ap2.addPrincipalToAppRole(trainingPrincipal, APP_ROLE_INSTRUCTOR);
log("### App roles have been assigned to users and groups ###");
log();
}
次のサンプル・コードは、特定のユーザーがメンバーであるすべてのロールを取得する方法を示しています。
private void showAppRoles() throws Exception {
Subject tomSubject = getUserSubject(USER_TOM);
Subject helenSubject = getUserSubject(USER_HELEN);
Subject johnSubject = getUserSubject(USER_JOHN);
Subject marySubject = getUserSubject(USER_MARY);
Set<String> applications = new HashSet<String>();
applications.add(APPLICATION_NAME1);
applications.add(APPLICATION_NAME2);
log("----------------------------------------------------------");
log("### Query application roles for Tom ###");
showAppRoles(applications, USER_TOM, tomSubject);
log();
log("### Query application roles for Helen ###");
showAppRoles(applications, USER_HELEN, helenSubject);
log();
log("### Query application roles for John ###");
showAppRoles(applications, USER_JOHN, johnSubject);
log();
log("### Query application roles for Mary ###");
showAppRoles(applications, USER_MARY, marySubject);
log();
}
private Subject getUserSubject(String userName) throws Exception {
Subject subject = new Subject();
// Query users from ID store using user/role API,for user principal
IdentityStore idmStore = idStore.getIdmStore();
User user = idmStore.searchUser(userName);
Principal userPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSUser(user.getName(),
user.getGUID(),
user.getUniqueName());
subject.getPrincipals().add(userPrincipal);
// Query users from ID store using user/role API, for enterprise roles
RoleManager rm = idmStore.getRoleManager();
SearchResponse result = null;
try {
result = rm.getGrantedRoles(user.getPrincipal(), false);
} catch (ObjectNotFoundException onfe) {
// ignore
}
// Add group principals to the subject
while (result != null && result.hasNext()) {
Identity role = result.next();
Principal groupPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSGroup(role.getName(),
role.getGUID(),
role.getUniqueName());
subject.getPrincipals().add(groupPrincipal);
}
// The subject now contains both user and group principals.
// In the WebLogic Server, this setting is done by a login module
return subject;
}
private void showAppRoles(Set<String> applications, String user, Subject subject) {
// Get all granted application roles for this subject
Set<JpsApplicationRole> result = null;
try {
result = JpsAuth.getAllGrantedAppRoles(subject, applications);
} catch (PolicyStoreException pse) {
log(pse.toString());
}
if (result.size() <= 1) {
log(user + " has " + result.size() + " application role.");
if (result.size() == 1) {
for (JpsApplicationRole ar : result) {
log("\tApplication role: " + ar.getName());
}
}
} else {
System.out.println(user + " has " + result.size() +
" application roles.");
for (JpsApplicationRole ar : result) {
log("\tApplication role: " + ar.getAppID() + "/" +
ar.getName());
}
}
}
