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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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8.3 仮想サーバーの変更

管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、仮想サーバーを変更できます。


注意:


管理コンソールを使用した仮想サーバーの変更

管理コンソールを使用して仮想サーバーを変更するには、次の操作を行います。

  1. 2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。

  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. 仮想サーバーを変更する構成を選択します。

  4. ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を選択します。

    「仮想サーバー」ページが表示されます。構成に定義された仮想サーバー・リストが表示されます。

  5. 変更する仮想サーバーを選択します。

    「仮想サーバー設定」ページが表示されます。このページで、次の処理が可能です。

    • 仮想サーバーの有効化および無効化。

    • 仮想サーバーによって提供されるホスト・パターンの追加、削除および変更。Oracle Traffic Directorによるホスト・パターンの使用の詳細は、「始める前に」の項を参照してください。

    • HTTPリスナーの追加および削除。HTTPリスナーの作成の詳細は、10.1項「リスナーの作成」を参照してください。

    • RSAまたはECC証明書を仮想サーバーに関連付けることによる、SSL/TLSの有効化。詳細は、11.2.3項「仮想サーバーと証明書の関連付け」を参照してください。

    • インスタンス・レベルの統計情報を、ユーザーがブラウザからアクセス可能なXMLおよびプレーンテキスト・レポートの形式で提供するように仮想サーバーを構成。XMLおよびプレーンテキスト・レポートに表示される統計情報は、各仮想サーバーに固有のものではなく、Oracle Traffic Directorインスタンス全体に対するものであることに注意してください。詳細は、13.3項「統計レポートへのURIアクセスの構成」を参照してください。

    • メッセージのデフォルト言語は英語です。必要であれば、Oracle Traffic Directorでサポートされている他の言語に設定できます。

    • 様々なエラー・コードごとに仮想サーバーがクライアントに返すエラー・ページの指定。これが必要になるのは、デフォルトのエラー・メッセージを使用するのではなく、カスタマイズして使用する必要がある場合のみです。

      選択したエラー・コードおよびエラー・ページを指定するには、特定のエラー・コードに対して表示するhtmlページをまず作成します。次に、「仮想サーバー設定」ページの「エラー・ページ」セクションで、「新規エラー・ページ」をクリックします。

      「新規エラー・ページ」ダイアログ・ボックスが表示されたら、エラー・コードを選択し、そのエラー・コードに使用するエラー・ページへの完全パスを入力します。提示されるエラー・コードだけでなく、「カスタム・エラー・コード」をクリックして値を入力し、カスタム・エラー・コードを作成できます。この作業が完了したら、「エラー・ページの作成」をクリックします。

    • サービス品質の制限(仮想サーバーからクライアントへの最高データ送信速度および仮想サーバーがサポートできる最大同時接続数)の有効化。

    ナビゲーション・ペインの「仮想サーバー」ノードで、次のような、仮想サーバー設定の追加カテゴリを選択できます。選択したカテゴリに関連するパラメータが、メインのペインに表示されます。

    • ルート: リクエストをオリジン・サーバーにルーティングするルールを作成、変更および削除します。詳細は、8.4項「ルートの構成」を参照してください。

    • キャッシュ: オリジン・サーバーから受信したレスポンスをキャッシュするためのルールを作成、変更および削除します。詳細は、8.10項「キャッシュ・パラメータの構成」を参照してください。

    • リクエスト制限: 仮想サーバーが受信したリクエストの数およびレートを制限するルールを作成、変更および削除します。詳細は、11.9項「サービス拒否攻撃の回避」を参照してください。

    • 圧縮: オリジン・サーバーからのレスポンスをクライアントに送信する前に、それらのレスポンスを圧縮するルールを作成、変更および削除します。詳細は、15.8項「コンテンツ圧縮の有効化と構成」を参照してください。

    • ロギング: 仮想サーバーに固有のサーバー・ログ・ファイルおよび場所を定義します。詳細は、12.3項「ログ・プリファレンスの構成」を参照してください。

    • Webappファイアウォール・ルールセット: Webアプリケーション・ファイアウォール・ルール・セットを有効化または無効化し、ルール・セット・パターンを指定してルール・セット・ファイルをインストールします。詳細は、11.7項「Webアプリケーション・ファイアウォールの管理」を参照してください。

  6. 変更するパラメータを指定します。

    画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

    フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。

    「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

  7. 必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。

    • 更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

    • さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

CLIを使用した仮想サーバーの変更

CLIでは、仮想サーバーの特定のパラメータの変更に使用できるいくつかのコマンド(表8-1を参照)が用意されています。

表8-1 仮想サーバー変更用のCLIコマンド

タスク CLIコマンド

仮想サーバーの有効化または無効化、ホスト、HTTPリスナー、ログ・ファイルの名前および場所の変更、RSAまたはECC証明書(あるいはその両方)を関連付けることによるSSL/TLSの有効化(11.2.3項「仮想サーバーと証明書の関連付け」および12.3項「ログ・プリファレンスの構成」も参照)

set-virtual-server-prop

キャッシュ・ルールの作成および管理(8.10項「キャッシュ・パラメータの構成」を参照)。

create-cache-rule

list-cache-rules

delete-cache-rule

get-cache-rule-prop

set-cache-rule-prop

圧縮ルールの作成および管理(15.8項「コンテンツ圧縮の有効化と構成」を参照)。

create-compression-rule

set-compression-rule-prop

delete-compression-rule

list-compression-rules

get-compression-rule-prop

QoS設定の変更

set-qos-limits-prop

get-qos-limits-prop

リクエスト制限設定の変更(11.9項「サービス拒否攻撃の回避」を参照)

create-request-limit

delete-request-limit

get-request-limit-prop

list-request-limits

set-request-limit-prop

ルートの作成および管理(8.4項「ルートの構成」を参照)

create-route

list-routes

delete-route

set-route-prop

get-route-prop

エラー・ページの作成および管理

create-error-page

delete-error-page

list-error-pages


たとえば、次のコマンドでは、仮想サーバーsoaのエラー・ログ・ファイルの場所が/home/log/errors.logに変更されます。

tadm> set-virtual-server-prop --config=soa --vs=soa log-file=/home/log/errors.log
OTD-70201 Command 'set-virtual-server-prop' ran successfully.

更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。

この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。