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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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15.8 コンテンツ圧縮の有効化と構成

圧縮されたオブジェクトは、少ないラウンドトリップで、より速くクライアントに送信されるため、高価なハードウェアへの投資を増やすことなく全体の待機時間が削減されます。

各Oracle Traffic Director仮想サーバーに固有の圧縮ルールを1つ以上作成し、すべてのリクエストに適用するように、または指定された条件に一致するリクエストのみに適用するように構成できます。


注意:

GIF、JPEGおよびPNGイメージ、ならびにZIPされたファイルなどの特定のファイルは、すでに圧縮されているか、それ以上圧縮することはできません。Oracle Traffic Directorでこのようなファイルを圧縮するように指定すると、圧縮の利点を得られずに追加のオーバーヘッドが発生します。したがって、仮想サーバーで圧縮ルールを作成する場合は、このようなファイルは除外してください。

各圧縮ルールでは、次のパラメータも指定できます。

管理コンソールを使用した圧縮ルールの構成

管理コンソールを使用して圧縮ルールを作成するには、次の操作を行います。

  1. 2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。

  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. 圧縮ルールを作成する構成を選択します。

  4. ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を展開し、圧縮ルールを作成する仮想サーバーの名前を展開して、「圧縮」を選択します。

    「圧縮ルール」ページが表示されます。仮想サーバーに現在定義されている圧縮ルールがリストされ、その圧縮ルールが有効化されているかどうかが示されます。

    圧縮ルールの作成

    1. 「新規圧縮ルール」をクリックします。

      「新規圧縮ルール」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      「名前」フィールドで、新規圧縮ルールの名前を入力します。

      「圧縮レベル」ドロップダウン・リストから圧縮レベルを選択します。

    2. 次へをクリックします。

      この圧縮ルールが仮想サーバーに対する最初の圧縮ルールの場合、「新規キャッシュ・ルール」ダイアログ・ボックスに、ルールをすべてのリクエストに適用するかどうかを選択するオプションが表示されます。「すべてのリクエスト」を選択します。

      条件を満たすリクエストにのみ、ルールを適用する場合は、「条件を新規に作成します」を選択して新しい条件を作成します。「新規式」ペインで「変数/関数」を選択し、各ドロップダウン・リストから演算子を選択し、「値」フィールドに値を入力します。

      複数の式を構成する場合は、ドロップダウン・リストでand/or演算子を選択します。同様に、指定した式が偽に評価されるときにルートを適用する場合は、Not演算子を使用します。

      条件を手動入力するには、「取消」をクリックし、「手動編集」をクリックします。「条件」フィールドで、ルールが適用される条件を指定します。条件式の作成の詳細は、「条件」フィールドの近くにあるヘルプ・ボタンをクリックするか、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』変数、式および文字列の補間の使用に関する項を参照してください。

    3. 次へをクリックし、「圧縮ルールの作成」をクリックします。

      作成したキャッシュ・ルールが「圧縮ルール」ページに表示されます。

      さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

    圧縮ルールの編集

    圧縮ルールを有効化または無効化する、あるいはルールの設定を変更するには、次の操作を行います。

    1. 変更する圧縮ルールの「名前」をクリックします。

      「圧縮ルールの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。


      注意:

      条件ビルダーにアクセスして条件を編集するには、「条件を満たすリクエスト」を選択し、「編集」をクリックします。条件ビルダーでは古い式を削除したり、新しい式を作成したりできます。

    2. 変更するパラメータを指定します。

      画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

      フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。

      「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

    3. 必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。

      更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

      さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

    圧縮ルールの削除

    圧縮ルールを削除するには、「削除」ボタンをクリックします。確認プロンプトで、「OK」です。

CLIを使用した圧縮ルールの構成

更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。

この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。