次のサンプル・コードは、アプリケーション・ロールからグループへのマッピングを削除する方法を示しています。
private void removeAppRoleForUserDirector() throws Exception {
// Remove instructor role from Dev group
log("----------------------------------------------------------");
log("### Removing Instructor application role from Dev group ###");
IdentityStore idmStore = idStore.getIdmStore();
Role devRole =
idmStore.searchRole(IdentityStore.SEARCH_BY_NAME, GROUP_DEV);
Principal devPrincipal =
PrincipalFactory.getInstance().createWLSGroup(devRole.getName(),
devRole.getGUID(),
devRole.getUniqueName());
ap2.removePrincipalFromAppRole(devPrincipal, APP_ROLE_INSTRUCTOR);
log("### Instructor app role has been removed from Dev group ###");
log();
log("----------------------------------------------------------");
log("### Now query application roles for user John, again ###");
Set<String> applications = new HashSet<String>();
applications.add(APPLICATION_NAME1);
applications.add(APPLICATION_NAME2);
Subject johnSubject = getUserSubject(USER_JOHN);
showAppRoles(applications, USER_JOHN, johnSubject);
log();
}
この項では、アプリケーションのセキュリティがたどるフェーズについて説明します。ここではアプリケーションがADFを使用し、Oracle JDeveloper環境を使用していることを前提として説明します。
アプリケーションのセキュリティ・ライフ・サイクルのフェーズとは、開発フェーズ、デプロイメント・フェーズ、および管理フェーズです。関係する担当者は製品マネージャ、アプリケーション設計者、アプリケーション開発者、およびアプリケーション・セキュリティ管理者です。タスクの概要については、「各フェーズの担当者別タスクの概要」を参照してください。
開発フェーズでは、開発者によってOracle Fusion Middlewareで使用可能な広範なセキュリティ・オプション機能がアプリケーションと連携するように設計されます。開発者はOracle JDeveloper、組込みのADFフレームワーク、およびOracle WebLogicサーバーで公開される豊富なセキュリティ・サービスを利用できます。これらのコンポーネントはすべてOPSSを基盤としています。OPSSによってアプリケーションの使用期間全体にわたってセキュリティ・アプローチの整合性が保持されることが保証されます。
通常、開発者はADFセキュリティ・ウィザード(認可エディタ)および式言語エディタを使用します。これらはすべてOracle JDeveloperにあります。さらに、必要に応じて、OPSS APIを使用してより複雑なセキュリティ・タスクを実装することもできます。これによってアプリケーションの一部で宣言によるセキュリティを使用し、別の部分でプログラムによるセキュリティを使用でき、また、いずれの場合も開発および実行時環境で使用可能なセキュリティ機能を利用できます。
アプリケーション開発者は、アプリケーションの保護に必要な複数のアプリケーション権限およびロール(ポリシー・シード・データ)も定義します。このポリシー・シード・データは、アプリケーションのソース・コードとともにソース・コントロール・システムに格納されます。
通常、開発後のアプリケーションは本番環境にデプロイする前にステージング環境でテストされます。本番環境では、アプリケーションと実行時サービスの両方が他のセキュリティ・コンポーネントと統合されます。このコンポーネントは、ユーザー・ディレクトリ、シングル・サインオン・システム、ユーザー・プロビジョニング・システム、監査機能などです。一般にセキュリティ・サービスはフェーズとともに変化します。たとえば、開発時は開発者がファイルまたはOracleウォレットを利用してユーザーの資格証明を格納しますが、本番環境では資格証明はLDAPディレクトリ(OPSSセキュリティ・ストア)に格納されます。
通常デプロイメント・フェーズでは、管理者がポリシー・シード・データを本番ポリシー・ストア(OPSSセキュリティ・ストア)に移行し、アプリケーション・ポリシーに応じてアプリケーション・ロールをエンタープライズ・グループにマッピングします。
管理フェーズは、アプリケーションが本番環境にデプロイされたときに開始します。このフェーズではアプリケーション管理者またはエンタープライズ・セキュリティ管理者が日常的なセキュリティ・タスクを管理します。このタスクにはアプリケーション・リソースへのユーザー・アクセス権限の付与、監査ログの確認、セキュリティ・インシデントへの対応、セキュリティ・パッチの適用などが含まれます。
次の各表はセキュリティ・ライフ・サイクルのフェーズごとに、担当者別に主要な担当任務をまとめたものです。図15-4は、基本的なフローを示します。
表15-1 アプリケーション設計者のセキュリティ・タスク
| フェーズ | タスク |
|---|---|
|
開発 |
機能のセキュリティ要件およびデータのセキュリティ要件に基づいて高度なアプリケーション・ロールを定義します。 初期のファイルベースのアプリケーション・ポリシー・ストアを移入します( |
|
デプロイメント |
QAチームのテストに使用する実際のカスタマ・シナリオを定義します。 |
|
管理 |
アプリケーション・ポリシーのカスタマイズ要件を理解し、特定します。 垂直産業向けのテンプレートの定義を検討します。 |
表15-2 アプリケーション開発者のセキュリティ・タスク
| フェーズ | タスク |
|---|---|
