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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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8.4 ルートの構成

構成の作成時、仮想サーバーは、構成の作成時に指定されたリスナーで自動的に作成されます。自動的に作成された仮想サーバーの他、後で構成に追加された仮想サーバーについても、デフォルトのルートが作成されます。デフォルト・ルートのルールでは、仮想サーバーへのすべてのリクエストを、仮想サーバーの作成時に指定したオリジン・サーバー・プールにルーティングするように指定されます。仮想サーバーのデフォルト・ルートは削除できませんが、そのプロパティを変更することはできます。

指定した条件を満たすリクエストを、特定のオリジン・サーバー・プールにルーティングするように、仮想サーバーに追加のルートを作成できます。たとえば、銀行業のソフトウェア・ソリューションで、ローンおよび預金の顧客取引が別々のアプリケーションによって処理される場合、これらの各アプリケーションを、Oracle Traffic Directorインスタンスの背後にある別々のオリジン・サーバー・プールでホストできます。顧客のリクエストがローンまたは預金のいずれのアプリケーションに関連するかに応じて、リクエストを適切なオリジン・サーバー・プールにルーティングするために、次のように2つのルートを設定できます。

複数のルートで構成されている仮想サーバーがリクエストを受信すると、使用可能な各ルートに対してリクエストのURIをチェックします。ルートは、作成された順にチェックされます。

WebSocketアップグレードはデフォルトで有効です。管理コンソールで「WebSocketアップグレード」チェック・ボックスを使用して、ルートのWebSocketプロトコルを有効化または無効化します。同様にWebSocketプロトコルはwebsocket-upgrade-enabledプロパティでも有効化または無効化できます。これは、set-route-propというCLIコマンドで設定できます。詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照してください。

管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、仮想サーバーのルートを構成できます。


注意:


管理コンソールを使用したルートの構成

管理コンソールを使用してルートを構成するには、次の操作を行います。

  1. 2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。

  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. ルートを構成する構成を選択します。

  4. ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を展開し、ルートを構成する仮想サーバーの名前を展開して、「ルート」を選択します。

    「ルート」ページが表示されます。仮想サーバーに現在定義されているルートがリストされます。

    ルートの作成

    1. 「新規ルート」をクリックします。

      「新規ルート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      「名前」フィールドで、新規ルートの名前を入力します。

      「オリジン・サーバー・プール」フィールドで、指定された条件を満たすリクエストがルーティングされるオリジン・サーバー・プールを選択します。

    2. 次へをクリックします。

      「条件情報」ペインで「変数/関数」を選択し、各ドロップダウン・リストから演算子を選択し、「値」フィールドに値を入力します。

      複数の式を構成する場合は、ドロップダウン・リストでand/or演算子を選択します。同様に、指定した式が偽に評価されるときにルートを適用する場合は、Not演算子を使用します。

      「OK」をクリックします。

      条件を手動入力するには、「取消」をクリックし、「手動編集」をクリックします。「条件」フィールドで、ルーティング・ルールが適用される条件を指定します。条件式の作成の詳細は、「条件」フィールドの近くにあるヘルプ・ボタンをクリックするか、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』変数、式および文字列の補間の使用に関する項を参照してください。

    3. 次へをクリックし、「ルートの作成」をクリックします。

      作成したルートが「ルート」ページに表示されます。

      さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

    ルートの編集

    ルートの設定を変更するには、次の操作を行います。

    1. ルートの「名前」をクリックします。

      ルート設定ページが表示されます。

    2. 変更するパラメータを指定します。

      画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

      フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。

      「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

    3. 必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。

      更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

      さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

    ルーティング・ルールの削除

    ルーティング・ルールを削除するには、「削除」ボタンをクリックします。確認プロンプトで、「OK」です。

CLIを使用したルートの構成

更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。

この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。