管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、TCPプロキシを作成できます。
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注意:
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始める前に
TCPプロキシの作成を開始する前に、次の項目を決定します。
一意のプロキシ名。プロキシを作成した後は名前を変更できないため、名前は慎重に選択してください。
リスナーに対する、IPアドレス(またはホスト名)とポート番号の一意の組合せ。
同じIPアドレスと様々なポート番号の組合せ、または単一のポート番号と様々なIPアドレスの組合せを持つ複数のTCPリスナーを定義できます。次のIPアドレスとポート番号の組合せそれぞれが、一意のリスナーと見なされます。
10.10.10.1:80 10.10.10.1:81 10.10.10.2:80 10.10.10.2:81
TCPプロキシがリクエストを転送するオリジン・サーバー・プールの名前。オリジン・サーバー・プールの作成の詳細は、第6章「オリジン・サーバー・プールの管理」を参照してください。
管理コンソールを使用したTCPプロキシの作成
管理コンソールを使用してTCPプロキシを作成するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
TCPプロキシを作成する構成を選択します。
「共通のタスク」ペインで、「新規TCPプロキシ」をクリックします。
新規TCPプロキシ・ウィザードが開始されます。
画面上のプロンプトに従い、前に決定済の詳細(プロキシ名、リスナー名、IPアドレス、ポートなど)を使用して、TCPプロキシの作成を完了します。
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注意: ポートのTCPトラフィックがT3SなどのSSLを介して行われるトラフィックである場合、新規TCPプロキシ・ウィザードの最初の画面で「SSL/TLS」チェック・ボックスを選択し、使用する証明書を選択します。詳細は、11.2.2項「リスナーのSSL/TLSの構成」を参照してください。 |
プロキシが作成された後、新規TCPプロキシ・ウィザードの「結果」画面にプロキシの作成が成功したことを示すメッセージが表示されます。
結果画面で、「閉じる」をクリックします。
TCPプロキシ・ページに、作成したTCPプロキシの詳細が表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したTCPプロキシの作成
TCPプロキシを作成するには、create-tcp-proxyコマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa.example.comにポート番号が1910、オリジン・サーバー・プールがsoa-poolであるtcp_proxy1という名前のTCPプロキシが作成されます。
tadm> create-tcp-proxy --config=soa.example.com --origin-server-pool=soa-pool --port=1910 tcp_proxy1
OTD-70201 Command 'create-tcp-proxy' ran successfully.
更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。
create-tcp-proxyの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。