|
開発 |
特にOracle JDeveloperのツールおよびプロセスを使用して、アプリケーションを構築し、アプリケーション・ロールやパーミッションなどのセキュリティ・アーティファクトを作成します。 FND権限を使用して、データレベルのセキュリティを指定します。 ローカル・ポリシー・ストア使用し、サンプルのユーザーとロールでアプリケーションをテストします。 |
|
デプロイメント |
QAチームによる実行時の問題のトラブルシューティングおよび解決を支援します。 |
表15-3 アプリケーション・セキュリティ管理者のセキュリティ・タスク
| フェーズ | タスク |
|---|---|
|
デプロイメント |
デプロイメント・サービスを使用して、 アプリケーション・ロールをエンタープライズ・グループにマッピングして、セキュリティ・ポリシーの適用を可能にします。 |
|
管理 |
必要に応じてソフトウェアにパッチおよびアップグレードを適用します。 企業のユーザーおよびアプリケーション・ロールの階層は時間とともに変化するため、それに応じてユーザーとロールを管理します。 アプリケーションにパッケージ化されたポリシーを管理し、新たなポリシーを作成します。 IAMインフラストラクチャとの統合および管理を行います。 |
この項では、このガイドの他の章に記載されている、ほとんどのコード・サンプルと構成サンプルのリストおよび完全なコード例を示します。
次のリストは、一般的なセキュリティ関連のプログラミング・タスクおよび実装方法を示すサンプル・コードへのリンクです。
LDAPアイデンティティ・ストアの問合せ - 第7.4項「プログラムによるアイデンティティ・ストアの問合せ」を参照してください。
アプリケーション・ロールの問合せ、およびユーザーとグループからアプリケーション・ロールへのマッピングの問合せ - 「カスタム・グラフィカル・ユーザー・インタフェース」を参照してください。
メソッドisUserInRoleの呼出し - 第16.2.2.2項「プログラムによる認可」を参照してください。
ポリシーの管理 - 第16.3.2項「ポリシーの管理」を参照してください。
ポリシーの確認 - 第16.3.3項「ポリシーの確認」を参照してください。
クラスResourcePermissionの使用方法 - 第16.3.4項「クラスResourcePermission」を参照してください。
Java SEアプリケーションでの認証のためのアイデンティティ・ストア・ログイン・モジュールの使用方法 - 第24.3.3.2項「認証のためのアイデンティティ・ストア・ログイン・モジュールの使用」を参照してください。
Java SEアプリケーションでのアサーションのためのアイデンティティ・ストア・ログイン・モジュールの使用方法 - 第24.3.3.3項「アサーションのためのアイデンティティ・ストア・ログイン・モジュールの使用」を参照してください。
次のリストは、一般的なセキュリティ関連の構成タスクおよびサンプル構成へのリンクです。
リソース・パーミッションの構成 - 第16.3.4項「クラスResourcePermission」を参照してください。
サーブレット・フィルタおよびEJBインターセプタの構成 - 第23.2項「サーブレット・フィルタとEJBインターセプタの構成」を参照してください。
migrateSecurityStoreでの構成 - 第6.6.2.1項「migrateSecurityStoreを使用したポリシーの移行」および第6.6.2.2項「migrateSecurityStoreを使用した資格証明の移行」を参照してください。
LDAPアイデンティティ・ストアの構成 - 第7.3.2.8項「構成ファイルの例」および第24.3.2項「Java SEアプリケーションでのLDAPアイデンティティ・ストアの構成」を参照してください。
Java SEアプリケーションでのポリシーと資格証明ストアの構成 - 第17.1項「Java SEアプリケーションでのポリシー・ストアと資格証明ストアの構成」を参照してください。
ezshareは、セキュリティがOPSSに統合され、パーミッションベースの権限付与を使用し、Oracle Networkからダウンロード可能なJava EEアプリケーションの完全な例です。この例を見つけるには、キーワードezshareで検索してください。
次の各項で、HTTPプロトコルを介したアイデンティティの伝播(JKSベースのキーストアを使用)について説明します。
このシナリオでは、クライアント・アプリケーションとサーブレット・アプリケーションは同じトラスト・サービス・インスタンスを使用して、トークンを発行および検証します。次のコードおよび構成サンプルは、同じドメイン内で実行されているクライアント・アプリケーションとサーブレット・アプリケーションのサンプルを示しています。
次のサンプルは、クライアント・アプリケーションを示しています。jps-api.jarファイルおよびOSDT jarファイルのosdt_ws_sx.jar、osdt_core.jar、osdt_xmlsec.jar、osdt_saml2.jarは、コード・サンプルがコンパイルするクラスパスに含める必要があることに注意してください。
// Authentication type name
public static final String AUTH_TYPE_NAME = "OIT";
// The authenticated username
String user = "weblogic";
// URL of the target application
URL url = "http://<host>:<port>/<destinationApp>";
//-----------------------------------------
JpsContextFactory ctxFactory = JpsContextFactory.getContextFactory();
JpsContext jpsCtx = ctxFactory.getContext();
final TrustService trustService = jpsCtx.getServiceInstance(TrustService.class);
final TokenManager tokenMgr = trustService.getTokenManager();
final TokenContext ctx = tokenMgr.createTokenContext(
TokenConfiguration.PROTOCOL_EMBEDDED);
