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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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15.9 オリジン・サーバーへの接続のチューニング

Oracle Traffic Director仮想サーバーは、ネットワークの外側にあるクライアントが、バック・エンドにある複数のオリジン・サーバーにホストされている重要データおよびアプリケーションにアクセスする際に使用するリバース・プロキシとして機能します。この項では、リバース・プロキシ・サーバーとしてのOracle Traffic Directorのパフォーマンスを向上させるためにチューニングできるパラメータについて説明します。

Oracle Traffic Director仮想サーバーとオリジン・サーバー・プール間の接続のリバース・プロキシ設定は、ルートで定義されます。リバース・プロキシ設定を変更するには、管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、ルートを編集する必要があります。


注意:

現行のリリースでは、管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、プロキシのバッファ・サイズを構成できません。

ルートのプロキシ・バッファ・サイズを構成するには、次の操作を行います。

  1. 編集するルートを含む仮想サーバーのvs_name-obj.conf構成ファイルに含まれるhttp-client-configサーバー・アプリケーション・ファンクション(SAF)にproxy-buffer-sizeパラメータを追加します。

    vs_name-obj.confファイルは、次のディレクトリにあります。

    INSTANCE_HOME/net-config_name/config
    

    proxy-buffer-sizeおよびその他のリーバス・プロキシ・パラメータが構成されているルート(route1)の例を次に示します。

    <Object name="route1">
    ObjectType fn="http-client-config" keep-alive-timeout="31" always-use-keep-alive="true" keep-alive="false" timeout="360" proxy-buffer-size="32768"
    Route fn="set-origin-server" origin-server-pool="origin-server-pool-1"
    </Object>
    
  2. vs_name-obj.confファイルを保存して閉じます。

  3. pull-configコマンドを実行して、管理サーバー上の構成ストアを更新し、構成のすべてのインスタンスでこの変更を有効にします。

    tadm> pull-config --config=config_name node
    

    nodeは、プロキシ・バッファ・サイズを構成したノードの名前です。

http-client-configサーバー・アプリケーション・ファンクション(SAF)の詳細は、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』を参照してください。


管理コンソールを使用したルートの編集

管理コンソールを使用してルートを編集するには、次の操作を行います。

  1. 2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。

  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. ルートを編集する構成を選択します。

  4. ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を展開し、ルートを編集する仮想サーバーの名前を展開して、「ルート」を選択します。

    「ルート」ページが表示されます。仮想サーバーに現在定義されているルートがリストされます。

  5. 編集するルートの「名前」をクリックします。

    ルート設定ページが表示されます。

  6. ルート設定ページの次のフィールドにリバース・プロキシ・パラメータを指定します。

    ルート設定ページのセクション フィールド
    一般設定 キープ・アライブ

    キープ・アライブのタイムアウト

    詳細設定: オリジン・サーバーとの接続用のクライアント構成 常にキープ・アライブを使用

    アイドル・タイムアウト


    画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

    フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。

    「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

  7. 必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。

    • 更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

    • さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

CLIを使用したルートの構成

ルートのプロパティを変更するには、set-route-propコマンドを実行します。次は、前述したリバース・プロキシ・パラメータの名前です。

keep-alive-timeout
always-use-keep-alive
use-keep-alive
timeout

たとえば、次のコマンドでは、構成soaの仮想サーバーsoa.example.com内のルートroute1のキープ・アライブ・タイムアウト期間が30秒に変更されます。

tadm> set-route-prop --config=soa --vs=soa.example.com --rule=route1 keep-alive-timeout=30

更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。

この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。