UsernameToken ut = WSSTokenUtils.createUsernameToken("wsuid", user);
GenericToken gtok = new GenericToken(ut);
ctx.setSecurityToken(gtok);
ctx.setTokenType(SAML2URI.ns_saml);
Map<String, Object> ctxProperties = ctx.getOtherProperties();
ctxProperties.put(TokenConstants.CONFIRMATION_METHOD,
SAML2URI.confirmation_method_bearer);
AccessController.doPrivileged(new PrivilegedAction<String>() {
public String run() {
try {
tokenMgr.issueToken(ctx);
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
return null;
}
});
Token token = ctx.getSecurityToken();
String b64Tok = TokenUtil.encodeToken(token);
HttpURLConnection connection = (HttpURLConnection) url.openConnection();
connection.setRequestMethod("GET");
connection.setDoOutput(true);
connection.setReadTimeout(10000);
connection.setRequestProperty("Authorization", AUTH_TYPE_NAME + " " + b64Tok);
connection.connect();
BufferedReader rd = new BufferedReader(new InputStreamReader(
connection.getInputStream()));
StringBuilder sb = new StringBuilder();
String line = null;
while ((line = rd.readLine()) != null) {
sb.append(line);
}
connection.disconnect();
System.out.println(sb.toString());
次のコマンドでは、生成されたdefault-keystore.jksファイルで表されるキーストアの作成を示します。
JAVA_HOME/bin/keytool -genkeypair
-alias orakey
-keypass welcome
-keyalg RSA
-dname "CN=jrfServer_admin,O=Oracle,C=US"
-keystore default-keystore.jks
-storepass password
# the generated file must be placed on the domain configuration location
cp default-keystore.jks ${domain.home}/config/fmwconfig
jps-config.xmlファイル内で構成されているキーストア・サービスが、生成されたdefault-keystore.jksを指していることを確認します。次のサンプルは、キーストア・サービスの構成を示しています。
<!-- KeyStore Service Instance -->
<serviceInstance name="keystore"
provider="keystore.provider" location="./default-keystore.jks">
<description>Default JPS Keystore Service</description>
<property name="keystore.provider.type" value="file"/>
<property name="keystore.file.path" value="./"/>
<property name="keystore.type" value="JKS"/>
<property name="keystore.csf.map" value="oracle.wsm.security"/>
<property name="keystore.pass.csf.key" value="keystore-csf-key"/>
<property name="keystore.sig.csf.key" value="sign-csf-key"/>
<property name="keystore.enc.csf.key" value="enc-csf-key"/>
</serviceInstance >
キーストアを開くために使用するマップ/キー・ペアと、トークンを発行するために使用する別のマップ/キー・ペアを作成します。次のコマンドは、OPSSスクリプトcreateCredを使用してこれらの操作を行う方法を示しています。
// JKS keystore opening password
createCred(map="oracle.wsm.security", key="keystore-csf-key",
user="keystore", password="password")
// Private key password to issue tokens
createCred(map="oracle.wsm.security", key="sign-csf-key",
user="orakey", password="password")
OPSSスクリプトcreateCredの詳細は、第10.5項「WLSTコマンドを使用した資格証明の管理」を参照してください。
次のようなコードソースの権限付与を含むシステム・ポリシーをポリシー・ストアに追加します。これは、クライアント・アプリケーションにトラスト・サービスAPIを使用することを許可します。
<grant>
<grantee>
<codesource>
<url>file:${oracle.deployed.app.dir}/<MyApp>${oracle.deployed.app.ext}</url>
</codesource>
</grantee>
<permissions>
<permission>
<class>oracle.security.jps.service.trust.TrustServiceAccessPermission</class>
<name>appId=*</name>
<actions>issue</actions>
</permission>
</permissions>
</grant>
この権限付与を有効にするには、Oracle WebLogic Serverを停止してから再起動する必要があります。
次のサンプルは、サーブレットがアサートされたユーザー名を取得する方法を示しています。
public void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
String username = request.getRemoteUser();
ServletOutputStream out = response.getOutputStream();
out.print("Asserted username: " + username);
out.close();
}
次に示すように、web.xmlファイルで適切なログイン方法を設定します。
<web-app id="WebApp_ID" … <login-config> <auth-method>CLIENT-CERT</auth-method> <realm-name>Identity Assertion</realm-name> </login-config> … </web-app>
WebLogicアサーション・プロバイダとトラスト・サービスの構成
WebLogicアサーション・プロバイダを構成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドに示すように、WebLogic IDアサーション・プロバイダJARであるjps-wls-trustprovider.jarを${domain.home}/lib/mbeantypesにコピーし、WebLogic Serverを再起動します。
cp ${common.components.home}/modules/oracle.jps_11.1.1/jps-wls-trustprovider.jar ${domain.home}/lib/mbeantypes
WebLogicコンソールを使用して、アサーション・プロバイダを次のように構成します。
管理者としてコンソールにログインします。
「セキュリティ設定」→「セキュリティ・レルム」→「myrealm」→「プロバイダ」タブ→「認証」に移動し、「新規」をクリックして、「新しい認証プロバイダの作成」ダイアログを開きます。
そのダイアログで、名前ボックスにTrustServiceIdentityAsserterと入力し、タイプ・ボックスのプルダウンからTrustServiceIdentityAsserterを選択し、「OK」をクリックします。
ポリシー・ストアに次のような権限付与が存在することを確認します。この権限付与は、アサーション・プロバイダがOPSSトラスト・サービスAPIを使用するために必要です。必要であれば、WSLTスクリプトを使用して次のコードソース・システム・ポリシーを指定します。
<grant>
<grantee>
<codesource>
<url>file:${domain.home}/lib/mbeantypes/jps-wls-trustprovider.jar</url>
</codesource>
</grantee>
<permissions>
<permission>
<class>oracle.security.jps.service.trust.TrustServiceAccessPermission</class>
<name>appId=*</name>
<actions>validate</actions>
</permission>
</permissions>
</grant>
jps-config.xmlファイルに変更を加えた場合、更新を有効にするにはサーバーを再起動する必要があります。
このシナリオでは、Domain1とDomain2という2つのドメインが存在します。クライアント・アプリケーションはDomain1で、サーブレット・アプリケーションはDomain2で実行されています。各ドメインには、「単一ドメイン・シナリオ」の「WebLogicアサーション・プロバイダとトラスト・ストアの構成」の説明に従って適切に構成されたトラスト・ストア・サービスとキーストアがそれぞれ存在することを前提とします。このシナリオでは、クライアント・アプリケーションはトークンの生成にDomain1のトラスト・サービスを使用し、サーブレット・アプリケーションはトークンの検証にDomain2のトラスト・サービスを使用します。
Domain1では、クライアントのサンプル・コードと次の構成は、「単一ドメイン・シナリオ」で説明したものと同じです。
クライアント・アプリケーションのコードについては、「クライアント・アプリケーションのコード・サンプル」を参照してください。
キーストアの構成については、「キーストア・サービスの構成」を参照してください。
CSFの構成については、「CSFの構成」を参照してください。
権限付与の構成については、「権限付与の構成」を参照してください。
Domain2では、サーブレットのサンプル・コードとweb.xmlの構成は、「単一ドメイン・シナリオ」で説明したものと同じですが、追加の設定が必要になります。
サーブレット・アプリケーションのコードについては、「サーブレット・コード」を参照してください。
web.xmlファイルの構成については、「web.xmlの構成」を参照してください。
Domain1でトークンを署名するために使用されたクライアント証明書がDomain2のキーストアに存在する必要があります。したがって、管理者は次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、Domain1のキーストアから証明書をエクスポートします。
JAVA_HOME/bin/keytool -export -orakey orakey.cer -keystore default-keystore.jks -storepass password
次のコマンドで示されるように、Domain 2のキーストアに証明書をインポートします。証明書のインポートに使用される別名は、クライアント側の発行者名と一致する必要があることに注意してください。
JAVA_HOME/bin/keytool -importcert -alias orakey -keypass welcome -keyalg RSA -keystore default-keystore.jks -storepass password
OPSSスクリプトcreateCredを次のように使用して、Domain2のキーストア・パスワードを(Domain2の)資格証明ストアで設定します。
createCred(map="oracle.wsm.security", key="keystore-csf-key", user="keystore", password="password")
このシナリオでは、アプリケーションはHTTPプロトコルまたはSOAPプロトコルのいずれかを使用し、ドメイン内のすべてのアプリケーションが同じプロトコルを使用するわけではありません。このようなシナリオでは、HTTPプロトコルで使用されるトラスト・サービスとOracle Web Services Managerで使用されるSOAPサービスで、キーストアを共有できます。ただしこの場合にトラスト・サービスが機能するには、次の各項で説明するように、jps-config.xmlファイルで特別な構成が必要になります。
このシナリオでは、キーストアは1つしかありません。次のスニペットは、別名がorakeyの証明書に必要な構成を示しています。
<propertySet name="trust.provider.embedded">
<property name="trust.provider.className"
value="oracle.security.jps.internal.trust.provider.embedded.EmbeddedProviderImpl"/>
<property name="trust.clockSkew" value="60"/>
<property name="trust.token.validityPeriod" value="1800"/>
<property name="trust.token.includeCertificate" value="false"/>
<!-- The alias used to get the signing certificate from JKS -->
<property name="trust.aliasName" value="orakey"/>
<!-- The issuer name to be added in the token used by the destination
trust service instance as an alias to pick up the corresponding certificate
to validate the token signature -->
<property name="trust.issuerName" value="orakey"/>
</propertySet>
このシナリオでは、2つのドメインと2つのキーストアが存在します。次のスニペットは、別名がorakeyの証明書に対するトークンを発行するドメインに必要な構成を示しています。
<!-- issuer domain trust store must have a signing certif. w. alias orakey -->
<propertySet name="trust.provider.embedded">
<property name="trust.provider.className"
value="oracle.security.jps.internal.trust.provider.embedded.EmbeddedProviderImpl"/>
<property name="trust.clockSkew" value="60"/>
<property name="trust.token.validityPeriod" value="1800"/>
<property name="trust.token.includeCertificate" value="false"/>
<!-- the signing certificate alias in local JKS -->
<property name="trust.aliasName" value="orakey"/>
<!-- the token issuer's name -->
<property name="trust.issuerName" value="domain1"/>
</propertySet>
|
注意1: クライアント側では、trust.issuerNameの値はtrust.aliasNameと同じ値にすることができます。ただし、発行者名の値は、(前述の例で示されたように)trust.issuerNameに別の値を設定することで、オーバーライドすることが可能です。この発行者名は、クライアント側で生成されたトークンに設定されます。 |
| 注意2:
サーバーがトークンの検証のみに使用される場合は、サーバー側で |
次のスニペットは、別名がorakeyの証明書に対するトークンを受け取るドメインに必要な構成を示しています。
<!- important: recipient domain must have a token validation certificate for domain1,
which is the one was used to sign the token with alias "domain1" -->
<propertySet name="trust.provider.embedded">
<property name="trust.provider.className"
value="oracle.security.jps.internal.trust.provider.embedded.EmbeddedProviderImpl"/>
<property name="trust.clockSkew" value="60"/>
<property name="trust.token.validityPeriod" value="1800"/>
<property name="trust.token.includeCertificate" value="false"/>
<!-- the signing certificate alias in local JKS -->
<property name="trust.aliasName" value="orakey"/>
<!-- the token issuer's name -->
<property name="trust.issuerName" value="domain2"/>
</propertySet>